弾力化に係るQ&A

■弾力化に係る Q&A
問
答え
≪『特色ある生乳』の定義≫
Q1:個人名(○○牧場)は『特色ある生乳』の範囲内か? A1:価格に関する要件を満たしておらず、特定の産地で
産地(○○町○○牧場)が入るなら『特色ある生乳』
生産しているだけでは、特色ある生乳とは認められ
と判断するのか?
ない。
Q2:具体的な範囲は?
A2:下述のとおり
Q3:産地指定生乳の定義は?
A3:
「放牧で生産される生乳」も対象となりうると考えて
いるが、市場評価は様々であり、適宜判断頂きたい。
Q4:有利な価格の場合のみ認めるということか?
A4:
「有利販売」が概ねの判断基準となると考えている。
Q5:産地のみで特色あると言えるならば、全ての生乳に
A5:A1 と同様
特色があるのではないか?
特定の産地は限定されるものなのか?
※『特色ある生乳』は、一部改正通知において「他の生乳と
差別化が図られ同じ用途の他の生乳に比して有利な価格
で販売が可能な生乳」とされており、何らかの特徴を要因
として指定団体の販売価格と比べて高く販売されている
生乳は広く「特色ある生乳」と考えている。
1
問
答え
≪『特色ある生乳』の価格に関する定義≫
Q6:
「同じ用途の他の生乳に比して有利な価格」とは直接
A6:有利な価格は、
「指定団体の販売価格よりも有利な価格」
の販売先である乳業者の他の生乳と比してか?
を指す。指定団体と取引実績のない乳業者の場合の「他
万が一、従前より全量アウトのみからしか買入れして
の生乳」は指定団体の取り扱っている生乳を指す。
いない乳業者への直接販売の他の生乳とは?
Q7:乳業者と特色ある生乳を販売する生産者との価格につ A7:生乳価格は用途ごとに異なるため、
「有利販売」が行わ
いて
れているかは同じ用途でより高い価格か判断すること
・用途別より高い単価である必要の有無
が適当である。また、交渉結果により基準が変わる等
・契約書への記載方法
のため、可能な限り毎年見直すことが望ましい。
指定団体の交渉結果を受けて、毎年更新するのか、
覚書を毎年結ばせるのか
Q8:同じ用途の他の生乳に比して有利な価格とは取引価格か?
取引価格が低くても控除後が高ければ有利な価格と
なるのか?
A8:基準は酪農家の受取乳価ではなく、乳業者との取引価
格である。
※直接販売において、有利販売の基準となる価格は、指定団
体と同規模乳業者との取引価格と考えている。
2
問
答え
≪特色ある生乳の乳代への反映方法≫
≪特色ある生乳の乳代への反映方法≫
Q9:自らの乳価に反映させるとは、取引乳代金をプール
せずに縦精算するのか?
プレミアム分だけ反映させるのか?
その販売費用は、縦精算するのか?プールするのか?
A9:●特色ある生乳を指定団体を通じ販売する場合
プレミアム乳代は、プール計算の対象外として、当
該生産者に支払う。販売経費は掛増し部分のみ分け
て精算する。
(従来から変更なし)
●指定団体を通じず、直接販売する場合
当該取引に係る乳代は、乳業者より直接生産者へ支
払われる。
≪処理加工数量 3 ㌧/日以下の定義≫
日以下の定義≫
Q10:処理加工数量 3 ㌧/日の定義は?
(タンクの容量、製造機の能力、申請量など)
A10:処理加工可能数量は、稼働時間やタンク等様々な取り
方があるが、確認の容易さ等を考慮し、
「前年度の生
乳処理実績量」と考えている。
Q11:工場規模は 1 日処理可能数量が 3 ㌧以下ということ A11:そのとおり。
は、1 生産者が 1 ㌧販売の場合 3 生産者まではこの
取引が成立するという解釈でよろしいか?
3
問
答え
Q12:乳業者は、全体の処理量が 3 ㌧以下の乳業という
ことか?
A12:そのとおり。
≪処理加工数量 3 ㌧/日以下の確認方法≫
日以下の確認方法≫
Q13:施設承認不要なのに処理量の 3 ㌧をどういった内容
で確認するのか?
A13:原則として、乳業者の自己申告とし、都道府県への
実績報告数量の写しを求める等により確認いただき
たい。
≪その他≫
≪その他≫
Q14:出荷している生産者が受託販売の弾力化に係る申し
出を行わない場合の取扱いはどうするのか?
A14:指定団体は、生産者からの申し出に基づき、受託販売
の弾力化に係る措置を行うが、指定団体では、
「受託
販売の弾力化に係る通知」の 5 に基づき生産者や会員
等への周知に努める必要がある。
Q15:乳業者とは、処理量 3 ㌧/日以下の乳業者のみか?
自ら有する小規模な処理加工施設において処理加工
する生産者は乳業者とならない解釈でいいか?
A15:
「乳業者」とは乳処理業者の意味。
『自ら有する小規模
な処理加工施設において処理加工する生産者』が他生
産者から直接生乳を購入する場合は乳業者として扱
われる。
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問
答え
Q16:取引価格が確認できない場合は?
A16:細則を踏まえれば、部分委託契約の締結は困難と
考えている。
Q17:特色ある生乳のプレミアムは、生産者と乳業者との
取引条件協議に指定団体が関与したとしても、プレ
ミアムの支払いを直接乳業者から生産者へ支払って
もいいか?
A17:指定団体を通じて特色ある生乳を取引する場合、生乳
取引契約に含まれるため、プレミアム分も含めて指定
団体を通じて乳代精算を行う必要がある。
Q18:プレミアム対象生乳の販売に要する具体的な追加経費 A18:具体的な追加経費は、通常の受託生乳とは集送乳を
の範囲は?
合乳せずに別に行うことに伴う輸送経費がこれに当
るが、これら以外に追加的な経費が生じれば、その経
費を対象として差し支えない。
Q19:乳業者と特色ある生乳を販売する生産者との契約書
の案(直接契約の確認方法)を示してほしい。
A19:加工原料乳生産者補給金等暫定措置法にまったく関与
しない民間の契約について、その契約書例等を示すこ
とはその契約内容の自由度を狭める恐れがあり、適切
ではないと考えている。
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問
答え
Q20:3 ㌧/日以下の処理であれば、全量アウトのみから
買入れしている乳業へ直接販売してもいいのか?
A20:特色ある生乳(差別化が図られ指定団体の販売してい
る価格よりも有利な価格で販売可能な生乳)であれ
ば、そのとおり。
Q21:直接販売は、指定団体の受託外生乳であるので当該
生産者と乳業者の取引契約締結に至る過程で指定団
体は関与する必要はないという理解でいいか?
A21:部分委託を行うための条件(3 ㌧/日以下、特色ある
生乳)が満たされるよう必要な情報提供等は必要とな
ると考えている。
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