日立 GE ニュークリア・エナジー 原子力発電所の廃止措置

ニュースリリース
2015 年 5 月 21 日
報道関係各位
株式会社ベントレー・システムズ
日立 GE ニュークリア・エナジー
原子力発電所の廃止措置エンジニアリングプラットフォームの開発プロジェクトで
2014 Bentley Be Inspired Award を受賞
長期間運転した原子力発電所を廃止するために、Bentley の i-モデルを利用し、
安全かつ合理的で、費用対効果がよい方法を検討するための支援システムを開発
ベントレー・システムズ(Bentley Systems, Incorporated、本社米国ペンシルベニア州エクストン)は、日立 GE ニューク
リア・エナジー株式会社が開発した「プラント 3D モデルに基づく廃止措置エンジニアリングプラットフォーム」が、
2014 Bentley Be Inspired Award の「発電における革新」部門で最優秀賞を受賞したことを発表しました。ベントレー・
システムズは、インフラ維持のための包括的なソフトウェアソリューションを提供するリーディングカンパニーです。
Be Inspired Award は、世界のインフラの改良と維持に努めるベントレーユーザーの優れたプロジェクトを称えるもの
で、様々な産業分野の 9 名の専門家から成る独立した審査委員会によって、世界のインフラストラクチャにおける優
れた業績を示したプロジェクトが選ばれます。
トロフィーを授与された日立研究所
エネルギーマネジメント研究部
主任研究員 関 洋 氏 (中央)
i-model により可視化された空間線量率
プロジェクト概要
東日本大震災以降、日本政府の方針により、運転開始後 40 年を経過する原子力発電プラントは、原則的に運転を
停止し、「廃止措置」をとることが決定されました。このため、一基当たり 500MWe~1100MWe の電気出力を持つ商
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用の原子力発電プラントは 2020 年代に廃止措置事業が立ち上がり、2040 年代に、国内の 50%以上(40 基弱)のプ
ラントの廃止措置事業がピークとなります。原子力発電プラントの廃止措置事業は 1 基あたりの解体工期約 10 年、
ピーク時の作業者数千人、360 億円~770 億円のプロジェクト規模で実施されます。この廃止措置事業に関して、
3D モデル、解体工程データ、及び、残存放射能量に基づき、解体放射性廃棄物の物量、作業工数、及び、作業者
の被曝線量を評価するシステムが開発されました。
日立 GE ニュークリア・エナジーの受賞について、ベントレー・システムズのプロセス製造及び資源インダストリ担当の
マーケティング・ディレクター、アンマリー・ウォルタースは、次のように述べています。「Be Inspired Awards の審査員
は、このプロジェクトが極めて難しいエンジニアリングの課題に対して革新的なアプローチ – モデルと複雑なデータ
を統合する i-モデルの機能を十分に利用している点を評価しました。審査員は、日立 GE ニュークリア・エナジーの
チームが、慎重で論理的な思考により原子力発電プラントの解体工程において、従来の重量ベースの廃止措置計
画から、体積ベースの計画にアプローチを変えたことを称賛しました。これにより、プラントの建屋内の空間線量率を
視覚的に検討することが可能となり、日本国内の長期間運転した原子力発電所を廃止する際の安全かつ合理的で、
費用対効果が高い方法を開発することができました。私はベントレーの社員を代表して、日立 GE ニュークリア・エナ
ジーの偉業に敬意を表します。」
日立 GE ニュークリア・エナジー株式会社 原子力技術本部 チーフプロジェクトマネージャ 大浦 正人氏は、次の
ように語っています。
「日本においては、今後、運転後長期間経過する複数の原子力発電プラントの廃止措置が確実に必要となる。その
ときに備えて、廃止措置の安全性、廃棄物量、コストを高精度に見積もっておくことが重要である。今回、日立の自
社 CAD システムからのデータ変換やベントレー・システムズ社の 3D CAD システムのカスタマイズにより、放射性物
質を含む廃棄物量の高精度な見積りができることを確認できた。本システムのさらなる活用・展開を進めていきた
い。」
日立 GE ニュークリア・エナジー株式会社(日立 GE)について
日立 GE は、2007 年 7 月に株式会社日立製作所と GE の合弁会社として設立された、原子炉関連設備の開発、計
画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実
施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で 23 基の実績があり
ます。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR)については全ての ABWR プラントに参
画(国内運転開始済 4 基、国内建設中 3 基)しています。海外では、台湾の龍門原子力発電所向けに、主要な原子
炉設備を納入しています。詳細は HP よりご覧ください。
http://www.hitachi-hgne.co.jp/en/index.html.
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ベントレー・システムズについて
ベントレー・システムズは、建築家、エンジニア、地理空間のプロフェッショナル、建設業者、オーナーオペレーター
にインフラストラクチャの設計、建設、運用を推進するための包括的なソフトウェアソリューションを提供することに注
力する世界的リーダー企業です。Bentley のユーザーは、各分野にまたがり、インフラストラクチャのライフサイクル全
体に対応するインフォメーションモビリティを活用し、パフォーマンスに優れたプロジェクトとアセットを実現できます。
Bentley のソリューションには、インフラの設計・モデリングを行う MicroStation プラットフォーム、インフラプロジェクト
チームの協業と作業共有のための ProjectWise プラットフォーム、インフラ資産運用のための AssetWise プラットフォ
ームを包含し、すべてが広範なポートフォリオの互換性アプリケーションに対応し、世界規模のプロフェッショナルサ
ービスで補われています。Bentley は 1984 年に設立され、50 カ国以上に 3000 人近くの従業員を擁し、6 億ドルの
年間売上高を上げています。2006 年以来、研究開発および買収に 10 億ドル以上を投資しています。
Bentley に関するその他の情報については、www.bentley.com をご覧ください。
■本件のお問い合わせ先
株式会社ベントレー・システムズ
マーケティングマネージャ
大山 早苗
[email protected]
Tel.03-5992-7747(直)
Tel.03-5992-7770(代)
Bentley、「B」Bentley ロゴ、MicroStation および ProjectWise は、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間
接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。その他すべてのブランドおよび製品名は、
それぞれの所有者の商標です。
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