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~品質・鮮度管理を向上してホタテガイの販路を拡大~
八雲町漁業協同組合(北海道八雲町)
目詰まりの現状
八雲町で養殖されるホタテガイの生産者手取りの安定
や向上等を図るためには、付加価値の高い生食向けの出
荷比率向上や、需要が増大している輸出等について、地
域全体での取組みが必要である。
しかしながら、水揚げから加工場への搬入に際し、生
食用として必要な衛生や鮮度を管理できる容器が不足し
ており、生食用出荷数量を制限している。
プロジェクトの概要
生食向け等のホタテガイについて、水揚げから加工場
への搬入に用いる容器をとして、品質管理・鮮度管理面
で優れたプラスチックタンクを漁協が導入、管理する。
• 生産者は、漁協からプラスチックタンクを借入れ、ホ
タテガイを入れて出荷する。
• 漁協では、タンクでホタテガイを販売する。
• 加工業者は、タンクごとホタテガイを加工場に搬入し、
移し替え後漁協に返却する。
プロジェクトフロー
ホ
タ
テ
ガ
イ
生
産
者
生食用
加熱用
水揚げから管理しないと生
食用に向けられない
八雲町漁協
• 木製タンクの
使用中止
• プラスティック
タンクの導入・
管理(貸出、洗
浄等)
生食用のホタテが
水揚げできない
生食用
加
工
業
者
等
生食用出荷増加
鮮度管理衛生管理向上
生食用出荷拡大
生食用
出荷
加熱用出
荷
生食用販路拡大
導入したプラスティックタンク
(ホタテガイを入れてたタンクを漁協施設に搬入、販売)
取組による成果
• 1日あたりのホタテガイ水揚げ数量が増加。
• 漁協施設や加工業者施設における短期的な保管機能が
強化され、時化等による生産減少が改善。
• 木製タンクで生じた木片等の異物混入を抑止。
• 鮮度管理が向上。地域内の輸出への取り組みが推進。
ナンバリングで管理
(平成26年12月現在)