南筑後外国語(英語)科教育研究サークル 9月学習会報告 2015.10.4 南筑後外国語教育研究サークル 会長 柳川市立三橋中学校 校長 境 宏文 【9月26日(土)13:30~16:30 筑後市サンコア研修室にて】 8月8日(土)には、約90名の先生方が「特別夏季学習会 北原延晃先生講演」に参加いただきました。北原 先生のパワーをいただき、二学期の授業をスタートさせられたところでしょうが、今回の定例学習会では、学んだ ことを自分の授業にどう取り入れていくかについて話し合いました。 また、 「基本的な授業の進め方を見直そう 小学校外国語活動編」というテーマで、八女市立上陽北汭学園中学校 の田中豊先生に、Hi,friends 1 「Lesson4 I like apples.」の1単位時間の授業を模擬授業形式で、実践紹介して いただきました。田中先生は、上陽北汭学園中学校(小中一貫校)に所属してありますが、中1の授業と小5,6 の外国語活動(週1)と礼節ことば科の授業(英語劇を取り組ませている)の指導を行ってあります。小中連携の 授業づくりを学ぶ上でも、貴重な授業提案となりました。 文責 古川 八女市立上陽北汭学園中学校 田中豊先生より 授業提案 「Hi,friends! 1 基本的な授業の進め方について」 と 単元名:Lesson4 I like apples. (2/4時間) 本時の目標:自分が好きなものや嫌いなものについて 英語で言うことができる。 展開 ○ピクチャーカードを使って語彙の練習 教科書と同じ絵(複数個)に Apples 等の文字を添付 ○パターンプラクティス(リズミカルに) ○チャンツ ○マッチングゲーム 意見交流から・・・ ○ピクチャーカードで複数形 文字の提示 小学生は mimic で語彙を習得していく。絵と一緒 に覚えることによって、複数形も自然に習得する。 文字は覚える必要はないが、提示することによって 視覚的に捉えさせることができる。中学への接続に つながる。 ○導入や warming up に時間をかけすぎず、本時の活 動に十分時間をかけた方がいいのでは。活動の質を 高めるために、途中中断して、上手に活動している 友達を賞賛したり、モデルを提示したりする。 <展開例> warm up・・・ ・前時に既習した単語の音読練習 ↓ 導入・・・めあてにつなぐ 教師 T1&T2 によるオーラルイントロダクション めあて「自分の好きなもの嫌いなものについて英語で話してみよう」 ↓ 展開・・・ ・黒板に貼ったカードを見て I like~. Idon’t like~. の 表現を練習する。 ・チャンツ(教科書 p.14 Let’s Chant1) 黒板に貼ったカードを追加して練習 ・ペアでマッチングゲーム(教科書 p.14~15 を使って) S1: I like apples. How about you? S2: Me too! I like apples. ジェスチャー(マッチしたときハイタッチ) マッチした数を尋ね、ベストペアを決める。 ↓ まとめ ・自分の頑張りを自己評価 小学校の初任者の先生も参加され、ご自分の実践と比較しながら活発に意見を述べていただき ました。 また、境校長先生から新たな外国語教育における新教材のポイントを示していただいたり、 横大路校長先生から「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」受けて、小学校教員、 中学校英語教員がすべきことについて語っていただいたりしました。 北原延晃先生の講演を聞いての意見交流(グループ協議) ・ジェスチャー → 体と言葉が結びつく リズムも同様・・・体で覚える、語順も体で覚える ・ 「話せるものは書ける!」 → 繰り返し教科書を読み込ませることが必要。ディクテーション(教師が音読する本文 を聞き取らせ、最後の文を書き取る活動)などを仕組み、すぐに評価していくことが必要。 ・即興的な活動を仕組む → 修学旅行期間中にタスクを与えておき、ALTにおすすめの場所について、スピーチ内 容を考える時間をあえて設定せずに、即興で伝えさせる。→ 即興で言えるだけの練習を日頃から積んでいる。 ・単語テストはしない。しかし、家庭学習で努力したことが授業で活かされると、生徒は努力してくる。 ・「見て」「感じて」「わかる」 学力的に厳しい生徒ほど、感覚的につかませることが大切。
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