地域データを組み込んだ市民目線の都市マネジメントツールの開発

東京大学
柴崎・関本研究室 / Shibasaki - Sekimoto Lab. IIS, the University of Tokyo.
地域データを組み込んだ市民目線の
都市マネジメントツールの開発
研究の背景
長谷川瑶子, 関本義秀, 瀬戸寿一, 福島祐樹
人口減少
高齢化
先行事例
コンパクトシティ
防災対策
多様な社会状況の変化に対応する柔軟な都市マネジメントの必要
データ活用技術の高度化
•アプリケーション開発
•プラットフォーム構築
•データ分析と「見える化」
自治体による
保有データの公開・開放
(オープンデータ化)
住民、自治体、企業、大学、NPO
データを通じた地域課題の認識と解決への糸口
①市民参加・官民協働
②透明性の向上
③行政の効率化
http://citydashboard.org/london/
• 都市のリアル
タイムデータ
を可視化
• データを活用
した都市全体
像の俯瞰
https://openspending.org/
予算の歳出
データ
→税金の用途
配分を可視化
横連携を可能とする
プラットフォーム
課題と目的
<目的>
1. 都市の将来像を決めていくうえでの、行
政と市民のコミュニケーション活性化を
目的とした都市シミュレーションツール
を開発する
長期的マネジメント計画を俯瞰するツールの不足
自治体
住民
集約地域
不十分
説明
• “マスタープラン”の作成と公開
• 全体の行政収支で算出したB/C
評価
• 「見える化」技術の不足
意見・評価
家の周りは
どうなる?
2. データをわかりやすく提示することによ
る、都市マネジメントへの住民のポジ
ティブな巻き込み方を模索する
• 個々人の生活に与える計画の
影響に強い関心
• 住環境の選好は各人で異なる
• 曖昧さから生じる不安や反発
3. 自治体が保有するデータの組み込みが、
より高解像度のシミュレーションを可能
とすることで、データ公開のインセン
ティブとして機能することを期待する
ツールの開発: ’My City Forecast’
※http://mycityforecast.net/ にて公開中
c. 年代スクロールバー
d. 選択メッシュ・年代ごと
の住環境15項目の表示部分
<背景シミュレーションフロー>
a. タイトル
.
現在の都市の姿を表す6つの主要情報
 人口分布
 緑地の配置
 施設配置
 土地利用計画
 公共交通の配置  行政コスト
input
b. レイヤー表示・居住メッ
シュ選択用地図部分
Step1.
Step2.
Step3.
Step4.
人口分布
を推定
• コーホート推計
• 土地利用の指定を反映
都市施設の
配置推定
• 人口密度の存在閾値で
配置変化を推定
行政コスト
を算定
• 推定した人口分布、施
設立地に応じて計算
b. の地図上のメッシュから地域を選択
e. アンケートペー
c.年代スクロールバーから年代を選択する
ジへのリンク
指定された条件下での推定値をd.に、分布をb.に表示
e.から、属性と現在・未来の住環境のアンケートに回答
Sekimoto Lab. @ IIS Human Centered Urban Informatics, the University of Tokyo
output
住環境15指標として表示