確認シートNO5 (斜面)

運動方程式
確認シート
NO 5−0
<なめらかな斜面>
(1)質量 2kg の物体が水平との角度 30 °の斜面の最上点から初速度 10m/s で滑り降りた。
①
下の図に物体に働く力を書き込みなさい。
a
y
② 斜面に沿って下向きに動くので、図の
N
2gsin30 °
ようにx、y軸を取る。重力を分解し、
2gcos30 °
30 °
x、y成分を求めなさい。
2g
x成分
:
2gsin30 °
y成分
:
− 2gcos30 °
x
②y方向はつり合いの式、x方向は加速度をaとして運動方程式を立て、加速度を求めよ。
③
y方向
:
x方向
:
N= 2gcos30 °
∴
2a= 2gsin30 °=g
∴
a= g/2 = 4.9 (m/s2 )
初速度と初めの位置を書き、t秒後の速度と位置を求めなさい。
初速度v o = 10
∴ v(t)= 10 + 4.9 t
・・①
∴ x(t)= 10 t+ 2.45 t2
初めの位置x o = 0
④
N = 2 g cos 30° = 3 g
・・②
斜面の長さが 20 mのとき、物体が斜面の最下端にきたときの時刻と速度を求めよ。
v 2 - v02 = 2 a s, v0 = 10 , a = 2.45, s = 20
より、
v 2 - 100 = 2 ´ 4.9 ´ 20, = 196
\ v 2 = 296,
これを①に代入して、
v = 296 = 17.2
17.2 = 10 + 4.9 t
(別解)②にx= 20 を代入して、
∴t= 1.47(s)
20 = 10 t+ 2.45 t2
よって、解の公式を使って 2.45 t2+ 10 t− 20 =0の解を求め、
それを①に代入して、そのときの速度を求めてもよい。
⑤
物体の速さが 12m/s になったときの時刻と、その時の位置を求めよ。
v=12を①に代入して、
12 = 10 + 4.9 t
∴t= 0.408(s)
この時の位置は、t= 0.408 を②に代入して、
x(0.408)= 10 × 0.408 + 2.45 × 0.408 2
(別解)
= 4.08 + 0.408 = 4.49(m)
v 2 - v02 = 2 a s, v = 12, v0 = 10 , a = 4.9
より、
12 2 - 10 2 = 2 ´ 4.9 ´ s, \144 - 100 = 9.8 s \ s = 44 / 9.8 = 4.49
(2)質量 2kg の物体が水平との角度 30 °の斜面の最下点から初速度 10m/s で滑り上げた。
①
下の図に物体に働く力を書き込みなさい。
a
x
② 斜面に沿って上向きに動くので、図の
ようにx、y軸を取る。重力を分解し、y
2gsin30 °
2gcos30 °
x、y成分を求めなさい。
x成分
: − 2gsin30 °
y成分
: − 2gcos30 °
符号に
注意!!
②y方向のつり合いの式、x方向の加速度をaとして運動方程式を立て、加速度を求めよ。
y方向
:
N− 2gcos30 °=0
∴
x方向
:
2a= − 2gsin30 °=−g
N = 2 g cos 30° = 3 g
∴
a=− g/2 =− 4.9(m/s2 )
重力により減速するので、a<0
③
④
初速度と初めの位置を書き、t秒後の速度と位置を求めなさい。
初速度v o = 10
∴ v(t)= 10 − 4.9 t
・・①
初めの位置x o = 0
∴ x(t)= 10 t− 2.45 t2
・・②
物体が斜面に沿って上がりうる距離と、その時の時刻を求めよ。
物体は重力によりだんだん減速して、速度が0になるときが最高点となる。
よって上がりうる距離は、①でv=0と置いて、
0= 10 − 4.9 t
∴
t= 2.04(s)
この時の位置はt= 2.04 を②に代入して、
x(2.04)= 10 × 2.04 − 2.45 × 2.04 2 = 10.2(m)
(別解)
v 2 - v02 = 2 a s, v = 0, v0 = 10 , a = -4.9
0 2 - 10 2 = 2 × ( -4.9) × s ,
⑤
より、
s = 100 / 9.8 = 10.2
物体が 5.0 m上がったときの時刻とその時の速度を求めなさい。
v 2 - v02 = 2 a s, v0 = 10 , a = -4.9, s = 5.0
より、
v 2 - 10 2 = 2 × ( -4.9) × 5.0, \ v 2 = -49 + 100 = 51 v = 7.14
(別解)
