平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 原 教 科 機 動 械 機 動 単位数 使用教科書 原 副 教 材 等 基本式の理解と活用 機 2 学科・学年 機械科3年 (実教出版) 原動機 (実教出版) 「原動機」はどんな科目? 自然界に存在するさまざまなエネルギーを、機械を動かし得る力学的エネルギーに 変換する装置(原動機)の構造や機能等について学習する科目です。 「原動機」の学習の特徴は? 原動機を有効に活用するために、原動機の構造・機能を知る必要があり、基礎となる 原理と関連して学習します。 「原動機」で大切なこと(留意点)は? 流体機械の基礎、流体機械・装置、内燃機関・蒸気機関に加え自動車についても学習 します。一見複雑に見える計算式でも、一つずつ解いていけば、解に到達できます。 あきらめず理解しようと努力することが知識・技術を修得する一番の早道です。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 期 一 学 期 二 学 期 三 学 期 学習内容 (単元名) 学習のねらい 第2章 流体機械の基礎 ・基礎的な流体機械であるポンプ・送風 機・圧縮機・水車、油圧・空気圧装置 について学ぶ。 第3章 内燃機関 第4章 自動車 ・内燃機関を中心に熱機関の基礎となる 熱エネルギーと仕事の関係について 学ぶ。 ・自動車の構造、性能、安全性などの 基本的な事柄について学ぶ。 第5章 蒸気動力プラント 第6章 冷凍装置 ・水蒸気の性質についての基本的な事柄と その発生装置であるボイラ・原子炉に ついて学ぶ。 ・冷凍装置の基本的な事柄について学ぶ。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 ・各学習項目を身近なのもとして捉え、それを論理的に 再構成して理解しようとする。 ・理解した事柄をいろいろな事例に活用し、また原動機等を 改善しようとする。 思考・判断・表現 ・複雑な事象を論理的に分析して定性的に、また定量的に 捉えて考察し、それらに対して基礎的な理論を適用して 対処する。 ・グラフ や表を 理解 し、そ れらを もとに して事 象や現象 を 洞察し、発表する。 技能 知識・理解 ・身近な事例を観察して問題点を見いだす。 ・基本的な概念、事象、理論を理解していろいろな場面で 活用できる。 このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・定期考査(年6回) ・提出物(課題・宿題) ・出席状況 ・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業態度) これらを総合的に評価します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む。) 自然界の種々のエネルギー源を効率よく動力に変換する原理を、エネルギー保存則を ベースに数的処理をまじえて学習します。 難解な面もありますが、有為な工業技術者を目指して意欲的に学習に取り組んで いただきたい。 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 自動車工学 教 科 機 械 使用教科書 自動車工学2 副 教 材 等 自作プリント 単位数 2 学科・学年 機械科3年 (実教出版) 「自動車工学」はどんな科目? 自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能に関する知識を習得し, 実際に活用できる能力と態度を身につける事を目標としています。 「自動車工学」の学習の特徴は? ・自動車および自動車を構成する各装置の構造と機能について、基礎・基本を知る。 ・自動車が環境に与える各種の影響や交通災害について知る。 ・自動車の原理について、自動車の各装置の基本的なしくみと働きを知る。 「自動車工学」で大切なこと(留意点)は? ・自動車の構造や機能、自動車が環境に与える影響、自動車の各装置の原理を理解 するだけでなく、実際に活用できること、計算できること、問題に取り組む姿勢 と解決能力を身につける事を念頭に取り組んで下さい。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 期 学習内容 (単元名) 第4章 動力伝達装置 1.クラッチ 一 2.変速装置 学 3.その他の動力伝達装置 期 二 学 期 三 学 期 学習のねらい ・エンジンで発生した動力を有効に駆動輪 に伝達する動力伝達装置の構造と働きに ついて、自動車工学Ⅰの第2章で指導し た原理を導入しながら理解させる。 