Bentley® InRoads - FTP

CASE STUDY
プロジェクト概要
組織:
日立 GE ニュークリア・エナジー株式会社
ソリューション:
発電
場所:
茨城県日立市
目的:
• 高品質で信頼性の高い発電
所建設を計画通りに低コス
トで行うための、ユーザ指向
のシステムを開発する。
• 明確かつ正確で目で見てわ
かりやすい建設情報を、現場
作業者が簡単に利用できる
ようにする。
• リスクを抑えかつ遂行をス
ムーズにするために、3D お
よび 4D の視覚化とシミュレ
ーションを利用して、プロジ
ェクトの計画を綿密にする。
使用製品:
MicroStation
日立 GE ニュークリア・エナジーによる
®
®
を起用した
MicroStation
Bentley InRoads
統合プラント建設システムの開発
Powerful
tools for the design of civil infrastructure
4D 視覚化により、直感的でわかりやすく効率的な
建設シミュレーションを提供します。
MicroStation を基にした 4D 建設視覚化
シミュレーションシステムの開発
• 柔軟性や拡張性、相互運
せるためのエンジニアリング・調達工程のタイトコ
性に優れた稼働効率のよい高品質・低コストの発
ントロールの仕掛けも求められます。
」
電所の建設を専門にしています。日立GEニューク
リア・エナジーの主任技師である高田将年氏は、
次のように語ります。「どのプロジェクトも規模が
大きく複雑で、膨大な数の作業者と細かい要求事
項や資材が関係しています。我々の作業は設計、
調達に対して下流に位置していますので、上流側
工程での不具合に伴うリスクが顕在化し、大きな
影響を受けます。そうしたなかで我々は、配管や
ロジェクトを予定内の時間とコストで、品質目標
を満たしながら管理しなければなりません。」
用性の点から、日立は統
合プラント建設システム
に MicroStation を 選 択 し
ました。
リッド表示もサポートしているため、加工してユー
ザフレンドリーなインターフェースを作れば、アク
セスした現場作業者に見やすい形で細かい情報も提
示できます。高田氏は「この機能のおかげで現場末
端のすみずみまで円滑化できるようになりました」
と述べています。
スタマイズし、自社の統合プラント建設システ
ム(Integrated Plant Construction System: IPCS) を 開
発することができました。Bentleyデベロッパネッ
トワークでは、開発者は、Bentley製品の機能の組
み込み・拡張が必要な場合、用意されている開発
ツールを用いて容易に簡単に実現できます。日立
情報はリスト形式と 3D 画像形式の両方から即座に
検索可能
発電所の建設は、たとえ小規模のものでも作業は膨
大です。プロジェクトのリスクを管理し完成につな
げるには、現場末端の個々の作業や工程に入り込み、
綿密に管理する必要があります。高田氏は語りま
行われるため管理がしや
すくなります。
す。
「このような細かいレベルでの建設管理を実現
• 作業者各人のやる気と満
コントロールの仕組みと、現場細部の管理をサポー
足度が上がります。
げられます。MicroStationは画像と表データのハイブ
Development Kit: SDK) を 適 用 し てMicroStationを カ
記録を行うため、計画の更
新が図れます。
• 最新の進捗報告が正確に
の3Dソフトウェアや建設システムの相互運用性が挙
Bentleyデベロッパネットワークの一員である日立
• 作業者は作業完了ごとに
各人の作業完了に必要な
情報がいつでもどこでも
得られるようにすること
で、据付費削減が見込ま
れます。
リケーション開発が可能な拡張性、そして従来の他
は、MicroStationソフトウェア開発キット(Software
用ポータルサイトが含ま
れており、工程のシミュ
レーションや計画作成、
作業遂行が視覚化されて
います。
• 非効率な作業を削減し、
これらのニーズを満たすため、日立がMicroStationの
適用を決めた理由には、その柔軟性やカスタムアプ
現場におけるソリューション
• システムには、プロジェ
ク ト 全 体 の 3D レ ビ ュ ー
投資利益率
す。同時にモノ・情報を現地工事に合わせて現着さ
日立GEニュークリア・エナジー株式会社は、信頼
機械、電気系統などのあらゆる側面において、プ
概要
場作業者が簡単に見られるシステムが必要となりま
するには、建設全体を通してのプロジェクトの一貫
トし、明瞭で正確な作業情報を必要時にいつでも現
は人間中心設計手法を用いてIPCSを設計し、作業者
の実作業の観測と調査(エスノグラフィー調査)
から得た知見をもとに適切なソリューションを開
発。その主な構成要素には、工程計画、作業指示、
実績管理および進捗管理を行うためのレビュー用
ポータルシステムやシミュレーションのモジュー
ルが含まれています。
レビュー用ポータルシステム
IPCSには全ての建設作業プロセスの視覚化システム
である、レビュー用ポータルシステムが含まれて
