平成25年度 愛知県立大学看護学部 FD活動報告書

平成 25 年度
愛知県立大学看護学部 FD 委員会
活動報告書
平成 26 年 3 月 31 日
委員長
古田加代子
副委員長
岩瀬 信夫
委員
清水 宣明
百瀬由美子
大橋 幸美
原沢 優子
国井由生子
西尾亜理砂
事務
岩佐 啓子
1. 看護学部 FD 委員会活動概要
看護学部 FD 委員会は、「愛知県立大学看護学部・看護学研究科 FD 委員会規定」に基づき、FD
活動の企画・実施および授業評価に関することを、平成 25 年度の主な活動とした。
FD の企画・実施としては、①大学全体の FD 活動への参加、②看護学部独自の FD 活動の企
画・実施を行った。また授業評価として、①大学全体の授業評価(平成 25 年度は専門科目)
、②
看護学部臨地実習評価、③看護学研究科授業評価を行った。
本報告書においては、看護学部独自の FD 活動と看護学部臨地実習評価についてまとめること
とする。(大学全体の FD 活動および授業評価、看護学研究科授業評価については、「愛知県立大
学 FD 報告書」などを参照のこと)
2. 看護学部 FD 研修年度計画
1)看護学部 FD 研修会のニーズ調査の実施
平成 25 年度の FD 研修企画は、平成 25 年 4 月 22 日~5 月 6 日に教員全員を対象に行ったアン
ケート調査結果(表 1)
、および平成 24 年度の FD 研修実績とその感想から、ニーズを把握した。
(1)アンケート結果
① 平成 25 年度に受けたいと思う研修項目
複数回答
項目
(n=31)
人数
%
1.「授業の工夫」に関する研修
15
48.4
2.ストレスマネージメント研修
9
29.0
3.「初年次教育の考え方と方法」に関する研修
6
19.4
4.「学士力」に関する研修会
5
16.1
5.「現代の学生理解」に関する研修会
11
35.5
7.「学生への話し方・伝え方」に関する研修
10
32.3
8.「板書の仕方」に関する研修
2
6.5
9.フィジカルアセスメント研修
3
9.7
10.模擬患者を使った授業の見学
5
16.1
11.Facebook 研修会
7
22.6
12.SPSS による統計分析入門編の研修
10
32.3
13.SPSS による多変量解析の研修
10
32.3
14.AMOS による分析の研修
9
29.0
15.パワーポイントを活用した飼料作成研修
8
25.8
16.人間を対象にする研究の倫理的配慮に関する研修
12
38.7
17.研究方法に関する研修会
14
45.2
6
19.4
18.授業に関する学生との意見交流会
② 学内で開催してほしい研修
・学習環境の整備として教育企画室の工夫とその効果(愛媛大の先生)。
・学生の能力を高める評価方法(愛媛大 山田剛史先生)。
1
・作り方に関する研修(東京工芸大学 教授 大島武先生)。
・ファシリテート、高等教育でのチームビルディングについて研修会があるとよい。
・質的記述的研究(愛知県立大 小松万喜子先生、片岡純先生)。
・CNS コースの単位増加に伴い、大学院レベルの臨床薬理学、病態学等基礎医学の知識を
身につける研修がよい。また、臨床判断(画像診断や症状の機序の理解など)を高める
ための研修があればよい。
・危機管理に関する研修会「危機に立ち向かう心とスキル」(元陸上自衛隊 菱川暁夫先
生)(飛行実験隊チーフテストパイロット 前島根県防災ヘリパイロット 元三菱重工
業名古屋航空宇宙システム製作所飛行管理課長 渡邊吉之先生)。
・英文抄録の書き方、発表の仕方、英文ポスターの書き方、国際学会での発表・論文の書
き方について。
・授業評価・実習評価に関すること。
・コーチング方法。
・研究方法に関する研修会で特に質的研究方法について、方法の特徴を中心に学びたい。
③ 参加したい教育方法、研究などに関する外部の研修会
なし
④ 整備してほしい書籍、教育備品
・中講義室のスクリーンを拡大してほしい。たとえ TV 画面であっても、後ろの学生はコ
ンパクト版の望遠鏡で見ている。
・ワイヤレスマイクを増やしてほしい。
⑤ ご意見、ご要望
なし
(2)FD 研修会の企画について
平成 25 年度のアンケート結果および、過去の FD 研修会実績からの継続性を検討して企画
した。ニーズの多かった「授業の工夫」に関する研修について、平成 23 年度は大学における
一般的な教育法、平成 24 年度は看護学部の特性を踏まえた授業の工夫を企画してきた。平成
25 年度は、これらを発展させ、学生の看護実践能力の向上が求められることを背景に看護技
術演習方法の工夫に焦点をあて、看護学演習における先駆的な取り組みから学ぶ研修(表 1:
企画 6)を企画した。
またこれまで教育評価に関して FD 研修で取り上げて来なかったため、独自の授業評価方法
を開発して効果を上げている実践例から、その考え方と具体的な実践方法および成果を学ぶ
ための研修(表 1:企画 1)を行うこととした。
研究方法および研究倫理についても引き続き希望が多いため、平成 24 年度に引き続き「医
療現場における研究倫理」と「研究の倫理的配慮と研究倫理審査申請書の書き方のポイント」
(表 1:企画 2、3)を企画し、さらに研究方法では、特に質的研究に焦点をあて、修正版グ
ラウンデッド・セオリー・アプローチ M-GTA の第一人者である講師を招き、実践センターと
共同企画として研修表 1:企画 5)を企画した。
2
「現代の学生理解」や「学生への話し方・伝え方」の研修に対するニーズについては、現代の
学生の特徴をふまえ、効果的な教育内容を構築する、あるいは実習指導に生かしていけるこ
とを目的に長年学生相談のご経験があり学生の気質の変化について熟知している講師から学
ぶ研修(表 1:企画 4)を企画した。なおこの研修の対象者は教員、事務職員とし、日頃学生
業務に携わる事務職員の SD の機会にもなるようにした。
また、学生による授業評価を導入して数年が経過しており、それらの活動評価を目的に「授
業評価についての学生と教員による意見交流会」(表 1:企画 7)を企画した。
さらに、平成 26 年度の予算内で、学内での FD 活動を補完する目的で外部 FD 研修会への参
加を企画した(表 1:企画 8)
。
2)看護学部 FD 研修および外部 FD 研修の年度計画(案)
ニーズ調査結果をもとに平成 25 年 7 月 3 日 FD 委員会にて計画案をまとめ、同 7 月 10 日教授会
にて承認を得た。
表1 平成25年度FD委員会 FD研修計画(案)
企画名[実施方法]
担当委員
1
教育力・研究力向上のための先進的な授業評価の理論と実践 [講義]
清水・国井
2
「医療現場における研究倫理」[講義]
百瀬・古田
3
「研究の倫理的配慮と研究倫理審査申請書の書き方のポイント」[講義]
古田
4 「現代の学生理解」に関する研修会 [講義]
5
「質的研究方法を学ぶ-修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-
大橋
岩瀬・原沢
GTA)-」[講義]
6 「看護教育における授業の工夫-看護技術演習における工夫」[講義]
7 「授業評価についての学生と教員による意見交流会」
百瀬・大橋・
原沢
岩瀬・国井・
西尾
全委員
8 外部FD研修会への参加と伝達講習会
3
3. 看護学部 FD 研修の報告および評価
1)「研究の倫理的配慮と研究倫理審査申請書の書き方のポイント」
(1)目的
研究倫理審査申請書の書き方に焦点をあて、研究の倫理的配慮と、研究倫理審査申請書の内
容のつながりやその具体的な書き方を理解することにより、研究力および研究指導力の向上
をめざす。
(2)内容
【講師】百瀬由美子 教授(研究倫理審査委員会看護系部会長)
【日時】平成 25 年 8 月 29 日(木)14:30-15:45
【場所】中講義室1
【対象】全教員、大学院生
【内容】配付資料をもとに、1)基本的な考え方、2)研究における倫理指針、3)研究倫理指針に
そった審査の基準、4) 研究倫理指針にそった審査の指針、5) 倫理審査申請書にそっ
