Theme7_JDMC - 日本データマネジメント・コンソーシアム

情報種別 : ☑一般公開、□JDMC会員内、□研究会限り
情報所有者 : 2014度 研究会7 情報活用成熟度モデル
日本データマネジメント・コンソーシアム
(Japan Data Management Consortium)
2014年度研究成果
情報活用成熟度モデル研究と
データマネジメント実態調査
2015年5月20日
研究会7 情報活用成熟度モデル
Copyright 2015 Japan Data Management Consortium
2014年度JDMC研究会
テーマ名
テーマ名
目的
目的
テーマ7:情報活用成熟度モデル研究とデータマネジメント実
テーマ7:情報活用成熟度モデル研究とデータマネジメント実
態調査
態調査
1)情報活用成熟度モデルの作成・高度化
1)情報活用成熟度モデルの作成・高度化
2)モデル適用によるユーザー動向の把握と傾向分析
2)モデル適用によるユーザー動向の把握と傾向分析
3)モデル公開による各社の自己診断
3)モデル公開による各社の自己診断
4)データマネジメント継続的実態調査による傾向分析と啓蒙活動のた
4)データマネジメント継続的実態調査による傾向分析と啓蒙活動のた
めの課題抽出
めの課題抽出
活動の概要
活動の概要
情報活用成熟度モデルの研究会において過去3年間、顧客データや
情報活用成熟度モデルの研究会において過去3年間、顧客データや
製品データなどのマネジメントに関わる成熟度を調べるための診断ガ
製品データなどのマネジメントに関わる成熟度を調べるための診断ガ
イドラインを作成してきた。一方、「データマネジメント実態調査」の研
イドラインを作成してきた。一方、「データマネジメント実態調査」の研
究会では名前の通り、データマネジメントに関わる取り組み実態を調
究会では名前の通り、データマネジメントに関わる取り組み実態を調
査し、対外的に公表してきた。2014年度は、それぞれの成果を付き
査し、対外的に公表してきた。2014年度は、それぞれの成果を付き
合わせ、成熟度診断ガイドラインの高度化、調査項目の高品質化を
合わせ、成熟度診断ガイドラインの高度化、調査項目の高品質化を
図る目的で、両研究会を統合する。診断ガイドラインを調査で裏付け
図る目的で、両研究会を統合する。診断ガイドラインを調査で裏付け
し、調査を診断ガイドラインで定量化する、といったイメージである。
し、調査を診断ガイドラインで定量化する、といったイメージである。
アウトプット
アウトプット
1)顧客統合情報(CDI)熟度モデルの精度向上
1)顧客統合情報(CDI)熟度モデルの精度向上
2)成熟度モデルをJDMCユーザー企業での適用と傾向分析
2)成熟度モデルをJDMCユーザー企業での適用と傾向分析
3)データマネジメント実態調査と過去2回の調査との比較
3)データマネジメント実態調査と過去2回の調査との比較
4)成熟度モデル・アーキテクチャのドラフト作成
4)成熟度モデル・アーキテクチャのドラフト作成
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2014年度JDMC研究会
メンバー
メンバー
●リーダー:
●リーダー:
伊阪哲雄(伊阪コンサルティング)
伊阪哲雄(伊阪コンサルティング)
●サブリーダー:
●サブリーダー:
早川大亮(東洋ビジネスエンジニアリング)
早川大亮(東洋ビジネスエンジニアリング)
●メンバー:
●メンバー: (順不同、敬称略)
(順不同、敬称略)
佐藤幸征(データ総研)/田口潤(インプレスビジネスメディア)/神田
佐藤幸征(データ総研)/田口潤(インプレスビジネスメディア)/神田
健司(データ総研)/横山真由子(NTTデータ)/
健司(データ総研)/横山真由子(NTTデータ)/ /中村太乙(東洋ビジ
/中村太乙(東洋ビジ
ネスエンジニアリング)/
ネスエンジニアリング)/ 津郷直矢(東洋ビジネスエンジニアリング)/
津郷直矢(東洋ビジネスエンジニアリング)/
浅間貴久(味の素)/木村健祐(メトロ)
浅間貴久(味の素)/木村健祐(メトロ)
研究会開催及び実態調査のため、場所/情報/お時間を提供頂いた企業様、
ありがとうございました。
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研究スケジュールと実績
全体スケジュールと実績
2014年
6月
2015
7月
JDMC
JDMC
マイルスト
マイルスト
ン
ン
8月
▲
リーダ会議(1)
会合実
績
▲
6/28
