生態系をこわす アメリカザリガニなどの外来生物を 外に放さないで! 外来生物法には、特定外来生物、要注意外来生物などが指定されています。 要注意外来生物 ! でね! 外に放さない 要注意外来生物 アメリカザリガニ 生態系に悪影響をおよぼすので、あつかいに注 意するように、指定された生物 ものがたり 要注意外来生物に指定されたアメリカザリガニ は、特に希少な水草や水生昆虫への影響が心配 されます。移動や分散につながるような利用を やめるよう十分に注意することが必要です。 特定外来生物 ウシガエル 国内外来生物 要注意外来生物 ミシシッピアカミミガメ 法律上の指定はありませんが、国内の他の場所 の生物も、もともと生息していない場所では外 来生物ですから、放さないでくださいね。 要注意外来生物 特定外来生物 飼育・売買・保管・ 運搬・輸入・放流が 禁止された生物 特定外来生物 ブルーギル 国内外来生物 ドンコ ■保護者の皆さまにお願い お子さんがアメリカザリガニと遊んだり、採ったり、 飼育して飼いきれなくなったりした時、もとの場所や他 の野外に放さずに、処分してください。 例えば、冷凍、熱湯をかける、ゆでるなどの処理をし て、生ゴミに出すなどしてください。 農薬汚染のない場所のアメリカザリガニは、加熱すれ ば食べられます。 発 行:2014年12月 発行者:桂川・相模川流域協議会、アメリカザリガニ調査拡大実行委員会 写 真:勝呂尚之・諏訪部晶・住倉英孝・並木保男・峯谷一好・大木悦子 監 修:勝呂尚之(NPO法人 神奈川ウォーター・ネットワーク) デザイン協力:NPO法人 湘南NPOサポートセンター お問合せ:神奈川県環境農政局水・緑部水源環境保全課内 045−210−4358 アメリカザリガニ どうして、つれて来たの? 1918年(大正7年) にアメリカから輸入した食用のウ シガエルのえさにするためです。 いつ・どこからつれて来たの? 1927年(昭和2年)アメリカから神奈川県鎌倉のウシ ガエル養殖池へ、20尾入れたのがはじまりです。 食用ウシガエルはどうなったの? 昭和40年代、日本の冷凍ウシガエルから農薬がみつ かり、アメリカの輸入が禁止になりました。 出して、 どちらも逃げ ています。 し 殖 繁 で 地 今は各 *特定外来生物、要注意外来 生物は、外来生物法で指定 された生きものです。裏表 紙をお読みください。 アメリカザリガニは どこにいるのかな? もともとの生態系をこわす アメリカザリガニ 石川県金沢市の ため池の様子 流れのとてもゆるやかな 水路や小川・河川の ワンド・池・水田など、 汚い水にもいます。 (写真:西原昇吾氏) 前 アメリカザリガニが入る アメリカザリガニの 繁殖で水草が消え、 水質も悪化しました。 水田 入った後 河川・ワンド 以前はいなかった池にアメリカザリガニが入って、間もなく 絶滅危惧種シャープゲンゴロウモドキなどの水生昆虫が絶 滅し、数年で水生植物もすっかり消えてしまいました。 アメリカザリガニは水草をきったり、食べたりするので、 水草にかくれたり、卵をうみつけたりする水中の生きもの が、いなくなります。水を浄化している水草がなくなってし 2 池 水路 まうと、生態系全体がこわれてしまいます。 3 アメリカザリガニは、春と秋に結婚して たくさんの子どもがかえります アメリカザリガニは雑食 なんでも食べちゃう!! 卵は500個ぐらい、天敵がいないと、たくさん増えます。 水中の生きものたち、水草、落葉、泥の中の有機物など、 なんでも食べます。 卵 オス メス 4 ゲンジボタル(幼虫) ヘイケボタル(幼虫) ゲンゴロウの仲間(幼虫) ナツアカネのヤゴ イトトンボの仲間のヤゴ カトリヤンマのヤゴ ち 卵からかえったこどもた 腹部にある第2腹肢は交尾器になっている 腹肢(腹部にある肢)はオスよりも長く、 卵を抱きかかえやすい シマドジョウ カエルの幼生(おたまじゃくし) イトトリゲモ 落ち葉 5 大きいナマズやモクズガニなど ライバルの生きものたちは アメリカザリガニに負けない もともとの水辺の生きものたちが もどるといいな でも今、海から川、田んぼを自由にいききできなくなっ たり、環境が悪化したりして、ナマズ、モクズガニなど が少なくなりました。 11 1 12 6 2 13 1 ゲンゴロウ 7 モクズガニ 8 2 モンキマメゲンゴロウ 3 コシマゲンゴロウ 3 4 オオルリボシヤンマ 5 トウキョウダルマガエル 6 デンジソウ 7 ゲンジボタル幼虫 4 9 8 アキアカネ・ヤゴ 9 スブタ 10 ミナミテナガエビ ニホンウナギ 6 ナマズ 11 ミナミメダカ 12 アブラハヤ 5 10 13 ホトケドジョウ 7
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