た審査の指針を中心に、重要事項、昨年からの改正点を中心に講義していただいた。
【参加者】教員 22 名 (教授 2 名、准教授 5 名、講師 4 名、助教 8 名、実習指導員 1 名、
長久手キャンパス教員 2 名)
院生 24 名(M1 18 名、M2 2 名、D1 4 名)
合計 46 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】 教員 21 名、 院生 26 名
【記述統計】1.大変参考になった 35 名(76.0%) 2.まあまあ参考になった 10 名(21.7%)
3.参考になった 2 名( 4.3%)
4.参考にならなかった 0 名(0.0%)
【参加者の感想】
<教員>
・新しく変わったことがわかったのでありがたかった。
・倫理審査の申請書の変更点について知ることができた。
・一つ一つの項目を丁寧に説明いただき、わかりやすかった。もう少し時間があればよかっ
た。
・大変勉強になった。
・具体的に説明していただきよくわかった。書く際に資料を読み返して活用したい。
・大変参考になりました。科研費の申請にもいかせるように思った。
・二次利用のことは頭に無かったので、新たに研究する際に取り組みたい。
・新しく加わった内容もあり、改めてじっくり読み直したいと思った。
・H25 年度追加について知ることができてよかった。年に 1 回しか書かないため、この時期
にしていただけると書き方を振り返り、申請の準備ができる。
・院生の時に学んだ内容だが、忘れないようにして誠実に研究を進めたいと思う。
<院生>
・勉強になった。手引きで確認しながら申請書を書きたいと思う。
4
・自分が現在倫理審査を申請している最中なので振り返り改めてこの部分を考えねばとい
う点に気づいた。
・具体的にこれから作成する計画書、行う研究への心構えになった。
・項目別に詳しく説明していてよかった。後半は時間が足りなくなっていたのでもう少し長
くてもよかった。質問する時間があればよかった。
・これから申請するため役立った(2 人)。
・今後自分自身で作成しなくてはならない研究倫理審査申請書の書き方を細かく説明して
いただき感謝している。不十分な記述となりがちな点についても具体的に示してもらっ
たので注意したいと思う。時間が足りなかったのが残念。
・書き方の例を説明しながら倫理審査申請書のポイントを教えていただき大変参考になっ
た。
・1 時間 15 分では短いと感じた。
・倫理的配慮について基本をおさらいでき、説明もとてもわかりやすくてよかった。
・倫理審査作成の手引きの変更点について知ることができ、参考になった。
・細かい内容が聞け、よくわかった。昨年度からの変更・追加点の内容をもう少し聞きたか
った(時間が足りなかった)。
・計画書を作成している段階で倫理的配慮について話を聞くことができ、よかった。
・最後まで説明が受けられればよかった。
・もう少し時間を取り、例を挙げての具体的説明が欲しかった。90 分あってもよい。
・倫理審査に関する必要書類・事項がよくわかった。まずは研究計画書をきちんと書く必要
があることをよく認識できた。
(4)評価および今後の課題
教員 22 名、院生 24 名の参加があり、初めて長久手キャンパスから 2 名の教員が参加して
いた。多数の参加があったことから、周知時期、開催時期、内容共に参加者の要望に合致し
ていたと考える。アンケート結果も教員、院生共に大変参考になったという意見が大多数を
占めていた。倫理審査の際の重要事項と変更点に重点を置き、具体的で丁寧に講義していた
だいた点が非常に好評であった。しかし昨年より時間を多く取ったが、院生からはもっと講
義時間があっても良かったという意見があったため、来年度の時間配分については検討をし
たい。
研究倫理審査申請は、教員、院生に共通して研究を行う際に必要な手続きであるため、
今後も継続した研修が必要であると考える。
(文責:研修担当者 古田加代子)
5
2)「医療現場における研究倫理」
(1)目的
研究初学者が理解しておきたい研究倫理について、近年の研究倫理指針の変更点を踏まえ、
特に臨床現場で人を対象にする看護研究で留意すべきことを学ぶ。これにより研究力および
研究指導力の向上をめざす。
(2)内容
【講師】武藤香織 教授(東京大学医科学研究所ヒトゲノムセンター)
【日時】平成 25 年 8 月 29 日(木)16:00-17:30
【場所】中講義室1
【対象】全教員、大学院生
【内容】配付資料をもとに、1)わが国の研究倫理指針について、2)看護研究の倫理的落とし穴、
3)調査研究の倫理を考える演習、4)申請書を読む・書くコツを中心に具体的事例や最新
の話題を含めて講義していただいた。
【参加者】教員 26 名(教授 4 名、准教授 5 名、講師 6 名、助教:9 名、実習指導員 2 名)
院生 26 名(M1 18 名、M2 4 名、D1 4 名)
合計 52 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】 教員 21 名、 院生 26 名
【記述統計】1.大変参考になった 35 名(76.0%) 2.まあまあ参考になった 10 名(21.7%)
3.参考になった 2 名( 4.3%)
4.参考にならなかった 0 名(0.0%)
【参加者の感想】
<教員>
・現実にありがちな倫理的問題について事例が出され、今後研究者としての取り組む姿勢
について再認識した。また、データの二次利用についてもふまえて倫理について考える
必要があることがわかった。
・計画書には「必ず看護の質の向上に貢献する」と書くが、本当の意味で実現できている
かということについて、看護研究の難しさを再認識した。
・とてもわかりやすい講義だった。
・ケアの提供者であるのに研究に携わる場合、事前に患者さんに不利益にならないために
はどうすればよいのかしっかり考えた上で研究に携わる、または患者さんに直接関わら
6
ないでもできる方法を探索することが大切だと考えさせられた。
・社会学の専門の立場の先生が看護研究についてご指導いただき多くの共感をした。看護
師と研究者の立場があいまいであることを知った。目的は何か、何をしているのかとい
うことを自分で説明することができることが大切だとわかった。
・看護研究の危ういところの内容が身にしみた。また、成果(結果)を研究協力者(参加者)
に伝えることが少なかったので、今後は大切にしたいと思う。
・昨年も話を聞く機会があったが、新しい情報もあり、また日々の業務で忘れていたこと
も多かったので、改めて考える機会になった。
・とても楽しく聴かせてもらった。
・身近な事例で研究倫理について非常にわかりやすく理解でき、明日では無く今すぐに活
用したり意識して研究に取り組みたいと思った。来年も講義に来て欲しい。
・看護研究の危うさ、確かにと思った。気をつけたいと思う。
・具体的でわかりやすかった。こうあるべきという原則論では無く、そもそも人を守ると
はどういうことかを考えさせられる内容で勉強になった。
・実際にどのような点が倫理的問題として検討されているか知ることができた。また、看
護師だからこそ研究で担う独特の壁があることを知り、それを認識することが必要であ
ると感じた。
・昨年も聴いたが、その後の改定の方向性や考え方と対応の傾向が新たにわかって視野が
広がった。
<院生>
・二次利用に関して新しい知識となった。
・研究調査についてとても親しみやすく学べた。事例の演習も学べた。とてもわかりやす
かった。
・とてもわかりやすかった。新しいことを知ることができた。
・スライドの文字がもう少し大きい方が見やすい。
・臨床で様々な研究がなされているが、疑問もあったので話が聞けてよかった。
・世界のトレンドがどうなっていて、日本はどうなのかが知れてよかった。とてもわかり
やすく、勉強になった。事例は実際に「あるある」という内容もあり、楽しく学べた。
・現在の研究倫理の動向など大変興味深く聞けた。日常的に起こりうる問題がたくさんあ
ることも知った。
・実践内で最新の内容で具体的でとてもわかりやすかった。
