経営・労務管理レポート

NSR 特報ニュース
事 例
◆
出産⼿当⾦
3
出産に伴う休職期間中の生活補償
出産⼿当⾦とは
出産⼿当⾦とは、出産のために仕事を休み、その間
の給与の支払を受けなかった場合に生活の補償とし
て定められた期間の範囲内で受けられる給付⾦であ
る。支給対象は出産する被保険者(本人)に限られ、
被扶養者(家族)には支給されない。
また、出産にかかる費⽤を⼀時⾦(42 万円または
40.4 万円)で受け取れる「出産育児⼀時⾦」とは別
の給付⾦である。
⽀給期間と⾦額
請求可能期間は出産予定日以前 42 日間(双子など多
胎妊娠の場合は 98 日間)と出産日の翌日から 56 日間。
ただし、出産予定日より出産日が遅れた場合は遅れた日
数分が加算される。
支給額は支給日額に支給期間をかけた⾦額となる。支
給日額は標準報酬月額を 30 日で割った⾦額に 2/3 をか
けたもの。
ただし、事業主から⼀部でも報酬が支払われている場
合はその分を支給日額から差し引く。
退職後も出産⼿当⾦が受けられる
次の条件をどちらも満たしている場合は支給される。
① 被保険者として健康保険加⼊期間が継続して⼀年以
上あること。
(ただし任意継続期間は除く)
② 資格喪失日の前日(退職日)が請求可能期間中であ
り、かつ労務に服していないこと。