魚類中のPCBsの分析

SPE Technical Note
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魚類中のPCBsの分析
GL Sciences Inc.
食品中のポリ塩化ビフェニル(PCBs)の一般的な分析法としては、試料をアルカリけん化後、n-ヘキサン抽出
し、カラムクロマトグラフィーで精製を行なった後、GC/MSなどで測定する方法が知られています。この方法は
操作が煩雑で、大量の有機溶媒を使用し、夾雑成分の影響を受けやすいとの問題が報告されてきました。こ
こでは、流通している魚類5検体(カンパチ1検体、タイ3検体、ヒラメ1検体)につき、市販のシリカゲルミニカラ
ムを用いて精製を行なった後、GC/MS/MSを利用し、より簡便で夾雑成分の影響を大幅に低減できるPCBs
の分析法について紹介します。
1. 固相前処理のフロー図
【魚類中のPCBsの前処理例 】
試 料
10 g
クリーンアップスパイク50 μL添加
水およびエタノール各50 mLを加え、これに2 mol/Lとなるよう水酸化
カリウムを加えた後、時々攪拌しながら固形物が認められなくなるまで
1週間室温で置く
n-ヘキサン抽出
[水50 mLおよびn-ヘキサン100 mLを加えて10 分振とう]
n-ヘキサン層分取
水層はさらにn-ヘキサン50 mLを加えて抽出
n-ヘキサン層分取
水50 mL×5 回洗浄
脱 水
コンディショニング
(無水硫酸ナトリウム適量)
減圧濃縮
(約1 mL)
n-ヘキサン 10 mL
InertSep SI
(500 mg/6 mL)*
溶 出
n-ヘキサン 6 mL
濃 縮
約1 mL、窒素気流下
シリンジスパイク100 μLを加えた後、
窒素気流下で約100 μLまで濃縮
GC/MS/MS
*:夾雑成分の影響が認められる場合、残留農薬分析および環境水中のPCBs分析に
おいてクリーンアップカラムとして用いられている InertSep SlimJ PSA(500 mg)を
連結して使用すれば脂質など夾雑成分の除去に効果的である。
注 )文献情報などをもとにジーエルサイエンスで作成した考案メソッドです。
参考資料 : 福岡市保健環境研究所報 第33号(2007),pp. 91-94.
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2. 固相抽出関連製品
【InertSep® SI】
Si-OH
平均粒子径
エンドキャップ
表面積
細孔容積
細孔径
pH使用範囲
:
:
:
:
:
:
60 µm
なし
450 ㎡/g
0.7 mL/g
60 Å
2~8
InertSep SI は、シラノール基による強い極性相互作用を持っているため、低極性溶媒を
用いた類似構造化合物の選択的分離などに適しています。極性化合物に対する親和性
が最も高い固相です。
シリンジバレル型カートリッジ
品名
InertSep SI
今回の
おすすめ
カラムサイズ
入数
Cat.No.
500 mg / 3 mL
50本
5010-61343
500 mg / 6 mL
30本
5010-61344
1 g / 6 mL
30本
5010-61345
2 g / 12 mL
20本
5010-61346
【GL-SPE吸引マニホールドシステム】
セット内容
GL-SPE吸引マニホールドシステム
一般分析用
GL-SPE吸引マニホールドシステム
環境分析用
・GL-SPE吸引マニホールド
・ダイアフラム真空ポンプ
・吸引ろ過ビン 1 L
・バキュームホース 2 m
・ホース接続コネクター
・ストップバルブ
・共栓目盛り付きスピッツ管12 mm
・共栓目盛り付きスピッツ管16 mm
・GL-SPE吸引マニホールド
・ダイアフラム真空ポンプ
・吸引ろ過ビン 1 L
・バキュームホース 2 m
・ホース接続コネクター
・ストップバルブ
・LSチュービング 6本入
・共栓目盛り付きスピッツ管12 mm
・共栓目盛り付きスピッツ管16 mm
×1
×1
×1
×1
×2
×12
×12
×12
品名
×1
×1
×1
×1
×2
×12
×1
×12
×12
入数
Cat.No.
GL-SPE吸引マニホールドシステム 一般分析用
1式
5010-50001
GL-SPE吸引マニホールドシステム 環境分析用
1式
5010-50002
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