No287 発刊2014年8月

No 287 2014 年 8 月
カトリック瀬田教会広報 創刊 1973 年編集・発行 カトリック瀬田教会信徒会広報部 URL http://www.setanooka.com
東京都世田谷区瀬田 4-16-1 主日のミサ 午前 7 時、午前 9 時半
瀬田の丘
力 か と い う と、
「老人力」であ
ついてきたなぁ」という。何の
力を付けてきましたね」
「力が
いう時、我々の間では、
「最近、
焦がすことが多くなった。こう
れが進んだようだ。
よく忘れて、
て し ま っ た。 最 近、 物 忘
日、フライパンを焦がし
焼かれて、煙に変わる。つまり、
ということである。動物の肉が
一 つ は、 こ れ は 焼 却 で は な い、
ところで、この捧げ物のこと
で、 フ ッ と 思 っ た こ と が あ る。
りする。
いか」と、失礼なことを思った
様は、嗅覚がおかしいのではな
る。旧約聖書を読むたびに、「神
こ と が 実 現 し て い る の で あ る。
げ物をする人は、神と共にある
と上からの交わる所である。捧
の中に下って臨在する。下から
天 に 上 る と 共 に、 神 が 煙( 雲 )
を表している。肉が煙となって
る。シナイ山の雲は、神の臨在
雲の中でモーセと語り合ってい
じる。神は、シナイ山の山頂で、
味で、煙は、聖書では、雲に通
も同じ価値を持つのである。だ
る。従って、捧げる物は、どれ
感謝の気持ちの象徴なのであ
のである。捧げ物は、自発的な
あり、それこそ神に届けたいも
満ちた応え、賛美と感謝なので
牲なのではなく、神への喜びに
同じである。それは、負担や犠
「無駄使い」などではないのと
に塗った、あのナルドの香油は、
らである。女性がイエス様の足
Seta no Oka
る。
「ぼけてきたのでは?」
「ぼ
変容なのである。その煙は、天
ちょうど、イエス様のご変容の
先
けてきた」と言うよりは、もっ
へと昇って行く。ミサなどで香
から、焼き尽くす捧げ物を儀式
とユーモアを感じ、雰囲気を和
らげる。幸い、焦げた底の部分
に則って捧げることは、
いわば、
「感謝の
と こ ろ で、 ミ サ は、
祭 儀 」 と 言 わ れ る。 私 た ち は、
う。
「感謝の祭儀」と言ってよかろ
を取り除いて、上の方だけを食
べられたが、これが煮豆のよう
なものだったら、上の部分だけ
取り出しても、かなり焦げ臭く
て食べられたものではない。
ミサに参加する場合、何かを犠
蛋白質(肉や毛)の焦げる臭い
す 」 な ど と 言 う 表 現 も あ る が、
と ど う な の で あ ろ う。
「くゆら
る匂いは香しいが、焦げ始める
捧げ物のことである。肉が焼け
て焼き尽くすまで神にささげる
焼納祭)である。牛や羊をすべ
の捧げ物、焼き尽くす生贄(全
その前に、煙は、立ち上るも
のであるが、この言葉には、立
ある。
ろうか。それがもう一つの点で
して)神に届くものは、何であ
肉から煙に形が変わって(変容
届くことを象徴している。さて、
の煙のように、神にまで祈りが
をたくことがあるが、祈りが香
とは、不承不承、手放したくな
同じである。なぜなら、捧げる
る。牛であろうと鳩であろうと、
捧げる人の経済力の違いであ
を捧げた。捧げる動物の違いは、
古代のイスラエルの人たち
は、牛や羊、或は、山鳩か家鳩
るのと同じである。
セとエリアが、キリストと交わ
ように、
雲に包まれた中で、モー
いないだろうか。
について、何かを教えてくれて
ととはいえ、感謝の祭儀、ミサ
していたりして……。旧約のこ
たら、むしろミサの方を犠牲に
ないだろうか。いや、もしかし
そうしたものを犠牲にして、ミ
