ICT活用による離島教育の充実・発展 に関するプロジェクト報告(長崎大学) 2006.3.4 藤木 卓 長崎大学教育学部 ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの背景 多くの離島を抱える現状での課題 ・複式学級の効果的指導 ・免許外担当教員の解消 ・児童・生徒同士の交流機会の確保 ほか ICT活用効果 ・ISDNとPHSの道徳遠隔授業で効果(藤木ほか1999) ・携帯電話でグループ別遠隔交流で効果(藤木ほか2002) ・ディジタル動画による交流、国際性変容や意識の 国際化に寄与(森田ほか2004、藤木ほか2005) ・IT活用により学力が向上する(文部科学省2006) ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの背景 国の施策 ・e-Japan戦略 → IT新改革戦略(2006.1,IT戦略本部) 生涯を通じた豊かな生活(テレワーク、e-ラーニングの活用) 次世代を見据えた人的基盤づくり(教員一人1台のPC、 情報通信インフラの整備が不十分 モラル教育の推進) 授業へのICT活用の遅れ ICT活用方策支援の不足 ICTの活用で、離島教育の充実・発展が期待でき る! ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの目的 離島の教育的課題解決のための方策 学校 と研究開発 学校内のICT環境整備 技術的作業的支援 三大学連携プロジェクトとの関連 三大学連携プロジェクト 「遠隔教育・e-Learning」グループ を兼ねる 連携プロジェクト推進の準備段階 ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトのメンバー 古賀雅夫(数理情報講座[理科]、教授) 藤木 卓(生活健康講座[技術]、助教授) 全 炳徳(数理情報講座[情報]、助教授) 中村千秋(数理情報講座[情報]、助教授) 森田裕介(初等教育講座[情報]、助教授) 寺嶋浩介(教育実践総合センター[情報]、講師) 西山敏明(附属中学校[技術]、教諭) 浦田 武(附属小学校[理科]、教諭) ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの概要 教育委員会との連携 長崎県教育委員会との連携 ・本プロジェクトとの連携依頼 ※県教委の実務者等との綿密な連携 ・研究協力校の推薦あるいは紹介 対馬市教育委員会との連携 ・研究協力校の推薦あるいは紹介 ・ICT活用授業講座の開催協力 ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの概要 小規模校視察 対馬市立久原小中学校(へき地5級地) ・小は複式、中は単式(小中併設校) ・学校内のICT環境、 PC室やノートPCは小中で共有 ・インターネット接続は、ISDN1本 ・稼働率は高い 対馬市立美津島北部小学校(へき地3級地) ・一部、複式 ・学校内のICT環境、充実 インターネット接続は、ケーブル ・普通教室には、情報コンセント2系統(児童用,教師用) ・稼働率は、それほど高くはない ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの概要 関連する活動 小規模校同士の遠隔授業 ・2006年2月28日 実施 ・五島市立川原小4年11名、うきは市立妹川小3,4年17名 ・主題名「死と生について考える」 ・展開:タンポポの死を考える → 人の死と生を考える ・テレビ付き携帯電話でグループ間交流 ・2チャンネルのテレビ会議システム ・28名(川原11名+妹川17名)の仮想クラス構築 ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの概要 関連する活動 そのシステム構成(各会場毎) ・ADSL2回線 ・Polycom互換機によるテレビ会議2チャンネル(2画面) ※ADSL回線の限界により、512kbpsで伝送 ・集音マイク2本、ワイヤレスマイク2本、音響システム ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの経過と予定 H17年7月●プロジェクトの活動計画立案 ●離島地区学校でのニーズや課題を把握するための 実態調査用項目検討 ※関連する大学の担当者と連携 8月 ●三大学連携プロジェクト用テレビ会議システムの 動作テスト等の実施 10月 ●長崎県教育委員会への協力依頼と連携打合せ 12月 ●鹿児島大との連携打ち合わせ H18年1月●対馬市教育委員会への協力依頼と連携打合せ ●対馬市内小規模校のICT環境視察 3月 ●シンポジウム等の開催とH17年度のまとめ 4月 ●ICTの教育利用に関する講演会実施(対馬市で予定) ●モデル校の決定及び連携内容の計画 ●プロジェクトの活動計画点検 7月 ●ICTを活用した授業実践1 11月 ●ICTを活用した授業実践2 H19年1月●H18年度のまとめ ⓒTakashi Fujiki, 2006 プロジェクトの今後の展開 連携や協力依頼を地道に 教育現場に役立つ成果を 教育現場と共に ICT活用で学力向上を ⓒTakashi Fujiki, 2006 Thank you for your kind attention. ⓒTakashi Fujiki, 2006
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