教育研究業績書 氏 名 畑中 大路 学位 担 教職に関する科目 博士 当 授 業 科 目 教科又は教職に関する科目 教科に関する科目 教育課程論 教育上の能力に関する事項 事 1 項 年 月 概 要 教育方法の実践例 (1)九州共立大学におけ る教育実践 (2)九州情報大学におけ る教育実践 平成 24 年 4 「教育課程論」(教職課程)において、「模擬学級活動」等の演 月~平成 27 習を多数取り入れ、「望ましい集団」を育成する教育方法を検討 年3月 した。 平成 25 年 9 月(集中講義) (3)山口東京理科大学に 平成 26 年 4 おける教育実践 (4)下関市立大学におけ る教育実践 2 「生徒指導論」(教職課程)において、学級活動や部活動、生徒 会活動における生徒指導等に関する演習を多数取り入れた。 「教職概論」及び「教育の制度と経営」(いずれも教職課程)に 月~平成 27 おいて、ホームページ等を活用した主体的・協働的な情報収集を 年3月 行った。 平成 26 年 9 月(集中講義) 「教育行政」(教職課程)において、ポートフォリオ評価を導入 し、達成目標の確認を行った。 作成した教科書・教 材 (1)『新任校長研修テキ スト』 (2)『「校長の専門職基 準」準拠 ケースメソ 平成 22 年 2 月 平成 24 年 3 月 学校教育を理解する上でも必要な事項を盛り込んだものであ り、教職課程でも使用可能である。 教職課程履修生にとっても、教員の実際を具体的に知りえるケ ースメソッドを多数盛り込んだ教材である。 ッド事例集』 (3)『「校長の専門職基 準」準拠 ケースメソ ッド教材集』 3 教育上の能力に関す る大学等の評価 4 実務の経験を有する 平成 26 年 4 月 教員に求められる資質力量の検討が可能なケースメソッドを 多数盛り込んだ教材である。 者についての特記事項 5 その他 担当授業科目に関する研究業績等 担当授業 著書・学術論文等 単著 発行又 発行所、発行雑 科目 の名称 共著 は発表 誌又は発表学 の別 の年月 会等の名称 共著 平成 24 年 4 教育課程 (著書) 論 1.教育法規エッセン ス―教職を志す人 花書院 月 概要 学説史や教員採用試験問題を 分析し編集した。申請者は第 3 のために― 章「学校組織」(pp.34-45)を執 筆し、近年断続的に実施された 自律的学校経営志向の制度改革 の背景と改革動向を説明した。 執筆者 元兼正浩、雪丸武彦日髙 和美、大竹晋吾、波多江俊介、 梁鎬錫、朴玲河、畑中大路、王 爽、桒原靖子、清水良彦、金子 研太、梶原健二、木下慧剛 2.特別活動エッセン 共著 ス―望ましい人間 平成 25 年 9 花書院 月 特別活動に関する全領域を網 羅したテキストである。申請者 関係づくりのため は「特別活動とは何か」 に― (pp.6-9)、「クラブ活動・部活 動」(pp.14-21)、「学級活動(3) 学業と進路」(pp.32-35)、「児 童会活動・生徒会活動」 (pp.36-39)を執筆し、特別活動 実践・研究の到達点を示した。 執筆者 元兼正浩、朴玲河、畑中 大路、金子研太、清水良彦、波 多江俊介 3.次世代スクールリ ーダーのためのケ ースメソッド入門 共著 平成 26 年 8 月 花書院 21 のケースメソッドとその回 答やポイントを掲載している。 申請者は「校長の専門職基準」 を読み解くキーワード」 (pp.34-42)として、“カリキュ ラムマネジメント”等の現代学 校教育における 10 のキーワード を解説した。 執筆者 牛渡淳、元兼正浩、浅野 良一、波多江俊介、畑中大路、 金子研太、川上泰彦、大竹晋吾、 高木亮、竹内伸一、日髙和美、 大野裕己 (学術論文等) 1.