「Bentley の 3D モデリ
ングと視覚化技術で、
どのエリアのどの作
業工程も、関連項目も
含めて誰もが映像表
現により視覚的に確
認できます。
」
日立 GE ニュークリア・エナジー株式会社
主任技師
高田 将年氏
います。これはプロジェクトチームが設計のレビュー
作業指示と遂行
や関連する情報を検索する際に使用する3Dレビュー
IPCSの適用前は、設計者と作業者は、紙面の設計図と
機能をサポートしています。高田氏は次のように述べ
指示書を使用して行うべき作業を説明していました。
ています。
「情報はリスト形式と3D画像形式の両方の
「しかし、プラントは複雑な迷路の状態ですので、必
表示が可能で、ユーザが直感的に簡単に検索でき、迷
うようなことはありません。例えば、画面上でレイア 要な時に必要な場所で情報を得るのは簡単ではあり
ません。」高田氏は言います。「IPCSでは、各人がタブ
ウトを確認しながら、建屋・フロア・エリアを選択
し、さらに対象エリア内の必要な情報を、どんな詳細 レット端末を使ってレビュー用ポータルサイトへア
なものでも画面上からアクセスし確認することができ クセスして、作業指示や施設の場所、部品などの情
ます。現場作業者も、タブレット型PCを使って3Dグラ 報を詳細に入手できます。また、作業が完了すると、
フィックポータルサイトからレイアウト全体をくまな 各人がシステムより記録を登録するので、目で進捗
く見てまわり、関連データにアクセスすることができ
を確認することができます」
ます。
」
現在日立GEは、特定の作業の担当者や作業日、作業
工程計画とシミュレーション
株式会社ベントレー・システムズ
IPCSは複雑な工程の綿密な計画にも対応しています。
〒 171-0022
東京都豊島区南池袋 1-13-23
池袋 YS ビル 8F
プラント建設の標準エリア別工程が備わっているの
TEL 03-5992-7770
FAX 03-5992-7744
www.bentley.com
で、対象プロジェクトに対してチームがすぐに工程
計画の検討、作成に着手できます。「Bentleyの3Dモデ
リングと視覚化技術で、どのエリアのどの作業工程
方法など数万もの作業記録とともに、最新の進捗報
告や過去の進捗を維持管理できるようになりました。
彼らはこのデータを将来の計画作成や調整にも利用
できるのです。
利益の実現
も、関連項目も含めて誰もが映像表現により視覚的
MicroStationを使ったIPCSの効率性とプロジェクト管理
に確認できます。現場作業者にもわかりやすいので、
で、日立GEは据付費の20パーセント削減を実現でき
共同作業の効率が上がります。建設作業に必要な資
ると予想しています。「作業労力の約40パーセントは
材だけでなく情報に対してジャスト・イン・タイム
情報の検索、図面の確認、活動の準備などに費やさ
でアクセスできています。」と高田氏。
れています。我々はIPCSを使うことでこの労力を半分
に減らせるとみており、費用全体の大幅な削減につ
ながります。」と高田氏は述べています。
作業が完了するたびに現場作業者がプロジェクト計
画のデータを更新できるため、プロジェクトマネー
ジャも進捗をリアルタイムに観察できます。高田氏
は現場作業者の意識にも変化を感じています。「当社
の建設現場の作業者は現在、明確で正確な建設情報
に誰もが簡単にアクセスできます。率先して業務改
善に取り組むようになってきましたね。」彼は付け加
えて言います。「そのあたりが高品質で信頼性の高い
発電所を予算と日程を守って納入できる要因です。」
工程や作業手順を視覚的に作成・伝達可能
IPCSは建設現場の建築・機電作業調整、クレーンを使
用する作業、建設工程、足場の組み付け・撤去、オペ
レーションフロアのレイダウンなどの詳細なシミュ
レーションにも使われます。設計者とプロジェクト
マネージャは、これらの詳細な画像を現場作業者向
けガイドとして展開して、対象のプロジェクトに対
して、
どのような作業が必要でどうすれば最も効果的・
効率的かを曖昧にせず明確に示すことができます。
原子力プラント部 部長 三浦 淳氏は、次のように述べ
ています。「我々は、建設指向のプラントEPCを実現
するため、いち早く3D-CADの全面適用や現地業務シ
ステム化などIT活用の取り組みを進めてきました。革
新的なアプローチとして、現場ユーザの真の想いを
引き出す人間中心設計手法を基にした技術を取り入
れています。そのうえ、4D視覚手法による直感的で
わかりやすく効率的な建設シミュレーションが可能
です。グローバルでのプラント建設事業の推進にあ
たり我々の方向性の正しさが確認できました。本シ
ステムの更なる活用・展開を進めていくつもりです。」
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たは間接)全額出資子会社の登録または非登録の商標、またはサービスマークです。
その他のブランドおよび製品名は、各所有企業の商標です。CSR#
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