7月号

栗西だより
学校教育目標
学ぶ生徒
鍛える生徒
久喜市立栗橋西中学校 TEL0480-52-0206 平成27年7月1日発行
思いやる生徒
西中 HP:http://www.kuki-city.ed.jp/kurihashinishi-j/ 生徒数254名
コミュニケーション力
校 長
秋 山
聡
6月10日には体育祭が開かれました。多くのご来賓の方々や地域の皆様、保護者の皆様に
ご声援いただき、ありがとうございました。今年は梅雨の異常気象で前日までの雨降りに練習
に戸惑いながら、予備日も雨でこの日しかないという日の体育祭でした。3年生にとっては修
学旅行の取り組みと、二クラスを3つの団に分けての変則的なチームづくりで、団長、副団長
は本当に大変だったことと思います。子供たちへの皆様の励ましの言葉に感謝申し上げます。
ありがとうございました。この体育祭のために、体育科を中心に子供たちの持ち味のよさを十
分活かして発表できるようにと工夫を重ねて指導してまいりました。また、練習を通して、子
供たちが友達との人間関係を広げ、お互いのよさを見つけ、認め合うきっかけを大切にしてき
ました。それぞれの練習の過程では、困難に負けないまっすぐな心、助け合う素直な心を学ぶ
機会が多かったと思います。たとえば3年生の団長・副団長は赤組・白組・青組各々約90名
の友達を心一つにさせて統一行動をとることの難しさを学んだでしょう。そして、全体をリー
ドすることに関して、下級生への心配りを学んだことでしょう。私は前日のまで練習を重ねて
きた姿を見ていましたが、本番当日の姿は、本当に立派でした。青空に届くエールと額の汗は、
努力と成長と絆の証です。赤白青団による応援の踊りやパフォーマンスもよきリーダーに支え
られて、全員が全身で踊ってくれました。感動でした。全員参加の応援を成功させるまでには、
一人ひとりの子供たちに様々なドラマがあったことと思います。「なぜ、もっと声を出してく
れないのか」腕を振り上げる団長の指先には真剣に悩み考える姿がありました。そこに団員と
互いに責任を押し付け合うのではないまっすぐな成長の絆を感じました。声をからして、団長
を支えるメンバーは縁の下で支える友達としてその期待に応えようと相互に理解し合えるとこ
ろまで高まっていました。練習時の120%の力で「やればできる」を知り、団の素直な心を
感じてくれたことでしょう。私は踊りが終わって全員の目が団長に注がれた瞬間に胸が熱くな
りました。女子のソーラン節の踊りも練習を重ねました。先頭に立って活躍したリーダーの踊
りは見事でした。何度も何度もやり直しましたが、本番ではしっかりできました。演技が終わ
って退場後、全体が止まったとき、一人も体を動かすことなく整列したことを私は見逃しませ
んでした。協力して女子全員で作り上げたという充実感でいっぱいでした。女子の踊りは西中
学校の伝統になりました。男子の組体操は圧巻でした。3年生のピラミッドは私も息を止めて
みていました。一斉に上がる拍手はどれだけ子どもたちの自信につながったことでしょう。保
護者であるお父さんが私にささやいてくれた言葉「この、真剣な目が大好きですよ。」が今も
心に残っています。体育祭を成功に導いてくれた人たちはまだまだたくさんいました。役員や
係りをしてくれた人たちです。全種目放送で盛り上げてくれた放送の係りや、毎回本部前で私
と顔を合わせた召集誘導出発係の人たち。また、用具係・決勝・記録の係りの人たちも全種目
をしっかりと把握して頑張ってくれていたことを忘れてはいけないと思っています。3年生の
天ヶ瀬さんが作ったスローガン『「響け声援、轟け西中魂」~つかみとれ勝利~』という目標
に向かった素直な心と強い心に触れることができたすばらしい体育祭でした。
さらに3年生は、6月15日、16日、17日と京都奈良大阪方面に修学旅行に行ってきま
した。同行した私たちは、歴史や文化に子どもたちと直接触れることができましたが、それよ