初任者研修に対す 単著 る評価への研修体 平成 22 年 3 教育経営学研 初任者研修の歴史的変遷をお 月 究 紀 要 第 12 さえ、申請者が実施したアンケ 系化の影響 号、pp.71-77。 ート調査結果を分析した。アン ケートでは「学級経営について の悩み」など初任者特有の課題 が確認されはしたが、先行研究 との比較を通じ、初任者研修に 対する初任者・管理職の評価が 向上している様子を示した。 2.新学習指導要領の 共著 先行実施が教育課 平成 23 年 6 九州教育経営 平成 20 年版学習指導要領移行 月 学会研究紀要 期間中の「総合的な学習の時間」 第 17 号、 「外国語活動」の動向を調査し pp.115-123 た。その結果、教育課程編成の 程に与えた影響 実態が明らかになるとともに、 改正学習指導要領が与えるイン パクトの具体が把握できた。 執筆者 雪丸武彦、日髙和美、波 多江俊介、畑中大路、金子研太 3.教育学ボランティ 共著 平成 24 年 3 平 成 23 年 度 「教育学ボランティア演習」 月 教育学ボラン の授業改善方策を検討した。そ に向けた提案―活 ティア演習報 の結果、受講生が教職の意義を 動報告の分析と活 告書(九州大学 効果的に体得するために、「目 動学生による省察 教 学 標設定」と「環境整備」の働き を通して― 部)pp.40-52。 かけを行い、学生が省察する機 ア演習の授業改善 育 会を設ける必要があることを提 示した。 執筆者 畑中大路・清水良彦 4.M-GTA を用いた学 校経営分析の可能 単著 平成 24 年 5 日本教育経営 学校経営研究の方法論とし 月 学会紀要 第 54 て、修正版グラウンデッド・セ 性―ミドル・アッ 号、pp.76-91。 オリー・アプローチ(M-GTA)の可 プダウン・マネジ 能性を検討した。分析対象は、 メントを分析事例 教務主任等をはじめとする校務 として― 分掌上の各種主任を代表するミ ドル教員である。 5.教育課程編成にお 共著 平成 24 年 6 九州教育経営 中学校教育課程(特別活動)の 月 学会研究紀要 時間数の増減を分析した。その に 関 す る 考 察 (2) 第 18 号、 結果、中学校における学校裁量 ―中学校の特別活 pp.103-112。 の時間は減少傾向にあり、リス ける自由度の変容 動の時数の検討を ク管理等の側面に課題が伺える 中心に― ことが明らかになった。 執筆者 雪丸武彦、波多江俊介、 金子研太、畑中大路 6.教師はミドルリー 単著 ダーをいかに捉え 平成 24 年 9 教育経営学研 近年、教務主任や研究主任と 月 究 紀 要 第 15 いった「ミドルリーダー」への ているか―自由記 号、pp.65-71。 期待が高まっている。現場教師 述データを用いた はこのミドルリーダーをいかに 探索的考察― 捉えているかについて考察し、 職位に捉われないミドルリーダ ーへの役割期待の実際が明らか になった。 7.学校図書館支援方 単著 策の検討 平成 24 年 9 教育経営学研 特別活動に関わる学校図書館 月 究 紀 要 第 15 の充実方策について、春日市教 号、pp.65-71。 育委員会を事例に考察した。そ の結果、学校図書館充実の要因 として、「教育委員会事務局運 営の柔軟性」、「市民図書館等 の社会教育との連携」、「教育 委員会事務局組織間の協力体制 の構築」の三点を析出した。 8.学校経営における 平成 25 年 3 九州大学大学 教育課程編成を担当する教務 月 院教育学コー 主任等の「ミドル」概念につい 「期待される役 ス院生論文集 て検討した。その結果、ミドル 割」に着目して― 飛梅論集、第 教員へは組織内外を繋ぐファシ 13 号、 リテーションとそれらを通じた ミドル論の変遷― 単著 pp.87-101 人材育成、そして学校改善につ ながるアイディア創造が求めら れていることを示した。 