ダウンロード - 学校と地域でつくる学びの未来

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活動です
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ん
こ
放課後の時間を利用した無料の学習塾を展開中!
活動区分
大分県国東市
国東中学校区放課後学び教室
関係する学校
富来小学校・国東小学校・小原小学校
旭日小学校
基本データ
活 動 名
※H25年度の実績
(補助の有無についてはH26年度の状況)
土曜日の
教育活動
コーディネーター数
子供の平均参加人数
開始年度
補助の有無
学校支援
地域本部
コーディネーター数
1人
ボランティア登録数
92人
開始年度
20年度
補助の有無
有
コーディネーター数
子供の平均参加人数
年間開催日数
補助の有無
1人
15人
35日
放課後
子供教室
コミュニティ・
スクール
実施場所
各小学校の余裕教室、アストくにさき
指定日
委員数
開始年度
22年度
児童生徒数
有
放課後児童
クラブとの連携
有
学級数
活動の概要
「子供の教育は学校で」との考えを改め、子供のまわりの地域住民を巻き込んで、地域で子供を育てる環境整備を進める取
組を平成20年度から始め、学校支援地域本部事業に取り組んでいる。平成22年度からは、少子・核家族化の児童には「集ま
れる場所」「学校外で学べる場所」の提供を、指導者、特に退職者・高齢者には「経験・能力を生かせる場所」「やりがいと
生きがいを感じる場所」の提供を図る取組として、国東中学校区放課後学びの教室(以下「教室」という)を行っている。こ
れにより、子供の教育に地域の住民が直接関わることができ、地域で子供の教育を見守る環境整備の推進が可能となった。
教室の指導者としては、教職退職者、地域の一般の方、保護者等にお願いし、理解と協力を得ることができている。ほとん
どが60歳以上の方であるが、積極的かつ精力的に活動を行ってもらっている。教室では、放課後の学習習慣の定着と、基礎
基本の再確認を図り、授業の補充的な役割を果たしている。また、多様な地域人材を指導者として迎えたことにより、それぞ
れの考え方、経験、ひらめき等を生かし、子供に応じた助言をすることが可能になっている。
なお、小学校の統廃合により廃校になった校区に住む児童についても、市独自の取組として廃校校舎の再利用や地区公民館
などの活用により、住み慣れた地域で同様の教室を展開できるよう工夫している。
● 特 徴
【特徴的な活動内容】
校区に住む教職員の参画により、きめ細やかな学習指導ができている。子供一人ひとりの学力についての情報を学校側と共有することにより、
個に応じた指導ができている。夏休みは国東高校の生徒に呼びかけ、指導の補助として加わってもらっている。今年は5年目なので、小学校6年
生時にこの教室で学んでいた生徒が出身小学校の教室に指導に来てくれることが可能になった。教室で学んだ子供が指導者として参加協力してく
れたことは大きな喜びであり、今後に生かせる成果である。
【実施に当たっての工夫】
各学年の学習進度に合わせてアドバイザー(教育活動推進員)
が教材選択を行い、それを活
用して指導している。教材選びは大変だが、子供にとっては学力に応じた課題に挑戦でき意
欲的に取り組むことが可能になっている。また、つまずき発見や復習にも効果が大きい。班
ごとに担当アドバイザーを決め常に同じテーブルにいるため、わからないところはすぐに気
がねなく質問することができる。学力に応じた教材を準備しているので、力のついている子
供はレベルの高い問題に取り組むこともでき、子供の能力に応じた学習の継続と学力向上に
つながっている。
始めの会、終わりの会を毎回行い、特に終わりの会では反省ノートや自己評価を書く指導
も行っている。これにより学習の充実が図られ、さらにその日の反省と自己評価を発表させ
ることで話す力もついている。反省ノートはアドバイザーが朱書きで励ましの言葉などを記
入し、定期的に担任や保護者にも見てもらい、子供の頑張る姿を知らせることで、学校・家
庭との連携にも努めている。
時には図書館で辞書を引きながら
● 事業を実施して
まじめに継続して参加している子供は力がついてきている。地域の指導者の協力を得て個
に応じた細やかな指導や繰り返し学習・学び直しを行うことにより、つまずきに素早く対応
できるので、基礎学力が確実に伸びている。家庭・学校・地域が連携することにより、地域
の教育力を生かして、地域総ぐるみで子育てをすることができている。
また、学習態度、生活態度ともに向上している。
● その他
家庭で育て、学校で鍛え、地域で磨く国東市
【参考URL】 国東市ウェブサイト http://www.city.kunisaki.oita.jp/
「学びの教室」
卒業生の高校生による指導風景
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