部活や塾。大人なら旅行や交際。
う か。 例 え ば、 子 供 た ち な ら、
牲にした、と感じていないだろ
は、炭水化物(ご飯)の焦げる
ち 込 め る、 と い う 意 味 が あ る。
いものを諦めることではないか
焦がすといえば、どうもわか
らないのが、古代イスラエル人
臭 い よ り ひ ど い。
「薫り高い捧
煙幕などはこれである。この意
サに参加している、と感じてい
げ物」とはよく言ったものであ
1 ◀ Seta no Oka
湯澤民夫 神父
No 287 2014 年 8 月
信徒による
ております。
ら本講座を主体的に担当運営し
人として互いに協力しあいなが
司祭の指導を受けながら、世話
く 義 務 が あ る と い う こ と で す。
しての目線から信仰を伝えてい
めると、私たち信徒は生活人と
ます。これを信仰教育に当ては
に与えられた使命であるといい
て教会を存続させることが信徒
ト リ ッ ク に 興 味 を お 持 ち の 方、
さまには、知り合いの中に、カ
より歓迎いたします。信徒の皆
教会のミサに与っているが洗
礼を受けていない方の参加を心
おります。
【帰天】ご冥福をお祈りします
私市知則さん(多摩教会)
中川京子さん(ヴィラ)
主日
ミサ・行事予定
【八月】
3日(日)年間第
第一朗読 佐々木孝治
第二朗読 石原晶世
日(日)年間第 主日
午前 時半 湯澤神父
■朗読担当
午前
■ミサ司式 時 静神父
18
■ミサ司式
午前 時 湯澤神父
午前 時半 庄司神父
■朗読担当
第一朗読
酒井彰
第二朗読 小平恵子 日(金)聖母の被昇天
■ミサ司式 時 湯澤神父
午前
■朗読担当
第一朗読 菊池繁樹
第二朗読 菅波昭子
日(日)年間第 主日
第一朗読
吉村毅之
■ミサ司式
午前 時
マリオ神父
午前 時半 湯澤神父
■朗読担当
Seta no Oka ▶ 2
Seta no Oka
「何
信 徒 の 皆 さ ん の 中 に は、
故、信徒が入門講座を?」とい
洗礼を望まれる方がいらっしゃ
小畑雪江さん(清水教会)
9 7
入門講座
入門講座が始ま り ま す
まさしく「信徒による入門講座」
ださるようお願い申し上げま
ぶかしく思っている方もいらっ
でしょう。
いましたら、お声がけお誘いく
や高齢化により、未信徒への要
直してみたいという思いをお持
もその延長線上にあると言える
「 信 徒 に よ る 入 門 講 座 」 を 本
年も九月から開始します。一義
理教育が困難になってきている
信仰を教えるのではなく、生
活人としての信仰を伝えること
ちの方は、この機会に是非とも
しゃると思います。司祭の減少
的に本講座は洗礼を希望される
と い う 現 実 も あ る と 思 い ま す。
こそ教会と人々への奉仕の務め
ご参加ください。
【転出】お元気で
10
す。また信徒の中で要理を学び
人たちのためのカトリック要理
そして、第二バチカン公会議で
であると信じて私たちは入門講
世話人 中里敏美)
(信徒による入門講座
信者動静
9 7
の 基 礎 講 座 で す。 神、 神 の 国、
交付された教会憲章では、福音
3 月 29 日
4月5日
4 月 12 日
主 の 受 難 と 復 活、 聖 体、 教 会、
教会とは
祈りについて
座 を 準 備・ 実 践 し て お り ま す。
2月8日
2 月 22 日
3月1日
3 月 22 日
宣教において聖職者だけに止ま
父と子と聖霊
洗礼、堅信の秘跡
聖体、ミサ
祈りなどのテーマについて基本
2月1日
そして本講座に参加される方々
十字架の死、復活、昇天
19
20
1 月 11 日
1 月 25 日
らず信徒もその使命を負ってい
12 月 28 日
