Spring Seminar 2015 5th チャレンジャーテーブル(27 番)総評 担当

Spring Seminar 2015 5th チャレンジャーテーブル(27 番)総評
担当ジャッジ:小出倫大(芝工4)、伊東明菜(立教4)
≪テーブルメンバー≫鈴木(UT2)、吹田(UT2)、乾(早稲田2)、青柳(聖心3)、
早川(聖心3)、藤原(芝工2)、木村(芝工2)、杉森(明治3)、小甲(明治3)、柄本(成
蹊2)、※順不同
≪全体への総評≫ 文責:小出
【議論のおおまかな流れ】
臓器移植のドナー不足に対して脳死者と死者からの臓器提供を強制させるオーディナルな
オピシであった。ASQ では organ の種類はなにか?なぜ脳死者と死者二人なのか?AD は
O/T かそれとも not die by disease かなどの質問によりオピメの軸は O/T することにより死
を回避することが目的だということが分かった。しかしながらオピメの多くの矛盾により
ここでかなり時間がかかってしまった。また脳死が死なのか生きているかの質問は鈴木さ
んのトリートにより収束したが時間がかかった。そして、藤原さんの O/T する際ドナーが
誰なのか知らないというコンセンサスの理解に時間がかかってしまった。
NFC においては杉森さんの misjudge が増えてしまい日本国民が S/M を受けてしまうアイ
ディアに関しては小甲さんがトリートして DA に流れた。
次に Solution において鈴木くんのドナーが disagree している臓器を受け取ってしまう可能
性があるから駄目だという not practicability アイディアが出ました。アイディアの理解が
されず小甲さんや、藤原さんが質問することで、鈴木さんのコアが患者は disagree した臓
器を受けたくないということが分かった。乾さんがすべての人がそうではないと発言によ
り some cut となり流れました。残り10分で AD が立論する。
その後 DA プレゼンターに木村さん、藤原さん、早川さん、小甲さん、杉森さん、鈴木さ
んが立候補し、DA プレゼンターが小甲さんの TG が D/F の家族の臓器を提供する S/M と
なった。DA 検証途中で時間になってしました。
【よかったところ、改善点】
このテーブルは全員が分からないまま議論するのではなく、誰かが先走ることなく全員で
理解して議論していこうという姿勢があった。技術や知識の乏しさは 感じられましたが、
その上で協調性やテーブルとしての一体感を感じられ良かったです。特に、鈴木さんや小
甲さんが全体を理解させようという姿勢が素晴らしかった。
改善点です。
話の浸透率がとても悪く感じられました。本当に理解しているのかな?ということが多く
みられましたので対策を二つ書きます。
一つ目にいきなり自分の主張をしてはいけないということです。これでは皆が何のどこの
部分を話しているかが全く伝わらないと感じました。今回のテーブルでは自分の主張ばっ
かり述べていたことにより、話がよくわからない方向に向かっていたことが多くありまし
た。改善策としてはまずは相手の前提や意見がこれであっていますかと確認してから自分
の質問や、疑問点、をすることで浸透率がたまると思われます。
二つ目においてはテーブルでの結論を明確にすることです。 チャートを書いて分かりやす
く説明しようという意識が見られました。しかし、質問の結論をテーブルメンバー全員が
果たして統一見解できていたのかいくつか微妙なところがありました。結論があやふやで
進んでしまうと、後で振り返った時にもう一度 議論しなければならないので時間をロスし
てしまいます。今回も solution でのアーギュメントで多くの人が質問をしたが結論があや
ふやなままで議論がすすんでいたことが多いと感じられました。改善としては Q をする人
は必ず議論のコンクルをうち、チャート用紙にも結論を整理しておくことを心掛けること
です。一つの方法としては clear,unclear を出すことで整理されると思われます。
≪テーブル順位及び個人評価≫文責:伊東
一位 乾(早稲田2年)
オピニオンプレゼンターとしてテーブル全体へのコンスタントな介入が見られました。
また各エリアで話すべきことを意識した視点を常に持ち、AD立論に繋げたことが一位と
いう順位に大きく繋がりました。しかし、他のパンツに比べて理解の遅さが少々見られた
ため、QやCをより積極的に行うことでパンツが言いたいことを明確に理解するよう努め
てほしいと思います。オピメとしてAD立論をすることだけでなく、テーブルメンバーの
アイディアを十分に理解した上でハンドリングをすることが大切なので、今後のプレパで
ぜひ意識してほしいです。
二位 鈴木(東大2年)
コンスタントな介入に加え、TG(patient)は donor の同意が得られていない臓器を受け取
りたくないという議論を深めたアイディアを practicability に出したため、二位に選出しま
した。しかし、この鈴木くんのアイディアをテーブルメンバーが理解することに大幅な時
間がかかってしまいました。自分のアイディアを上手く相手に伝えるためのプレゼン練習、
また goal 意識が今後の課題に挙げられると思います。頑張ってください。
三位 小甲(明治3年)
DAプレゼンターとして議論の内容に貢献した事から、三位に選出しました。また、様々
な場面でCを積極的に打ち、テーブルメンバーの理解を促進させる役割を常に担ってい
たのは小甲くんでした。今後はこの姿勢を維持しつつ、反論アイディアなど独自の意見
をテーブルに提示できれば良いと思います。
四位 藤原 (芝工2年)
主に practicability ですが、議論が灼熱した場面において冷静な視点で介入できていた点
が良かったです。また、DAのアイディアに繋げるためにSQでコンセンサスを取ること
で、自分の意見も提示できていました。今後はCを打つなど、議論を先に進めることがで
きるよう頑張ってください。
五位 杉森(明治3年)
NFCで misjudge ケースがあるという反論のアイディアを提示していた点は良かったと
思います。しかし、他のエリアにおける介入があまり見られなかったのが残念です。must Q
からでも良いので、積極的に介入するようにしましょう。また、NFCで出した反論アイ
ディアをDAアイディアとしても提示できていたので、どうすれば自分がDAプレゼンタ
ーに選ばれるのか、ぜひ考えてみてください。
六位 吹田(東大2年)
分からない点を一つ一つ明確にするため、部分的な介入が出来ていました。自分のアイ
ディアを持ってテーブルにのぞめば、より議論が面白くなると思います。吹田くんは鋭い
視点を持っている印象を受けたので、今後ともぜひ頑張っていってほしいです。
七位 柄本(成蹊2年)
オピニオンプレゼンターが patient をTGとして救いたい理由など、議論において必要で
あろうQを出来ていた点が良かったです。しかし全体的に介入量が少なかったので、NF
Cや practicability で出てきたアイディアを理解するためのQなどもできると良かったと思
います。
八位 木村(芝工2年)
DAのアイディア提示、ASQでオピ二オンプレゼンターの定義理解のためにQをして
いた点が良かったです。せっかくアイディアを持っているので、DAプレゼンターに選ば
れるためにSQでどう介入すればいいかなど、プレパを通して考えてみてください。
九位 早川(聖心3年)、青柳 (聖心3年)
共通して、ASQエリアにおいて部分的な介入は出来ていました。より多く介入するた
めには、自分のアイディアを提示すること、オピニオンプレゼンターの定義やパンツのア
イディアを理解しようとすることが一番の近道かと思います。ぜひ頑張ってください。