▲
7/19
9月
10月
11月
12月
1月
▲
11/5
中間報告(理事会)
▲
▲
リーダ会議(2)
リーダ会議(3)
▲
▲
8/23 9/13
▲
10/4
スケ
ケジ
ジュ
ュ
ール
ル・
・
実績
績
ス
ー
実
▲
9/20
▲
10/17
▲
11/15
▲
▲
12/13 1/17
2月
3月
4月
▲
最終報告
(総会)
▲
リーダ会議(4)
▲
カンファレンス
▲
▲
2/21 3/7
5月
▲
4/8
▲
3/28
▲
5/15
▲
4/25
実施タスク
2012年度CDIモデル見直しと改善
JDMCユーザー
トライアル調査
調査に従う分
析と課題抽出
追加ユーザ
調査
成果報告書
作成
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成熟度モデルの概要
レベル1から4に分類
レベル4に近づく程、成熟度が高い
参考
日本では65%超が
第1、第2ステージ
に属する
出典:経済産業省 IT経営ポータル IT経営力指標 http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/it_keiei/about/idea/management.html
多くの文献等を参考
DMBOK, LakeFrontData Consulting, フォレスターリサーチ, CMMI, Informatica ICCなど
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成熟度モデルの利用者
エンドユーザ部門
企画部門(戦略立案部門)
企業のIT部門
•業界内での自社の位置を把握するため
•IT部門/エンドユーザ部門の不足を把握するため
•予算取りのため
SIer、コンサル、
パッケージベンダ
企業のIT部門
•コンサルでの利用
•製品(ツール)、サービスを売るため
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モデル企業と成熟度モデル
対象企業
業種
売上規模
従業員規模
IT投資額
企業組織
製造業(B2B、部品)
1000-3000億円
500-3000名
1-3%
子会社あり
海外法人あり(または今後海外展開を予定)
情報の種類
1)製品情報
2)顧客情報
レベルを判断する基準
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顧客統合情報系(CDI)成熟度モデル診断チャートサンプル
製商品情報活用 評価軸
カテゴリ
評価軸
ライフサイクル
管理
1)顧客先コード発行
2)変更・履歴管理
カテゴリ
評価軸
インフラ
整備
15)データ分析
環境
データ分析
16)データ分析
の目的
セキュリ
ティポリ
シー
17)セキュリティ
ポリシー
3)廃棄などの終了管理
4)顧客先分類コード
5)顧客階層管理
6)顧客との取引条件管理
マスター管理の高度化
7)顧客先名寄せ対応
8)法人統廃合への対応
9)外部データ活用
12)在庫管理
13)得意先との在庫管理
14)出荷・配送管理
左記評価軸ごとに、設問に回答することで、
レベル1(未成熟)からレベル4(成熟)として成熟度を算出
し、レーダーチャートを作成
18)メタデータ
管理環境
メタデータ
管理
19)メタデータ
管理制度
10)販売チャネル・販売経路
の管理
11)販売管理(計画・実績)
診断チャートサンプル
データ品
質管理
20)データ品質
管理
データ連
携
21)データ連携
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顧客統合情報系(CDI)成熟度モデル トライアル調査結果
A社(電子機器製造業様)
C社(電子機器製造業様)
B社(鉄鋼業様)
D社(電子機器製造業様)
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顧客統合情報系(CDI)成熟度モデル トライアル調査結果
E社(機械製造業様)
F社(電子機器製造業様)
G社(医薬品製造業様)
H社(商社様)
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顧客統合情報系(CDI)成熟度モデル トライアル調査結果
I社(機械製造業様)
J社(医薬品製造業様)
トライアル調査にご協力頂いた会員企業の皆様
ありがとうございました
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データマネジメント実態調査