的 な 事 柄 を 学 ん で ま い り ま す。
神の国
10
9 7
11 月 23 日
12 月 7 日
と一緒になって信仰を深めてい
11 月 9 日
るといいます。特に家庭と社会
神の愛に応えるには
15
17
10 月 12 日
10 月 26 日
「信徒による」と謳っています
10 月 5 日
くことに大きな意味を見出して
る
イエス・キリストの示すもの 9 月 28 日
という環境の中での活動を通し
テーマ
実施予定日
神を求める人間、救いを求め 9 月 14 日
ように、現在七人の信徒が主任
□■入門講座スケジュール□■
No 287 2014 年 8 月
のがあり、深く感動すると語ら
会館にぎっしり並べられた椅子
もすべてなくなり、アントニオ
伝いに駆けつけてくださいまし
は、瀬田教会の信徒の方達が手
信徒の方達の協力、そして当日
の 会、 徳 田 教 会 の バ ッ
Peace9
クアップ、また、近隣の教会の
は満席となりました。たくさん
れました。二百部用意した資料
私の話を聞いて外に出ていきな
講演会を終えて
七月二七日松浦悟郎司教様を迎
場の案内、駐車場の誘導、写真
た。冷たいお茶のサービス、会
多 く の 方 が、 本 当 に 良 か っ た、
等、私達だけでは到底できない
の 感 想 を い た だ い た の で す が、
くださった。私達もそうしてい
力をもらいました、また頑張ろ
さい・・・とイエス様は語って
に!憲法九条が私たちと世界に
き た い・・・」
、 そ し て、 憲 法
ところを手伝ってくださいまし
由は、使わなければなくなって
すみずみに表れていました。「自
ている姿そのままが、お話しの
文に表されている精神、人間の
してくださいました。憲法の前
なものかいろんな角度から話を
れているか・・・どれだけ重要
だ さ い ま し た。 私 達 は、
命と平和の重み、憲法九条の
役割の重さを考え、祈り、そし
なれたらとの願いを込めての講
帰っていかれる方達の顔
し た。 今 の 政 治 の 流 れ
演会でした。私達は、必ず次に
て勇気と力を少しでも持つこと
に、不安や混乱を感じて
つなげよう!小さな力でも少し
が、生き生きと輝いてお
おられた方達の心に、神
ずつでも前に進んでいこう!と
ができたら、何かのきっかけに
様に委ねて、自分たちの
心を新たにすることができまし
られたのに深く感動しま
できることを手をつない
た。司教様、神父様、参加して
くださった方々、お手伝いして
でやっていこう、という
希望の光を、聖霊がまた、
くださった方々、すべての方に
平和を願う会
菅波昭子
対馬直美
たします。
ださった聖霊に、心から感謝い
も、全てを導き助け力つけてく
感謝いたします。そして何より
灯してくださったように
思われました。
この講演会を企画、準備した
の は、 平 和 を 願 う 会 の 人
5の
メンバーでしたが、祈りに応え
て沢山の助け手があらわれまし
た。 瀬 田 の 丘 ゴ ス ペ ル フ ァ ミ
リーの協力出演が決まり、十名
第二朗読 西尾ヨシ子
日(日)年間第 主日
児島達也
■ミサ司式
午前 時 静 神父
午前 時半 庄司神父
第一朗読
■朗読担当
第二朗読 小野佳織 日(土)教会大掃除 時半〜
第一朗読
■朗読担当
【九月】
7日(日)年間第
主日
主日
十字架称賛
敬老のお祝い
日(日)年間第 主日
日(日)年間第
主日
第二朗読 竜田信子
古川義雄
■ミサ司式
午前 時 井之上 神父
午前 時半 小西神父
日(日)年間第
13
えての講演会「命と平和を大切
輝く力となるように」
。司教様
うと思いました、感謝です・・・
し ま う。
」
「 こ の 時 代、 こ の 社
