東中だより 平成27年3月号 紫のひともとゆゑに武蔵野 の草はみながら

東中だより
平成27年3月号
り ん
人 と し て 凜 と 咲 く
いよいよ平成26年度の最後の月を迎えました。3月10日には、第35回卒業証書授与式を
挙行します。3年生にとっては、あと数日登校するだけとなりました。ただ、卒業式は終わって
も、3月31日までは福崎東中学校の生徒です。残された1・2年生も、24日の終了式で平成
26年度を終え、それぞれ次の学年へ上がる準備をします。
私は、1月末から2月にかけて、4校の高等学校の卒業式に出席させていただきました。その
中で、市川高等学校の卒業式で話されたことが、特に心に残ったので紹介したいと思います。
たいつう
そのお話をされたのは、市川学院の顧問をされている姫路市の龍門寺ご住職 河野太通さんで
す。河野さんは、花園大学学長や臨済宗妙心寺派の管長もされていた方です。今回の卒業式では、
こんな話をされました。
本日は、ご卒業おめでとう。私が、君達と同じ頃は、太平洋戦争のまっただ中でした。ですか
ら、学校へは行かず、戦争で使う火薬を造る工場で1年間働きました。勉強は、全くでない状況
でした。しかし、1年たつと、学年が上がりました。そして、終戦後、卒業する年が来ました。
その卒業式で、校長先生は、
「君達には、戦争中だったこともあり、勉強をさせてやることがで
きなかった。大変残念に思っている。だから、これから上級学校へ行く者も、働く者も、機会を
見つけて勉強をしてほしい。最後に、古今和歌集にある歌を君達に贈って、はなむけとしたい。
」
とおっしゃいました。その時に贈ってくださったのが、この和歌です。
む
さ
し
の
紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る
(むらさきの ひともとゆえに むさしのの くさはみながら あわれとぞみる)
この和歌の意味は、
「武蔵野の野原には、何でもない草がぼうぼうと生え広がっているが、その
中にたった1本の紫草の草が生えているだけで、野原全体の草が心ひかれるすばらしいものに思
える。
」というものです。雑草が生い茂る中に1本だけでも紫草があると、他の雑草までもが紫草
に染まったように心ひかれるものになると、よんでいるのです。
紫草は、5ミリほどの小さな白い花をつける草です。この草の根
を絞ると、紫色の液が出るので、平安時代にはその液を集めて布を
染めたそうです。きれいな紫色の布ができますので、紫色の原料と
ちょうほ う
して、重宝されました。
どうか、卒業する君達も、この紫草のように社会の中でしっかり
と咲いてほしい。1本だけでも凜として咲くことで、周囲全体が豊
かに感じられるような生き方をしてほしい。
< 紫
草 >
<校内年賀状版画展>
校内年賀状版画展を実施しました。校舎2階廊下は、色とりどりの版画の年賀状が並び、新
しい年の始まりを飾ってくれました。今年の入選は、以下のとおりです。
1 年 生
特賞
2 年 生
金賞
古河郁哉
大畑優都里、藤本卓也
松岡哉州十、
城谷花音
中川彩瑛、青田祐奈
岡 愛奈
銀賞
大塚まひろ、藤本知未
上阪瑠唯、中野殊実
松田一馬
千田将輝、田原史章
鎌谷若菜、加藤 烈
芝田 諒、岡 桃花
高馬茜梨、中島夕祈
三輪帆乃香
大西優花、大畑優香
福永里緖、正木理新
内山陽加、大井麻由
埴岡瑞希、三木愛梨
南 玲奈
銅賞
宇﨑朱里、大野歩美
森 海強、井上 紬
牛尾亘希、谷岡俊平
水田莉菜、南 未来
3 年 生
水田一世、三輪和可奈
齋藤くるみ、田中映里
中嶌くるみ、玉置紗佳
中村真奈
久保田木湖、田中未唯
大前雄暉、石田優香
岩木泉水、多田有佐
鉄矢愛雛
松田凌芽、松井彌佳
三村 捺、高本涼汰
梶原歩香、鎌谷彩乃
髙岡萌香、水田葉月
牛尾優斗、尾上輝斗
田原弘章、山下 翔
植岡千聖、岡 風帆
吉田安里
<3月の予定>
日
1
2
3
4
5
6
7
9
10
12
曜
日
月
火
水
木
金
土
月
火
木
予
定
全国火災予防運動(~7 日)
生徒朝会
卒業式練習開始
奉仕作業(3 年)、
3年生を送る会(午後)
卒業式予行、3 年給食最終日
ウィンタースクール(サルビア会館)
生徒朝会、卒業式準備(午後)
第 35 回卒業証書授与式(9:00~)
公立高校一般学力検査
日
曜
予
定
13 金 PTA組織確立会議(19:00~)
16 月 生徒朝会、集金日、ノー部活デー
19 木 公立高校合否発表
20 金 学年末懇談会(1・2 年)13:45~
21 土 春分の日
24 火 平成 26 年度終了式
25 水 春季休業日(~4/6)
[4月当初の予定]
7日(月) 第1学期始業式、離着任式
8日(火) 第 38 回入学式
[生徒のがんばり記録(2月分)]
<合 唱 部>
2/15 交響詩「ひめじ」合唱コンクール [審査員(渡辺晋一郎)特別賞]
<年末大掃除>
<マラソン大会>
<車椅子体験>
<手話教室>