りも、西中生の班員男女同士の仲の良さを目の前で見ることができました。京都から奈良へ向
かう電車の中で席をお年寄りに譲る一コマ、鹿呼び体験で男女共に感動している一コマ、清水
寺でお水を飲むのに男女で仲良く並んでいる一コマ、・・・。数えきれない思い出が3年生の
心に刻まれたことでしょう。私は他校の生徒たちが入り混じった京都や奈良ですぐに西中生の
輝きを目にすることができて、本当に誇りに思いました。
さて、修学旅行から帰ってきて、3年生の進路希望をひとり一人から聞く校長面接を行って
います。少しでも、目標を明確にして計画的に学習に取り組んでもらうためにです。そこで国
語、英語(外国語)と保健体育と社会の学習について考えて見たいと思います。
国語、英語と保健体育、そして社会?一見、結びつきそうでもない気がするこの4教科です
が、世の中ではしっかり結びついています。
以前、プロテニスプレーヤーの松岡修造さんがテレビで話していました。松岡さんと言えば、
日本人選手として初めて、テニスの聖地イギリスのウインブルドンでの全英オープンで男子シ
ングルスのベスト8に入った選手です。今週ウインブルドンベスト4入りを狙っている錦織圭
選手の小さい時に指導をしていた人とも言われています。ある時、松岡選手はテニスの技術や
スキルのほかに、海外で勝ち上がる為に必要なことは何か?と聞かれました。松岡さんはすか
さず、『それは日本語を大切にする一方で、現地で話されている言葉を覚えること』と話して
くれました。なぜかというと、松岡さんが言うには、『世界各地で試合して、自分にとって不
利な判定や結果にならないように、また自分の意思をしっかりと伝えられるように、日本語力
を上げて、そしてその土地の言葉をしっかりと身に付けるのが大切だ。言葉は、身体を鍛える
のと同じくらい大切にしています』と言っていました。松岡さん、英語は勿論ですが、フラン
ス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、など主要な外国の言葉はほとんどしゃべれるという
ことでした。すごいなと感じましたが、これは必要に迫られて覚えたものなのです。
最近は、その他のスポーツでも活躍の場を世界に求めている選手が増えてきています。サッ
カー、野球、ゴルフ、バスケットボール、世界各地で様々な種目で活躍する選手のことを、皆
さんはテレビや新聞で目にする機会も多いと思います。そうした選手達は、自分自身のスポー
ツのトレーニングだけでなく、言葉の勉強もしっかりと行なっていることでしょう。慣れない
土地で普通に暮らしていき、そしてスポーツマンとして頑張って行かなければならないからで
す。あと5年で東京オリンピックの年です。ちょうど、今の中学3年生が成人する年に開幕し
ます。東京オリンピックでは、どんな感動のシーンがあるのか、今からワクワクします。さて、
オリンピック様子はたくさんTVで放送されますが、折角だから、次の点に気をつけて見てみ
て下さい。それは、競技会場のアナウンスの言葉です。オリンピックのような国際大会では、
必ず、自国語(その国の言葉)⇒英語⇒フランス語の順番に放送が入ります。皆さんが生まれ
る前にあった長野冬季オリンピックの時は、日本語⇒英語⇒フランス語の順番で試合会場内で
の放送がありました。今度の東京オリンピックの時も、日本語⇒英語⇒フランス語の三ヶ国語
が、競技会場に放送されるはずです。英語かフランス語のどちらかの言葉であれば、聞いてい
るほとんどの人がわかるからです。ではなぜ、英語とフランス語なのか。これは、今度は社会
科ともつながってきます。昔の植民地政策時代にイギリスやフランスが世界中に乗り出して、
アジアやアフリカを植民地支配したということは、中学校の社会科の時間に習います。つまり、
その頃のなごりで、ヨーロッパにあるイギリスやフランスの言葉が、世界の各地で母国語にな
っているのです。社会で習う歴史や地理が、今のスポーツの国際大会の姿にもとても関係して
いるのです。
さて、まもなくすると、各部活動の新チームの練習が新人戦大会に向けて本格的になります。
