半年間の留学を終えて オーストラリア ディーキン大学 認定留学生 留学期間 2014 年 2 月〜8 月 グローバル・コミュニケーション学部 3 年 畔上絵梨 私は 2 月から 8 月までの約 6 ヶ月間、オーストラリアのメルボルンに留学していました。留学を しようと思った理由は私の夢が CA になることだからです。わかりきったことですが、この仕事 ではレベルの高い英語能力が求められます。特に、スピーキング力はとても重要だと言えま すが、私は全く自信がありませんでした。そこで自分実力がどの程度なのかを知り、そしてそ れを向上させたいと思い留学することを決めました。 私が生活をしていたメルボルンという場所は、英誌エコノミストが発表した「世界一住みやす い都市」に 3 年連続で 1 位になるほど世界的に見て治安がよく、生活の基盤が安定した場所 だと言えます。中心部はカフェが多く、建物は西洋風でおしゃれな街だと感じますが、一歩郊 外に足を踏み出すと長閑で閑静な街が広がっています。また、メルボルンの南にある沿岸部 に行くと有名な Great Ocean Road があり、オーストラリアの広大さを感じることが出来ます。メ ルボルンは場所によって様々な顔を持っていて、実に興味深いところでした。メルボルンの他 の特徴として、移民が多いことがあげられます。中心部を歩いていると白人、黒人、アジア人、 西洋人、欧米人、頭にターバンを巻いているなど伝統的身なりをしている人など本当に様々 な人種の人々を見かけます。その影響で、メルボル ンでは色んな種類の国のレストランがあり、今までに 試したことがない料理を楽しむことが出来ると思いま す。また頻繁に各国のお祭りが開催されていて、文 化やダンスや料理を楽しむことができます。それ以外 にも、週末は中心部でだいたい何かしらのイベントを しています。この写真は 2 月に行われた White Night というイベントでプロジェクションマッピングを見に多く の人がシティを訪れていました。 このようにメルボルンは留学生にとって魅力的な場所ですが、私が留学先をメルボルンにし た一番の理由は日本人が少ないと聞いていたからでした。もし日本人がいたら頼ってしまい たくなるし、留学なのだから日本人とは一緒に過ごしたくないと思っていました。しかしながら、 実際に行ってみると日本人を街で見かけることはしばしばありましたし、何より私が選んだ学 校、ディーキン大学付属英語学校には本当に多くの日本人がいました。私が留学に行った二 月は大学生にとって長期の春休みということで、一ヶ月の短期留学に来ている日本人がたく さんいました。クラスも 11 人中7人が日本人で、あまりにも日本人が多すぎて日本にいるのか と錯覚を起こす程でした。また短期留学生は半ば旅行気分で来ている人が多かったので非 常に騒がしかったです。短期留学生が帰った後、やっと留学らしくなりクラスは様々な国籍の 人で構成されるようになりました。クラス内ではディスカッションをする場面が多くもうけられて いました。その時に感じたことが 2 つあります。1 つは他の国の生徒は自分の意見を強くもっ ているということです。私は他の人が意見を述べているのを聞いて、自分の意見よりその意 見の方が良いと思うことが多々ありましたが、他の生徒は他人の意見を聞いても自分の意見 の強みを提示し、自分の意見が正しい、またはより良いと強く主張していていました。もう一点 は他の国の生徒は他人が話している途中で突然自分の話をし始めることです。日本人は相 手の目を見て、相手の話を真剣に聞 きますが、他人が話し終わるのを待 たずに自分の話をし始める他の国の 生徒をよく見ました。この 2 点には長 所も短所もあると思いますが、このよ うな刺激を受けたことは私にとって非 常に価値があると思います。留学を 通して、彼らの持っている私の人とし て足りない部分を発見することができました。 留学は全てにおいて自分次第であると、この留学を通して感じました。英語の上達も友達作 りも自分で積極的に動かなければ何も得ることは出来ません。留学生活が良いものになるか どうかは自分の努力しだいです。私がホームステイをしていた時は、毎晩ホストマザーに「今 日はどうだった」と聞かれたので帰り道に何を話そうか、英語で何と言ったらいいかをいつも 考えていました。休みの日はオーストラリアの子供に英語を教えるボランティアや、Language exchange という日本語を学びたい英語話者と英語を学びたい日本人が集まって会話の勉強 をするところに行くなど積極的に行動していました。オーストラリアでは学生ビザでも週 20 時 間以内ならアルバイトが出来るので、英語力をあげるためにも良い機会となると思います。留 学中は英語環境にいるため、全てが勉強になります。メルボルンに来たばっかりのときは、あ まりにも自分の英語が劣っていたため、言いたいことも言えませんでしたが、少しずつ英語が 聞き取れるようになり、人と会話出来るようになるのが何よりの喜びでした。私がいた学校に は日本人が多くいたため、日本人同士で過ごしている人をよく見かけました。典型的な日本 人である私にとっては、日本人のグループにいないよう自分をコントロールすることも容易で はありませんでした。留学では、目標を持って努力を続けることが出来れば英語力だけでなく、 積極性や自立性も自然と養うことができるでしょう。
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