記述式問題 下記の事業地区の概要と施設管理者からの聞き取り調査結果及び用水系統図をもと に、以下の問に答えよ。 (1)本地区全体の水利用・水理機能の診断調査 (2)①幹線水路、②ポンプ設備、③パイプライン、④水管理制御設備について、 工種ごとの機能の構造診断調査 (3)本地区の機能保全計画の考え方 について記述せよ。 なお、 (1)について 800 字、 (2)について 800 字、 (3)について 400 字を目安に、 全体で 2,400 字以内でまとめること。 1)事業地区の概要(全体事業完了から約 25 年~約 35 年経過) ・受益面積(水田) :3,550ha ・地域:非寒冷地、沖積平野下流低平地、水田地帯 構造・形式等 施設の名称 備 考 路 ・開水路(鉄筋コンクリート) ・造成後、約 35 年が経過 ・直接分水口(3 ヶ所) 幹 線 水 路 ・開水路(鉄筋コンクリート) ・造成後、約 35 年が経過 導 水 背 割 分 水 工 ・ゲート式 用水ポンプ場 ・吸込水槽を有するポンプ直送式 ・吐出圧によるオン・オフ台数制御 ・造成後、約 25 年が経過 調 整 施 設 ・調整ゲート 支 線 水 路 ・開水路(鉄筋コンクリート) ・造成後、約 25 年が経過 ・クローズドパイプライン(口径 600mm 以下の塩ビ管) ・背割分水工(遠方操作監視制御装置:TC/TM) 水管理制御設備 ・主要分水工(口)(遠方監視装置:TM) ・クローズドパイプライン(水管理制御設備無し) ・更新終了後、約 15 年が経過 2)施設管理者からの聞き取り調査結果 ① 設計最大流量時に背割分水工下流A、B幹線水路の一部区間での水路余裕高さ の不足が生じている。また、構造機能の経年変化として、ひび割れや錆だれが 確認され、さらに、水路目地部からの漏水が生じている。 ② 幹線水路下流部での時間的な用水不足及び用水ポンプの頻繁な起動停止など計 画的なポンプ運転に支障が生じている。また、ポンプ運転中に吸込水槽でのシ -ル不足による空気の吸込渦が生じている。 ③ 用水ポンプ下流のクロ-ズドパイプラインでは、最近の 5 年間に漏水事故が多 発している。 ④ 水管理制御設備については、水位センサ-類などが老朽化してきており 5 年前 頃から、故障が多くなっている。 -1- 3)用水系統図 導水路 L=12km ○○地区 導水路 面積 3,550ha 流量 ○○m3/s 頭首工 ○○用水 面積 20ha 流量 ○○m3/s ○○川 ○○用水 ○○用水 面積 50ha 流量 ○○m3/s 面積 30ha 流量 ○○m3/s 背割分水工 A 幹線水路 350ha 流量 ○○m3/s 面積 300ha 流量 ○○m3/s 面積 350ha 流量 ○○m3/s B 幹線水路 ○○用水 ○○用水 面積 150ha 流量 ○○m3/s 面積 400ha 流量 ○○m3/s P ○○用水 P ○○用水 ○○用水 面積 350ha 流量 ○○m3/s 面積 250ha 流量 ○○m3/s ○○用水 ○○用水 面積 180ha 面積 400ha 流量 ○○m3/s 流量 ○○m3/s 面積 320ha 流量 ○○m3/s 放水路 ○○用水 P 排水河川へ 面積 200ha 流量 ○○m3/s ○○用水 面積 200ha 流量 ○○m3/s P 放水路 排水河川へ 凡 例 用水ポンプ吸込水槽部の水理縦断図 動水勾配線 :開水路 建 屋 幹線水路 スクリーン HWL LWL :パイプライン ポンプ室 P P パイプライン (支線水路)へ :加圧ポンプ :背割分水工 :調整ゲート -2- L=10km L=5km ○○用水 面積 ○○用水 ○○用水 A 幹線水路 B 幹線水路
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