②にx=5を代入して 5 = 10 t− 2.45 t2 の 2 次方程式を解いても良いが、
v 2 - v02 = 2 a s, を使った方が計算が簡単。
これを①に代入して、
7.14 = 10 − 4.9 t
∴
t= 2.86/4.9 = 0.584(s)
運動方程式
確認シート
NO 5
<粗い斜面>
(1)質量 2kg の物体が角度 30 °の粗い斜面の最上点から初速度 10m/s で滑り降りた。
動摩擦係数をμ= 0.30 として、次の問に答えなさい。
①
下の図に物体に働く重力、垂直抗力N、摩擦力fを書き込みなさい。
a
y
② 斜面に沿って下向きに動くので、図の
N
2gsin30 °
f
ようにx、y軸を取る。この物体に働く
2gcos30 °
30 °
合力のx、y成分を求めなさい。
2g
x成分
:
y成分
: N− 2gcos30 °
x
2gsin30 °−f
②(a)y方向のつり合いの式をたて、垂直抗力Nと摩擦力fの大きさを求めなさい。
y方向
:
N− 2gcos30 °=0
∴
∴
N = 2 g cos 30° = 3 g
摩擦力
f = mN = 0.3 3 g
(b)x方向の加速度をaとして運動方程式を立て、加速度を求めよ。
x方向
③
④
:
2a = 2g sin30° -0.3 3g = (1- 0.3 3)g
∴
a= 2.35(m/s2 )
初速度と初めの位置を書き、t秒後の速度と位置を求めなさい。
初速度v o = 10
∴ v(t)= 10 + 2.35 t
・・①
初めの位置x o =0
∴ x(t)= 10 t+ 1.18 t2
・・②
斜面の長さが 20 mのとき、物体が斜面の最下端にきたときの時刻と速度を求めよ。
v 2 - v02 = 2 a s, v0 = 10 , a = 2.35, s = 20 より
v 2 - 10 2 = 2 ´ 2.35 ´ 20, \ v 2 = 100 + 94 = 194 \ v = 13.9
これを①に代入して、
13.9 = 10 + 2.35 t
⑤
∴
t= 3.9 / 2.35 = 1.66(s)
物体の速さが 12m/s になったときの時刻と、その時の位置を求めよ。
v=12を①に代入して、
12= 10 + 2.35 t
このとき
∴
t=2/ 2.35 = 0.85(s)
12 2 - 10 2 = 2 ´ 2.35 ´ s \ s = 44 / 4.7 = 9.36
(2)質量 2kg の物体が水平との角度 30 °の斜面の最下点から初速度 10m/s で滑り上げた。
動摩擦係数をμ= 0.30 として、次の問に答えなさい。
①
下の図に物体に働く力を書き込みなさい。
a
x
N
② 斜面に沿って上向きに動くので、図の
2gsin30 °
ようにx、y軸を取る。この物体に働く
y
2gcos30 °
f
合力のx、y成分を求めなさい。
2g
x成分
:
− 2gsin30 °−f
y成分
:
N− 2gcos30 °
②y方向のつり合いの式、x方向の加速度をaとして運動方程式を立て、加速度を求めよ。
y方向
x方向
③
:
:
N− 2gcos30 °=0
N = 2 g cos 30° = 3 g
2a = -2g sin30° - 0.3 3g = -(1+ 0.3 3)g
∴
a=− 7.45(m/s2)
初速度と初めの位置を書き、t秒後の速度と位置を求めなさい。
初速度v o = 10
∴ v(t)= 10 − 7.45 t
・・①
∴ x(t)= 10 t− 3.73 t2
初めの位置x o =
④
∴
・・②
物体が斜面に沿って上がりうる距離と、その時の時刻を求めよ。
物体が上がりきったとき、速さが0になるので、上がる距離は、
v 2 - v02 = 2 a s, v = 0 , v0 = 10 , a = -7.45,
0 2 - 102 = 2 × ( -7.45) × s, \ s =
その時の時刻は、
より、
100
= 6.71
2 ´ 7.45
v = v0 + at = 10 - 7.45t = 0
\ t = 1.34
⑤
物体が 5.0 m上がったときの時刻とその時の速度を求めなさい。
v 2 - v02 = 2 a s, v0 = 10 , a = -7.45, s = 5.0
より
v 2 - 102 = 2 ´ (-7.45) ´ 5.0, \ v 2 = 100 - 74.5 = 25.5
\ v = 5.05( m / s)
この時の時刻は、v= 5.05 を①に代入して、
5.05 = 10 − 7.45 t
∴
t= 0.66(s)