第5章 走行装置・懸架装置とかじ取り装置 ・自動車が自由に安定した走行をするため 1.走行装置 に必要な走行装置・懸架装置とかじ取り 2.懸架装置 装置の構造と働きについて「自動車工学 3.かじ取り装置 Ⅰ」で指導した原理と関連付けながら理 第6章 ブレーキ装置 解させる。また自動車を減速させたり停 1.ブレーキ装置の役割 止させたりするには、運動エネルギーを 2.ブレーキ装置の構造と作用 吸収させる装置が必要であることを理解 させる。 第8章 走行と性能 ・自動車が快適に走行するための性能とし 1.走行抵抗と駆動力 て、どのようなものが考えられるかな 2.直線走行性能 ど、走行状態について理解させる。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 ・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能 に関する知識や技術に関心を持ち,意欲的に探究するととも に,学ぶ態度を身につける。 思考・判断・表現 ・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能 に関する知識・技術に課題等を見つけ,自ら思考・判断し, 創意工夫して課題解決する能力を身につける。 技能 ・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能 に関する観察・実習の技能を習得する。 知識・理解 ・自動車および自動車を構成する各部分の基本的な構造・機能 に関する知識を習得し,実際に活用できる能力と態度が身に ついている。 このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・定期考査(年5回) ・提出物(ノート、課題) ・出席状況 ・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業態度) これらを総合的に評価します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む。) 自動車は、私達の生活に欠かせないものとなっているが、便利な反面、安全面や環境面 での課題も抱えている。自動車工学についての学習を通して、自動車を取り巻く多くの 課題を解決しようという意識を持ち、取り組んでほしい。 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 生産システム技術 教 科 工 業 単 位 数 2 使用教科書 生産システム技術(実教出版) 副教材等 生産システム技術演習ノート 学科・学年 機械科 3年 「生産システム技術」はどんな科目? モータ-に流れる電気や磁気の動きや状態をイメージできるようにするための科目です。 ①電気回路内の電圧と電流の状態が理解できるようになること 目標 ②静電気の力が作用する空間の動きや状態を理解できるようになること ③磁気の力が作用する空間の動きや状態を理解できるようにすること ④消費者の要求に合った製品を効率的に生産する仕組みを理解できるようにする 「生産システム技術」の学習の特徴は? 目に見えない電気や磁気の動きや状態をイメージできるようにするためには、何らかの「道 具」が必要になります。その道具となるのが「数学」です。複雑な電気磁気現象を数式で表し たり、数式を用いて電流の値や電圧の値を求めたりします。最初は難しく感じますが、慣れて しまえば「数学」ほど便利な「道具」はありませんので、基礎的な数学力をしっかり身に付け ておいて下さい。また、製品の生産から販売までに関わった社員の役目に興味を持って下さい。 「生産システム技術」で大切なこと(留意点)は? 目に見えない電気・磁気の動きや状態をイメージできるようにするのだということを意識し て学習して下さい。数式の暗記や計算方法の修得も必要ですが、それだけで終わってしまうと 面白みのないものになります。自然現象に関する疑問を前面に出して取り組んでほしい科目で す。また、生産管理の相互関係に必要なコミュニケーション能力を育てて下さい。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 月 4 5 1 学 期 6 7 学習内容(単元名) 学習のねらい 第1章 直流回路 1.電気回路 2.オームの法則 3.抵抗の性質 4.電流の熱作用と電力 5.電流の化学作用と電池 直流回路の中の電圧と電流の状態をイメージ できるようにする。 ・電流と電圧に関して、基本的な考え方を身 に付ける。 ・複雑な直流回路であっても、電流と電圧の 状態がイメージできるようにする。 第2章 磁気と静電気 1.電流と磁気 2.磁気作用の応用 3.