日野自動車株式会社

日野自動車株式会社
住所
〒191-8660 東京都日野市日野台3-1-1
ホームページ URL
1.
http://www.hino.co.jp/j/index.html
会社概要
設立
1942 年
資本金
727 億 1700 万円
業績
売上高:1 兆 6996 億円(2014 年 3 月期
連結)
従業員数 11,686 名(2013 年 3 月末日現在)
事業内容 トラック・バス、各種エンジン、補給部品等の生産・販売、小型商業車・乗用車の受託生産
2.
会社の特色
商用車業界のリーディングカンパニーとして、トラックやバスの開発・生産を手掛ける日野自動車。世界初のハイブリ
ッドバスを商品化するなどの高い技術力を武器に、国内普通トラック販売シェアでは41 年連続で No.1を誇っています。
日野自動車は、こうした実績に甘んじることなく、世界でも稀に見る過酷なレースであるダカールラリーで 23 回連続完
走を達成するなど、常に挑戦を続けています。また、現在は「日本の日野から世界のHINOへ」をスローガンに海外展
開を加速させ、世界中の物流を支えることで経済発展に貢献しています。
3.
先端研究・技術開発・製品開発例の紹介
3-1.次世代商用車の開発
3-1―1.小型EV(Electric Vehicle)バスの開発
2012年3月、日野ポンチョをベース車両とした小型EVバスの限定
販売を開始。現在、東京都墨田区、東京都羽村市、及び石川県小松市の3
図1. 日ポンチョEV外観
ヶ所で路線バスとして稼動している。ポンチョEVは短距離走行多頻度充
電をコンセプトとしており、1運行ごとに急速充電を実施している。
3-1-2.小型EVトラックの開発
2013年3月から1年間小型EVトラックの実証実験を実施。東京都
図1. 小型EVバス外観
内3ヶ所で宅配などの実際の業務に使用した。EVユニットを従来のエン
ジンルームにコンパクトに搭載しFF駆動すると共に、荷台下にリチウム
イオンバッテリを搭載することで超低床化を可能にしている。
実証試験を終えたバッテリの状態を調査した結果やお客様の声を踏ま
え今後の開発へ資する。
図2. 小型EVトラック外観
3-1-3.中型 PHVバスの開発
日野メルファをベース車両にしたプラグインハイブリッド(PHV)
バスを開発。従来のエンジンにAMTを組み合わせ、その後にモータを
搭載するVターン構造のパワートレーンとした。
蓄電池は40kWhのリチウムイオンバッテリをホイールベース間
床下に搭載し、外部からの充電が可能である。
図3. 中型PHVバス外観
車両は電池SOC(State Of Charge)と道路勾配により自動的にEV
走行とHV走行を切り替えて走行する。
モータ/ジェネレータ
また、本車両は電力供給車として活用することが可能であり、災害発
生時等には体育館や避難所などで建物や家電製品に電力を供給するこ
エンジン
とができる。また、EVとは異なり電池SOCが低下すると自動的にエ
ンジンが始動し、電池への充電を行いながら外部への電力供給を継続す
ることが可能である。本車両の実用化に向けて、2013年10月から
トランスファ
変速機
AMT
図4. 中型PHVのパワートレーン
東北地方他にて実証実験や車両の展示、デモ走行などを実施した。
3-2
新型ダカールラリーレーシングトラック
日野自動車は、1991年に日本のトラックメーカーとし
て初めてダカールラリーに参戦し、1997年トラック部門
では大会史上初の総合1、2、3位を独占する快挙を成し遂
げている。昨年、2014年の大会では、トラック部門「排
気量10リッター未満クラス」で優勝し5連覇を成し遂げ、
23回連続完走を達成している。
ラリーに使用するレーシングトラックは、中型トラック「日
図5. 2015年ダカールラリー参戦車
野レンジャー」をベースにしているが、四輪駆動で大型のタ
イヤを使用、通常は運転席の下に搭載するエンジンを後方に
移設している等の特徴がある。
今年の参戦車では、昨年1号車に採用した9L のA09C
エンジンを2号車にも搭載、馬力も30PS アップの630PS
とした。またサスペンションの改良も行い、ショックアブソ
ーバーにコイルスプリングを追加。さらに板バネに枚数の少
ないタイプのものを採用してしなやかな動きを実現、馬力ア
ップによる速度アップに対応した。これらの改造を武器にク
ラス優勝のみならずトラック部門総合での上位を狙った。
表1. ダカールラリー参戦の軌跡
問合せ先:日野自動車株式会社
西 貴之
E-mail:[email protected]、
Tel. 042-586-4572,
Fax. 042-586-5223