高速2号東山線 東山トンネルの天井板撤去について

平成27年
高速2号東山線
3月30日
東山トンネルの天井板撤去について
名古屋高速道路公社では、笹子トンネルの天井板落下事故を受け、同種構造の天井板
を有している東山トンネルの緊急点検を実施し安全を確認するとともに、その後の点検、
保守を強化することで安全管理を徹底しております。
こうした中、昨年度末に土木学会から「コンクリートのあと施工アンカー工法」に関
する新たな知見が示されたことを受け、天井板の取り扱いについて、学識経験者などに
よる技術検討委員会を設置し検討を進めてまいりました。
この度、名古屋高速道路公社では、技術検討委員会で示された方針を踏まえ、東山ト
ンネルの天井板を撤去することとしましたので、お知らせいたします。
なお、撤去工事の具体的な時期、方法、工事による交通規制等につきましては、今後
詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。
今後とも、いつでも「安全」「安心」「快適」な道路サービスを提供し、地域社会を支
える名古屋高速を目指してまいります。
<東山トンネルについて>
1.天井板を撤去する理由
① 平成 25 年度末に土木学会が「コンクリートのあと施工アンカー工法の設計・施
工指針(案)」の中で、長期にわたって構造物を吊り下げる場合は、あと施工ア
ンカー工法の適用は避ける旨の新たな知見を示したこと
② 天井板の取り扱いについて、「東山トンネルの安全に関する技術検討委員会」で
審議した結果、天井板を撤去する方針が示されたこと (※審議内容については公社 HP を参照)
③ 天井板を吊り下げる構造について、長期的な劣化によるリスクを減らす必要があ
ること
< 現在の状況 >
あと施工アンカーボルト
隔壁
受台
天井板
東山線
2
山
下
6
・
5
< 天井板撤去後の状況 >
天井板撤去後のイメージ
東山線
2
山
下
6
・
5
2.東山トンネルの諸元
上り線(西行き)
下り線(東行き)
トンネル区間延長
3.2km
3.6km
天井板設置延長
2.6km
2.1km
車線数
2 車線
2 車線
3.位置図
供用年次
平成 15 年 3 月(平成 27 年 3 月現在供用から 12 年経過)
設計速度
50km/h