口蹄疫防疫措置のための 埋却地に係る留意事項に ついて 保しておきましょう。 おおむね5㎡ ○肥育豚一頭当たりの面積 ○成牛一頭当たりの面積 一 地理的・地形的要件 (一)周辺民家、道路等の距離 【埋却地に係る要件】 (二)内水面、飲用水源との距離 おおむね0.9㎡ (三)作業の動線 ○河川、池等に近い場所は避ける 近 い 場 所 や 飲 用 水 源 、 さ ら に、 置と作業の動線を確認しておきま に重要です。掘削する埋却溝の位 殺処分家畜等の搬入や重機を用 いた作業が円滑にできるかは非常 請が必要となります。 又は第五条による一時転用許可申 を埋却する際には、農地法第四条 必要があります。 地下水位が高い場所は避ける必 平成二十二年四月に、宮崎県に おいて口蹄疫が発生しました。患 した健康な家畜を含め約二十九万 しょう。 ○井戸(飲用水貯水池を含む)に 頭もの牛・豚が最終的に殺処分さ 要があります。 畜及び疑似患畜やワクチンを接種 れ、我が国の畜産史上最大規模の ○文化財が埋蔵されていないこと 大雨が降った場合でも問題ないか 土砂崩れや浸食などが起きにく い場所を選びましょう。特に傾斜 大切です。さらに、候補地につい また、埋却地に適した土地であ るかを事前に確認しておくことも 家畜の種類や埋却方法によって 必要面積は違ってきますが、飼養 (二)必要面積 ましょう。 (四)埋却地の用途 三年間の発掘禁止期間が経過し た後であれば、埋却地を利用する ことができますが、その際の利用 方法を検討する必要もあります。 合に限り、農地転用許可申請の手 続きは、埋却後、速やかに行うこ とになります。 なお、詳細な手続きについては、 事前に、各市町村の農業委員会又 は管轄の農林振興センターに御相 談ください。 【おわりに】 口蹄疫の防疫で最も重要なのは、 「発生の予防」と「早期発見・通 報」さらに「初動対応」です。 万が一の際には、診断確定後 二四時間以内の殺処分、七二時間 以内の埋却による口蹄疫の感染拡 大を防止が達成できるよう、引き 先 に 述 べ た と お り 、 埋 却 地 は、 家畜伝染病予防法で三年間の発掘 します。 御協力、御支援をよろしくお願い 続き、事前準備に対する関係者の が禁止されるため、農地に家畜等 【埋却地の農地転用】 す。このため防疫措置上必要な場 しかしながら、発生時において は、緊急の防疫措置が優先されま 甚大な被害となりました。 (三)地形 応の問題点が検証されました。 十分に検討しておく必要がありま も確認しておきましょう。 防疫措置の終了後、国内で二度 と同様な被害が起こらないように この検証において、口蹄疫の感 染拡大を防ぐためには、事前に埋 す。 するため、宮崎県における防疫対 却地を確保しておくことが必要で 岩 や 砂 利 を 多 く 含 ん で い る と、 掘削が難しくなります。 (四)土質 地 や 窪 地 を 埋 却 地 と 考 え る 場 合、 あるとされました。 【埋却地の事前確保】 口蹄疫が発生してから、埋却地 を選定するのでは遅すぎます。農 場になるべく近い場所に予定地の 二 作業・管理要件 (一)周辺環境 ては、事前にできるだけ試掘をし、 確保をお願いします。 埋却作業が確実に実施できるよう 頭数に見合った広さの埋却地を確 できるだけ、人や家畜あるいは 野性動物が近づかない場所を選び にすることが重要です。 標準的な埋却地面積のイメージ
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