・講演の内容がとてもわかりやすく、最後に事例を聞けてよかった。
・看護師がケア者から研究者になることの切り替えの大切さを知った。確かに業務として
研究しているのは、データの提供者に失礼と改めて気づかされた。
・客観的に他分野から見た看護研究の問題点・課題がわかり、参考になった。
・研究倫理における情勢や事例を基に研究倫理を考えることは、自分にとって初めてのこ
とでとても興味深かった。
・今まで思ってもいなかったことにも着眼できてよかった。とても参考になった。
・「あるある」というような実感がもてる時間だった。看護の分野にいて見えていなかっ
た点もあったと思う。今日の話を具体的に自分の研究に生かすことが課題だと受け止め
7
た。質の研究は倫理的に難しいと感じた。
・日常気にしていた問題を知ることができた。倫理問題を身近に感じることができ、楽し
く聴くことができた。
・看護師であると当たり前と言うことが、別の方だと違う判断ということが改めてわかっ
た。今後の多角的視点に取り入れていきたい。
・今の分野だけでない研究倫理について知ることができて大変興味深かった。話が面白か
った。
・
「研究」をする意義・何のためにかということを真摯に考えなくてはならない。看護研究
の成果を是非、実際の患者に活かせるよう、そしてそれを世間・患者に周知できるよう
にしたい。
・とても楽しく、理解しやすかった。演習で理解が深まった。
(4)評価および今後の課題
教員 26 名、院生 26 名の参加があったことから、周知時期、開催時期、内容共に参加者の
要望に合致していたと考える。アンケート結果からは、演習もあり、非常に興味深かった、
大変参考になったという意見が大多数を占め、大変好評であった。
研究倫理については、繰り返し学ぶ機会を持ち、自分自身の研究を振り返ることが重要であ
ると考える。また倫理指針の改正が間近にあるとの情報を得たので、次年度以降も何らかの
形で研修を継続していきたい。
(文責:研修担当者 百瀬由美子
8
古田加代子 )
3)「教育力・研究力向上のための先進的な授業評価の理論と実践」
(1)目的
教員、学生、双方向の授業評価の考え方とその実践を知ることで、教育力の改善と向上をめ
ざす。
(2)内容
【講師】豊田長康学長(鈴鹿医療科学大学)
【日時】平成 25 年 9 月 6 日(金)15:00~16:30
【場所】中講義室4
【対象】教員、大学院生
【内容】授業ごとに、その内容や指導方法、理解度、前回からの改善度などについて、教員側
からと学生側からの双方向で細かな点数付けを行い、それをリアルタイムで互いに知
って次回に役立てる方法等を講義していただいた。
【参加者】教員 28 名(教授 6 名、准教授 6 名、講師 4 名、助教 10 名、実習指導員 2 名)
院生 3 名(M1
2 名、M2
1 名)
合計 31 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】 教員 21 名、 院生 2 名
【記述統計】 1.大変参考になった 20 名(87.0%) 2.ある程度参考になった 2 名(8.7%)
3.参考になった 1 名(4.3%)
4.参考にならなかった 0 名(0.0%)
【参加者の感想】
<自身の学生からの意見や評価の受け止め方について>
・学生の意見や感想を素直に受け止めて自分の授業を振り返ることの大切さを学んだ。
・学生の授業評価で落ち込むことも多いが、今後も学生の評価を真摯に受け止めたい。
・熱意が大事。熱意があれば改善するだろうし、なければ改善することはないと思う。
・何事も丁寧に取り組むことが大切だということが確かめられた。
・批判的な意見に対し腹を立ないこと。
‘ピンチはチャンス’として取り組む。
<公表やフィードバック、PDCA の重要性について>
・フィードバックは学生・自分相互にとって利益があると思ったので取り入れたい。
・毎回の評価の結果公表も必要だと思った。授業評価を次に活かすサイクルを短くする
ことは新たな発見だった。毎回の PDCA サイクルを回すことを心掛けたい。
・全ては無理でも改善について意識的に取り組んでいくことが大切である。
・授業評価を PDCA で捉えるというのは当たり前だが、今まで気づかなかった視点だっ
た。
<学生との相互作用、信頼関係の構築について>
・人間性の教育について学生との相互作用で教員も成長させられると改めて感じた。
・教員が学生に何を伝えることができるか何が学生の身になるのか迷うことがあった
が、今回の先生の話の中での「人間性を学ぶ」という学生の言葉に私もそのような授
業ができたらと思うことができた。
・改善し、工夫する努力をすることが学生に伝わり信頼関係を構築していけることが分
9
かった。非常に多くの努力をされていることが伺われた。学生からの信頼を得られて
いると思った。
・学生の声を真に受け止めそれに真に応じて実践されているのに感動した。
・先生を見習い学生と共に学んでいける教員を目指したいと思った。
<教育方法のアイディアについて>
・授業内容が多く繰り返し学習させることができないので授業内容を精選して繰り返し
て学習できるようにしたいと思った。
・ブレインルールがとても参考になった。
・記憶・消失を考えるともっと洗練された内容で授業を考えなくてはならないと思っ
た。
(10 分毎に何かやる。90 分で 9 回。2~3 回考えてみよう!アニメーション動画な
ど)
<評価の工夫について>
・授業評価の項目として「ねむたさ」を加えているのは特徴的で有効。「ねむたさ」を聞
くのは怖い気もするが是非聞いてみたい。
・オムニバス授業が多いので授業全体の評価の受け止めが難しいと感じていたが、教員
間のコミュニケーションを図り改善点を話し合っていきたいと思った。
<参考になった>
・臨床で勤務しているが講義等の構成や方法について参考になった。
・大学院を修了したら教員を目指しており先生の講義は身につまされるものだった。
・今回の講義を参考に毎回少しずつ改善できるようにしたいと思った。
・教員評価だけでなく教育そのものについて興味深い話をきくことができた。
・授業改善の大きなヒントを得た。今回の講義を今後の授業や評価に反映していきたい
と思う。新しい刺激をもらい道が見えた。
<その他>
・質問を書いてきた学生に個人的に回答しても質問したことを忘れていることがあり全
てに回答する必要があるのか?という思うことも事実である。
・毎回の学生の記載をまとめる時間を考えると大変だと思う。
・毎回の授業後に学生から授業内容について自由記載形式で意見を書いてもらっている
がなかなか全てを改善できずにいる。
(4)評価および今後の課題
実施後のアンケート結果より、おおむね好評であったといえる。自由記載でも、参考にな
ったという意見が多く見られ、今後に活用できる内容であったことがうかがえる。参加者も
多く、ある程度参加者の要望に合致した講義内容であったと考えられるが、一部には、参加
したかったが実習などで参加できなかったという声もあった。今後の研修会開催において
も、時期の調整は課題である。
(文責:研修担当者 清水宣明 国井由生子)
10
4)「授業評価についての学生と教員との意見交流会」
(1)目的
授業評価の実施方法や成果などについて学生と自由に意見交換することにより、授業評価
の評価、教育改善の検討を行う。
(2)内容
【日時】平成 25 年 12 月 18 日(水) 14:40~16:30
【場所】小講義室 1
【参加者】学生 6 名(2 年生
6 名、3 年生 0 名、4 年生
0 名)
教員 3 名 職員 1 名
【内容】授業評価の実施方法や学習環境について学生から自由に意見を求めた。
【参加者の感想】
<授業評価について>
・前期の授業評価結果を気にして、授業スタイルを学生のプレゼン方式に変えた先生が
いた。2 年生の前期は余裕がなく、プレゼン方式は負担が大きいのでやめてほしい。自
分たちのせいで次の学年が大変な思いをするのではないか。
<授業について>
・否定が多い教員がいる。講義中の質問の正しい答えがわからず、公正な評価と思えな
い
