科目コード 学科 学年 科 目 名 単位・時間 必修・選択 単位種別 MS45 商船・航海 3年・通年 船舶工学 : Ships Engineering 2(100) 必修 履修単位 教 員 名 授 業 概 要 木下恵介 : KINOSHITA Keisuke 副担当教員 船舶の堪航性を保持するため、船体にかかる力に対して強度が保てるような構造でなければならず、同時に浮体であるために動揺に対する復 原力を確保することが重要である。また、外力である波浪によって生じる動揺や、船体を推進させることで発生する抵抗等、船舶に関わる物理を 学ぶことは、航海の安全と効率性を求める上で重要である。この授業では「船体構造」「復原力」「船体動揺」「抵抗推進」の分野に分け、船舶に関 する力学を身につける。 到 達 目 標 評 価 方 法 (1) 船体各部の構造を学び、それらを構成する部材の名称や役割を説明 できる。 試験結果、学習態度、出席状況、レポート及び課題の提出状況等、総合的 (2) 重心や浮心、メタセンタの位置と復原力との関係を学び、船体傾斜や に評価する。定期試験を70%、学習態度・出席状況・課題を30%で評価す 復原力が減少するケースについて説明できる。 る。 (3) 波浪との出会い角と船体動揺の関係や、船体抵抗、船舶の推進器に ついて説明できる。 学 習 教育目標 授 業 計 画 週 COCとの 関連性 前 期 項 目 内 容 週 1 造船史概論 船体構造の変遷(古代~産業革命前) 16 2 造船史概論 船体構造と舶用機関の変遷(近代) 17 面積・体積 【運一(6)】 シンプソン第1法則による面積計算, 排水容積,面積の重心,モーメント及 び二次モーメント 3 造船概論 【運一(5)】 船の建造手順 18 復原力 【運一(6)】 浮心及び重心,メタセンタとGM,船の つりあいと安定性 4 造船概論 【運一(5)】 鋼材の製法,造船材料の種類 19 復原力 【運一(9)】 復原力曲線,復原力交差曲線 5 造船概論 【運一(5)】 金属材料 20 トリム 【運一(7)】 トリム及び積荷の移動による船首尾喫 水の変化 6 造船概論 【運一(5)】 21 トリム 【運一(7)】 荷物の積み降ろしによる船首尾喫水 の変化 7 造船概論 【運一(5)】 22 船体動揺と振動 【運一(6)】 動揺の種類,静水中の横揺れ,波の 周期の影響 8 船体強度 【運一(1)】 23 船体動揺と振動 【運一(6)】 横揺れ防止装置 9 船体強度 【運一(1)】 24 船体動揺と振動 【運四(3)(ウ)】 荒天追波中の運航方法(出会い群波 現象,パラメトリック横揺れ,復原力減 少,ブローチング現象) 10 船体の構造様式 【運一(1)】 25 船体動揺と振動 【運四(3)(ウ)】 荒天向波中の運航方法(プロペラレー シング,海水打ち込み,スラミング) 11 船体各部の構造 【運一(1)】 26 船体抵抗 【運四(1)】 摩擦抵抗,渦抵抗,造波抵抗,空気抵 抗,その他の抵抗 12 船体各部の構造 【運一(1)】 パンチング構造,外板,甲板,機関室 27 船体抵抗 【運四(1)】 比較則とフルード数,相似則とレイノル ズ数 13 船体各部の構造 【運一(1)】 船底構造,フレーム,甲板及びビーム 28 推進器 【運五(4)】 推進器の種類,プロペラの種類と構造 14 船体各部の構造 【運一(1)】 船首材,船尾骨材,船尾管,軸ブラ ケット,舵 29 推進器 【運五(4)】 キャビテーション,軸と軸受 15 排水量 【運一(6)】 浮力及び排水量の概念,ファインネス 係数 30 推進器 【運五(4)】 出力と推進効率 D-(1) 授業方法 注意事項 (自学自習を含む) 教科書・参考書 授 鋼材の接合及び加工(溶接,リベット) 業 出入渠作業 船体に働く力 縦強度,横強度,局部強度,強度の確 計 保 横式構造,縦式構造,縦横混合式構 造 隔壁構造,ディープタンク,タンク配置 画 JABEE基準 後 期 項 目 内 容 排水量等曲線図,排水量の修正,載 排水量 貨重量スケール,海水の比重と排水 【運一(9)】 量 教科書・配布プリントなどを中心に授業を行う。 教科書・筆記用具・電卓・配布物等を忘れないこと。 シラバスの項目・内容を確認して参考資料等で予習をしておくこと。 『航海造船学』(海文堂)、配布資料 -
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