4.3 著作権の成立 4.3.1 丸Rと丸C • 丸R表示は、登録商標であることを示す。 • 丸Cは著作権があることを示す。 • 丸C、発行年、氏名の3つを適当な場所 (表紙の裏、その後等)に書いておくと保護 が受けられる。 • 奥付け(書物の一番後)でも構わない。 4.3.2 方式主義と無方式主義 方式主義 : 国会図書館著作権局に献 本、著作権の登録によって 著作権発生。(米国,ラテン アメリカ) 無方式主義 : 原稿に書いて外部に表現し た段階で著作権発生。(日本, 英国,ドイツ,フランス) 米国での方式主義の緩和 著作権侵害に対する訴訟を起こす 場合にのみ登録要求。 1988 : ベルヌ条約履行法成立。翌年から 外国人には登録を要求しないこと となる。 (米国人の場合は、著作権局に納本が必要) 1976 : 4.3.3 日本での著作権登録 (著作権成立には関係しないが、より権利が高ま る) • 無名・変名の著作物についての実名登録 (実名登録がないときは公表時から50年、 登録があるときは死後50年)(著75) • 発行年月日の登録(反証がない限り登録 された日に最初の発行・公表があったもの とみなす)(著76) • 著作権の二重売買、質権の二重設定等に 備えての第三者への対抗要件としての登 録(著77) 4.3.4 著作権者 • 原則は著作した者 • 譲渡されたときは譲受人。ただし、著作者 人格権は一身専属権。 • 誰が創作したかということが重要であり、ヒ ントを与えたり、題材を与えただけのもの は創作者として認められない。 • 依頼者が創作上の基本的な概念、具体的 な表現が示した場合、依頼者との共同著 作物となる。 法人著作 • 法人等の発意に基づき従業員が職務上作 成する著作物で、作成時に契約、勤務規 則その他に別段の定めがない限り、法人 が自己の著作の名義の下に公表するもの は、著作権者は法人となる。(著15①) • 法人等の発意に基づき従業員が職務上作 成するプログラムの著作物で、作成時に契 約、勤務規則その他に別段の定めがない 限り、著作権者は法人となる(著15②)。 • 半導体チップ法でも同様。 共同著作物 • 二人以上のものが共同して創作した著作 物であって、その各人の寄与を分離して個 別的に利用することができないもの(著2② 12) • 論文集のように複数の著作物をまとめたも のは「結合著作物」 • 座談会の内容をまとめたものは「共同著作 物」。 肖像写真の著作権 • 撮影者に帰属 • 古くは写真を写された者となっていたが、 肖像権については、プライバシーの権利と して民法等によって保護されるべきだとす る考え方(一般の写真と同じになった)。
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