ゆるぎない尊厳性、国家の枠を
た。
九条がどれだけ世界で大事にさ
会、この場所に生きている者と
超えた普遍的な愛の絆の尊重等
との熱い思いを書いてく
は、平和の大事さ、憲法の重さ
を分かりやすくはっきりと思い
しての責任が私達にはある。キ
は、キリストの明かした福音の
の推薦者からのエール、そして
9 7
9 7
を込めて話してくださいまし
た。アントニオ会館にいっぱい
の人でお話しと祈りと歌のあっ
という間の三時間でした。
まずは、松浦悟郎司教様に感謝
い た し ま す。 私 た ち の 準 備 に
も、いつも笑顔で対応してくだ
さり快くいろいろな提案を受け
てくださいました。そして当日
のお話しも、本当に司教様のお
人柄が溢れ、温かく優しくそれ
リスト者として、教会の中を向
精神・価値観と重なり合ったも
でいて強く信念を持って進まれ
い て い る だ け で い い だ ろ う か。
Seta no Oka
合同堅信式
日(日)年間第 主日
3 ◀ Seta no Oka
輝く力となるように
21
22
24 23
25
26
憲法九条が私たちと世界に
24
31 30
14
21
28
命と平和を大切に
No 287 2014 年 8 月
Seta no Oka
たことが解る。私一人
ががんばってできるこ
とではないことは確か
だ。障害児の教育と訓
練の場としての環境づ
くりや設備の充実ばか
りではなく、心の通っ
た交流面でも、障害児
ひ と り 一 人 に 向 っ て、
多くの人々が心を合わ
せ、愛を合わせ、祈り
を合わせて築き上げて
きた結晶がここにある
と信じている。博愛の
御心をもって支援して
くださった多くの人々
「ラハット ガ」で働いている。
今年で二十一年になる。本当に
ためのフランシスカンセンター
私は今、パキスタンのカラチ
で、知的障害児、身体障害児の
た」というのが最初の実感で
「とんでもない所に来てしまっ
こは、耐えきれない所だった。
施設を体験していた私には、こ
設備が整った環境のよい数多の
とを今でも覚えている。
日本の、
ない陰気臭さが漂う所だったこ
家で、石牢のような何とも言え
「 求 め よ、 そ う す れ ば 与 え ら れ
そりと届いたこともあった。
ぴつやノート、音楽楽器がごっ
ダンボール箱いっぱいの、えん
ある時など、日本の支援者から
が数年で集まり始めた。
斐があって、必要最小限の品々
具を求めて走り回った。その甲
教材、機能回復訓練のための道
そんな状態から、とにかく学習
返 っ て み る と、 本 当 に 多 く の
センターの二十一年間を振り
前進した。今、フランシスカン
機能回復訓練の場として大きく
室の創設など、障害児の教育と
環境作り、リハビリテーション
し、障害児のセンターとしての
二〇〇一年から、当センター
はヤシの生い茂る新地に移設
た。
様のみ言葉が現実のものとなっ
た」と思う毎日である。
んでもないところに来てしまっ
は い ら れ ま せ ん。 本 当 に、「 と
い ま し た。 日 々、 感 謝 せ ず に
地に神様は私を遣わしてくださ
ができる。こんなに素晴らしい
ことができ、そこに生きること
あります。目に見えて、触れる
れる神の国であり、その証でも
が一つになることによって示さ
「 皆 が 一 つ で あ る よ う に 」 と
望まれたイエス様の教えは、皆
す。
に心からの御礼を申し上げま
「あっと」
いう間に過ぎてしまっ
「お絵かき」でもして遊ぼうと
る。 探 せ よ、 そ う す れ ば 見 出
人 々 か ら の 励 ま し と 援 助、 惜
使っていたため、部屋の中は薄
どがあるはずがない。
この障害児のセンターがカラ
