第5・6学年 外国語活動 Lesson4 I like apples.

第5・6学年
外国語活動
Lesson4 I like apples.
平成24年7月5日
指導者
ALT
JTL
1
単元名
2
単元の目標
坂井
理恵
スティーブン
橘
修子
Lesson4 I like apples.
・好きなもの(こと)について進んで伝えようとする。
・相手が伝えていることに、言葉やジェスチャーなどを交えてしっかり反応する。
・日本語と英語の音の違いに気付く。
3
単元と児童
(1)単元について
児童は、これまで、アルファベットの大文字や小文字を、ゲームなどを通して、聞くこと話すこ
となどの表現活動に親しんできた。また前単元では、
「How many~?」の問いに対し、絵に
あるものの数を数えて答える活動を通して、1から20までの数字の表現に親しんできた。これま
での学習を通して、外国語活動への興味・関心も高まってきている。
本単元では、児童にとって身近な食べ物、飲み物、動物、スポーツなどの好きなもの(こと)を
友達に進んで伝えようとすることをねらいとする。好きなものは、児童がすでに学習してきたもの
や外来語として触れたことのある語を取り上げる。発音は似ていても、日本語と英語ではその音に
違いがあることに気付かせ、ゲーム等を繰り返し行うなかで、自然と聞いたままに言えるようにし
ていく。児童によっては、テキストでは取り上げていないものが好きだという場合があるが、それ
らもできるだけ取り上げるようにし、児童の伝えたいという気持ちを大切にしていきたい。
相手に好きなものを伝えたり、好きなものを尋ねたりすることを繰り返し行うことにより、意欲
的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てていきたい。
(2)児童の実態(5年4名 6年2名 計6名)
本学級は5・6年の複式学級である。明るく、元気のいい児童である。小規模校のため、言葉
が足りなくてもお互いが分かり合える人間関係ができており、自分の気持ちや考えをはっきりと
相手に伝える力が不足している。また、進んで自分の考えを表現しようとする児童が少ない。
本学級の児童は、週1回の外国語活動や月1回の ALT・JTL の訪問を楽しみにしている。活動
の中でも英語を使ったゲームは、多くの児童が好きな活動としている。しかし、英語を聞いたり、
英語を使ってコミュニケーションをしたりすることは苦手と考えている児童もいる。英語を使っ
て友達や外国の人とかかわりたい、英語を使ってコミュニケーションがしたいとの思いはあるも
のの、自信がないと感じている児童も見られる。そのため、学習した表現を繰り返し聞いたり話
したりする活動や、自分の思いを伝えたい、相手の思いを知りたいと思えるような活動を取り入
れてきた。
英語活動は、1年生から4年生までが合同で年間8時間の授業を行っている。5年生と6年生
では今までの学習経験に差があるので、5年生が意欲的に活動できるよう配慮していく必要があ
る。
4
研究主題とのかかわり
研究主題
意欲的に自分の考えを表現する児童の育成
~学習場面における効果的なICT活用~
本単元では、以下のような具体的な方策を設定した。
①展開の工夫
友達とかかわりながら、自然にたくさんの表現を聞いたり、話したりできるような活動を設定した。
ゲームなどの活動を設定することで、「楽しく聞く、話す活動」を繰り返し行うことができると考え
た。
「聞く活動」から「聞いて話す活動」
、そして「自分から積極的に聞く、話す活動」へと活動の難
易度を上げていくようにした。
②コミュニケーションを深めるための工夫
児童が楽しいコミュニケーションを意識しながら活動できるように、
「 Voice(相手に伝わる声で)
」
「 Smile(自然な笑顔で)
」
「 Eye Contact(目と目を合わせて)」
「 Gesture (相手に伝わりやすい
ジェスチャー)」の4つの観点を大切にする。友達とのかかわりが一層深まるようなゲームなどを用
意し、自分から積極的に聞いて話そうとする意識を高めていく。表現の仕方につまずいたときには、
分からないところを相談したり、アドバイスしたりして友達と協力し合いながら学習を進めていく。
がんばったことに対し「Good.」や「Good job.」などの英語表現で誉め、どこがよかったかを伝える
ことで、コミュニケーションを楽しめるようにする。
③ICT活用
月1回 ALT・JTL と外国語活動を行っている。学級担任1人の場合は、デジタル教材を活用して授
