丹南中学校だより(1) 通 信 No.2 篠山市立丹南中学校 発 行 日 平 成 2 6年 5 月 1 日 編 集 ・ 発行 責 任 者 吉 竹 一 泰 春は1年の活動の出発点 まさに春です。本当に春はいいものですね。どことなしか気持ちが浮き浮きしてきます。 みなさんもよく知っている俳人の(五・七・五の十七文字で人の心や自然の様子を表す俳 句を詠むことを仕事にしている人のこと)小林一茶(1763年~1827年)が春を詠 んだ俳句の中に、「おのおのに 名のりいでたる 若葉かな」という句があります。 この句は、小林一茶の生まれ故郷である長野県の妙高火打山に植生している唐松林(か らまつばやし)を見て詠んだ句です。松は、常緑樹といって1年中緑の葉をつけています が、唐松は美しく黄葉した後に落葉します。唐松の一本一本、一枝一枝からまさに若草色 というべき緑の若葉がひんやりとした高原の空気の中に芽吹いている様子を、一茶はその 一つ一つを「春を迎えてそれぞれが個性を持って」生まれ出る存在として受け止め、雪国 が春を迎える喜びと生命の素晴らしさを詠んだのです。 今はまさに春、私たちの周りは、新しい生命の息吹に満ちています。 ま た 、「 春 」 と い う 漢 字 は 、「 草 が 初 め て は え で る 時 季 」 を 表 し て の だ そ う で す 。 音 読 みで は 「 シ ュ ン 」 で す ね 。日 本 で は 昔 か ら 、 こ の季 節 を「 は る」 と 呼ん で いま し た。「 は る」という大和言葉はどこから生まれてきたのでしょうか。諸説がありますが、やはり、 稲作を中心にした農耕生活の中で使われ出した言葉のようです。①草木の芽が「張る」② 田畑を「墾る」③気候の「晴る」など昔から多くの学者がいろいろな説を唱えてきました。 共有して言えることは、やはり「よし、これから農作業をやるぞ、働くぞ」という気持ち が表れている言葉なのです。 小林一茶の俳句に込められた自然の推移や「春」という言葉の持つ意味をかみしめると、 春は一年の出発点であり、新しい年の収穫を願って、希望をいっぱいにして畑を耕す「年 の初め」が来たのです。 学校も一年の営みをこの「春」に合わせてスタートしました。生徒たちの様子を見てい ま し て も 、 1 年 生 は 、「 小 学 生 で は な い ん だ 。 中 学 生 に な っ た ん だ 。」、 2 年 生 は 、「 先 輩 とし て 、後 輩 であ る 1年 生 の手 本 にな ら なけ れ ばな ら ない んだ。」、 3年 生は、「 義務教 育 を締 め く く る 学 年 に な っ たん だ 。 進 路 実 現 を 目 指さ な けれ ば なら な いん だ。」等 々 の思 い に溢れています。 一 人 一 人 が 、 去 年 と 違 う自 分 、 つ ま り 「 今 ま でと 同 じよ う に見 て ほし く ない い んだ。」 「自 分 は 変 わ ろ う と し て いる ん だ 。」 の 姿 が 見 ら れま す 。私 た ち大 人 はつ い つい 多 様な 経 験がある分、不安な目で生徒たちの変化しようとする姿を見てしまうところがあります。 生徒たちの学びの芽が季節の「春」のように伸びようとしている今、私たちは見守り、生 徒たちの目指すべき姿を理解して、支援をしていかなければならないと改めて感じる次第 です。 自分の良さを語ってみよう。 自分の何を伸ばしたいのか語ってみよう。 自分はどのように変わろうとしているのか語ってみよう。 自分をどのように支えてほしいのか語ってみよう。 自分は周りにどのように貢献していくのか語ってみよう。 丹南中学校だより(2) 5月 1日(木) 2日(金) 3日(土) 4日(日) 5日(月) 6日(火) 7日(水) 8日(木) 9日(金) 12日(月) 13日(火) 15日(木) 創立記念日 1年生心電図検診 【PTA関係】 生徒総会 5月7日(月) 祝日「憲法記念日」 トライやるウィーク推進委員会 祝日「みどりの日」 (会議室 19:30~) 祝日「こどもの日」 5月15日(木) 振替休日 交通立番 3年生修学旅行事前指導 5月16日(金) 3年生修学旅行(~10日(土)) 役員会(第1会 19:30~) 1年・2年進路学習会 5月19日(木) 1年学級部会(第1会 19:30~) 3年生振替休業日 5月23日(金) 部活動部長会 教養文化部会Aグループ 篠山市学力生活習慣調査 (第1会 19:00~) 質問学習日 地域あいさつ運動 19日(月) 生徒朝会 質問学習日 20日(火) 2年生トライやる・ウィーク事業所事前訪問 質問学習日 21日(水) 中間テスト(給食なし) 22日(木) 中間テスト 防災訓練 23日(金) 部活動結成式(1年生正式入部) 26日(月) 全校集会 教育実習開始(~6月13日) 28日(水) 生徒会委員会 29日(木) 歯科健診 30日(金) 2年生トライやる・ウィーク結団式 例年以上に、3月から4月にかけて、多くの卒業生たちが学校にやってきてくれた。特 に3月は、高校の卒業いうこともあり、卒業後の進路報告にやって来てくれた。大学に進 学をする者もいれば地元の篠山や東京で就職をする者もいた。みんないい顔をしていた。 進学した高校は色々であったが、誘い合って来ていたようである。中学校時代に怒られた 話や部活動のしんどさなど想い出や将来の夢などを語ってくれた。 また、4月に入るとこの3月に卒業したピカピカの高校1年生たちが入れ替わり立ち替 わりやって来た。 どの表情にも希望があると同時に、3年先への不安な表情も見え隠れしていた。楽しそ うに高校生活への夢を語る姿には、成長の跡を感じた次第である。 高校を卒業した生徒も高校に進学した生徒も進路先は違っても「丹南中学校」で繋がり、 何年経っても語り合える、支え合えることは大きな財産である。丹南中学校を巣立ってい った生徒たちの健康と活躍を祈っている。 うれしいなあ! ①ある部活動が、顧問に言われたわけではないのだが、生え始めたグラウンドの草を黙々 と引いてくれていた。心の成長の跡を感じました。 ②PTA総会の椅子を並べていると、弁当を食べ終えた3年生のAとBが体育館にやって 来て、「校長先生手伝いますよ。」と言って、手伝ってくれた。ありがたかったよ。 ③1年生なかなかパワーがあってよろしい。特に、元気なあいさついいですね。
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