チームプレー、個人プレー、色々ありますが、日頃の皆さんの練習の成果を楽しみにしていま
す。その時にチームメイトと声を掛け合って試合に臨む、その時にも、やはり話す=思ってい
ること、考えていることを伝える、ということはとても大切だと思います。本校で研究してい
る表現力を育成する授業改善の中でも、
「話し合う」
「教え合う」がキーワードとなってきます。
よくコミュニケーション力と言いますが、コミュニケーションが上手くいってるチームは、持
っている力の何倍ものパワーを出せます。仲間とのコミュニケーションを、是非大切にしてほ
しいと思います。そして、一つでも上の結果を目指してください。さらに3年生のみんなが向
き合う高校入試です。昨年から公立高校入試受検制度が一部変わりました。一回の学力検査に
加えて、中学校時代にどんな活動をしたのかや、どういう意欲を持っているのかを調べる為の、
面接が高校によって行なわれました。面接というと、ああ、苦手だぁとか、何か早道は無いの
かな?と考えがちです。でも発想を変えてください。地道に普段から友達や先生方と話をする、
コミュニケーションをしっかりととる、という心がけが大切なのです。その積み重ねが、面接
に必ず繋がります。3年生だけでなく、2年生、1年生も、毎日の積み重ねを大切にしてほし
いと思います。
【6月の行事から】
体育祭(6月10日)
6月6日(土)から2度の延期で6月10日(水)開校記念日に実施することができ
ました。それぞれの団で3年生を中心に優勝目指してがんばりました。一人一人が真剣
に取り組み、大変盛り上がった体育祭でした。
修学旅行(6月15日~17日)
『「おいでやす~肌で感じる古都の輝き」鹿とぼくらの物語』
3年生はこのスローガンのもとに実行委員を中心に準備を進めてきました。旅行中は日
本の伝統文化を学ぶとともに、奈良・京都の班別行動をとおしてルールを守ることの大
切さと協力することの意義も学びました
[校内硬筆展]特選は久喜市審査会へ出品
1学年
特選
金賞
2学年
特選
金賞
3学年
特選
金賞
千田征太郎 宮叶夢 伊東広大
植竹咲くら 小髙香世子 籠宮佑佳 関口雅 鳥海茉子 前田星良 増田葉琉
柿沼瑞貴 金田菜愛 豊島美音 山中なつ菜 天ヶ瀬真夕 岩渕楓花
髙田萌音 田熊慧 根崎百々香
千田いづみ 新井千夏 佐藤日茉莉
秋庭侑奈 秋間悠希 金田望花 横田花緒里 川田光玲 須藤ななみ
濱名結衣 番場七海 綾邉園子 佐藤歩美 長尾育美 山口優花 山室朱里
高橋実里 平清乃 伊東美咲
石島沙里奈 金澤伴弥 黒田征斗 吉田紀明 大谷友希寧 青木 梓
山口隆史 知久菜々子
[久喜市硬筆展]
特選賞
入選賞
宮叶夢(1年) 佐藤日茉莉(2年)
1年 千田征太郎 伊東広大
2年
3年 高橋実里 平清乃 伊東美咲
*特選賞の2人は県展に出品されました。
千田いづみ 新井千夏
≪7月の主な行事予定≫
1日 水 家庭学習の日
17日 金 終業式 給食終了
2日 木 水泳指導(1年)
18日 土
3日 金 水泳指導(1年)
19日 日
4日 土
20日 月
5日 日
21日 火 夏季休業日
3年三者面談開始
6日 月 2 期時間割開始 LINE 講演会
22日 水
7日 火
23日 木
8日 水 生徒朝会
24日 金
9日 木 久喜市教育委員会指導課訪問 部活なし 25日 土
10日 金 2年読み聞かせ
26日 日
11日 土 土曜授業 保護者会(午後)
27日 月
12日 日
28日 火
13日 月 生徒朝会(壮行会)
29日 水
14日 火
30日 木
15日 水 授業12346 家庭学習の日
31日 金
16日 木 大掃除
保護者へのお願い
悪質・危険な自転車の運転
に対する講習制度が6月1日
から施行されました。
信号無視、一時停止の不履行、右側走行などの違反をすると自転車運転者講習を受講する
こととなります。受講命令に従わなかった場合は五万円以下の罰金となります。家庭でのご
指導をお願いします。