2017 行政書士試験 合格講座【憲法・基礎法学】別冊 複製・頒布を禁じます (予備 ) LEC 東京リーガルマインド 民法733条1項の規定のうち100日を超えて再婚禁止期間を設ける部分は、平成20 年当時において、憲法14条1項、24条2項に違反するに至っていたとする。講義 □□078 夫婦が婚姻の際に定めるところに従い夫または妻の氏を称すると 定める民法750条の規定は、96%以上の夫婦において夫の氏を選択する という性差別を発生させ、ほとんどの女性のみに不利益を負わせる効果 を有するから、憲法14条1項に違反する。 ⇒ × 判例は、民法750条「は、夫婦が夫又は妻の氏を称するものとしており、 夫婦がいずれの氏を称するかを夫婦となろうとする者の間の協議に委ねている のであって、その文言上性別に基づく法的な差別的取扱いを定めているわけでは なく、本件規定の定める夫婦同氏制それ自体に男女間の形式的な不平等が存在す るわけではない。我が国において、夫婦となろうとする者の間の個々の協議の結 果として夫の氏を選択する夫婦が圧倒的多数を占めることが認められるとして も、それが、本件規定の在り方自体から生じた結果であるということはできな 」とする(夫 い。 」として、民法750条「は、憲法14条1項に違反するものではない。 婦別姓訴訟/最大判平27.12.16)。講義録P.99~102 □□079 租税法の分野における所得の性質の違い等を理由とする取扱いの 区別は、その立法目的が正当なものであり、かつ、当該立法において具 体的に採用された区別の態様がその目的との関連で著しく不合理であ 平成二五年 平成二四年 平成二三年 平成二二年 平成二一年 平成二〇年 平成一九年 平成一八年 録P.94~98 ることが明らかでない限り、その合理性を否定することができず、これ ⇒ 第3章 1 ○ そのとおり(大島サラリーマン税金訴訟/最大判昭60.3.27)。講義録P.102 精神的自由 思想・良心の自由 □□080 思想及び良心の自由は、内心の領域である限り絶対的に保障され、 たとえ憲法の根本原理である民主主義を否定する思想であっても、そ の思想が内心にとどまる限り、制限することは許されない。 ⇒ ○ □□081 そのとおり(内心の自由の絶対性)。講義録P.105 思想及び良心の自由には、国家権力により内心の思想の告白を強 制されないという意味での沈黙の自由までは含まれない。 ⇒ × 思想及び良心の自由には、国家権力により内心の思想の告白を強制されな いという意味での沈黙の自由も含まれる。講義録P.105 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第 を憲法14条1項に違反するものということはできない。 回 10 143
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