機械科2年 - 青森県立八戸工業高等学校

平成27年度シラバス
青森県立八戸工業高等学校
実
教
科
機
械
習
単 位 数
使用教科書
新版機械実習2(実教出版)
副教材等
担当教員の配布資料
4
学科・学年
機械科 2年
「機械実習」はどんな科目?
・
各種の工作機械や溶接、鋳造などの各実習で与えられた課題の製作を通して、機械加工に
関する基礎的な知識と技能を修得する。
「機械実習」の学習の特徴は?
・ 1年生で学んだ基礎的な実習作業や知識をさらに深め、より幅広い機械技術を修得するこ
とにより、3年生での課題研究「ものづくり」に向けた応用力をつける。
「機械実習」で大切なこと(留意点)は?
・ 安全意識や協調、責任、勤労などの技術者として望ましい態度や習慣を身に付ける。
・ 欠席することなく作業に意欲的に取り組み、課題等の提出期限を厳守する。
・ 基礎的な工業技術を修得し、職業観や勤労観を身に付ける。
1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。)
期
学習内容(単元名)
1 ローテーション実習
学
クラスを4班に分けて
期
「旋盤加工Ⅱ」
「特殊機械Ⅱ」
2 「ガス・アーク溶接」
学
「鋳造・鍛造」
期
上記のテーマを各班が順番に、
年間を通して学習する。
3
学
期
学習のねらい
「旋盤加工Ⅱ」
・3級技能検定「機械加工旋盤作業」準じて
切削加工技術を習得する。
「特殊機械Ⅱ」 機械加工技術の習得
・立フライス盤 ・横フライス盤、
・形削り盤
・四ツ爪旋盤
・平面研削盤 ・ホブ盤・NCフライス盤
「ガス溶接」溶接技術の習得
・ガス溶接の基本作業を習得
・継ぎ手溶接 ・CO2 半自動溶接 ・TIG 溶接
「鋳造・鍛造」
・鋳型を製作し溶かした金属を流し込んで製品
をつくる方法を学び、その基本作業を習得す
る。
・鍛造では、熱した素材材料に圧縮荷重をかけ、
たがね製作をし、その基本作業を習得する。
1
2.評価の観点・方法(及び年間の評定)
評価は、次の4つの観点から行います
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
工業技術に関する諸課題について関心をもち,その改善・向
上を目指して主体的に取り組もうとするとともに,実践的な
態度を身に付けている。
(授業準備・出席状況・安全作業・服装・作業要領・清掃・片付け・
授業ノート・レポート)
工業技術に関する諸課題の解決を目指して思考を深め,基礎
的・基本的な知識と技術を基に,技術者として適切に判断し,
表現する創造的な能力を身に付けている。
工業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け,環
境に配慮し,ものづくりを合理的に計画し,その技術を適切
に活用している。
(作品のできばえ・精度)
工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け,現
代社会における工業の意義や役割を理解している。
(レポート・質疑応答)
このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。
・授業態度
・授業ノート
・技能
・作品のできばえ
・関心、意欲
・レポート
また、1年間の評定は、1学期、2学期、3学期の年間を通じて、上記の内容を総合的に判
断して決定します。
3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む)
・課題やレポートの提出期限の厳守。
・安全意識をしっかり身に付けること。
・班毎に各実習を行うので、協調性を持って取り組むこと。
・1回当たりの実習時間数が4時間なので、欠席しないこと。
2
平成27年度シラバス
青森県立八戸工業高等学校
自動車工学
教
科
機
械
使用教科書
自動車工学1
副 教 材 等
自作プリント
単位数
2
学科・学年
機械科2年
(実教出版)
「自動車工学」はどんな科目?
自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能に関する知識を習得し,
実際に活用できる能力と態度を身につける事を目標としています。
「自動車工学」の学習の特徴は?
・自動車および自動車を構成する各装置の構造と機能について、基礎・基本を 知る。
・自動車が環境に与える各種の影響や交通災害について知る。
・自動車の原理について、自動車の各装置の基本的なしくみと働きを知る。
「自動車工学」で大切なこと(留意点)は?
