競技別 ザバス スポーツ栄養講座

第 11 回
1. 大会前日
試合前日の夕食例
主 食 系とフルーツが
中心。試合前はこっ
てり系やなま物はNG。
食 物 繊 維も控える。
消化しにくい食事は熟
睡のさまたげにも。
2. 試合当日の食事
試合開始3∼4時間前まで
1 時間前まで
30分前∼試合直前
試合開始
3. 試合後30分以内
試合後はできるだけ速やかに栄養
補給を行い、疲労回復に努めます。
筋グリコーゲンの回復を早める炭水
化物(糖質)補給と、強度の高い
運動によって壊れた体の材料となる
たんぱく質の補給がポイント
試合前には控えたいメニュー
揚げ物
とんかつ、からあげなど
なま物
こってりもの
刺身など
ハンバーグ、カルボナーラなど
おにぎり、力うどん、ジャムトーストやカステラなど
主食系とフルーツ=炭水化物(糖質)とビタミン
の補給
バナナ、エネルギーゼリー、ビタミンタブレットなど
=果物・果汁・デキストリンを使用したゼリー、ド
リンク。これ以降は胃に残る固形物を控える。
エネルギードリンク、あめ、マルトデキストリンゼリー
やブドウ糖タブレットなど=胃腸への負担が少なく
すぐにエネルギーになる炭水化物(糖質)
糖質
→おにぎり、バナナ など
たんぱく質
→ハムサンド、牛乳 など
エナジー
ゼリー
エナジー
タブ
4. 試合後の夕食
「栄養フルコース型」
の食事で疲労したカ
ラダをメンテナンス。
疲れた胃腸に優しい
消化のよい食品を選
び、栄養補給する。
自 己 改 革
強くなるための MyRevolution
試合間の糖質補給が、ハイパフォーマンスのカギ!
試合の一日は長く、忙しいもの。その間、何も補給できずに過ごしていればカラダを動かすエ
ネルギーである筋グリコーゲンは、どんどん消費されていきます。しかし、レースとレースの間
や試技間に食事を摂るのは現実的に難しく、パフォーマンスに悪影響を与えかねません。そ
こで、胃腸に負担をかけず、できるだけ速やかに吸収されてエネルギーとして役立つものを補
給することが理想です。マルトデキストリンやブドウ糖など、速やかに吸収されるゼリー、
タブレッ
ト類などを上手にとりいれて、エネルギー戦略を練りましょう。
PROFILE
むらの・あずさ◎株式会社明治・管
理栄養士。陸上の沢野大地
(棒高跳)
、
畑瀬聡(砲丸投)
、塚原直貴(短距離)
、
中本健太郎(マラソン)
、北風沙織(短
距離)
、福島千里(短距離)をはじめ、
内川聖一(プロ野球/ソフトバンク
ホークス)
、長谷川穂積(ボクシング)
などの栄養サポートを担当。自身も
長距離選手として、大学駅伝、実業
団での活躍経験を持つ。著書に
「走る」
ための食べ方(実務教育出版)
。