ことがあり、教員の考えに合わせなければとプレッシャーがかかる。否定しない
でほしい。正しい答えを知りたい。
・パワーポイントの字が見えにくいので大きくしてほしい。1 年の看護学部のパワポは文
字が多い。
・1 年のレジュメは英語が多くわかりにくい。脳神経は難しい。難しい言葉を減らしてほ
しい。
・生理学、薬理学は難しい。生物や化学を高校で選択していない学生もいる。補習があ
ってもよいのではないか。
11
・複数の先生が受け持つ講義で、内容が重複することがある。連携してほしい。また、
教
員 2 人で科目を担当する場合は交互ではなく、担当時期を固めてほしい。
・英語はもっと話せるような、臨床の場で使えるようなものを身につけたい。
・わからないことを質問したが、はぐらかされて回答が得られなかったことがあった。
また、非常勤の先生は授業後に質問することができない。
・授業時間を守らない非常勤の先生がいる。休講も知らされず、全員教室で待機してい
た
ことがあった。
・教科書を 2 冊購入したが、ほとんど使わなかった。
<試験について>
・試験 2 週間前に授業で教わったことのない単語を試験に出すと言われ、解説もなく、
そ
の意味や重要性、正しい回答もわからなかった。
・試験は時間内に収まるボリュームにしてほしい。多すぎると最後はあきらめてしま
う。
・資料をしまわせて試験を受ける体制にしてから内容の解説をしないでほしい。混乱す
る。
・宣言したことを守ってほしい(穴埋めといったら穴埋めにする、出すといったところ
は
出す等)
。
・追試は追試期間内にしてほしい。
<迷惑行為と相談先について>
・頻繁にズボンのチャックが開いている男性教員がいる。学生が座っている手前の机に
腰
かけたりするので、ちょうど視線が向くためさらに不快である。身体部位の説明の際
に、学生の首など、体に触れることもある。やめてほしいが、そういったことをどこに
伝えたらいいのかわからない。長久手の学務課は事務的で、1 年生の間は頼る先がな
い。
<カリキュラムについて>
・診療援助技術論の後の 5 限に他の授業を入れるのはやめてほしい。着替えもばたつ
き、
技術練習の時間もとれない。
・一般教養で、必修と重なって選択できないものがある。月曜 3,4 限は特に取りたい科
目が多い。
・祝日が特別開講日になるのが残念。
・2 年の前期はハードだが、1 年後期はスケジュールがゆるく、ギャップがはげしい。
<保健師コースの選抜について>
・案内がユニパに掲載されたがメールは届かなかった。もっと目立つよう掲示してほし
い。
12
・試験がぎりぎりで、テスト期間と被るので、もっと手前にしてほしい。
・保健師選抜はやる気も重視してほしい。絶対に保健師になりたい学生が成績だけで切
ら
れてしまうのは残念である。
・地域看護関係科目は保健師の科目なのになぜ全員受ける必要があるのかわからず、学
習のモチベーションが下がっている学生が多い。
<学生生活について>
・ユニパからのメールが減ったのはありがたかった。
ユニパかメールなど、学生への連絡手段を統一した方がいいのではないか。
・長久手にある無料コピー機を守山にも導入してほしい。
・守山は真面目な雰囲気で周りの学生とペースが同じなので楽である(他学部は休む学
生
も多い)
。
・中講義室2の手前、通路側 2 つのモニタは、画面が乱れて文字が見えないことがある
席をとっておくために机の上に置いておいた教科書が盗まれたりすることがある。
・バスの時間と愛環との接続が悪い。
・バスの本数が少ないため、バスの時間に気を取られる。
(3)参加者の感想等(アンケート回答者 6 名)
①交流会に参加してよかったか
大変よかった:6 名
②交流会を今後継続した方がよいか
良い:6 名
③本日言い足りなかったことについて
・生協の営業時間を延ばして欲しい(18:00 くらいまで)
④感想
・先生とのギャップを感じたが、それがわかったのでよかった。
・学生からみて思ったこと等をたくさん話せてよかった。
(4)評価および今後の課題
複数学年すべての都合がつく日が少ないため、昨年と同様、今年も 3 年生は講義がない日
であり、一部の 4 年生の統合と実践演習に重なる日程となった。昨年度のアンケートでは 7
名中 5 名の学生が「また参加したい」と回答していたものの、結果として今回の参加者は教
員が声をかけて誘った 2 年生 6 名のみであった。学務課レポートボックスに意見箱を設置
し、当日出席できなくても話し合ってほしいことがあれば意見を入れておくよう学生にユ
ニパで連絡しているが、意見は何もなかった。実施してみると改善すべき点などが話された
ものの、長久手で実施している学生生活アンケートですでに得られている情報もあった。ま
た、テーマである授業評価については内容が少なく、授業内容や学生生活についての内容が
多くを占めた。
しかし参加者からの感想では「教員とのギャップを感じたが、それがわかったので良かっ
13
た」との声があった。アンケートの回答からは学生がどのようなギャップを感じたかはわか
らないが、同じテーブルで立場の違う学生と教員が話し合い、それぞれの思いや考え方の違
いを理解した上で、改善策についてともに考えることができたという点で交流会の意義は
あったと思われる。また、相談先に困っている内容を聞くことができたことも有意義であっ
た。
これらを鑑み、次年度以降の意見交流会のあり方を検討する必要があると考える。
(文責:研修担当者 岩瀬信夫 国井由生子 西尾亜理砂)
5)FD 研修会「最近の学生の特徴と接し方~学生の心を理解することから始めよう~」
(1)目的
現代の学生の特徴を知り、その対応について理解することを目的とする。
(2)内容
【講師】桐山雅子教授(中部大学 学生相談室)
【日時】平成 26 年 1 月 10 日(金)14:40~16:20
【場所】中講義室 1
【対象】教員、事務職員
【内容】長年学生相談室で学生に対応されてきた経験から、現代の学生の気質とその変化およ
び学生への接し方について、スライドを用いて講義していただいた。
【参加者】教員 28 名(教授 4 名、准教授 8 名、講師 5 名、助教 8 名、実習指導者 3 名)
事務職員 9 名
合計 37 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】教員 21 名 事務職員 9 名
【記述統計】1.大変参考になった 16 名(53%)、2.まあまあ参考になった 12 名(40%)
3.参考になった 2 名(7%)
【参加者の感想】
<教員>
・
「楽しそうに聞く」ということが意外であった。辛そうに悩みを話してくれる学生さんを
前にすると、こちらが楽しそうにしていてはいけないと思っていたが、先生の話を聞い
て、状況にもよるが、
「楽しそうにする」ことで、相手の話す力、考える力を引き出せる
ように思った。
・大人の正論をまずのみ込んで、学生と向き合わなければ・・・と改めて思った。
・具体的な事例のお話でとてもわかりやすく、理解できた。
・ASD だなと思いこまないで、基本を大切にするとのことがよくわかった。
・「聞くことで育てる」なるほどその通りだと思った。聞くことの大切さ、またその方法
14
は、実践となると難しいと思う事のほうが多く、改めてきちんとやっていけたらと思う。
学生に対しても自分の子供のことに関しても、考える時間をとっていけるように、考え
る力をつけていけるように関わりたいと思う。
・具体的な学生の関わりを聞くことができて、今日学んだことを自分も学生との関わりに
活かしていきたい。
・講義を聴きながら、学生との関わりの中で、一方的な言葉がけとなりがちだったかなと
気づいた。学生の現状や言動の奥にある原因などを引き出せるように関わっていくこと
の大切さが学べた。これからは意識的に学生の話を聴く姿勢で関わっていきたい。
・最近の学生は、研究室を訪ねる事に非常に高い“しきい”を持っているようだ。もっと
気軽に話せる環境を提供すべきなのか。実際に話してみて初めて「なんだ、もっと早く
来れば良かった」となることが多い。これは学生気質の問題?時代?私が年を喰ったか
ら?