・自動車の構造や機能、自動車が環境に与える影響、自動車の各装置の原理を理解
するだけでなく、実際に活用できること、計算できること、問題に取り組む姿勢
と解決能力を身につける事を念頭に取り組んで下さい。
1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。)
期
一
学
期
二
学
期
三
学
期
学習内容
(単元名)
第1章 人と自動車
1.自動車の発達
2.自動車のあらまし
3.自動車産業
4.自動車と社会
5.自動車と安全
6.自動車と環境
第2章 自動車の原理
1.自動車の力学
2.動力の発生
3.動力の伝達
4.自動車の操作のしくみ
5.自動車の制動
第3章 自動車用エンジン
1.ガソリンエンジン
2.ディーゼルエンジン
3.その他の原動機
4.エンジンの性能
学習のねらい
・自動車の発達、自動車産業、社会との関わ
り、安全、環境への影響について学習し、
自動車の現状を知り、自ら主体性を持って
残されている課題や問題を改善しようとい
う意欲を育てる。
・自動車の構造に関する原理を学び、自動
車技術者としての基礎的知識を身につけ
る。
・自動車のエンジンに関する原理を学び、
自動車技術者としての基礎的知識を身に
つける。
2.評価の観点・方法(及び年間の評定)
評価は、次の4つの観点から行います
関心・意欲・態度
・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能
に関する知識や技術に関心を持ち,意欲的に探究するととも
に,学ぶ態度を身につける。
思考・判断・表現
・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能
に関する知識・技術に課題等を見つけ,自ら思考・判断し,
創意工夫して課題解決する能力を身につける。
技能
・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能
に関する観察・実習の技能を習得する。
知識・理解
・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能
に関する知識を習得し,実際に活用できる能力と態度が身に
ついている。
このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。
・定期考査(年6回)
・提出物(ノート、課題)
・出席状況
・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業態度)
これらを総合的に評価します。
3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む。)
自動車は、私達の生活に欠かせないものとなっているが、便利な反面、安全面や環境面
での課題も抱えている。自動車工学についての学習を通して、自動車を取り巻く多くの
課題を解決しようという意識を持ち、取り組んで ほしい。
平成27年度シラバス
青森県立八戸工業高等学校
機
教
科
機
械
械
工 作
単 位 数
2
学科・学年
機械科 2年
使用教科書
機械工作 1・2 (実教出版)
副教材等
機械工作1・2演習ノート、元素から見た鉄鋼材料と切削の基礎知識
「機械工作」はどんな科目?
金属材料の性質・材料の加工方法・工作機械の構造を理解して、適切な方法により
生産を行うための幅広い知識について学習します。
「機械工作」の学習の特徴は?
授業で出てくるいろいろな学習内容について、身近な使用例を紹介し、実物を見るなど
違和感なく学習できます。
「機械工作」で大切なこと(留意点)は?
