横 山 容 子 選 短 歌 ぬく 藤 田 虎 雄 選 冬なのに温きハウスはゼラニューム ローズ マリーと花は咲きつぐ 月岡啓子 あ 雪の朝 裏戸開くれば庭の木々白き見事なは な咲かせいる 豊島キヨノ ろうばい あ お かたへ の花香褪せゆく日々を惜しむ傍に梅の咲 梅 き満つるなり 牧原あけみ いろど 彩りし市民の森の梅の花今年二度目の坂登り ゆく 今井一子 ふく 毎日の散歩の途中チェックする桜蕾の膨らみ 具合 塚靖樹 ひか め 我が子でも限度のありておのづから控へ目に 言ふこと多くなりたり 藤 泉 われ 焼酎のお湯割りうましと飲む百歳我あやかり て玉子酒飲む 越智百合子 車椅子と歩行機ベッドに集まりて今日も笑ひ の絶えぬ病室 塩見田鶴子 ■俳句・川柳・短歌 作品募集 作 品 (俳 句 ・ 川 柳 ・ 短 歌 の 別 を 書 き、 漢 字 に は ふ り が な を 振 っ て く だ さ い )・ 住 所 ・ 氏 名 ・ 電 話 番 号 を 明 記 し、 毎 月 1 日 ま で に 担 当 課 へ 郵 送 ・ 持 参 し て く だ さ い。 33 広報さいじょう 2011 5月号 俳 句 やかた 銅山に栄えし館 椿 高橋一太郎 花菜咲く土手といふ土手溢れ出し 西村郁子 はくじ 春灯の床に白磁の壷眩し 田坂淳子 遠霞瀬戸内海を行く舟も 坂田恭子 たわ 枝垂れ梅日を撓ませて広がれり 高橋信子 おきこたつ どこよりも我家気ままに置炬燵 藤本満恵 春灯の部屋へ誘ふ旧館 加藤千鶴子 さえづ り よ も 囀を四方に放てる大樹あり 森川和子 平 尾 忠 文 選 川 柳 生活に 頑張る母の笑顔あり 谷口秋子 リハビリ室勇気をもらう黄水仙 三谷福美 ボランティア僅かな事で喜こばれ 近藤忠夫 山に似る 動かぬ心 欲しくなる 川滝陽子 霊峰に 元気をもらい古希の春 田口恒子 三賀過ぎ 乗るのが怖い体重計 川又 子 春種を買う嬉しさよ 空の 宇高瑞子 太陽の強さ恐さよ雪だるま 鈴木幸一 応募先 〒793―8601 明屋敷164 市庁舎本館 総務課 広報情報係 0 8 9 7 ― 5 2 ― 1 2 0 4 (直 通) TEL 西条市のみなさんこんにちは。私は西条市出身の玉井誠子 と申します。2010年1月より、青年海外協力隊の村落開発普 及員として西アフリカのニジェール共和国で活動しています。 ニジェールはどんな国か個人的なイメージを漢字で表すと 玉井隊員からの報告 「暑・砂・人・繋・広・笑・生」といった感じです。 国土の大半がサハラ砂漠で占められているため、日本と比 べると環境は厳しいですが、人々は優しく寛大で毎日のんびり楽しそうに暮らしています。 私の任地は首都二アメから南東に約130kmのドッソ県というところで、県内村落部で現地の人た ちと地域の生活改善の一環となるような活動を行っています。具体的には、砂漠化防止のために植 樹、マラリア(蚊が媒介する感染症)対策として蚊の駆除薬作成、村人の自給自足促進および現金 収入向上を目的とした村内共同菜園で現地の女性グループと一緒に野菜の栽培などをしています。 これらはすぐに結果や成果が出るものではありませんが、とにかく継続し、将来的に村落部の住 民の生活が少しでも改善されればと思っています。 着任から1年が経過した今でも問題点や課題は多く、いまだに言葉や文化の壁を感じることもあ りますが、そんなときに支えてくれるのもニジェールの人たちです。 残りの任期は彼らへの感謝の気持ちも込めて、自分にできることをできる限り行いたいです。 (現在、玉井隊員は治安が悪化したニジェールから日本へ一時退避中ですが、5月中旬には新任国 ジブチ共和国に出発予定です) ▲青年海外協力隊員 玉井誠子さん
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