鴨川市 第4次障害福祉計画 〔概要版〕

鴨川市
第4次障害福祉計画
〔概要版〕
平成 27 年3月
鴨 川 市
はじめに
鴨川市は、平成24年度から29年度までの6年間を計画期間とする障害者基本計画を
策定し、平成26年度までの3年間は、第3次障害福祉計画に定められた施策を展開し
てきました。障害者基本計画は障害福祉計画の上位計画に位置づけられています。
第3次障害福祉計画は平成26年度で計画期間が終わるため、平成27年度からの3年
間を計画期間とする第4次障害福祉計画を策定しました。この新たな障害福祉計画は障
害者の現状と要望を考慮し、障害者基本計画の基本理念「手をとりあって ともに暮ら
す
いきいきかもがわ」の実現を目指しています。障害福祉サービス等に関する数値目
標の設定及び各年度のサービス需要を見込むとともに、サービスの提供体制の確保や推
進のための取り組みを定めています。
計画期間
計 画
24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度
障害者基本計画(上位計画)
第3次障害福祉計画
第4次障害福祉計画
障害者基本計画(上位計画)の施策体系
障害者基本計画が目標とする基本理念を「手をとりあって
ともに暮らす いきいき
かもがわ」としています。これは、「障害のある人もない人も、誰もが同じ鴨川市民と
して、お互いに一人の人間として尊重しあい、支えあい、地域の中でともに育ち、生活
を営み、社会的役割を担いながらいきいきと参加し、活躍することができるまち」を意
味しています。
第4次障害福祉計画では、上位計画である障害者基本計画の基本理念および将来像を
引き継ぎ、障害者のニーズに応え、実効性のある障害福祉サービスを提供します。
22
基本理念
手をとりあって ともに暮らす いきいきかもがわ
誰もが
誰もが
尊重しあい
地域でともに
支えあう
育ち、暮らす
手をとりあって ともに暮らす
いきいきかもがわ
誰もが
いきいきと
社会で活躍する
第4次障害福祉計画の基本目標
目標1 自己選択・自己決定ができる環境づくり
障害の有無に関わらず、地域で共に生きる「ノーマライゼーション」と「ソーシャル
インクルージョン」の理念のもと、障害の種別や程度にかかわらず、障害者が自ら居住
場所や受けるサービス・支援を選択・決定し、自立と社会参加の実現を図っていける環
境づくりを進めます。
目標2 市を主体とする3障害共通の多面的なサービスの提供
市が中心的な実施主体となり、社会福祉法人、医療法人、企業・組合、NPO、個人
など、地域の福祉資源を最大限に活用しながら、身体障害、知的障害、精神障害の3障
害共通の多面的なサービスを提供します。
目標3 地域生活移行の推進と就労支援の強化
身近な地域における日中活動の場や生活の場を充実することにより、入院者・入所者
の地域生活への移行を進めるとともに、自立支援の観点から、就労支援の強化を図りま
す。
33
目標4 障害者差別のない社会の構築
すべての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を
尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進する
ことを目的として、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別
解消法)が成立し、平成28年度から一部の附則を除き施行されます。
障害があることによる不当な差別は、医療・介護、教育・療育、バリアフリーの分野
に限らず、雇用、情報利用、相談、防災、選挙、司法手続などの分野でも禁止されます。
また、障害者が平等な機会を得られるように、障害の状態等を考慮した合理的な配慮も
求められています。
障害者差別解消法の施行を大きな機会として、差別と偏見のない社会の構築を促進し
ます。
目標5 障害者スポーツの振興と障害者交流の促進
平成32年(2020年)には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
鴨川市では、平成26年にスポーツ・観光関連団体、医療機関、教育機関など市内20
団体で組織する「東京オリンピック・パラリンピック鴨川市対策推進本部」を「オール
鴨川」体制で立ち上げました。パラリンピックを契機に障害のある方もない方も共に交
流する機会を増やし、相互の理解を深め、差別・偏見などのない社会を実現し、障害者
スポーツの振興に取り組んでいきます。
44
障害福祉サービス量の見込み
障害者総合支援法と児童福祉法に基づく下記の障害福祉サービス等について、平成
27年度から29年度の計画期間中の福祉サービス量の見込みと確保策などを定めます。
1.障害福祉サービス
1)訪問系サービス
ヘルパー等を派遣し、障害者の身体介護や家事援助、
外出の同行・介護、意思疎通の支援などを行います。
①居宅介護
②重度訪問介護
③同行援護
④行動援護
⑤重度障害者等包括支援
2)日中活動系サービス
日中の介護、創作的活動及び生産活動の機会を提供
します。
また、日常生活または社会生活に必要な訓練と就労に
必要な知識・能力の向上を支援します。
①生活介護
②自立訓練(機能訓練)
③自立訓練(生活訓練)
④就労移行支援
⑤就労継続支援(A型)
⑥就労継続支援(B型)
⑦療養介護
⑧短期入所(ショートステイ)
3)施設系サービス
グループホームや施設での生活等を援助支援します。
①共同生活援助
②施設入所支援
4)在宅生活支援
補装具と自立支援医療の費用負担を軽減します。
①補装具費の支給
②自立支援医療
2.障害児支援
1)相談支援
障害児支援利用計画を作成します。
2)障害児通所支援
日常生活で必要な知識技能の付与や集団生活への適