専門用語がたくさん出てくるので馴染むまで時間がかかりますが、前向きに覚えようと
心がけて学習してください。基礎知識を身につける一番の早道です。
1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。)
期
1
学
期
2
学
期
3
学
期
学習内容(単元名)
第5章 塑性加工
1.塑性加工のあらまし 2.鍛造
3.プレス加工 4.その他の塑性加工
第6章 表面処理
2.金属皮膜処理
5.鋼の表面硬化
第7章 切削加工
1.切削加工のあらまし
2.切削加工と切削工具
3.切削加工と工作機械
4.切削工具材料
5.切削条件の選定
6.切削理論
7.工作機械の構成と駆動装置
8.その他の工作機械
標準テスト対策
第8章 砥粒加工と特殊加工
1.砥粒加工のあらまし 2.研削
3.砥石車 4.各種の研削加工
5.遊離砥粒による加工 6.特殊加工
学習のねらい
・塑性加工法の原理と特徴および他の
加工法との違いと特徴について学習
する。
・金属表面の強化等について学習する。
・切削工具と工作物との基本的運動お
よび、その特徴と分野について学習
する。
・切削条件および切削加工に際して起
こる各種の現象・工作機械等につい
て学習する。
・全国標準テストに向けて演習・復習。
・砥石による加工および遊離砥粒による
加工について学ぶ。
・その他の特殊加工について学ぶ。
2.評価の観点・方法(及び年間の評定)
評価は、次の4つの観点から行います
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
機械工作にかかわる基礎的な知識や技術への関心と、その習得に意
欲があり、合理的な生産方法を企画し実際に活用しようとしている。
機械工作にかかわるさまざまな事象やそれにかかわる問題点を把握
して分析し、それに対処するために、これまでに習得した知識や技
術などを活用するとともに、そこで得た知識や経験を基にした発表
を行うことができる。
機械工作にかかわる知識や技術をいろいろな場面で活用できる。
機械工作の基礎的な知識や技術の理解はもとより、ものづくりのい
ろいろな場面での問題解決を試みることができるようにそれらを相
互に関連させて理解している。
このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。
・定期考査
・提出物(ノート、演習ノート、課題プリント)
・標準テスト(2月予定)
・出席状況
・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業態度)
また、1年間の評定は、1学期、2学期、3学期の評価方法に基づいた成績を総合的に
判断して決定します。
3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む)
・実習との関係が深い教科であり、実際の使用例やサンプルを見たりしながら基礎的知識
を学びます。基礎的知識が身についていると、物づくりの際に楽しさを実感できるので、
意欲的に取り組んでください。実習が楽しくなります。
・定期考査終了後に演習ノートおよびノートを提出する。
・考査のほかに授業態度も重視する。
平成27年度シラバス
青森県立八戸工業高等学校
製
教
科
機
械
単 位 数
使用教科書
機械製図 (実教出版)
副教材等
基礎製図練習ノート
図
2
学科・学年
機械科 2年
「機械製図」はどんな科目?
図面は、私たちの生活の中でよく目にします。何かを作るときなど図面が必要です。
図面を作成することを製図といい、機械に関係する図面を作成することを機械製図とい
います。機械製図は、機械に関する図面を作成する科目です。
「機械製図」の学習の特徴は?
図面が理解できるためには、図面を作成した人と、その図面を利用し物を作ろうと
する人との両者に共通の約束を基に図面が作成される必要があります。製図では、共
通の約束を学習し約束に従って図面を作成するための基礎・基本について学習します。
「機械製図」で大切なこと(留意点)は?
与えられた課題(図面)について、どうしてこのように書くのか?どうして、こう
なっているのか?疑問点を確認し考え、理解しながら図面を作成する姿勢が大切です。
1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。)
学習内容(単元名)
学習のねらい
1 第1章 製図の基礎
1.機械製図と規格
学
2. 製図用具とその使い方
3. 図面に用いる文字と線
期
4. 基礎的な図面の描き方
・いろいろな図面を作成することで、
製図用具の使い方を習得する。
・いろいろな図面を写図することで、
機械製図に関する規則を理解し、正
しく表現し活用できる能力を身につ
ける。
2
学
期
・投影図の図示方法を理解し、その描
き方を身につける。
・展開図の仕方を習得する。
5. 投影図の描き方
6. 立体的な図示法
7. 展開図
2 第2章 製作図
学
1.製作図のあらまし
期
2. 図形の表わし方
・製作図について理解し、その描き方
を身につける。
3
・寸法記入法について理解し、その描
き方を身につける。
・公差や面の肌・はめあいの表示方法
を理解しその描き方を身につける。
・ねじの図示法を理解し、ボルト・ナ
ットの略画法を身につける。
学
3. 寸法記入法
4. 公差・面の肌・はめあい
5. ねじ
期
2.評価の観点・方法(及び年間の評定)
評価は、次の4つの観点から行います
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
・機械製図に関する基本的事項や規格に規定された事柄につい
て、関心を持ち、図面の作成に意欲的に取り組み、図面を最
後まできちんとかき、期限までに提出することができる態度
が養えたか。
・機械製図に関する基本的事項や規格に規定された事柄につい
て、理論的・総合的に考察することができたか。
・機械製図に関する基本的事項や規格に規定された事柄に従っ
て図面を作成することができ、自分の考えを図面上に適切に
表現できるか。
・機械製図に関する基本的事項や規格に規定された事柄につい
て、理解したか。
このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。
・提出物(課題図面・宿題)
・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業中の発言内容)
これらを総合的に学期ごとに評価します。また、1年間の評定は、評価方法に基づいた
各学期の成績を総合的に判断して決定します。
3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む)
機械製図は、単に図面を写すだけでなく、常に考えながら作図することで製図の基本事
項や規格といったものが身につきます。文字や線に個人差がでますが、丁寧に仕上げるよ
う努力してください。
課題の提出期日は意識して守るよう心がけてください。提出期日に遅れないよう、放課
後等利用し、課題を完成させることが大切です。
平成27年度シラバス
青森県立八戸工業高等学校
機械設計
教
科
機械
単 位 数
2
使用教科書
機械設計 1(実教出版)
副教材等
基本式の理解と活用 機械設計
学科・学年
機械科
2年
新訂版
「機械設計」はどんな科目?