静電気 電気と密接な関係を持つ磁気が作る力の場を イメージできるようにする。 静止した状態の電気が及ぼす力の状態をイメ ージできるようにする。 7 2 学 期 3 学 期 8 9 10 11 12 第3章 交流回路 1.交流の基本的な取り扱い 4.三相交流と三相誘導電動機 第4章 電気設備 1.電力供給システム 1 第5章 電子回路 1.半導体 2.ダイオード 3.トランジスタ 4.集積回路 6.電源回路 第9章 生産管理とシステム技術 1.生産のしくみ 2.生産管理 交流回路の中の電圧と電流の状態 ・交流電気の発生とその基本回路について学 び三相誘導電動機について理解する。 電力供給システム ・工業や日常生活を支えるさ電力についてそ の供給システムについて理解する。 電子回路を構成する主な部品の理解を深める ・さまざまな工業製品に使われる電子部品の 基本となる部分について理解する 工業製品がどのようにして作るかを知る。 ・製品に対する消費者の要求を知るために市 場調査から生産出荷までの情報と物の流れに ついて理解する。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) ・生産システム技術に興味・関心をもち、生産工業と社会とのかか わりについて意欲的に取り組み、実践的で真剣な態度を身に付け ている。 ・生産システム技術に関する諸問題の適切な課題解決をめざし、基 思考・判断・表現 礎的な知識と技術を活用して判断し、その結果を的確に表現する 能力を身に付けている。 ・生産システム技術の各分野に関する基礎的な技術を身に付け、生 産者(技術者)としての責任ある取り組み、安全作業や事故防止 技能 の手法を実験・実習で体得し、実際の課題を適切に処理する技能 を身に付けている。 ・生産システム技術に関する基礎的・基本的な知識と技術を身に付 知識・理解 け、コンピュータによる生産の合理化や統括生産の意義や役割を 理解している。 評価は、次の4つの観点から行います このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・考査 ・ノートおよび演習ノート ・授業態度 これらを総合的に評価します。 また、1年間の評定は年間を通じて、上記の内容を総合的に判断して決定します。 関心・意欲・態度 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む) 目に見えない電気・磁気の動きや状態をイメージできるようにするのだということを意識し て学習して下さい。数式の暗記や計算方法の修得も必要ですが、それだけで終わってしまうと 面白みのないものになります。自然現象に関する興味を前面に出して取り組んでほしいです。 また、物を作り出すためには、コミュニケーション能力が必要であることに気付いて下さい。 8 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 製 教 科 機 械 単 位 数 使用教科書 機械製図 (実教出版) 副教材等 機械製図練習ノート 図 3 学科・学年 機械科 3年 「機械製図」はどんな科目? ・機械や、種々の工作物を製作するため必要な構造・形状・寸法・表面性状などを正確 に伝えるための機械に関係する図面を作成することを機械製図といいます。 「機械製図」の学習の特徴は? ・製図に関する日本工業規格及び各専門分野の製図について、基礎的知識と技術を 習得させ、図面を構想し作成する能力を高めるよう学習します。 ・1年時、2年時に学習した内容を活かし、機械製図検定の合格を目指し演習問題に 取り組みます。 ・機械設計等との関連も図りながら、設計製図が作成できるよう学習します。 「機械製図」で大切なこと(留意点)は? ・与えられた課題(図面)について、「正しく」「明瞭に」「迅速に」図面を作成する 姿勢が大切です。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 期 一 学 期 学習内容(単元名) 機械製図検定試験に向けて 1.投影図・等角図・断面図示法 2. 寸法記入法の留意点 3. 仕上程度・寸法公差・はめあい 4. ねじ・特殊な図示法 5. 一・二次試験課題・製作図 6. 過年度検定試験模試 ☆機械製図検定試験(一次・二次) 第6章 各種の図面 支持台の作図 学習のねらい ・製図検定試験概要説明 ・一次試験内容について過年度の試験概 要を演習復習することにより製図総則に ついて理解を深める。 ・過年度の二次試験課題(製作図)演習 ・過年度の検定試験模試を実施し成果 を確認する。 ☆ 検定試験(一次・二次)受験 ・製図例5によりCADとの関連を図る 二 学 期 三 学 期 第4章 機械要素の製図 1ねじ ・ねじの基本 ・ねじの製図 ・ボルト・ナット 2.