9.費用効果の視点か 単著 平成 25 年 5 科学研究費研 学校司書法制化に着目し、そ 月 究成果中間報 の費用効果分析の可能性を検討 置―分析方法の検 告書―教育行 した。具体的には、法制化の判 討― 政の費用効果 断材料とされる貸出冊数増加と 分析の可能性 学校司書配置の関係を見る方法 及び「校長の専 として、図書館情報学のレビュ 門職基準」の再 ーから費用便益分析の援用が妥 検討―(研究代 当との判断をくだし、その分析 表者:元兼正 を行う上で必要となるデータの 浩)pp.87-92。 検討を行った。 ら見る学校司書配 10. 学 校 組 織 に お け 単著 平成 25 年 6 九州教育経営 月 学会研究紀要 おけるナレッジマネジメントの メント―校内授業 第 19 号、 内実を示した。その対象として 研究を通じた知識 pp.83-91。 は、ある小学校で継続的に実施 るナレッジマネジ 近年注目が集まる学校組織に 創造プロセスに着 されている校内授業研究を取り 目して― あげ、一般経営学理論である SECI モデルの視点から、教育課 程編成との関わりも含め、ナレ ッジマネジメントの様相を提示 した。 11. 学 校 組 織 に お け 単著 るミドル・アップ 平成 25 年 9 九州教育学会 近年期待が高まる、ミドル教 月 研究紀要 第 40 員によるミドル・アップダウ ダウン・マネジメ 巻、pp.65-72。 ン・マネジメントについて、一 ントの実際―運動 般経営学との差異の視点から考 会の運営をめぐる 察した。考察対象は、ある小学 意思形成過程の検 校の教務主任によって行われた 討― 運動会の運営をめぐる意思形成 過程であり、その一連のプロセ スを検討し、ミドル・アップダ ウン・マネジメントにおけるミ ドル教員の流動性を提示した。 12. 学 校 経 営 過 程 研 単著 平成 26 年 3 2013 年度 九州 学校経営過程分析の新たな研 究における方法論 月 大学博士論文 究方法論(M-GTA)の可能性を提 の考察―ミドル・ 示した。分析視座としては、教 アップダウン・マ 育課程編成を担当する教務主任 ネジメントを視座 や主幹教諭等のミドル教員によ とした M-GTA によ ってなされるミドル・アップダ る分析― ウン・マネジメントを設定して いる。分析の結果、ミドル教員 は、発生する課題に応じて流動 的に変化し、周囲の承認を経て 生み出される存在であることを 示した。 13. 学 校 組 織 に お け 単著 平成 27 年 3 東京理科大学 月 紀要(教養篇) ネジメントの実態について、 メント―高等学校 第 46 号、 SECI モデルを用い検討した。分 生徒指導のケース pp.189-205 析対象は、Z 県立高校における生 るナレッジマネジ スタディ― 学校組織におけるナレッジマ 徒会担当(校務分掌)教諭によっ て行われた、文化祭(学校行事) を通じた生徒指導プロセスであ る。分析を通じ、ナレッジマネ ジメントと人事異動の関連を指 摘した。 14. 学 校 組 織 間 に お 平成 27 年 3 教育経営学研 学校経営における「知識」(ア 月 究 紀 要 第 17 イディアやノウハウ)の継承・発 リキュラムマネジ 号、 展方策の一つとして「学校組織 メントの事例を踏 pp.13-22 間の知識移転」を挙げ、そのチ ける知識移転―カ まえた仮説生成― 単著 ャンネルについて検討した。対 象としたのは、Z 県立高校の教務 (校務分掌)担当者によって行わ れたカリキュラムマネジメント である。分析の結果、「教員の 異動」が学校組織間の知識移転 チャンネルとしての役割を果た す可能性が明らかとなった。
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