!! 活動です な ん こ 課題や願いを共有し、協働活動をとおして目指す 学校と地域の信頼関係づくり 活動区分 和歌山県新宮市 しんぐう地域共育コミュニティ 推進本部 関係する学校 城南中学校・王子ヶ浜小学校・緑丘中学校 神倉小学校 基本データ 活 動 名 ※H25年度の実績 (補助の有無についてはH26年度の状況) 土曜日の 教育活動 コーディネーター数 子供の平均参加人数 開始年度 補助の有無 学校支援 地域本部 コーディネーター数 2人 ボランティア登録数 70人 開始年度 20年度 補助の有無 有 コーディネーター数 子供の平均参加人数 年間開催日数 補助の有無 開始年度 放課後児童 クラブとの連携 児童生徒数 学級数 放課後 子供教室 コミュニティ・ スクール 実施場所 指定日 委員数 活動の概要 新宮市では、平成20年度に城南中学校区にある城南中学校、旧蓬莱小学校、旧王子小学校(旧蓬莱小と旧王子小は平成25 年度より統合して王子ヶ浜小学校)を推進地域に指定し、学校、家庭、地域が一体となった取組を進めてきた。 具体的には、「職場体験学習に係る受け入れ事業所の開拓」や「部活動の外部コーチ派遣」、「登下校の子ども見守り活 動」、「『立志式』や『華道教室』に係る地域人材の活用」といった学校支援活動と、地域住民と学校の協働による「クリー ン作戦」である。 平成24年度からは隣接する緑丘中学校区でも同じ趣旨の清掃活動が始まっている。参加者数は年々増加し、今や市内中心 部の冬の恒例行事として市民権を得ている。 子供の現状に係る共通認識を図る熟議、『神倉・緑会』の取組も相まって、子供の育ちや学びを支え、地域ぐるみの教育を 推進するとともに、人と人とのつながりを構築するための仕組みとなる新宮市の「共育コミュニティづくり」は、学校、家庭、 地域、行政及び各種団体の相互参画を通した信頼関係づくりを目指している。 ● 特 徴 【特徴的な活動内容】 地域共育コーディネーター PTA役員を経験した城南中、緑丘中の両地域共育コーディネーターは地域の事情に加え学校の実情にも詳しく、教員との意志の疎通もスムー ズである。コーディネーターは学校と地域双方の思いや願いをうまく咀嚼して伝える大事な役割を担っている。なお、 城南中学校にはコーディネー ターの活動拠点になる 「地域共育コーディネータールーム」 が設置されている。 子供の活動の場づくり 緑丘中学校の吹奏楽部は定期演奏会に加え、神倉小学校の運動会や市内駅伝大会、商工会まつりなどの各種イベントに出向き演奏を披露し、 喝采を浴びている。また、平成25年度に開催された 「中学生プレゼン大会」 では校内で完結しがちな学習の成果を広く一般市民にも提供し好評を 得た。こうした子供の活躍の場づくりは、子供の自尊感情を高めるきっかけになると同時に、一生懸命な姿を見る地域の大人の心を動かし、子 供や学校に対して 「何かできることはないか」 を考えるきっかけになっている。 【実施に当たっての工夫】 運営組織の工夫 城南、緑丘の両地域にそれぞれ配置されている地域共育コーディネーターは、学校と地域 の仲立ちを担っている。また、城南、緑丘の推進地域を合わせて『しんぐう地域共育コミュニ ティ推進本部』とし、この推進本部に対して指導・助言を行う機関として『新宮市共育コミュ ニティ推進本部実行委員会』が機能している。 活動の充実と参加・参画者増加の工夫 「クリーン作戦」に際しては、各種団体や個人による実行委員会を組織し、より多くの市民 の参加を期待してチラシづくりや市の広報誌及び地方紙での広報を行っている。また、実施後 は「コミュニティだより」を発行している。その中では地域住民に対する参加のお礼に加え、 取組の成果検証に関する内容も含んでいる。 ● 事業を実施して 「学校の課題を地域と共有すること」、「地域の資源を生かし、地域の人を学校に招くこ と」、「学校、家庭、地域が協働する活動を行うこと」を軸として取組を進めてきたことは、 少なからず学校が抱える困難な状況の改善に影響した。また、「クリーン作戦」実施後のゴミ 処理は市の生活環境課が担い、「中学生プレゼン大会」の企画には組織の枠を超え、様々な 所属の市の若手職員が参画するなど、一連の取組を通して教育委員会と市長部局との連携体 制づくりに弾みがついた。 クリーン作戦 ● その他 平成23年9月に発生した台風12号による紀伊半島大水害は新宮市にも甚大な被害をもたら した。東海・東南海・南海地震とそれに伴う大津波の発生が心配されている新宮市において は、3年前の窮地の状況を振り返り、人と人のつながりを構築する必要に迫られている。共育 コミュニティには、つながりづくりのきっかけが期待されている。 中学生プレゼン大会 107
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