・価値の多様化か理念・思想の一元化をさまたげ、共通話題がなくなり、人の話が聞けな
くなっていると感じた。また、勝ちに重点を置く風潮が人の話を聞くというようなむだ
を許容しなくなったのか、大学のキャンパスは、時間の流れが遅くないといけないのか
もしれない。
・まず聞くことを大切にしていきたいと再度認識した。わかっているつもりでも、なかな
かできていなかったと反省した。
・具体的な例をとりあげていただけたのでわかりやすかった。
・もしかしたら話し過ぎているのではないかという自分を確認した。
・看護では、カンファレンスで自分の考えを述べたりするが、最近はあまり意見が出ず、
個々人に話を聞くと考えを述べる事ができるので、空気を読むがために意見が言えない
のかと思う。考えを述べてもらうのに 10 分くらい無言で考えていた学生もいたので考
えて言葉が出るのに時間がかかる、
「考える力」「伝える力」が弱いのだと思う。
・少し一般的な内容だった。もう少し、専門的な考え方や困難事例の対処のし方等を伺い
たい。
<事務職員>
・「一旦気持ちを受け容れること」は、いつも本や講義やテレビなどで聞いた時は理解し
た気でいるが、自分の子どものこととなるとなかなかできない。とくに同性の娘の話を
きちんときいていないので今日からしっかり聴いていこうと思う。
・最初に相手を否定しない、過去に自分勝手な子(まずは同調する)話をしてそれをする
ことで上手く関係を築けたことがあったのでやり方は間違ってなかったと自信につな
がった。
・ご自身の経験をもとに話してくださったので、とてもわかりやすかった。
・最近は、様々な問題が顕在化している若い人たちも本質的には昔を変わっていないのだ
と感じました。ただし、忍耐力は弱くなっているのでしょうかとも感じた。
・大変勉強になった。
・自分自身の学生時代の頃と比べて、学生がかかえている悩み・問題が多様化・複雑化し
ていることがわかった。
15
(4)評価および今後の課題
実施後のアンケートは、大変参考になったという意見とある程度参考になったで 9 割を占
めおおむね好評であった。自由記載でも、講師の経験に基づく内容で理解しやすく、今後の
学生への対応に参考になったという意見が多かった。日ごろの学生対応を振り返り、反省や
現状で大丈夫なんだという確認ができたという意見もあった。極少数であるが、「少し一般
的な内容だった」
。「もう少し、専門的な考え方や困難事例の対処のし方等を伺いたかった」
と
いう意見もあり、今後の研修会においてより発展的な内容を考えていく必要がある。
(文責:研修担当者 大橋幸美)
6)「M-GTA の理論的背景と実践」
(1)目的
質的研究方法のグラウンデッド・セオリー・アプローチの一つである修正版グラウンデッド・
セオリー・アプローチによる方法を学び教員の研究手法の知識を向上する。
(2)内容
【講師】木下康仁 教授(立教大学社会学部)
【日時】平成 26 年 3 月 4 日(月)13:00~16:20
【場所】大講義室
【対象】学内者:教員、院生、看護実践センター:大学院、科目等履修生の修了者、愛知・岐
阜・三重県の看護系大学教員、愛知県内の看護職(不要では?)
【内容】M-GTA の分析例を使った M-GTA の構造に関する解説を導入として、M-GTA の独自性とし
てオリジナル GTA との違いを踏まえた基本的な視座を解説していただいたのち、分析
技法について詳細な解説をしていていただいた。
【参加者】教員 36 名(教授 9 名、准教授 7 名、講師 7 名、助教 11 名、実習指導員 2 名)
院生 37 名(M1 18 名、M2 15 名、D1 2 名、D3 2 名)
16
合計 73 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】 教員 27 名、 院生 34 名
【記述統計】1.大変参考になった 37 名(61%) 2.まあまあ参考になった 12 名(20%)
3.参考になった 10 名(16%)
4.参考にならなかった 0 名
無回答 2 名
【参加者の感想】
<教員>
・質的調査の難しさと奥の深さを実感した。ワークショップに参加して実践方法を身に着
けたいと思う。
・今まで、ぼんやりと理解していたことがよく理解できた。自分の勉強不足ですべてを理
解できたわけではないが、今後の理解の助けとなる内容だった。
・介護している夫の例がわりわかりやすかった。
・大変勉強になった。研究法や統計など理論的背景を学ぶ機会がまたあると嬉しい。
・なんとなくぼんやりと理解していたことが、具体的な研究事例をもとにお話し下さり、
とてもわかりやすかった。M-GTA の立場、違いも理解でき、これから M-GTA を使った論
文を読むときにも役立つ。
・実践で使ってもらうことについて考えたいと思った。
・木下先生の講演を何回かおききし、本も読ませて頂いていたので以前よりは M-GTA のこ
とがよくわかったが、まだまだ、勉強不足である。
・今、研究に取り組んでいる。参考になった。実践に活かせる研究にしたいと思う。
・関心あるテーマであったが、理解不足もあり自分の勉強不足も痛感した。今後も、研究
励んでいきたい。
・シリーズ化してほしい、時間設定を考慮してほしい、マイク音量が小さい。
・きちんとお話を聞いたことがなかったので勉強になった。分析例の紹介は、とてもすっ
きりしていて奥の深いネーミングがされていて多くの能力が必要だと感じた。
・P15 以降の分析技法についてもっと話が聞きたかった。
・とても難しかった。
<院生>
・実践に寄り添う研究にしたい中で、切片化していくことで文脈の奥にある思いや大切に
したい部分が見えなくなる怖さ、わかりきったことを可視化していることのもどかしさ、
否定される怖さ、時間的プロセスをモデル化する必要性があるという取り違え、現象を
もとに人間の動態を説明できるプロセスに向き合えば良い。3 つの自分の迷いや怖さが
明確化に解決できた。方法論として活用してきたい。
・自分の研究を進めていくうえで参考となった。質的研究をきちんと学び、研究的視点と
して科学的に取り組めるようにしていく必要性を感じた。
・質的研究のナラティブやエスノグラフィーなど M-GTA の背景や活用法の違いについて学
んだ。研究後の実践が主であり、重要であると学んだ。
・1 回の公演では実践は難しく、また具体的な分析について詳しく教えて頂きたい。
・M-GTA を用いた分析例を具体的に提示していただいたので、結果をイメージしやすく概
17
念図も理解しやすかった。M-GTA に特化することなく、他の質的研究にも応用ができる
ような講演会で大変勉強になった。M1 の時に授業できくのと M2 で研究を一通り終えて
から聞くのと理解度が本当に違うと思った。この時期に聞けて良かった。
・M-GTA と GTA の違いがあまり理解できていなかったので、M-GTA の第一人者である木下
先生に直接話していただけてとても勉強になった。参加できてよかった。
・M-GTA では、日常的に経験していることの中に新たな知見を生成していくということが
分かった。様々な見方、また疑問を持ち続ける大切さも学んだ。
・M-GTA という研究手法は多く用いられているが、その違いについてはよくわかっていな
かった。他の手法との違いがわかり論文を読む上での視点が分かった。
・老々介護の実例がわかりやすかった。