チに開設された当時、入所児童
た二十一年間である。
がわずか四名であった。古い空
思っても、紙がない、えんぴつ
す。たたけよ、そうすれば開か
暗く、じめじめとした石作りの
あった。
き家をそのままセンターとして
がない、ましてや、クレヨンな
ブラザー松本貢四郎
しみない「愛」をいただいてき
パキスタンフランシスカンセンター
れ る。」 と お っ し ゃ っ た イ エ ス
人々の愛にささえられて
Seta no Oka ▶ 4
No 287 2014 年 8 月
「きょうだい合宿」が行われま
七 月 十 二 日( 土 ) か ら 十 三
日( 日 ) に か け て 土 曜 学 校 の
した。
で、台風一過の好天に恵まれま
ましたが、それも取り越し苦労
確率で、天気が非常に心配され
雨女であるというかなりの降水
に五人のリーダーのうち三人が
割りなど体を動かしていくうち
られましたが、運動会やスイカ
囲気に緊張している子も見受け
いつもの土曜学校とは違った雰
試 し で し た。 合 宿 が 始 ま る と、
カ割り、ペープサート作成、肝
ついてのお勉強、運動会、スイ
一日目の日程は主に、始まり
の お 祈 り、「 聖 ア ン ト ニ オ 」 に
宿となりました。
五十一名となり、大家族での合
そして神父様たちを含め、総勢
ジ ュ ニ ア リ ー ダ ー、 リ ー ダ ー、
アップする子(男子)もいれば、
ました。少し進んだだけでギブ・
伝って、大いに盛り上がってい
り、 ま た 修 道 院 の 雰 囲 気 も 手
夫していました。その甲斐もあ
仕掛けにならないように相当工
ですが、毎年のことなので同じ
ダーたちが仕掛けを準備したの
が 肝 試 し で す。 ジ ュ ニ ア リ ー
の中で一番楽しみにしていたの
した。多くの子どもたちが合宿
でやんちゃな生徒に戻っていま
に緊張もほぐれ、いつもの元気
二日目は、ミサ後に発表する
劇の練習に時間を費やしまし
えました。
意はしながらも、微笑ましく思
と、「 早 く 寝 な さ ~ い!」 と 注
だ、これも合宿ならではのこと
で中々寝付けない様でした。た
日に興奮さめやらぬという感じ
就寝時間は十時を予定してい
たのですが、仲間と過ごした一
者ぶりを見せつけていました。
は、「全然怖くなかった。」と強
合宿参加五~六回目の子
(女子)
土曜学校
きょうだい合宿
した。七月としては過去最大級
参加人数は、
土曜学校の生徒、
土曜学校「きょうだい合宿」
の台風が近づいていたこと、更
Seta no Oka
5 ◀ Seta no Oka
No 287 2014 年 8 月
な 子 ど も た ち に、 絵 の 説 明 を
ているかは分かりません。小さ
るような立派なリーダーになれ
く子どもたちを引っ張っていけ
回で二度目になりますが、うま
リーダーとして参加するのは今
今年もきょうだい合宿のお手
伝 い を さ せ て い た だ き ま し た。
二日間の合宿の中で、何を行
うにも上の学年の子は下の子を
実感に満ちていました。
拍手に子どもたちも達成感と充
覧いただいた皆様からの温かい
劇を披露できたと思います。ご
少ない練習で本当に素晴らしい
クシデントもありましたが、数
いものでした。本番は、少々ア
し始めた表情はとても可愛らし
という声に急に緊張、ワクワク
し で( 発 表 の ) 時 間 だ よ ~。
」
い て き て く れ ま し た。
「もう少
く細かな指導にもしっかりとつ
でしたが、リーダーたちの厳し
た。子どもたちは少々疲れ気味
ことであり、そのことによって
ダーにとって、何よりも嬉しい
しんでいるということが、リー
素直にこのきょうだい合宿を楽
