模擬試験問題 A / B / C

平成27年度
民間航空操縦士訓練学校
一期生
入学試験問題
(数学・物理)
模擬試験問題 A / B / C
模範試験及び模範解答の訂正情報
模擬試験問題(及び、その模範解答)に
誤った設問、誤った解答がありました
下記の通り訂正(及び、補足)いたします
2015-04-01
CAP-NEXT 模擬試験問題・訂正情報
模擬試験問題 A(問7)
問7:下の図(長方形 ABCD)において辺 AD 及び DC 上を点 A からスタートして点 C まで 1 秒間に 3
m 進む点 P と、辺 BC 及び CD 上を点 B からスタートして点 D まで 1 秒間に 2 m 進む点 Q があ
ります。この時できる三角形 ABP の面積を y1 とし、同様に三角形 BAQ の面積を y 2 とするとき、
以下の設問に答えなさい。
A
120m
D
P
y1
60m
y2
Q
B
C
P は秒速 3 m で A → D → C に移動/Q は秒速 2 m で B → C → D に移動
※P 点(Q 点)が、辺 CD 上を移動している間は、 y1 ( y 2 )は一定の値のままとなる
※P 点と Q 点の両方が、辺 CD 上を移動している間は、 y1 と y 2 の面積は同じになる
設問 A:点 P と点 Q が、それぞれ点 A と点 B を同時にスタートした場合、 y1 と y 2 の面積が同じにな
るのは何秒後か、また、その時の面積を答えなさい。
解答:経過時間(秒)を s とすると
①点 P について
0  s  40 において、 y1 
40  s  60 において、 y1 
60  3s
2
60  120
2
ゆえに
ゆえに
y1  90 s
である。また
y1  3600
である。
②点 Q について
0  s  60 において、 y 2 
60  2 s
2
60  s  90 において、 y 2 
60  120
2
ゆえに
ゆえに
y 2  60 s
y 2  3600
である。また
である。
時間 0  s  40 において y1  y 2 があるとすれば、式により 90 s  60 s となるが、これは成り立た
ない。よって 40 秒以内に y1 と y 2 の面積が同じになることはない。 40  s  60 においては、式に
より 3600  60 s 、よって s  60 、つまり 60 秒後であり、その時の面積は 3600m2 である。
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2015-04-01
模擬試験問題・訂正情報 CAP-NEXT
設問 B:点 Q が点 B をスタートした 15 秒後に、点 P が点 A をスタートした場合、 y1 と y 2 の面積が同
じになるのは、点 P が点 A をスタートした何秒後か、また、その時の面積を答えなさい。
(模範解答として示した記述)誤解答
解答:点 Q がスタートした後の経過時間(秒)を s とし、点 P が点 Q に遅れてスタートするまで
の時間(秒)を x とすると
○点 Q について
60  2s  x 
ゆえに y 2  60 s  60 x である。よって y1  y 2 が
2
あるとすれば、式により 90 s  60 s  60 x 、 30 s  60 x 、 s  2 x となり、点 P が点 Q に遅れて
0  s  60 において y 2 
スタートする時間の 2 倍の秒数が点 P の経過時間に必要である。点 P は 15 秒遅れでスタートす
るため、点 P のスタート後の経過時間は 30 秒必要であり、その時の面積は y1  90  30  2700 、
よって 2700 m2 である。
(指摘事項)模範解答では点Qがスタートした後の経過時間をsとしていますが、点Qではなく点Pで
はないか。
( 回
答 )指摘のとおりです。模範解答を下記のとおり訂正し、また補足します。
(模範解答)訂正後
解答:点 Q は点 P より先にスタートする。点 P が点 Q に遅れてスタートするまでの時間(秒)を
x とし、点 P がスタートした後の経過時間(秒)を s とすると
○点 Q について
60  2x  s 
ゆえに y 2  60 x  60 s である。よって y1  y 2 が
2
あるとすれば、 0  s  40 において設問 A で求めた y1 を求める式により 90 s  60 s  60 x 、
0  ( x  s )  60 において y 2 
30 s  60 x 、 s  2 x となり、点 P の経過時間はが点 Q に遅れてスタートする時間( x )の 2 倍
の秒数が点 P の経過時間に必要である。点 P は点 Q に 15 秒遅れてでスタートするため、点 P の
スタート後の経過時間は 30 秒必要であり、その時の面積は y1  90  30  2700 、よって 2700 m2
である。
参考:点 Q について 0  ( x  s )  60 であるため、点 P が点 Q に遅れてスタートできる最大の
秒数は ( x  2 x)  60 → 3 x  60 ゆえに x  20 であって 20 秒であることが数式で証明でき
る。この結論は、次の設問 C の前半において説明文で利用している。
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2015-04-01
CAP-NEXT 模擬試験問題・訂正情報
模擬試験問題 B(問6)
問6:下図は、右から左に水が流れる川だとします。川の流れの速さは w0 m/s、A 地点から B 地点まで
の距離は l 0 m で、舟は川上に向かって速度 s m/s で進んでいるとします。舟に面積はなく、川の
流れはどこも均一かつ一定だとして、以下の設問に答えなさい。
A
l 0 m B
s m/s
舟
川の流れ w0 m/s
l1 m
C l2 m
設問 B:設問 A の式を用いて、川の流れの速さ w0  2 m/s、A 地点から B 地点までの距離 l0  10 km、
舟の速度 s  30 km/h である場合の所要時間(分)を求めなさい。
解答:単位に気をつける必要がある。距離 l0  10km  10,000m 、舟の速度 s  36km / h  10m / s と換
算して計算する。求められる時間が秒である点にも気をつけねばならない。
1,250  60
l0
10,000 10,000
 20.833  21 分