業を行っている。デジタル教材の音声を聞いたり、ゲームのやり方を説明するときに活用したりする
ことにより、児童の興味、関心を高め、積極的にコミュニケーションを図る手助けとする。
5
指導計画
時
1
ねらい・主な活動
留意点
日本語と英語の音の違いに気付き、好きなものや好きではないもの
・指導者は、児童がI
を表す表現を知る。
like ~ 、 I don’ t
・指導者が好きなものや好きではないものを聞く。好きなもの好き
like~の意味が推測
ではないものを表す表現や果物などの言い方を知る。
・テキストの絵から選んで、絵の上におはじきを置く。
(おはじきゲ
ーム)
・児童に目を閉じさせ、その間に絵カードを減らす。児童は隠され
たカードを答える。
(ミッシングゲーム)
・I like~の表現を繰り返して言う。(キーワードゲーム)
2
好きなものや好きではないものを表す表現に慣れ親しむ。
・I like~、I don’t like~の表現を繰り返して言う。(キーワー
ドゲーム)
・指導者や友達がするジェスチャーを見て、何の動物やスポーツか
を当てる。
(ジェスチャーゲーム)
・指導者が言う果物などの語を聞き、好き・好きではないものに分
類する。(集中力ゲーム)
できるように表情
豊かに、ジェスチャ
ーをつけながら紹
介する。
・デジタル教材を使用
する。
・指導者は、声の大き
さや発音の仕方を
工夫することによ
り、児童にゲームに
興味をよりもたせ
るようにする。
・デジタル教材を使用
する。
3
好きなものを尋ねる表現に慣れ親しむ。
・自分が好きだと思っ
・指導者の質問に対して、Yes.または No.で答える。
ているものでも、人
・音声教材を聞いて、テキストの表に○×を書く。
によっては好きで
・指導者の好きなもの・好きではないものを予想し、○と×に分か
はないことに改め
れる。
(○×ゲーム)
て気付かせる。
・グループでだれが好きかを予想する。
(だれが好きか予想しよう。) ・デジタル教材を使用
する。
4
好きなものを尋ねる表現に慣れ親しみ、好きなもの(こと)ついて、 ・積極的にかかわりが
本時
進んで伝えようとする。
もてるように、表現
・スティーブン先生の好きなものを予想し、尋ねる。
(スティーブン
に慣れ親しんでか
先生に聞いてみよう)
ら活動に入る。
・同じものが好きな人を集める。(好きなもの・ことインタビュー)
6
本時について(4/4時間)
(1)本時のねらい
○好きなもの(こと)を尋ねる表現に慣れ親しみ、好きなもの(こと)ついて、進んで伝えよう
とする。
(2)本時の指導の構想
本時は、Lesson4 のまとめの時間である。今まで学習してきたI like~や Do You like~?の
表現を用いて、自分の好きなものを伝える活動を行う。前半は、今まで学習してきた表現を楽し
く繰り返し使い、慣れ親しむことができるようにする。表現に慣れ親しむことで、「使ってみた
い」「聞いてみたい」と積極的に友達とかかわる活動へとつながっていく。また、友達だけでな
く参観者の方にも参加していただき、たくさんの人にインタビューすることにより、自分と同じ
好きなものがある人を探そうとする意欲を高め、コミュニケーションの楽しさを味わうことがで
きるようにしたい。
『スティーブン先生に聞いてみよう』では、児童が自分の聞いてみたいものをあらかじめデジ
タルカメラで撮影し、画像を見ながら質問する。ペアで協力し合いながら英語で話せないときは
日本語で伝える。『好きなもの・ことインタビュー』では、ペアで練習したあと、一人でインタ
ビューをする。スモールステップで進めることにより自信をもってコミュニケーションを楽しむ
ようにしたい。
それぞれの活動の前に、
「 Voice(相手に伝わる声で)」
「 Smile(自然な笑顔で)」
「Eye Contact
(目と目を合わせて)」
「 Gesture(相手に伝わりやすいジェスチャー)」の4つの観点を確認し、
児童が楽しいコミュニケーションを意識しながら活動できるようにする。
(3)展開
学習活動
予想される児童の反応
○あいさつをする。
・I'm happy / good / sleepy / hot
(3分)
○支援
◇評価
○明るいあいさつをする。
A:Hello! How are you?
自分の好きなものをたくさんの人に聞いてみよう。
○【Let’s Chant】
・絵を見ながら全員で言う。
Do you like apples?
