社会福祉法人岩根福祉会 岩根保育園 平成27年1月1日発行 あ ゆ み 新年明けましておめでとうございます。本年が皆様にとって素晴らしい一年になりますよう に心からお祈りします。ご家族そろってにぎやかなお正月を過ごされたことと思います。さて、 今月もクラスの様子を紹介します。今回は「お餅つき会」を迎えるまでの子どもたちの様子を ばら組の保育日誌からお伝えします。 《お餅つき会の看板づくり》--12月11日の保育日誌より-昨日、20日(土)にお餅つき会があり、つきあがったお餅を3種類の味(あんこ・きな粉・醤油)付 けの中から好きなものを選んで食べるという話をした。去年はお雑煮にしてみんな同じものを食べ たことを思い出している様子も見られた。好きな味付けで食べられることがわかると、今からどん な味付けで食べようか迷っている様子も伺えた。また、ケーキ屋さん(ごっこ遊び)でお店の看板を 作ったことを話しながら、お餅つき会の時もばら組の看板を作ってみたいと伝えると、「作りたい」と 子どもたちは賛同してくれた。看板に何を書くか、何を使って作るか考えて欲しいと話した。今日、 登園してきた H は「看板の材料を持ってきたよ」と、白い紙をたくさん持ってきてくれた。H が自分 で考え白い紙を持ってきてくれたことを全員に話すと、「明日、段ボールを持ってくる」「折紙持って くるね」など、いろいろな種類の材料を持って来ると言ってくれた。看板に書く言葉を考えてきてく れた子がいたので、それぞれ聞いてみると「お餅屋さん」が多かった。しかし、S から「お餅屋さんと あんこ・きなこ・しょうゆって書けばいいんじゃない」と提案があり、N から「看板にお餅の絵を描い たら」というアイデアが出てきた。Y からは「お店の外にあるのぼりも作ればいいんじゃない」と看板 だけでなく、のぼりを作るというアイデアも出た。看板はいくつ作っても良いと話し、ばら組は部屋 の入り口の看板とのぼりを作ってみようということにした。話し合いが終わると、さっそく Y、M、Y、 A は「のぼりを作る」と画用紙などを用意し始めた。のぼりになるように張り合わせ「おもちやさん」 と字を書いていった。実際に書く前に練習して、4人のうち誰がどの字を書くか相談していた。その まま書くと字が小さくなってしまったので、保育者が丸を書き、その中に字を書くように話すと、大 きく書くことができた。今日、保育参加に来ていた F の母親からほめてもらうと、4人は満足そうに 笑っていた。引き続き、子どもたちから出たアイデアを聞き逃さないようにしながら楽しく看板作り をしていきたいと思う。 保育園では、昔ながらお餅つきをしています。竈で火をおこし、地元でとれたもち米を使っ てつきたてのお餅をみんなで食べます。この方法が子どもたちにとって学びの場面がたくさん あると思っているからです。どのようにもち米がお餅になっていくか自らの体験を通して知る ことができます。また、お餅ができるまでたくさんの人たちが関わり、協力する姿を見ること ができ、そのことが子どもたちの心の成長に欠かせないことだと思っています。毎年、ゆり組 の保護者の皆さんにお手伝いをお願いしています。 「大人も楽しめてよかったです」という嬉し い感想も聞くことができました。お餅つき会が「お餅をついて食べるだけ」にならないように、 子どもたち自らが「自分たちで」という気持ちが育つように、ばら組の日誌で紹介したように、 きく組、ゆり組でも保育者が10日くらい前から子どもたちに働きかけて自分達のお餅つき会 を迎えられるようにしてみました。今年のお餅つき会が大人になっても心に残ってくれている と嬉しく思います。何よりも人と関わることが喜びにつながることを実感して欲しいと願って います。 園長 平野弘和
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