糸田町人口ビジョン・総合戦略および第五次糸田町総合計画 策定支援業務仕様書 1.業務名 糸田町人口ビジョン・総合戦略および第五次糸田町総合計画策定支援業務(以下、「本 業務」という。) 2.業務の目的 本業務は、糸田町における人口の現状と産業構造等の分析を行うことで長期的な将来 展望や方針を定め、本町が持続的に発展し続けるための指針を明確にする各種計画等の 策定を目的とする。 本業務における各種計画等とは、 「糸田町人口ビジョン」 「糸田町総合戦略」「第五次糸 田町総合計画」の3つを指す。これらを一体的に策定するにあたっては、まち・ひと・ しごと創生法に基づき国および福岡県が策定する総合戦略等を踏まえた上で町民の意向 を十分に反映させ、実効性の高いものを計画することとする。 3.業務委託期間 契約締結の日から平成28年1月29日までとする。 4.委託業務の概要 本業務は以下の内容で構成されている。なお、業務の詳細については、受託者の企画 提案により調整する場合がある。 (1)糸田町人口ビジョンの策定支援 (2)糸田町総合戦略の策定支援 (3)第五次糸田町総合計画の策定支援 (4)各種委員会等の運営支援 (5)町民アンケートの実施支援 (6)パブリックコメントの実施支援 (7)各種計画等に係る計画書の作成 5.具体的な業務内容 (1)糸田町人口ビジョンの策定支援 国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」の内容に留意しつつ、糸田町人 口ビジョンの策定を支援する。支援対象となる下記業務内容については、類似・ 近隣市町村の状況を踏まえ、専門的な見地からの企画・立案を行うこととする。 (ア)対象期間 平成27年(2015年)~平成72年(2060年) (イ)調査・分析事項 (ⅰ)人口の現状分析 ①人口動向分析 国が示す調査分析項目を参考にして、糸田町の人口構造・人口動向等の特性 を分析するための基礎データを整理する。 ・総人口の推移と将来推計 ・年齢3区分(*1)別人口の推移と将来推計 ・出生数、死亡数、転入数及び転出数の推移 ・総人口の推移に与えてきた自然増減及び社会増減の影響 ・性別・年齢階級別の人口移動の状況 ・地域間の人口移動の状況 など (*1)年齢3区分 ・年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64歳)、老年人口(6 5歳以上)の3区分を指す。 ②将来人口の推計および分析 糸田町の将来人口推計値を整理する。 ・出生率や移動率等について仮定値を変えた人口推計における総人口、性 別、年齢階級別人口の比較 ・将来人口に及ぼす自然増減・社会増減の影響度の分析・考察 ③人口の変化が地域の将来に与える影響の分析・考察 糸田町の人口構造・人口動向の特性を踏まえ、複数パターンのシミュレーショ ンを行い、出生や移動の変動による将来人口への影響度を分析する。 ・小売店など民間利便施設の進出・撤退の状況 ・地域の産業における人材の過不足状況 ・公共施設の維持管理・更新等への影響 ・社会保障等の財政需要、税収等の増減による地方公共団体の財政状況への 影響 (ⅱ)人口の将来展望 ①将来展望に必要な調査・分析 町民を対象に次の意識・希望調査(町民アンケート)を実施し、出生や移動 の変化による将来人口への影響度を分析する。 ・結婚・出産・子育てに関する意識・希望調査 ・地方移住に関する意識・希望調査 ・高校、専門学校、大学等卒業後の地元就職率の動向や進路希望調査 ・圏域を単位とする地域連携に関する調査 ・その他、将来展望に必要な調査 ※町民アンケートの詳細は、後述の「(5)町民アンケートの実施支援」参照。 ②目指すべき将来の方向および人口の将来展望 人口の現状分析および調査分析の結果を踏まえ、現状と課題を整理する。ま た、人口に関して目指すべき将来の方向および総人口や年齢3区分別人口等の 将来展望を整理する。 なお、人口の将来展望の期間は平成32年(2020年)から計画の終期で ある平成72年(2060年)までとし、10年ごとの展望を記載すること。 (2)糸田町総合戦略の策定支援 国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」の内容に留意しつつ、糸田町総 合戦略の策定を支援する。支援対象となる下記業務内容については、類似・近隣 市町村の状況を踏まえ、専門的な見地からの企画・立案を行うこととする。 (ア)対象期間 平成27年度(2015年度)~平成31年度(2019年度) (イ)基本目標と基本的方向 糸田町人口ビジョンを踏まえた上で、国の総合戦略が定める次の政策分野を 勘案し、人口減少対策に関する基本的な目標・取り組み方針を整理する。 (ⅰ)基本的な枠組み ①地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする ②地方への新しい人の流れをつくる ③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる ④時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る ⑤地域と地域を連携する (ⅱ)町の抱える政策課題 ①人口減少への対応 ②急速な少子高齢化の進展への対応 ③子ども・子育て支援の推進 ④医療と介護の総合的な確保 ⑤雇用環境の確保および新産業の創出 (ウ)具体的な施策 (イ)で設定した政策分野ごとに、糸田町の実情に応じて計画期間のうちに 実施する施策を整理する。 (エ)数値目標・重要業績評価指数(KPI)の設定支援 (ⅰ)数値目標 政策分野ごとに5年後の基本目標を整理し、アウトカム(成果)に関する 数値目標を整理する。 (ⅱ)重要業績評価指数(KPI) 各政策分野の下に盛り込む具体的な施策については、それぞれに対して客 観的な重要業績評価指数(KPI)を整理する。 (3)第五次糸田町総合計画の策定支援 糸田町の総合的かつ計画的な行政運営を図るための基本構想および基本計画 (以下、「総合計画」とする。)の策定支援を目的とする。総合計画の策定にあた っては、先に策定した糸田町人口ビジョンを踏まえ、併せて策定する糸田町総合 戦略との齟齬が生じないよう留意することとする。 (ア)基礎調査 ・糸田町の現状把握および本町を取り巻く社会情勢の調査・分析 ・上位関連計画の整理・分析 ・人口・産業・財政等の将来設計・分析 ・現総合計画における各種施策の評価・検証 (イ)町民意識の把握 ・町民アンケートの実施(アンケート作成・集計・分析・報告書作成を含む) ※町民アンケートの詳細は、後述の「(5)町民アンケートの実施支援」参照。 (ウ)トップヒアリングの実施 ・町長の意向の把握 ・マニフェストの反映 (エ)基本構想・基本計画の策定支援 ・町の将来像および基本構想の素案作成に関する支援 ・基本計画の素案作成に関する支援 (4)各種委員会等の運営支援 各種計画等の策定にあたり糸田町が設置する各種委員会等について、効果的か つ円滑な会議運営をサポートするため、企画立案、コーディネート、資料作成等 の支援を行う。 (ア)設置される各種委員会等の種類 (ⅰ)糸田町人口ビジョンおよび糸田町総合戦略 ①糸田町地方創生・人口減少対策有識者委員会(仮) ②糸田町地方創生・人口減少対策本部 ③その他必要に応じて設置される部会等 (ⅱ)第五次糸田町総合計画 ①糸田町町勢振興審議会 ②第五次糸田町総合計画策定委員会 ③その他必要に応じて設置される部会等 (イ)運営支援の内容 ・会議の運営手法への助言 ・会議への出席・助言 ・関連資料の作成 ・意見の整理・分析 ・議事録の作成 (5)町民アンケートの実施支援 糸田町総合戦略および総合計画の策定にあたり必要とされる町民の意識・希望 等を把握するため、糸田町が実施する町民アンケートに関して支援を行う。なお、 町民アンケートは糸田町総合戦略および総合計画に係る内容をまとめて行うこと とする。 (ア)調査対象人数 1,000人 (イ)業務の範囲 ・アンケート作成 ・集計、分析 ・報告書作成 ・その他町民アンケートの実施に必要と認められる業務 ※以下に挙げる項目については、糸田町が実施・負担するものとする。 ・調査対象の抽出 ・調査票の発送・返送に係る郵送料および封筒代 (6)パブリックコメントの実施支援 各種計画等の策定にあたり実施されるパブリックコメントに関する各種支援を 行う。 (ア)支援内容 ・公表用資料(素案)の作成 ・意見の整理および各種計画等との調整に関する支援 (7)各種計画等に係る計画書の作成 本業務において策定した計画等の冊子作成に係る業務を行う。 (ア)作成する計画書等の種類 ・糸田町人口ビジョンおよび糸田町総合戦略 ・第五次糸田町総合計画 (イ)業務内容 (ア)に定めた計画書のデザイン・レイアウトの作成を行う。冊子原稿につい ては担当者と適宜校正を行い、そのままの状態で印刷が可能な状態で納品するこ と。 なお、完成品の印刷および製本は業務に含まないこととする。 6.成果品 本業務で納入すべき成果品は下記のとおりとする。 (1)各種調査等報告書 (2)各種会議・打合せ記録(会議資料・議事録等) (3)総合計画に係る基本構想案・基本計画案 (4)各種計画等に係る計画書案 (5)(1)~(5)に係る電子データ (6)その他、町の指示するもの 7.成果品の納入場所 本業務の成果品の納入場所は、糸田町役場総務課企画係とする。 8.成果品の帰属 成果品に対し、著作権法に規定する著作権が発生する場合は、その権利は成果品の引 き渡しと同時に糸田町に移転するものとする。ただし、受託者が町の承諾を得た場合は この限りではない。 9.受託者の義務 (1)受託者は、本業務の意図および目的を十分把握し、事務局と常に密接な連絡を取 り、正確かつ誠実に業務を遂行するものとする。 (2)受託者は、本業務に十分な経験と知識を有する者を配置すること。 (3)受託者は、本業務の遂行上で知り得た内容(個人情報を含む。 )について、第三者 に漏らしてはならない。 (4)受託者は、本業務の実施にあたり必要な資料等の借用を事務局に対して申し入れ ることができる。ただし、貸与された資料等については紛失のないよう厳重に管 理し、業務終了後直ちに返却するものとする。 (5)受託者は、本仕様書に記載のない事項であっても、業務の実施上必要と認められ る事項については、事務局と協議の上実施すること。 (6)業務完了後、受託者の責任に帰すべき事由による不良個所が発見された場合、速 やかに事務局と協議の上、必要な措置を行うものとする。なお、これに係る経費 は受託者の負担とする。 10.その他 本仕様書に定めのない事項および本仕様書について疑義が生じた場合、別途協議の上 定めるものとする。
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