軸と軸継ぎ手 ・フランジ形軸継手 ・フランジ形たわみ軸継手の製図 3.軸受 ・ラジアル滑り軸受けの製図 ・おねじとめねじ、右ねじ、左ねじ、一条ね じや二条ねじ、さらにねじには多くの種類 があることを理解させ、製図例11を描く ことにより、作図することの大切さを理解 する。 ・フランジ型たわみ軸継手の図面を模写する ことにより、構造、種類、規格等について 理解する。 ・ラジアル滑り軸受けの図面を模写するこ とにより、構造、種類、規格等について 理解する。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 ・機械製図に関する基本的事項や規格に規定された事柄につい て、関心を持ち、図面の作成に意欲的に取り組み、図面を 最後まできちんと描き、期限までに提出する態度を養う。 ・機械製図に関する基本的事項や、規格に規定された事柄に ついて、理論的・総合的に考察することができる。 ・図面を描き、自分の考えを図面上に適切に表現できる。 ・機械製図に関する基本的事項や、規格に規定された事柄に 従って図面を描ける技能を身に付ける。 ・機械製図に関する基本的事項や、規格に規定された事柄に ついて、理解する。 このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・提出物(課題図面・宿題) ・学習活動への取り組み状況(課題への取り組み姿勢・授業中の発言内容) これらを総合的に評価します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む) 機械製図は、単に図面を写すだけでなく、常に考えながら作図 することで、製図の基本 事項や規格といったものが身につきます。文字や線に個人差がでますが、丁寧に仕上げる よう努力してください。 課題の提出期日は意識して守るよう心がけてください。 提出期日に遅れないよう放課後等利用し、課題を完成させることが大切です。 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 課 教 科 機 械 題 単 位 数 使用教科書 なし 副教材等 担当教員の配布資料 研 究 3 学科・学年 機械科 3年 「課題研究」はどんな科目? ・工業に関する課題を設定し、その課題の解決を図る学習を通して、専門的な知識と技術の 深化、総合化を図ると共に、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てることを 目標とした科目です。 「課題研究」の学習の特徴は? ・生徒自らが工業に関するテーマを設定し、計画を立て、製作や調査・研究などを行い、結果 を整理・発表し、研究を深めさせると共に、自分で課題を見つけ、自ら学び自ら考え、主体 的に判断し、問題をより良く解決する資質や能力を育成する学習です。 「課題研究」で大切なこと(留意点)は? ・決められた課題を与えられるのではなく、自分からやりたいテーマに取り組むのですから、 完成したものは自分の作品ということになります。人任せにせず、自分から進んで取り組み 納得できるものを完成させる喜びや技術向上の喜びを経験してほしいと思います。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 学習内容(単元名) 1 学 期 2 学 期 3 学 期 学習のねらい 製作期間 4~12月 各班でテーマをあげて、製作に取り組む テーマの例 「ゴーカートの製作」 「マウスピース製作」 「ボールコースターの製作」 「ものづくり」 「スロープの製作」 機械科課題研究発表会 全校課題研究発表会 12月末~1月 1月 1 テーマの例のねらい ・ガソリンエンジンのゴーカートを製作 する。 ・学期のマウスピースを旋盤等で作製す る。 ・アルミ、木材、モーターなどを使い、 材料加工や運動法則等を学べるボール コースターを製作する。 ・実習で学んだことを生かし様々な器具、 道具を製作する。 ・養護学校のためのスロープを製作する。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 工業技術に関する諸課題について関心をもち,その改善・向 上を目指して主体的に取り組もうとするとともに,実践的な 態度を身に付けている。 (出席状況、作業や研究に取り組む姿勢、チームの一員としての協 調性) 工業技術に関する諸課題の解決を目指して思考を深め,基礎 的・基本的な知識と技術を基に,技術者として適切に判断し, 表現する創造的な能力を身に付けている。 (・作品の設計および最適な構造、製作方法の決定、 ・製作に関する 創意工夫、独創的・画期的なアイデアの創出、 ・パワーポイントによ る発表資料制作と研究発表) 工業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け,環 境に配慮し,ものづくりを合理的に計画し,その技術を適切 に活用している。 (作品製作等に関する技能、作品のできばえ、精度) 工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け,現 代社会における工業の意義や役割を理解している。 (過去に学んだ知識や技術の活用・必要な情報の収集・解析、およ び活用・データの解析および活用) このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・自主性 ・課題研究日誌 ・関心、意欲 ・技能 ・創意工夫 ・発表力 ・協調性 また、1年間の評定は、1学期、2学期、3学期の年間を通じて、上記の内容を総合的に 判断して決定します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む) はじめに述べたように、課題を与えられるのではなく、自分からやりたいテーマに取り組む のですから、完成したものは自分の作品ということになります。人任せにせず自分から進んで 取り組み、納得できるものを完成させる喜びや、技術向上の喜びを経験してほしいと思います。 また、競技会や検定試験、研究発表の場で多くの人たちに自分の作品を見てもらい、認めて もらうということが、ものづくりの喜びを味わう経験となり、次への活力となります。 授業時間以外の放課後や休日に取り組むこともありますが、最後に味わう充実感は、その 苦労に値するものです。 最後にやり遂げたという気持ちが味わえるよう取り組んでください。 2 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 機 教 科 機械 械 設 計 単 位 数 2 使用教科書 機械設計 1・2 (実教出版) 副教材等 基本式の理解と活用 機械設計 学科・学年 機械科 3年 新訂版 「機械設計」はどんな科目? 3年生では、機械を構成する具体的な要素部品について学習します。2年生では、部材に かかる力など基本的事項について学習しましたが、より実践的な学習といえるでしょう。 「機械設計」の学習の特徴は? 部品にかかる力や寸法などの計算結果から、必要な部品を選択する方法などを学びます。 実習や課題研究で具体物に触れる機会も多く、機械科としては最も中心的な教科です。 「機械設計」で大切なこと(留意点)は? 今まで学んだ事の応用となりますので、計算量が増え計算手順も複雑になりますが、一つ 一つクリアしていけば設計解に到達することができます。途中で投げ出すことなく粘り強く 取り組むことがたいせつです。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 学習内容(単元名) 学習のねらい 第4章 ねじ ねじの種類と用途、ねじに働く力 1 ボルトとナット 学 第5章 軸とその部品 期 軸とキー、軸継手、軸受と密封装置、潤滑 ・最も基本的な部品要素であるねじにつ いて学び、実際のものづくりに役立つ 知識を得る。 ・軸に関する基本的知識を学ぶ。 第6章 リンク・カム ・リンクとカムの使用法を理解する。 機械の運動、リンク機構、カム機構と間欠運動 機構 2 ・歯車の設計原理や種類、減速比・変則 第7章 歯車 学 回転運動の伝達、平歯車の基礎、平歯車の設計 歯車装置について学び、実際のものづ 期 くりに役立つ知識を得る。 その他の歯車、歯車伝達装置 9 第8章 巻掛け伝達装置 ベルト伝動、チェーン伝動 3 第9章 ブレーキおよびばねと緩衝装置 学 ブレーキ、ばね、振動と緩衝装置 期 第10章 圧力容器と管路 圧力容器、管路 ・伝達する力に関する計算から必要なベ ルトとチェーンを選択する。 ・ブレーキの機能と種類・設計の基礎、 ばねの性質と特徴、振動防止や緩衝に ついて理解する。 ・圧力容器に働く力、管路や管継手・バ ルブの種類と特徴を理解する。 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 機械設計に関する諸現象について関心を持ち,その改善・向上を 目指して意欲的に取り組むとともに、社会の発展を図る創造的・実 践的な態度を身につけている。 機械設計に関する諸問題の解決を目指して広い視野を持ち、自ら 考え基礎的な知識と技術を活用して適切に判断し創意工夫する能力 を身につけている。 機械を合理的に設計し材料を適切に選択するとともにその成果を 的確に表現する。 機械設計の各分野に関する基礎的な知識と技術を身につけ、安全 や環境に配慮し機械を合理的に設計する。 