機械に働く力や機構などについて学び、機械を合理的に設計する能力を身に付けるための
基礎を学びます。
「機械設計」の学習の特徴は?
機械に働く各現象を理解し、その状態を計算によって数値で求めます。数学や物理で学ぶ
事柄とも関連しています。
「機械設計」で大切なこと(留意点)は?
授業で学んでいく部分ひとつだけでなく、各分野のことを組合せながら設計を行っていけ
るよう意識してください。
1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。)
第1章
1
学 第2章
期
2 第3章
学
期
学習内容(単元名)
学習のねらい
機械と設計
機械のなりたち、機械設計
機械に働く力と仕事
力、運動
・機械はどのようなものから構成されて
いるかを学ぶ。
・力の合成や分解、回転運動などについ
て学ぶ。
仕事と動力、摩擦と機械の効率
材料の強さ
材料に加わる荷重
引張・圧縮を受ける部材の強さ
せん断荷重を受ける材料の強さ
熱応力、材料の破壊と強さ、曲げ
・機械が行う仕事量や動力、摩擦の影響
に関して学ぶ。
・機械を構成する各部材に働く応力や・
ひずみ・曲げを受ける部材の強さなどの
関係を、計算や図示しながら求める。
標準テストへ向けて
3 第3章 材料の強さ
学
曲げ、ねじり、座屈
期
・これまでの範囲の、機械系工業高校生
を対象とした標準テストへ向けての学
習をする。
・機械を構成する各部材に働く曲げ、ね
じり、座屈について学ぶ。
7
2.評価の観点・方法(及び年間の評定)
評価は、次の4つの観点から行います
関心・意欲・態度
思考・判断・表現
技能
知識・理解
機械設計に関する諸現象について関心を持ち,その改善・向上を
目指して意欲的に取り組むとともに、社会の発展を図る創造的・実
践的な態度を身につけている。
機械設計に関する諸問題の解決を目指して広い視野を持ち、自ら
考え基礎的な知識と技術を活用して適切に判断し創意工夫する能力
を身につけている。
機械を合理的に設計し、材料を適切に選択するとともにその成果
を的確に表現する。
機械設計の各分野に関する基礎的な知識と技術を身につけ、安全
や環境に配慮し機械を合理的に設計する。
機械設計に関する基礎的な知識を身につけ、工業の発展と環境に
おいて調和のとれた在り方や現代社会における機械設計の意義や役
割を理解している。
このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。
・定期考査
・標準テスト(2月予定)
・提出物(ノート、課題)
・学習活動への取組状況(授業態度、授業への取り組み姿勢、発言内容)
また、1年間の評定は、1学期、2学期、3学期の年間を通じて、上記の内容を総合的に
判断して決定します。
3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む)
機械設計は2年生から3年生まで2年間学びます。授業が進むにつれて、それまでの内容を
組み合わせることが出てくるので、しっかりと理解してください。
授業では計算をする機会が多くなりますが、単に公式を暗記するだけでなく、各現象の理屈
とあわせて理解していくことが必要です。
8