 1,250 秒 →
s  w0 10  2
8
3600
答え:21 分
(指摘事項)舟の速度は 30 ㎞/h ではなく、36 ㎞/h ではないか(解説では 36 ㎞/h になっている)。
( 回
答 )指摘のとおりです。模範解答が「設問の解答」になっていません。設問 B を下記のとおり
訂正します。
設問 B:設問 A の式を用いて、川の流れの速さ w0  2 m/s、A 地点から B 地点までの距離 l0  10 km、
舟の速度 s  36 km/h である場合の所要時間(分)を求めなさい。
参考 B:誤記載の設問 B(舟の速度 s  30 km/h である場合)での計算は下記の通り。
解答:単位に気をつける必要がある。距離 l0  10km  10,000m 、舟の速度 s
 30km / h 
換算して計算する。求められる時間が秒である点にも気をつけねばならない。
l0
10,000 10,000
1,579  60


 1,579 秒 →
 26.315  26 分
19
s  w0 25  2
3600
3
3
答え:26 分
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m/sと
3
2015-04-01
模擬試験問題・訂正情報 CAP-NEXT
模擬試験問題 C(問2)
(5)
2 1 3
3

1
2
 1
3 2  
 2
3
3
2

解答:(5)
1
(指摘事項)設問(5)の解答は1ではなく4ではないか。
( 回
答 )指摘のとおりです。正解は4ですが、この設問は解答を1にするために、最後のかけ算の
項を削除したつもりでした。従って、設問(5)自体を訂正いたします。
(5)
2 1 3
3
1

2
 33 2 3 
解答:(5)
1
解答:(参考)この計算を整理していくと、下記の通りとなる。
2 1 3
3

1
2
 33 2 3
1
3
3
3
3 3 2
2


 2    1
3
1
1 2 2 3
23
3
3
なお、数式作成ソフトウェアの制限により、立方根( 2
が解りづらいこと、また負の分数値による累乗( 
3
3
)の表記と、その直前の数値の累乗( 3 )
1
1
)が正( )と誤認し易いことなどから、本
2
2
3
番の試験においては、より大きめの表示、及び必要に応じて( 3 2
3
)を( 3  2
3
3
)などと表記
するよう配慮します。
以上のとおり設問、及び模範解答を訂正いたします。
2015/04/03
運航本部長
山口英雄
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