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社員の声
新人奮闘記
増田 磨人
学生時代に特に力を入れて取り組んだのが、交渉学でした。ゼミ活動の一
環として、交渉の技能を競い合う大学対抗のコンペティションにも参加し
ました。交渉相手と顔をつき合わせ、コミュニケーションを重ねながら、
互いの望みをかなえられるように交渉を進めます。妥結した条件でその後
も関係を続けていくことを前提としているので、一方的に自分たちの利益
だけを優先することはできません。自分が観察している対象の立場に身を
置いて考え、相手が何を思っているのかを察して、それに応えていく。こ
のプロセスを楽しんでいる自分に気づき、自分には人と対面で話して、協
調しながら関係を築いていくような仕事が、合っていると思うようになり
ました。就活の際にもう一つ意識していたのは、社会人になったら、人に
語れるような日々を送りたいということでした。僕はこれをつくりました
と言えること、その成果がかたちとなって残っていく仕事に魅力を感じる
ようになっていました。一人の少年が初めてのデートに使ったのは、自分
が携わった施設だった。そんな物語をいくつも描いていけるのが不動産業
だと思ったのです。なかでも三井不動産の先輩たちは、自分の仕事を事細
かく、饒舌に、誇りを持って語ってくれました。自分がやりたくてこの仕
事をしているというオーラを感じて、率直にかっこいいなと感じ、そうい
う働き方がしたいと惹きつけられました。
商業施設事業本部アーバン事業部は都市型商業施設の開発と運営を担う部
署で、私は、施設の開発を担当する事業推進グループに所属しています。
配属になって最初に担当したのが札幌の「赤れんが テラス」でした。すで
に建物は完成していて、竣工後の検査を進め、施設内のサイン類などを決
定していく段階でした。しかし店舗の案内板一つとっても、そのデザイン
や表示位置、照明のあたり方まで検討し、何往復ものやりとりを経て決定
されていく過程を目の当たりにして、事業者としてのこだわりや想いの深
さを感じました。またオープニングセレモニーの準備では、より多くの来
場者を集めるための施策を考え、一方ではお客様を安全に誘導するための
経路を検討する。その守備範囲の広さも衝撃でした。わずか3カ月の経験
でしたが、開業時には大きな達成感を味わうことができました。その後
も、大阪、福岡のプロジェクトに携わりながら、多くの経験を重ねてきま
した。そのたびに感じるのは、ここまできめ細かく、そして幅広く見てい
かなければ、プロジェクトを動かせないということ。そして貪欲になれば
なるほど、プロジェクトに自分の想いを反映していけるということです。
これからの商業施設には、買い物をするだけではなく、人がそこに滞在す
る理由が求められると思っています。施設に人を呼び込む理由づくりのた
めの自分なりのアイデアをかたちにしていきたいと考えています。
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