応訓練、社会との交流促進などを支援します。
また、保育所等のスタッフに対して障害児が集団生活
へ適応するための専門的な支援を行います。
3.相談支援
1)相談支援
障害福祉サービスの利用計画、地域生活への移行・定着
について相談や支援を行います。
4.地域生活支援事業
1)必須事業
地域において自立した生活及び社会参加を促すため、
利用者の状況に応じて柔軟に支援します。
2)任意事業
鴨川市が実施する地域生活支援事業です。
55
①障害児相談支援
①児童発達支援
②医療型児童発達支援
③放課後等デイサービス
④保育所等訪問支援
①計画相談支援
②地域移行支援
③地域定着支援
①移動支援事業
②日常生活用具給付等事業
③意思疎通支援事業
④地域活動支援センター機能強化事業
⑤相談事業
⑥手話奉仕員養成講座
⑦成年後見制度利用支援事業
①訪問入浴
②日中一時支援事業
③声の広報
④自動車運転免許取得費助成・改造費助成
1.障害福祉サービス
1-1 訪問系サービスの利用実績と見込み
地域移行を進める基本方針
により、居宅介護の利用は年
5%程度の利用増加を見込み
ます。
重度訪問介護、行動援護、重
度障害者等包括支援は実績が
実人/月
80
70
60
54
60
7
48
50
53
55
58
25年度
26年度
27年度
28年度
29年度
40
30
10
すが、利用条件を満たし、利用
0
54
49
20
ないため、見込みもゼロとしま
23年度
24年度
を希望される方が新たに生じ
た際は、サービス提供体制の確
9
9
8
8
5
50
58
55
6
67
64
61
居宅介護
同行援護 注:各年度3月利用実績値(平成 26 年度以降は見込み)。
保を図ります。
1-2 日中活動系サービスの利用実績と見込み
日中活動系サービスのうち、
自立訓練(生活訓練)は地域移
実人/月
200
181
23
173
行を進める基本方針があり、生
162
22
166
164
21
150
2
労移行支援は障害者の就労意
14
欲が強いことから、年5%程度
13
の利用増加を見込みます。
12
3
100
0
50
19
16
20
2
2
17
9
22
20
4
3
11
18
14
0
0
2
2
3
1
98
98
97
100
23年度
24年度
25年度
26年度
3
12
3
3
10
15
22
22
22
11
2
2
20
活介護と短期入所(ショートス
テイ)利用はニーズが多く、就
196
188
16
1
11
17
17
1
1
105
110
116
27年度
28年度
29年度
0
生活介護
自立訓練(生活訓練)
就労継続支援(A型)
療養介護
自立訓練(機能訓練)
就労移行支援
就労継続支援(B型)
短期入所(ショートステイ)
注:各年度3月利用実績値(平成 26 年度以降は見込み)。
66
1-3 施設系サービスの利用実績と見込み
平成 26 年度より、共同生活
介護(ケアホーム)が共同生活
実人/月
100
援助(グループホーム)へ一元
80
化されたことにより、施設系サ
60
ービスの利用実績が増えまし
た。平成 27 年度以降も増加傾
62
40
向にあると想定し、年5%程度
20
の利用増加を見込みます。施設
0
55
入所支援は 29 年度に 51 人/月
56
86
85
86
55
54
52
51
30
32
33
35
26年度
27年度
28年度
29年度
63
54
7
8
9
23年度
24年度
25年度
共同生活援助 とする目標に合わせて見込み
を設定します。
64
85
施設入所支援 注:各年度3月利用実績値(平成 26 年度以降は見込み)。
1-4 在宅生活支援
補装具費の支給と自立支援医療は、障害者一人ひとりの状況に応じた支給に努めると
ともに、需要動向をみながら、財源確保を図ります。
2.障害児支援
障害児相談支援は平成 26 年
実人/月
40
度から利用実績があり、相談支
援の要望もあることから、平成
27 年度以降に増加すると見込
んで設定します。
児童発達支援、放課後等デイ
29
30
20
3支援も要望が多く、利用が増
加すると想定します。医療型児
童発達支援は利用実績がなく、
見込みをゼロとします。
3
5
10
10
10
10
5
6
6
27年度
28年度
29年度
15
5
10
サービス、保育所等訪問支援の
0
31
3
4
3
3
0
23年度
1
24年度
25年度
5
3
障害児相談支援
放課後等デイサービス
1
1
1
26年度
児童発達支援
保育所等訪問支援
注:各年度3月利用実績値(平成 26 年度以降は見込み)。
77
3.相談支援の利用実績と見込み
計画相談支援は障害福祉サ
実人/月
50
ービスまたは地域相談支援を
利用するすべての障害者に対
してサービス利用計画を作成
し、一定期間後に見直し(モニ
37
38
39
5
5
5
25
7
7
7
25
25
26
27
26年度
27年度
28年度
29年度
40
30
20
タリング)を行うため、利用回
10
10
数が増えます。
10
平成 27 年度に 25 人/月を見
込み、以降も増加すると見込み
ます。
0
23年度
24年度
25年度
計画相談支援
地域移行支援
地域定着支援
注:各年度3月利用実績値(平成 26 年度以降は見込み)。
地域移行支援と地域定着支
援では、相談機能の拡充と地域
移行を促進する基本方針であ
るため利用を見込みます。
鴨川市第4次障害福祉計画
〔概要版〕
平成 27 年3月
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鴨川市
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