・途中 声が聞き取りにくい時があったため、ピンマイクがあってもよかった。
・難しかった。丁寧な説明であった。M-GTA の第一人者からの直接の講義を受けられたの
は貴重であった。自身の研究にはこの方法は使いませんが参考になった。
・著書を読んでわかりにくいなと思ったところのお話がきけて良かった。
・午前中からはできないか?午前中の方が頭が働きやすい。一般の方にも開放することは
良い。解放してくだされば卒業してからも講演を聞きに来ることができる。
・M-GTA の成り立ちや使用方法が具体例を交えて学ぶことができ、大変参考になった。デ
ータを読み込み解釈し・・・意味を見出すことで説明ができるようになる。素敵な技法
だと思う。看護においては特に。研究初学者ですが今後の計画や研究で M-GTA の使用を
検討したいと思う。
・反省ですが、本日の講演を聞く前に事前学習をしていればより深い学びになったと感じ
た。GTA と M-GTA との相違は本日の講義で理解できたが、では実際に分析するにあたっ
てどうしたらよいかというところで刺激を得たところで、今後学び直そうと思う。
・繰り返し話されていた大事なところをさらに自己学習し、理解を深めたいと思う。
・分析していくことが難しいなと思うが、どのように進めていくのかなど講義では聞けな
いことも聞けて良かった。
(4)評価および今後の課題
教員 36 人、院生 37 人と参加者数が多かった。アンケート評価では、
「大変参考になった」
の回答が半数を超えており、おおむね好評であった。自由記載には、理解が深まったという
内容が多く、また、今後勉強を深めたいという記載も散見されたことから企画目的である知
識向上につながると思われた。院生からは、難しかったという回答や継続して学びたいとの
記載がみられ、継続学習の必要性が考えられた。運営方法として、時間設定、マイク音量が
小さいなどの意見があり、今後の課題とする。
(文責:研修担当者 岩瀬信夫 原沢優子)
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7)FD 研修会「看護基礎教育における学生の主体性を育む看護技術演習と課題」
(1)目的
看護教育における技術演習方法の工夫を学び教育力の向上をめざす。
(2)内容
【講師】小西美和子教授(兵庫県立大学看護学部 実践基礎看護講座 生活援助学)
【日時】平成 26 年 3 月 10 日(月)14:40~16:20
【場所】中講義室 3
【対象】教員、院生
【内容】実践教育の向上をめざすために、インストラクショナルデザインで考え、フルスケー
ルシミュレーションなどの先駆的な手法など学生の主体性を育むための工夫に焦点を
あてた内容でスライドを用いて講義していただいた。
【参加者】教員 29 名(教授:7 名、准教授:4 名、講師:5 名、助教:11 名、実習指導者:2 名)
院生 8 名(M1:2 名、M2:3 名、D1:0 名、D2:1 名、D3:2 名
合計 37 名
(3)参加者アンケート結果
【回答数】教員 25 名 院生
8名
【記述統計】1.大変参考になった 27 名(82%)、2.まあまあ参考になった 3 名(9%)
、
3.参考になった 3 名(9%)
【参加者の感想】
<教員>
・実習では対象が違うことになり、バイタルサインの測定ができないという場面が多いが、
先生の実践されている「他の学生に見られる緊張」を事前に体験することで緊張してい
る時の自分の状態を客観的に考える事ができるのだと分かった。
「方法」だけでなく「場
に慣れる」
「緊張している時にどう対応するか」
「緊張している時の自分」を知ることで、
技術が十分に発揮できるのだと学ぶことができました。
・具体があって良い。
・事前課題を効率的に使って、授業内容を充実させることについてぜひ取り入れたいと思
った。実習前後に演習を取り入れて実習中のとまどいを軽減させ、実習の学びをあきら
かにし不全感があればそれをとらえ直す機会となると感じ、自分の領域では、どのよう
19
な演習が考えられるか考えていきたい。
・このような方法は知識としては知っていたが、100 名近い学生にどう展開していくのか
というところに興味があった。人と物をそろえる事は大変だが、目標に応じてやれる工
夫と領域同士の連携でより高められることがよくわかった。
・学生の自律性を高めるための方法について学ぶことができた。
・技術演習の具体的な工夫を教えていただいて参考になった。学生にシナリオ(シミュレ
ーション)を作ってもらってという主体的な工夫について取り入れられる範囲で実施し
てみたい。
・現在行っているシミュレーション教育を振り返ることができ、どのように改善していっ
たらいいか考える機会となった。
・興味深くきかせて頂いた。シミュレーションをどう技術習得に取り入れていくか、いつ、
何のために、どのような方法でと具体的に考えてみる必要があると感じた。インストラ
クショナルデザインなども学習してみようと思う。
・100 人以上の学生に対してシミュレーションをとり入れて、かつ学生をのせていくとい
うこと、学生の意欲を引き出す、力を引き出すということに対して熱くお話していただ
きとても刺激をうけた。シミュレーション学習を評価につなげないことは学生が緊張せ
ずに身体を動かしながら考える事、気付くこと、自分のためにではなく、患者さんのた
めに自分ができる事を精一杯考える事ができるのでよいと思った。そういう環境(シミ
ュレーション授業)で「できた」という事実が自信につながるのだと思った。またそこ
で上手くいかない学生についてもそれが「練習する」ということにつながれば OK だと
思う。
・実習につながる技術教育の大切さを改めて感じた。今できれば良いというのではなく、
次につなげるには学生が何を学べばよいのか教員として何を教えたらよいのか、原点に
戻って考えてみたいと思う。
・シミュレーション演習の組み立てや方法について具体的に知ることができた。また、イ
ンストラクショナルデザインについて、教育のプログラムを考える考え方に再確認でき
たように思う。
・実際に実習で動けるようになったか、という評価の確信がないようで、どう参考にする
か難しい。
<院生>
・ディブリーフィングについて明確に理解できてよかった。
・先日、限任教育におけるシミュレーション教育のセミナーを受けていたのでイメージし
やすかった。
・技術教育で大変なことが何か明確になった。評価ばかりに主眼をおいていた点をあらた
めたい。
・学生に明確な課題を与える事、又は学生自身が課題をみつけることなどが学生の主体性
に結びつくことがよく理解できた。
・シミュレーション教育が無資格者の演習に有効であることがよく分かった。私自身、学
生の失敗につい責任追及して学生をへこませてしまいそうなので、それをぐっとこらえ
て学生をほめるという心もちも学べた。
20
(4)評価および今後の課題
教員 29 名、院生 8 名で合計 37 名の参加があった。実施後のアンケートは、33 名(教員
25 名、院生 8 名)が回答し、大変参考になった:27 名(82%)、ある程度参考になった:3
名(9%)
、参考になった:3 名(9%)、参考にならなかった:0 名であり、おおむね好評で
あった。自由記載でも、講師の経験に基づく具体的な内容で理解しやすく、シミュレーショ
ンを用いた技術指導の方法について参考になり、また、学生が主体的に学ぶためにどのよう
