~小型カツオを原料とした鰹節の製造・販売~ 有限会社 大石商店(鹿児島県枕崎市) 目 詰 ま り の 現 状 枕崎港に水揚げされるカツオで小さいサイズは 脂質が少なく、高品質のカツオ節原料となるが、 加工が困難なため、粉末用原料として低価格で取引 されている。 さらに小型のものは加工されないまま餌料用等と して取引され、適正価格で流通しない状況にある。 プロジェクトの概要 ・これまで加工困難だった小型カツオを、ヘッド カッターの導入により節加工に利用する。 ・直接蒸煮方式の煮熟釜を導入し、煮熟時間の調整 で節用と出汁用に分けて、様々な需要に対応する。 ・煮熟釜導入により製造工程の時間短縮、ヒスタミ ン生成の抑制を図り、安心・安全で品質の安定し た鰹節を生産する。 ・小型カツオ専用のセイロを導入し、効率化を図る。 ・大手削り節業者と連携し、マーケティング情報の 収集・分析を行い販売戦略を構築する。 プロジェクトフロー 販路拡大 適正価格で流通しない 小型カツオ・・・ マーケティング情報 巻 き 網 漁 船 等 小 型 カ ツ オ ○ ○ ○ ○ 小型サイズの切断と節加工 用途に合わせた節製造 ヒスタミン低減で安心・安全の商品 節業者と連携した販売戦略 鰹節製造フロー 生 切 り 籠 立 て 煮 熟 骨 抜 き 焙 乾 カ ビ 付 カ ツ オ 節 削 り 節 業 者 出 荷 削 り 節 等 量 販 店 等 を 通 じ て 消 費 者 へ 脂が少ない 低ヒスタミン セイロ(左)と魚体栽割機(右) 削り節パック 小型サイズ(上)と従来のサイズ(下) 取 組 に よ る 成 果 ・生産コスト低減により、費用対効果の高い製品を 開発。 ・生処理時間の短縮に伴いヒスタミン生成量が低下。 導入前80PPM → 導入後15PPM以下 カツオ煮熟釜装置 (平成26年12月現在)
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