・質問の部分を全員で言い、
答えの部分を代表児童が答
える。
○学習の流れと4つの観点を提示す
る。
○H:デジタル教材をみせながら、や
り方を説明する。
○A:外来語との発音の違いにも気付
(7分)
かせる。
○『スティーブン先生に聞 ・スティーブン先生の好きな ○H:やり方を説明する。
いてみよう』
ものを予想する。
○A:児童の質問に答える。
Do You like~? Yes, I ・Do You like~?でスティー ○児童が質問してみたいものをあらか
do.または No,I don’t の表
現を練習する。
ブン先生に聞く。
・好きではない場合は、理由
を尋ねる。
(15分)
じめデジタルカメラで撮影してお
き、質問時の手助けとする。
○スティーブン先生の好きなものが分
かるように表にする。
○『好きなもの・ことイン ・自分の好きなものをワーク ○H:やり方を説明する。
タビュー』
シートに記入する。
・インタビューの仕方を練習
する。
・相手を見つけては Do You
like~?で質問し、答えが
○カテゴリーを指定して記入させる。
(食べ物、動物、スポーツ)
○友達、ALT、JTL にインタビューし
たあと参観者の方にもインタビュー
するように伝える。
Yes, I do.ならサインをもら ○あいさつや「Sign,please.」をしっか
う。
り言うように指示する。
○インタビューをして意外だったこと
を交流させる。
◇進んで相手を見つけ、相手に伝わる
ように話そうとしたり、相手の話を
しっかり聞こうとしたりしている。
(15分)
○本時の活動を振り返る。
あいさつをする。
(行動・ワークシート)
・振り返りカードに記入する。 ◇活動を通して、自分の話し方や聴き
・終わりのあいさつをする。
方についてふり返りをワークシート
に書くことができる。(ワークシー
(5分)
ト)
○A・J:終わりのあいさつをする。
7
成果と課題
(1)成果
① スモールステップによる「楽しく聞く、話す活動」の設定
本時では、「スティーブン先生に聞いてみよう」という投げかけから、スティーブン先生の好き
なものを予想し質問した。つぎに友達にも好きなものをインタビューし、参観者の方に広げていっ
た。学習してきた表現を「聞く活動」から「聞いて話す活動」、そして「自分から積極的に聞く、
話す活動」へと広げていった。日頃、少人数で学習している児童にとって「自分から積極的に聞く、
話す活動」は、抵抗があったと思う。しかし、教師や友達とかかわりながら繰り返し学習してきた
表現をつかうことによって、たくさんの参観者の方に積極的に聞いたり、伝えたりする活動ができ
た。
② 4つの観点の提示
外国語活動の授業では、毎回「 Voice(相手に伝わる声で)」「 Smile(自然な笑顔で)」
「 Eye
Contact(目と目を合わせて)」「 Gesture (相手に伝わりやすいジェスチャー)」の4つの観点を
児童に提示し、学習の終わりに振り返りを行ってきた。
「 Voice 」
「 Smile」
「 Eye Contact 」は、
外国語活動の授業だけでなく、他の教科の学習や日常生活においても大切なことなので、いろいろ
なところで繰り返し児童に提示をした。
「 Gesture 」は、指導者がするジェスチャーを見て、自分
にできるか不安そうにしていた児童も、繰り返しジェスチャーを付けることにより自然に体が動く
ようになってきた。毎回4つの観点を提示することにより、相手を意識ながら自分の伝えたいこと
を少しずつ表現できるようになってきた。
③ 児童の興味、関心を高めるためのICT活用
今回の授業では先生の好きなものを聞いてみたいという思いをより強くもたせるために、児童が
質問してみたいものを、あらかじめデジタルカメラで撮影することにした。友達と一緒に学校を周
りながら、何を聞いてみようかと楽しそうに活動していた。自分が撮影したものを示すことで、よ
り意欲的に質問することができた。
外国語活動では、学級担任だけで授業を行うときにデジタル教材を活用している。デジタル教材
を使用してゲームをしたり、音声を聞いて練習をしたりすることにより、楽しく授業を展開するこ
とができた。教師も児童も積極的に外国語にかかわろうとすることができた。
電子黒板を教室に設定しておくと、休み時間でも児童が自分で操作し、外国語に親しんでいる。
デジタル教材の画像と音声により、児童の興味関心を高め、積極的にコミュニケーションを図ろう
とする手助けとなっている。
<画像をつかっての質問>
〈児童が電子黒板を使っての授業〉 〈参観者の方へのインタビュー〉
(2)課題
授業にICTを活用することによって、児童の興味、関心を高め、積極的にコミュニケーションを
図ることができた。今後は、単元や1時間の授業の流れの中で、どの場面でICTを活用することが
児童にとって効果的かを考えていきたい。特に外国語活動では、月1回 ALT・JTL の方から授業を行
っていただいている。単元全体の流れの中で、ICTを効果的に活用していきたい。