機械設計に関する基礎的な知識を身につけ、工業の発展と環境に おいて調和のとれた在り方や現代社会における機械設計の意義や役 割を理解している。 このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・定期考査 ・提出物(ノート、課題) ・学習活動への取組状況(授業態度、授業への取り組み姿勢、発言内容) また、1年間の評定は、1 学期、2学期、3学期の年間を通じて、上記の内容を総合的に判 断して決定します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む) はじめに述べたように、過去に学んだ知識を応用して新しい課題を解く学習なので、基礎と なる知識が不完全であれば、内容を理解しながら学習することは難しくなります。 授業で学んだ後に復習によって力をつけることも大切ですが、事前に予習することが授業の 理解を助け、面白い物になります。理解不能の授業では、つまらなく大変な教科となってしま います。予習を心がけ、これから何について学習するのか、自分の疑問点は何かを把握してお くことが重要です。 10 平成27年度シラバス 青森県立八戸工業高等学校 実 教 科 機 械 単 位 数 使用教科書 新版機械実習3(実教出版) 副教材等 担当教員の配布資料 習 3 学科・学年 機械科 3年 「機械実習」はどんな科目? ・マシニングセンタ(コンピュータ制御の切削マシン)、CAD(パソコンによる製図)、 特殊機械、原動機などの各実習で与えられた課題に取り組み、機械加工に関する応用的技能 およびガソリンエンジンに関する専門的な知識と技能を修得する。 「機械実習」の学習の特徴は? ・1・2年で習得した汎用機械の技術や知識を基礎とし、より専門的な機械の操作やコンピュ ータ制御による機械の操作などを学ぶ。また、自動車の構造及びガソリンエンジンの性能 解析なども学ぶ。 「機械実習」で大切なこと(留意点)は? ・安全意識や協調、責任、勤労などの技術者として望ましい態度や習慣を身に付けること。 ・欠席することなく作業に意欲的に取り組み、課題等の提出期限を厳守すること。 ・専門的な工業技術を修得し、職業観や勤労観を身に付けること。 1.学習の計画(どのような内容を、どの時期に学ぶのかを含む。) 学習内容(単元名) 1 ローテーション実習 学 クラスを4班に分けて 期 「マシニングセンタ(MC) 」 「CAD」 2 「特殊機械」 学 「原動機」 期 上記のテーマを各班が順番に、 年間を通して学習する。 3 学 期 学習のねらい 「マシニングセンタ」 Gコード・Mコードについて学習し、 プログラミングによる機械加工技術の習得。 「CAD」 CADソフトを使用し機械要素や工具の 図面を描く方法を学ぶ。 「特殊機械Ⅱ」 ・機械加工技術の習得 立フライス盤、横フライス盤、NCフライス盤、形削り盤 四ツ爪旋盤・歯切盤、平面研削盤、ホブ盤 「原動機」 小型エンジンの分解組立を行う。 ガソリンエンジンの総合試験装置により、最 高出力など各種データを解析しながら、エ ンジンについて学ぶ。 粘土試験、引火点試験 3 2.評価の観点・方法(及び年間の評定) 評価は、次の4つの観点から行います 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 工業技術に関する諸課題について関心をもち,その改善・向 上を目指して主体的に取り組もうとするとともに,実践的な 態度を身に付けている。 (授業準備・出席状況・安全作業・服装・作業要領・清掃・片付け・ 授業ノート・レポート) 工業技術に関する諸課題の解決を目指して思考を深め,基礎 的・基本的な知識と技術を基に,技術者として適切に判断し, 表現する創造的な能力を身に付けている。 工業の各分野に関する基礎的・基本的な技術を身に付け,環 境に配慮し,ものづくりを合理的に計画し,その技術を適切 に活用している。 (作品のできばえ・精度) 工業の各分野に関する基礎的・基本的な知識を身に付け,現 代社会における工業の意義や役割を理解している。 (レポート・質疑応答) このため、評価は、具体的には次のものを対象にします。 ・授業態度 ・授業ノート ・技能 ・作品のできばえ ・関心、意欲 ・レポート また、1年間の評定は、1学期、2学期、3学期の年間を通じて、上記の内容を総合的に 判断して決定します。 3.特に強調しておきたい点(留意すべき点・担当者からのメッセージを含む) ・課題やレポートの提出期限の厳守。 ・安全意識をしっかり身に付けること。 ・班毎に各実習を行うので、協調性を持って取り組むこと。 ・1回当たりの実習時間数が3時間なので、欠席しないこと。 4
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