データマネジメント実態調査 分野と設問
実態調査に際しては7分野38のアンケート設問を用意
分野
設問
前問で「特にデータ連携のためのシステム基盤を構築しておらず、必要な場合は人手に頼っている」以外の選択肢を答えた人にお
聞きします。連携データ連携基盤やシステムの実現方法をお答えください
今後、ビッグデータの活用が進むと思う領域をお答えください
データアーキテクチャ設計/
データ設計・構築/データ運
用設計/データ運用/データ
品質モニタリング・監査に関
する設問
ビッグデータにかかわる情報基盤について、お答えください
データ利活用に関する設問
データ分析・活用の実施状況についてお答えください
分野
データマネジメントのトピッ
クに関する設問
設問
ビッグデータについて感じていることや考えにもっとも合うものを選んでください
ビッグデータにかかわる要員について、お答えください
データ連携により得られた、もしくは得られると考えられる効果として、次のどれが当てはまるかお答えください
前問で「データ分析や活用は重要であるとの認識はほとんどなく、実践例も少ない」「その他」以外の選択肢を答えた人にお聞きし
ます。データの分析はどのように行っているかお答えください
ビッグデータにかかわる課題に関して、お答えください
どんなデータの分析を行っているかお答えください
次にグローバルな情報システム展開に関してお聞きします海外に子会社あるいは関係会社などを有していますか
データ分析・活用により得られた、もしくは得られる効果として、次のどれが当てはまるかお答えください
子会社あるいは関係会社を有すると答えた人にお聞きします海外の子会社あるいは関係会社の情報システムと、国内の情
報システムの連携状況は次のどれに当てはまりますか
グローバルデータマネジメントの推進において、背景にある経営課題、テーマは何ですか
データ分析・活用を行う上で課題として感じていることをお答えください
その他 セキュリティ対策実
施状況に関する設問
システムのグローバル展開において、データに関わる課題として感じていることは何ですか
企業経営の根幹となる情報資産を漏洩などのリスクから守る上で、情報システムへのセキュリティ対策は重要な課題であると考えます
が、同時に過度なセキュリティ強化による実務面での作業効率や生産性の低下を招く事態も散見されます。貴社のセキュリティ対策
実施状況において、現在かかえておられる課題についてお答えください
行政や公的機関などが蓄積し、公開している「オープンデータ」の活用状況についてお聞きします
オープンシステムが保守困難となり、塩漬け状態のままレガシー化している状況(「オープンレガシー」と呼ばれています)につ
いて、お聞きします。現在かかえておられる課題についてお答えください
データマネジメント戦略と
評価に関する設問
アンケート実施方法
まず、貴社の経営層・事業責任者のデータマネジメント(管理)に対する意識をお聞きします。あなたが経営層・事業責任
者の場合、自身の考えを、そうでない場合は、もっとも近いと考えられるものをお答えください
データ管理の目的について、貴社がもっとも重要と考えるものをお答えください
実行体制の構築/維持に
関する設問
貴社におけるデータ管理を担う組織についてお聞きしますそれぞれの項目に関して、適切なものをお答えください
データの管理や活用に関する予算計画についてお答えください
https://qooker.jp/Q/auto/ja/jdmc/jdmc/
データの管理や活用に関わる取り組みに関して、課題に感じていることをお答えください
データマネジメントを担う
人材層の定義と育成/
データプランニングに関す
る設問
データマネジメントに携わる人材の有無に関して、お答えください
データアーキテクチャ設計
/データ設計・構築/デー
タ運用設計/データ運用/
データ品質モニタリング・
監査に関する設問
アクセス制御などのデータに関わるセキュリティポリシーの規定状況をお答えください
調査2015年5月25日より、下記サイトを開設予定
データマネジメントに携わる人材を育成する上での課題は何ですか
業務データの意味を統一し、データの整合性を保つためのデータの意味/定義の標準化の状況について、お答えください
顧客データや商品データなどのマスターデータ管理についてお聞きします。まず実施状況についてお答えください
前問で「全社で一元管理している」を1つでも選んだ人にお聞きします。マスターデータの管理をどのように実現しているかお答
えください