とが伝わります。子どもたちが
く聞いて理解してくれているこ
か り で は な い と 思 う の に、 よ
明を受ける内容は簡単なことば
ちからしても、リーダーから説
のあることです。また子どもた
が、こちら側としてもやりがい
顔の中に神様はおられること
子どもたちの互いを思いやる笑
が あ り ま す。 そ の 歌 の よ う に、
はそこにおられる」という聖歌
「 愛 と 慈 し み の あ る と こ ろ、 神
を経験した子もいたようです。
てくれたものです。初めて徹夜
景は彼らが夜なべをして完成し
露した、あの見事な修道院の背
いました。ペープサート劇に披
伝い等、いつも主体的に動いて
のお世話やリーダーたちのお手
ニアリーダーたちも子どもたち
ちを慕っていました。
また、
ジュ
年の子はお兄さん、お姉さんた
思いやってお世話をし、下の学
なった今でもそうです。しかし、
あると思います。私は中学生に
ことは、ほとんどの人において
むれない、寝たくないと感じる
ると気分が高揚してなかなかね
す。例えば、合宿という場にい
をとっていた記憶があるからで
ダーに対して、そっけない態度
めに動いてくださっていたリー
は、一生けん命、自分たちのた
てきょうだい合宿に来ていた時
いない小学生の頃、子どもとし
リーダー 中川裕子
うだい合宿」でした。
会うのが楽しみと思える「きょ
す。二学期、また子どもたちに
からのお恵みに感謝の思いで
どもたちを通して示される神様
いをさせて頂いていますが、子
とりもつ『黒子』としてお手伝
リーダーという肩書で、神様
と 子 ど も た ち を( さ さ や か に )
られていくことを願いました。
たちのこれからの糧として蓄え
い思い出にとどまらず、子ども
合宿での思い出が、ただの楽し
うに思います。この笑顔を見て、
を、神様は示してくださったよ
いることを全て経験していま
リーダーは子どもたちのやって
ます。この教会でいうジュニア
ダーの鏡なのだろう、とも考え
そしてあのような対応が、リー
し い こ と を し た、 と 感 じ ま す。
が、今それを思い出すと恥ずか
時の私には分かりませんでした
たのはリーダーの方でした。当
います。しかし、その時に謝っ
た。リーダーは悲しかったと思
か、ひどいことを言っていまし
ないとでも思ったのでしょう
のない人にあれこれ言われたく
ダーにそう言われた時は、関係
も の で す。 で す が、 私 が リ ー
で も「 早 く 寝 な さ い。
」と言う
ていくつもりです。
リーダーになろうと努力を続け
理解して声をかけてあげられる
でも少しずつ、子どものことを
何かする度に思いますが、それ
きていないリーダーだなあ、と
もを怒ったことがあります。で
がお化けの格好をしたまま子ど
い。
」 な ど と 笑 わ れ て、 こ ち ら
に、子どもたちに「全然怖くな
肝試しでお化け役をしている時
かっていながら、失敗をします。
いけません。しかし、それを分
番良いかを考えて接しなければ
ても、何と言ってあげるのが一
す。だからこそ反抗的な子がい
Seta no Oka
したり、ペープサートでのタイ
ほ っ と す る の で す。 と い う の
リーダーの立場としては形だけ
きょうだい合宿
ミングを教えたりするのはそれ
も、私がまだリーダーになって
ジュニアリーダー 今野百愛
なりに難しいことではあります
Seta no Oka ▶ 6
No 287 2014 年 8 月
す。私が工夫した点は大きな声
レーターになれうれしかったで
ま し た。 じ ゃ ん け ん に 勝 ち ナ
レーターになりたいと思ってい
イクを使うのが楽しいのでナ
みんなでえんじました。私はマ