に関わればいいのかを再認識できたという意見が多かった。実際に実習で動けるようにな
ったかという評価の確信がないようで、どう参考にするか難しい、という意見もあった。
(文責:研修担当者 百瀬由美子 大橋幸美
原沢優子)
8)外部 FD 研修会への参加
(1)目的
学外の FD 研修会に参加することにより、先進的、実際的な FD 活動について理解をすること
により、学内での FD 活動の企画等に活かしていく。また伝達講習により、教育力、研究力の
向上をめざす。
(2)本年度参加研修 2 件の内容
①第 11 回高大連携教育フォーラム
テーマ:新しい時代を拓く高大接続の「学び」とは -京都からの発信【日時】平成 25 年 12 月 6 日
【場所】キャンパスプラザ京都
【対象】大学職員、高等学校職員
【内容】講師:内村浩(京都工芸繊維大学アドミッションセンター教授)
恩田徹(京都市洛陽工業高等学校校長)
古池強志(京都市立塔南高等学校校長)
21
筒井洋一(京都精華大学教授)
三宅なほみ(東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構副機構長)
【研修参加による学びおよび看護学部へのフィードバック】
現代社会のニーズの多様化および専門化と、その中での高校、大学教育の様々な問題が指
摘されているが、本フォーラムは、高校と大学が連携することで、長期間に渡っての一貫し
た教育を行い、学生のやる気と実効性を上げるための取り組みである。京都高大連携研究協
議会が中核となり、特定の大学(精華大学、立命館大学、湘北短期大学、京都工芸繊維大学
など)と特定の高等学校(洛陽工業高校、塔南高校、亀岡高校など)が連携して、キャリア教
育としての入学前教育や、特定の業種の先端体験教室、高大一貫教育による優れた教育者の
育成などの探求的な実践についての実例紹介と議論が行われた。
看護学部は、明確な将来目標をもって入学してくる学生がほとんどであるため、フォーラ
ムで報告されたような高校と大学における学生教育の問題を実感することは少ない。しかし、
本学は多くの看護学部が近隣に設置される現状で、様々な高校を対象とした学内見学やオー
プンキャンパスなどを実施して、より質の高い人材の確保を図っている。そこでは、本フォ
ーラムで学んだ高大連携のいくつかの実践例を参考にして、一歩踏み込んだ高校との関係を
模索していくことも考えていかねばならないと思われる。
そのためには今から教員の高大学連携への意識と知識を養っていくことが必要である。今
後、本フォーラムのその後の展開を追いながら、本学の教員に資する情報を得ていく意義が
ある。
(文責:研修参加者 清水宣明)
②公益財団法人大学コンソーシアム京都主催:第 19 回 FD フォーラム「社会を生き抜く力を育て
るために」
【日時】平成 26 年 2 月 22 日(土)
・23 日(日)
【場所】龍谷大学 深草キャンパス
【対象】教職員 学生
【内容】
<1 日目:シンポジウムⅠ>
「京都発!地域社会まるごと 学習コミュニティ‐共に育ち、共に学び合う社会を創る‐」
をテーマに 4 人のシンポジストの方々から話をお聞きした。学生が自ら努力して力をつけてい
ために学生を支え、時代を担う若者を育てるためには、教育機関だけでなく地域社会全体で学
生の力を伸ばし共にお互いに工夫を凝らしながら学生が学びやすい環境を整えていくこと、行
政と大学等の教育機関がそれぞれの持ち味を発揮してどのようにコラボレーションしながら
学生を育てていくか、学生たちはどのように地域社会の中で生きているのかの取り組みが紹介
された。
<2 日目:第 10 分科会>
「文章表現教育の可能性‐自己省察としての文章表現「パーソナルライティング」を事例と
して‐」をテーマに、3 名の先生方からそれぞれの大学での取り組みについて紹介された。
大学生の文章力低下を追求すれば、
「自己」と「世界」にまたがる認識の起点としての「私」
22
がうまく機能していない。すなわち学びの主体の未形成という問題につきあたる。高等教育
における「私」と専門学術的な著しい乖離。
「書く=考える」ことが、外在的、形式的に強制
された、こなされるべき義務でしかない。
「書く=考える」ことが、内発的な学びと表現への
模索や思考に「結びつきにくい」状況がある。
「パーソナル」ライティング」の教育理念につ
いては、頭の中や胸の内にある未定型であいまいな思いに言葉を与える。自分がどのような
感受性や価値観をもつ人間かを確認する。また、確かめられた言葉や表現を他者と交換しよ
うとする努力する。他者・社会・時代への関心につながり。専門課程への学びへと接続する。
論理的思考力と表現力を身に付けた学生を育てるために、ライティング・スキルの効果的指
導を行うことは大学教育において不可欠である。しかし、こうした現状認識にもかかわらず、
ライティング指導については各教員の努力と模索による部分がいまだに多い。という課題も
含めた具体的内容が示された。
<2 日目:第 7 分科会>
「授業アンケートと教育の個性化」をテーマに、大学において基本方針の策定や特色ある教育
プログラムの開発・実施が求められる中、授業アンケートはこのような教育の個性化とどのよ
うな関係にあるのかについて、3 名の先生方からそれぞれの取り組みについて紹介された。授
業アンケートを 2 回に分けて行い、前半で教員の授業技術(話し方、板書やパワーポイントな
ど)に関するアンケート行うことにより授業改善を早期に行っている事例や授業アンケートの
目的を明確にし、内容を検討することで「授業は定刻通りに行われていましたか?」などの教
員のモラルに関する項目は削除するとともに、授業による副産物(問題発見力・解決力、思考
力・判断力)についての質問項目を追加した事例、シラバスへの全学 DP の評価指標を落とし
込みや、在学生・卒業生の学科 DP の評価を測定し、改善活動に反映させている事例について
具体的な内容が示された。
【研修参加による学びおよび看護学部へのフィードバック】
1 日目のシンポジウムでは、行政と大学が連携・協働しながら学生を地域で育てている京都
での取り組みが具体的に提示された。それぞれの特徴を活かした活動内容で大変刺激を受けた。
京都学生祭典の実行委員長を務めた学生の話も聞き地域社会に根差したイベントを通して、
様々な方々との交流の中で人間としての成長が促される様子も理解できた。
2 日目の第 10 分科会では、初年次教育、専門教育、キャリア教育という三つの観点から、大
学におけるライティング指導の諸問題を明らかにし、具体的内容の理解と考察が深まることを
目的に様々な大学の教員間で実践報告、討議が行われ、実際に仮想教育プログラムを構築する
中で情報交換や認識の共有が行われ学びが深まった。第 7 分科会では、授業アンケートは教員
と学生の関係を取り持つものであり、教授者側の授業スキルの向上や受講者側の積極的な取り
組み姿勢を促すことを目的として行われるべきであることを再確認した。加えて授業アンケー
トだけでなく、自分の成果を評価するために必要なデータを考え収集し、その結果も踏まえて
改善策を検討している事例や、授業アンケートの数値が低い教員に対して大学全体でフォロー
している活動等について知ることができ学びが深まった。この研修での学びを来年度の FD 委
員会企画や授業評価に活用していく。