マスターデータ管理の効果として、次のどれが当てはまるかお答えください
マスターデータ管理の実施において、課題と考えられるものをお答えください
名寄せやクレンジングなど、データの正確性を維持する「データ品質の維持・向上の活動」の実施についてお答えください
前問で「定期的に継続して実施している」「必要に応じて、不定期に実施している」と回答した人にお聞きします。データの名寄
せ・クレンジングはどのように実現しているかお答えください
データ品質の維持・向上により得られた、もしくは得られると考えられる効果として、特に重要なものをお選びください
貴社におけるデータ品質について、どのような問題を感じているかお答えください
複数のシステムにおけるデータ連携基盤の整備状況は、次のどれに当てはまりますか
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情報活用成熟度モデル・ロードマップ
2012年度から開始された本研究会は以下のような経緯を経過した。まだまだ課題が発見されるため、継続して、研究する必要が
ある。特に2014年での調査結果ではマーケティング系の視点(CDI)と購買系の視点(SDI:Supplier Data Integration)が全
く異なるということであった。
年度
実施事項
成果
主要課題
2012
PIM系とCDI系モデル作成
前提と基本的なPIM系とCDI系モデル整備
各種質問事項が未完成
2013
PIM系に絞り再評価し、大幅に
改善
PIM系モデルが充実
CDI系の不備
2014
CDI系に絞り再評価し、大幅に
改善
CDI系モデルが充実
CDI(顧客系)とSDI(納入
者系)の分離とDG系の不
備
2015
(予定)
PIMとSDIとCDI(B2B系とB2C)に
分割し、各々にデータ・ガバナ
ンス成熟度モデル作成
PIMとSDIとCDI(B2B系とB2C)に分割し、
各々にデータ・ガバナンス成熟度を設定し、
次ページのようなアーキテクチャの作成
情報活用成熟度モデル・アーキテクチャ(案)
以下のような五種のモデルが必要である。
CRM
モデル1:チャネル系
モデル2:直販系
B2B
B2C
個別データ・ガバナンス
個別データ・ガバナンス
モデル3:SDI
モデル4:PIM
個別データ・ガバナンス
個別データ・ガバナンス
モデル0:共通データ・ガバナンス
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情報活用成熟度モデル・アーキテクチャ
以下の四つの視点から成熟度診断がなされる必要がある。理由は各(PIM、SDI、B2B-CDI、
B2C-CDI)は特性と目的が異なるためである。
製品情報(PIM)系
PIM系成熟度
PIM系固有事項
データ品質*
メターデータ*
データ辞書*
PIM系データ・ガバナンス成熟度
納入者系
SDI**(納入者データ統合)系成熟度(CDI系モデルから抽出)
SDI系固有事項
データ品質*
メターデータ*
データ辞書*
SDI系データ・ガバナンス成熟度
主に販売チャネル系
B2B中心CDI(顧客データ統合)系成熟度
CDI系固有事項
データ品質*
メターデータ*
データ辞書*
B2B中心CDI系データ・ガバナンス成熟度
最終購入者
B2C中心CDI(顧客データ統合)系成熟度
CDI系固有事項
データ品質*
メターデータ*
データ辞書*
B2C中心CDI系データ・ガバナンス成熟度
*業務管理上PIM系とCDI系個別に作成・管理されている。**SDI: Supplier Data integration
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2015年度 研究内容 (案)
1.
成熟度評価指標の追加・拡充
①情報活用成熟度モデル・アーキテクチャに従う各評価指標の再構成
②SDIの成熟度評価指標の整備
③データガバナンスの成熟度評価指標の整備
④10社程度のJDMC参加企業での成熟度評価の実施
2. 情報活用成熟度モデル・アーキテクチャに従う評価のJDMCユーザーでの
実施並びに、JUAS*および他の企業での成熟度評価の実施
3.セルフ・チェック・システムの準備
①システムの作成
②研修方法の確立
③テキストの作成
④研修プログラム作成
4.定点観測の継続
①設問項目の見直し
②データマネジメント実態調査の継続実施
ご興味のある方の参加をお待ちしております
*日本情報システム・ユーザー協会
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