乙14テーブル ジャッジ:村瀬・嶋谷

Assembly East 2015
乙テーブル総評
ジャッジ:村瀬(明治4)、嶋谷(東洋4)
【テーブル参加者とその順位】
1位 寺澤(明治3)
2位 岩崎(青学2)
3位 橋本(上智2)
4位 須藤(青学3)
5位 藤田(高経2)
6位 坂中(フェリス2)
7位 森山(青学2)
7位 水野(早稲田2)
【サマリー】
議論は寺澤のナローイングから始まり、オピニオンプレゼンターには橋本、岩
崎、藤田、寺澤の計四人が立候補した。四人の候補者のアイデアは全員、臓器移
植に関するものであったが最終的に岩崎のオピニオンシートが選ばれた。
岩崎のオピニオンシートは「脳死者に臓器移植を強制させ移植希望者の S/M を
解消する、またその際に医療目的として議案を立証する」というものであった。
議論は一時間程で Advantage area まで比較的順調に進んだものの Solution に
て、橋本、須藤、寺澤によって三つのアーギュメントが唱えられた。しかしそれ
ぞれのアイデアの検証に時間を費やしてしまい寺澤の「日本政府は国民の臓器
の所有権を奪うことは認められない。」というアイデアに対して岩崎と寺澤が妥
協案を採択して間もなく議論終了の時間を迎えた。
【個人総評】
1位 寺澤(明治3)
このテーブル内で誰よりも早く混乱の原因や予兆を見抜き、それらを解消・また
は未然に防ぐ質の高い QC を行ったことを高く評価した。また、話し方の提示
をテーブル内で唯一しており、回数は多くなかったものの質の高さが見受けら
れた。ただ、それによる介入回数が少なく、議論を引っ張っていける貴重な存在
だっただけに非常に残念だった。
今後はこの振り返りを活かし、後輩を教える立場として明治大学を支える存在
になることを期待している。
2位 岩崎(青学2)
オピニオンプレゼンターとして自身の意見を提示し続けたことを高く評価した。
しかし、アサンプションが良い方向へ働かず、他者の意見理解の柔軟性が欠けて
いた(具体例:終盤における寺澤のアーギュメントに exception が apply する
か否かの議論)ように見受けられた。ここから派生し、他者のアーギュメントに
対する介入の量とその質が1位との差になった。
アサンプションは良い方向へ働けば、他者の意見を素早く理解でき、強い武器と
なり得る。その為、QやCなどにより今回のような好ましくない方向へ働くアサ
ンプションを改善することができれば、更なる実力の底上げに繋がると思うの
で今後、改善に望んで欲しい。
3位 橋本(上智2)
自身の意見の展開だけでなく、オピニオンプレゼンターの意見を理解しようと
するコンスタントな介入を評価し、この順位とした。
しかし、議論が白熱した際は介入量が少なくなったり、自身の意見をうまくプレ
ゼンできず、議論の停滞を招くなど改善点も見られた。
今後は、議論が白熱した時にこそ、CやSによってテーブルを引っ張っていける
ようになっていって欲しい。その際、特にSにおいてはプレゼンが重要になるの
で、その点も含めて改善に取り組んでほしい。
4位 須藤(青学3)
常に議論へ貢献する姿勢を欠かさず、他人の発言に対しても Q で介入を行って
いた点を評価し、この順位とした。他者の意見を理解しようとする姿勢が非常に
良かった。ただ、理解に終始してしまい、話し方の提示まで及ばず、介入が限定
的になってしまった点が残念だった。
今後はこの反省を活かし、青学でエデュケーターとして活躍してくれることを
期待している。
5位 藤田(高経2)
自身の意見を積極的に展開しようとし、それに基づく介入ができていたことを
評価し、この順位とした。
自身の意見提示の為以外での介入がなかなかできず、限定的な介入になってし
まっていた。今後は、まず、発言にテーブルにとって必要があるかないかの判断
を自分で行わず、感じたことを積極的に発信していく姿勢を身に着けて欲しい。
6位 坂中(フェリス2)
介入が非常に限定的だった為、この順位とした。
藤田と同じく、まずは、発言にテーブルにとって必要があるかないかの判断を自
分で行わず、感じたことを積極的に発信していって欲しい。
7位 森山(青学2)、水野(早稲田2)
議論への貢献が非常に少なかった。議論中に1つでもいいので、自分ができるこ
とを探す努力をして欲しい。
【議論の感想】
明治(4)村瀬
議論の感想というか、個人的なメッセージを。
3年生、本当にお疲れ様でした。
今までを振り返っての反省であったり、今日感じた悔しさであったり、それぞれ
感じたものがあると思います。なので、それを後輩にどんどん還元してあげてく
ださい。Dis のスキルを教えて、師匠として後輩の目標になることもあり、Dis
以外の面で後輩を支えてあげて、一番の相談相手になってあげることもありだ
と思います。人それぞれの還元をしてあげてください。そこに貴賤はないと思う
ので。
2年生、お疲れ様です。
アッセンが終わったけど、次のアッセンまでまだまだ長い時間があります。こん
だけ時間あるのだから、今あんまりやってないし、もう今さら遅いかな、なんて
こともないです。少しだけ本気になってやってみてください。学生時代にこんな
に全力で物事に取り組める機会なんてそうそうないので。そして、今回書いた総
評が少しでも成長の糧になれば嬉しいです。
総評という形式上、上から目線になってしまいました。なにも自分の意見を押し
付けるつもりもないので、こんな見方もあるんだなくらいに受け止めてくれる
と嬉しいです。
ちなみに、文章書くのが非常に苦手なので、個人総評のとこで「ここがどういう
ことかわからないです!!」等あれば、明治の人から LINE 教えてもらうなり
して、遠慮せず、気軽に聞いてください。
本当にお疲れ様でした。
東洋(4)嶋谷
今回の議論のうち 2/3 がソリューションアーギュメントの検証に使われたに
もかかわらず、結果として得たものは最後の岩崎・寺澤双方が折り合いをつけた
サジェスチョンひとつになってしまい結論に達成することができなかったとい
える。これに対してはテーブルメンバー全員に言うことができることであるが、
ディスカッションのゴールは素晴らしいアイデアを出すことではなく Get
conclusion であることを再認識して欲しい。また姿勢面でも今回はアッセンブ
リーというランクがかかった大会であり各人が冷静さを失っていたことは容易
に想像でき同情し得るものではあったがチャート用紙を乱雑に扱うことや、コ
ンセンザスの無視などは好ましくないため改善していただければと思う。