(文責:研修参加者 大橋幸美 西尾亜理砂)
23
(3)評価および今後の課題
本年度は、2 件の学外 FD 研修に参加することができた。参加者は報告書のとおり多くの
学びを得て、委員メンバーへ報告された。まず①第 11 回高大連携教育フォーラムの参加報
告からは、現在の高校と大学における教育の関連性の問題を具体的に認識することができ
た。看護学部としても、より優秀な人材の確保と育成のために、考えていかなければならな
い課題である。また②からは、学生指導や授業評価の具体的な実践事例を知ることができた。
研修内容は今後の教育および FD 研修の企画等に活かして行くことになった。
4. 平成 25 年度
看護学部 FD 委員会企画実施一覧(時系列)
表2 平成25年度FD委員会 FD研修計画
企画名[実施方
法]
企画意図(目的、対象、位置づけ)
参加者
【講師】百瀬由美子 教授
(研究倫理審査委員会委員長)
【目的】研究倫理審査申請書の書き方に焦点をあて、研究
1
「研究の倫理的配
の倫理的配慮と、研究倫理審査申請書の内容のつながりや
慮と研究倫理審査
その具体的な書き方を理解することにより、研究力および
申請書の書き方の
研究指導力の向上をめざす。
ポイント」
[講義]
【対象】全教員、大学院生
教員21名
院生26名
【位置づけ】教員および大学院生の研究倫理審査申請を円
滑に進めることができるように、研究倫理の初級編として
企画した。研究科委員会と共同開催。
【実施日】8月29日(木)14:30~15:45
【講師】武藤香織 教授
(東京大学医科学研究所ヒトゲノムセンター)
【目的】研究初学者が理解しておきたい研究倫理につい
て、近年の研究倫理指針の変更点を踏まえ、特に臨床現場
「医療現場におけ
2
る研究倫理」
[講義]
で人を対象にする看護研究で留意すべきことを学ぶ。これ
により研究力および研究指導力の向上をめざす。
教員21名
【対象】全教員、大学院生
院生26名
【位置づけ】H24年度は臨床現場で人を対象とした研究の
倫理を学んだ。今回は近年の研究倫理指針の変更点を踏ま
え、臨床の場における看護研究の倫理について、再度確認
し、深める目的で企画した。研究科委員会と共同開催。
【実施日】8月29日(木)16:00~17:30
教育力・研究力向
3
上のための先進的
な授業評価の理論
【講師】豊田長康 学長
(鈴鹿医療科学大学学長、元三重大学学長)
【目的】教員、学生、双方向の授業評価の考え方とその実
24
教員28名
院生3名
と実践
[講義]
践を知ることで、教育力の改善と向上をめざす。
【対象】全教員、大学院生
【位置づけ】平成25年度に受けたい教育力・研究力向上支
援項目調査で、回答者の約半数が「授業の工夫」に関する
研修を希望した。この結果を踏まえ、教育効果向上のため
のひとつの試みとして独自の授業評価方法を開発して効果
を上げている実践例から、その考え方と具体的な実践方法
および成果を学ぶ目的で企画した。
【実施日】9月6日(金)15:00~16:30
【目的】授業評価の実施方法や成果、および学習環境など
について、学生と自由に意見交換することにより、授業評
価、教育環境の改善についての検討を行う。
4
「授業評価につい
【対象】学生(2-4年生有志)、FD委員会委員
学生6名
ての学生と教員に
【位置づけ】学生による授業評価を導入して数年になる。
教員3名
よる意見交流会」
それらの活動評価となる企画である。結果は教員、学生、
職員1名
および全学FD委員会に何らかの形で報告する
予定である。
【実施日】12月18日(水)14:40~16:10
【講師】桐山雅子 教授
(中部大学 学生相談室 全学共通教育部
初年次教育科)
5
「最近の学生の特
【目的】現代の学生の特徴を知り、その対応について理解
徴と接し方~学生
することを目的とする。
の心を理解するこ
【対象】全教職員
教員28名
とから始めよう
【位置づけ】教員からの要望に応じて企画した。現代の学
職員9名
~」
生の特徴をふまえ、効果的な教育内容を構築したり、実習
[講義]
指導に生かす目的で、長年学生相談のご経験があり学生の
気質の変化について熟知している講師から学ぶ機会を企画
した。
【実施日】1月10日(金)14:40~16:10
【講師】木下康仁 教授
(立教大学 社会学部)
【目的】質的研究方法のグラウンデッド・セオリー・アプ
「M-GTAの理論的背 ローチの一つである修正版グラウンデッド・セオリー・ア
6
景と実践」
[講義]
プローチによる方法を学び教員の研究手法の知識を向上す
教員27名
る。
院生34名
【対象】全教員、大学院生
【位置づけ】H25年度のFD企画希望調査において質的研究
方法への希望があった。これをうけて、本年度は、修正版
グラウンデッド・セオリー・アプローチM-GTAの第一人者
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である木下氏から直接、具体的方法を学ぶ機会を企画し
た。看護実践センターと共同開催。
【実施日】3月4日(火)13:00~16:10
【講師】小西美和子 教授
(兵庫県立大学 看護学部 生活援助学)
【目的】看護教育における技術演習方法の工夫を学び教育
力の向上をめざす。
【対象】全教員、大学院生
「看護基礎教育に
おける学生の主体
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性を育む看護技術
演習と課題」
[講義]
【位置づけ】授業の工夫に関するFDとして平成23年度に
は、講義の工夫、平成24年度は看護教育における授業の工
夫を学ぶ機会を設けてきた。本年度は、実践教育の向上が
教員29名
求められることを背景に看護技術演習方法の工夫に焦点を
院生8名
あて、学ぶ機会を企画した。この位置づけから看護基礎教
育におけるシミュレーション教育に造詣の深い小西美和子
先生に依頼し、フルスケールシミュレーションやファジー
エキスパートシステムの概念などの紹介を含め、学生の技
術習得に効果的な演習方法と課題などを実践例からお聞か
せいただく。
【実施日】3月10日(月)14:40~16:10
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【目的】学外のFD研修会に参加することにより、先進的、
実際的なFD活動について理解をすることにより、学内での
FD活動の企画等に活かしていく。また伝達講習により、教
育力、研究力の向上をめざす。
【対象】全教員
【位置づけ】学内でのFD活動を補完する企画とする。
①「第11回高大連携教育フォーラム 新しい時代を拓く高
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外部FD研修会への
参加と伝達講習会
大接続の「学び」とは
-京都からの発信-」
(京都高大連携研究協議会主催)
【参加者】清水宣明
【実施日】12月6日(金)9:30~17:30
②「第19回FDフォーラム 社会を生き抜く力を育てるため
に」(大学コンソーシアム京都主催)
【参加者】大橋幸美、西尾亜理砂
【実施日】2月22日(土)13:00~17:10
23日(日)10:00~15:30
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