町のおやつ屋さん

 当 初はパンダの焼き 型 を 使った
「パンダ焼 」だった。数 年 後 、
コアラ
名物のおやつでにぎわう
美 郷 町 六 郷 に 古 くから 続 く 商
店 街の一角 、六 郷 小 学 校 近くにあ
る本間菓子店。駄菓子やアイス、
お
好み 焼 き 、夏 はかき 氷やソフトク
リームを 売 り、懐 かしい風 情 を 残
している。
歳 )が一人
秋 から 冬 は 、「コアラちゃん 焼 」
「 オランダ焼 」の 製 造 に 忙しい。店
主の本 間ヨシ子さん(
で焼いて売っている。
種
「コアラちゃん焼 」はコアラの親
子 をかたどった 焼き 菓 子で、中 身
は あんこ 、クリーム、チョコの
類。「オランダ焼」
は、見た目は大判
個100
焼に似ているが、中は縁の赤いハム
とマヨネーズ。
いずれも
円という手ごろさから、
おやつやお
茶請け、職場の休憩にと、
たくさん
みとふっくらとやわらかな口 当り
分で調 合した もの。まろやかな 甘
良い味に仕上げたい。
やっぱりおいし
料を 使いたいし、手 間はかかっても
来して調 合する。「 少しでも良い材
の客が買いに来る。
が特徴だ。
レシピや製法は、和菓子
なっている。
になった。「 オランダ焼 」は 、
いくつ
喜ばれる味に
本 間 菓 子 店は1 9 5 9 年 創 業
で、元 は 和 菓 子 屋 。「いつか大 判 焼
そ
「一番難しいのは火加減だね」。
う言って焼き具合に目を配りなが
り焼いた自慢の味を手で渡す。「お
客さんがね、『おばあちゃん頑 張っ
て』と 言ってくれる。元 気なうちは
頑張らないと」
い出の 味 として、遠 方 からの 客に
か味 を 試 す 中 、
ハムとマヨネーズの
はご当地名物として愛され続けて
を 始 めてみ たいという 思いが あっ
本間の焼き菓子は発売以来、
年以上のロングセラー。地元では思
定した 特 注 品 。生 地は作 り 置きせ
いる。
組み合わせが好評だったため、「た
らの勧めもあって業者主催の講習
「オランダ」
の名で商品化した。
ず、
焼く都度、
店の奥の厨房を行き
ら、
生地にたっぷりと具を乗せる。
会で技 術を 修 得 。さらに独 自に研
一人 、また一人 と 訪 れる 客 と 笑
顔で会 話 を 交 わしながら、こんが
いものを作って喜ばれたいものね」
型に生地をとろりと流せば、湯気と甘い香り漂う、
屋時代のどら焼き作りがヒントに
寒風にはためく
「コアラちゃん焼」
「オランダ焼」
ののぼり旗。
またまふっと思い浮かんだ」
という
こだわりの甘さと食感
[本間菓子店]美郷町六郷字米町9 TEL.0187-84-0784
た」
と本間さん。
そこに材料業者か
人 気に合わせて現 在のコアラの型
町のおやつ屋さん
あんこは 北 海 道 産 原 料のもの。
「 オランダ焼 」
のハムは 塩 加 減 を 指
究を重ねて 年から鉄板を使った
生地は、大判焼用の粉に、卵、蜂
蜜 、水 あめ、練 乳 な ど を 独 自の 配
3
30
わが町
焼き菓子の製造を始めた。
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おやつの店「本間菓子店」
を営む
本間ヨシ子さん
あったかおやつが焼き上がる。
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VER
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