台所のアントニオというげきを
きょうだい合宿では毎年一つ
のげきを完成させます。今年は
客様がいらっしゃったのできん
たです。本番にはたくさんのお
ました。とても気持ちがよかっ
にはそろって言えるようになり
アドバイスしてくれたので本番
えてから言うようにリーダーが
は心の中で「いち、にー」と数
かったです。全員でいうところ
声をそろえて言うところが難し
レーターは三人いるので全員で
ダーがおっしゃっています。ナ
きを練習するときにいつもリー
した。
ら見つかったのでかんげきしま
に「 ア ン ト ニ オ ア ン ト ニ オ 」
と、となえながら探し物をした
げきの後の神父様のお話のよう
が楽しみです。家に帰ってから
いことだらけなので今から来年
ことも、とってもとっても楽し
しも、みんなでいっしょに眠る
けでなく、運動会も、きもだめ
してうれしかったです。げきだ
きょうだい合 宿
ではっきりとゆっくり言うこと
ちょうしたけれど、げきが成功
藤本なぎ(小学五年生)
です。この事はクリスマスのげ
Seta no Oka
7 ◀ Seta no Oka
No 287 2014 年 8 月
司教 午後四時)
【上野毛教会】
運営協議会要旨
一 連絡事項
・聖堂の修繕着手に関する件
る件
一時半)
内戦の中で私は神を見た」カン
・講演会「いのち・教育・平和
二 上期会計報告について
・教会維持費納付状況の件
・平和を願うミサ(司式:今泉
・教会敷地内での喫煙に関す 今後の検討事項:イベント活動
神父、竹内神父、アキレ
等)
ピアナ神父)
ロ
=ロ
ベンガ・マリールイズ氏(午後
等の活用による納付率向上施策
・信徒会関係の通帳統合に関す
四 今後の行動予定
・夏季大掃除(八月三十日 土
(
が、今回図らずもアッシジの旅
受け心に深く残っておりました
旅に参加しました。深い感銘を
今から四年前の六月、三軒茶
屋教会の方々とアッシジ巡礼の
巡礼して廻りフランシスコの原
した。日中は毎日近隣の教会を
ない感覚にひたることが出来ま
的な聖歌にふれ日常では味わえ
の大聖堂でのごミサでは、神秘
リー教会
□サンタマリアデリアンジェ
共にした。
の狭い小屋で十二人が寝食を
フランシスコ会誕生の地。中
平和を願うミサ(司式:岡田大
時)
合わせるか」浜矩子氏(午後二
講演会「正義と平和をどう抱き
【渋谷教会】
三 平和旬間行事案内 いずれ
も八月十日に開催
・ 合 同 堅 信 式( 九 月 二 十 一 日
(日))
・ 敬 老 の お 祝 い( 九 月 十 四 日
・運営協議会(九月七日(日)
)
る件
へのお誘いを頂き、願ってもな
点に思いをはせました。
教会への道は糸杉が壮観な風
フランシスコが聖痕を受けた
中の小さな教会(ポリチウン
堂から徒歩五分の坂上にあるア
景でした。聖クララが過ごし
とされる場所。
(日))
午後一時半)
いことと参加させて頂きまし
クラ)フランシスコはここで
のような歌声でした。
た。今回は天候にも恵まれ暑さ
巡礼をした教会等は次の通り
です。
ンドレア修道院に泊めて頂きま
息を引きとった場所。
□ラヴェルナ山
した。修院の窓からは大聖堂が
ジャ、スポレートを散策いたし
そして、オルヴェート、ペルー
黙想修道女の挽歌に遭遇でき
ました。
□聖キアラ教会
め、夕べは夕焼けに茜色に染ま
ました。姿は見えずとも天使
一望でき、朝は鳥の鳴声で目覚
る大聖堂の光景は素晴らしいも
Seta no Oka
皆で担おう
瀬田教会
□リボルト教会
を感じずに過ごすことが出来ま
生涯をとじる。
のでした。毎朝七時十五分から
7 月度
□サン・ダミアノ教会
深谷芙美恵
した。宿泊はフランシスコ大聖
アッシジの丘
)
8 ◀ Seta no Oka