成功報酬型コーディネータについて１．趣旨九州には、優れた技術を保有しながらも、事業化に至っていない企業が多数見受けられる。とりわけ、研究開発型中小企業においては、ヒト・モノ・カネ等の経営資源が脆弱であることが大きな阻害要因となっている。こうした隘路を克服するため、各技術支援機関においては、コンサルタントや斯界の専門家等が配置され、一定の役割を果たしているものの、そもそも「受付型・呼び込み型」が多く、また、研究開発から事業化までを見据えた統合的な活動に乏しく、さらには、コンサルティングの成果が不透明であることも相俟って、その成果は限定的である。このため、当センターとしては、かかる現状を打開するため、主に企業の研究開発現場と事業化ステージを強力に支援し事業化すべく、主体的に企業に出向き、保有技術の研磨はもとより、埋没している技術の発掘等を行い、成果を具現化のうえ「企業と利益を共有する成功報酬型コーディネータ」を配置し、もって管内中小企業等の技術革新、新たな市場の創造に資することとする。成功報酬型コーディネータにより、企業の技術発掘から、事業化の成功まで伴走し、徹底した企業の事業化支援を目指し、九州において多様なイノベーションを創出していく。なお、この企業の事業化支援に当たっては、当財団が経費を全て負担し、具体的な成果が発生した場合にのみ、成功報酬として企業から報酬を徴収し、事業化支援を担当した成功報酬型コーディネータに対して、成果に見合った報酬を支払うものとする。１２．成功報酬型コーディネータの特徴 ①主体的に企業を訪問し、事業化を見据えた技術戦略を実施・優れた埋蔵技術の発掘（使える技術の発見）・企業の有する独自技術の研磨(技術の深堀・進化) ・企業に不足する補完技術の選定・融合化 (技術・知財の組み合わせ、外部技術の活用) ・企業における新たな技術開発の支援（新技術の開発） ②事業化を実現する事業計画の作成・販路拡大 ③企業と利益を共有する成功報酬 ④当センターに配置している１２名のコーディネータ及びコーディネータ連絡会等と適宜連携２