ヒラリズム 2の5 原発再び 陽羅 義光 枝野幸男は福島の原発

ヒラリズム
2の5
原発再び
陽羅
義光
枝野幸男は福島の原発事故の際、すこぶる冷静でその冷静
さが頼もしくもありまた不気味でもあったが、今回もやはり
冷静な口振りで大飯原発を再稼働させないと今年の夏は大変
なことになるなぞと、国民を脅かしている。
再稼働させないと大変なことになるなら再稼働させたら大
変なことにならないのか、フクシマの教訓がちっとも活きて
いないではないか。
戦争はもうやりませんと約束した国が何たることか、フク
シマもまさしく戦争だったではないか、しかも戦後は終わっ
ていないではないか。
仙石由人はさらに輪をかけて、原発全停止なら日本が集団
自殺するようなものになると、国民を脅かしている。
昨今の政治家は恐喝が得意とみえる。
原発の開発推進の立て役者であった中曽根康弘は、フクシ
マ以後てっきり切腹でもしているかと思ったら、反省もなく
猿以下の発言をしている。
「大変な被害を受けたけれども今度の事故に鑑みてよくそれ
を点検し、
これを教訓として原発政策は持続し推進しなければならない」
最近亡くなった(だから死者に鞭打つのは厭だけれど知ら
ぬ仲でもないので苦言を呈するが)吉本隆明も中曽根と同様
の発言をしている。
戦争というものを考えるとききまって考えるのは、戦争を
指揮する最高指導者もしくは最高幹部が、こぞって最前線に
行くべきだということであるが、今回も同じ考えを抱いた。
枝野も仙石も中曽根も、あいつもこいつも、あの世の吉本
も、原発事故最前線へ行け。
吉本は男気があるから行くだろうが、あいつもこいつも、
脅す一方で脅されたら失禁する連中ばかりだ。
ほ し が り ま せ ん 勝 つ ま で は 、な ん て 大 げ さ な こ と で は な い 、
企業も国民もいささかガマンすればいいことだ。
東京電力とか関西電力とか、もしくは大企業の損得を優先
するだらけた発想は、若者や子供達の教育上よろしくない、
おまえたちのだらけた発想が日本の将来に悪影響を及ぼして
いるんだぞ。
いま大飯原発を再稼働させたら、あれもこれもになるのは
目に見えている、あの連中がやることくらいお見通しという
わけだ。
「政治理念」なんて言葉はあまり使いたくないが、こうい
う連中にはそういうものがあるのだろうか、ルソーでももう
一度勉強しなおして、再出発してもらいたい。
そのとおり、再稼働させるのは原発ではなく、まずは政治
家である。
石原慎太郎が(作家としては駄目だけれども)政治家のな
かでは立派に思われるのは、この「政治理念」がしっかりし
ているからであろう。
それでも尖閣諸島を東京都が買うなんて発想は、面白いに
は面白いがどんなものか、日本人の土地は日本の領土なわけ
で 、そ れ を 日 本 が 買 う な ん て わ ざ と ら し い し 姑 息 で い け な い 、
もっと堂々としているべきではないのか。
尖閣諸島はおれのもんだと中国が相変わらず出しゃばるな
ら、元来土地は誰のもんでもどの国のもんでもない、地球の
もんだから、中国本土だっておまえのもんではないと云って
あげればいい。
話を戻すと、
「 原 発 問 題 」は い ま や 地 元 の も の で も お 国 の も
のでもない、国民のものである。
そのことを認識せずして、一切原発に関わることなかれ。