平成22年12月発行 - はまぎく荘 - 社会福祉法人 いわき福音協会

第 96 号
く
ぎ
ま
はまぎく荘
社会福祉法人 いわき福音協会
研修旅行
第96号
発行責任者
〒970-8003
いわき市平下平窪字熊ヶ平6番地
TEL(0246)23-5311
FAX(0246)23-5312
て二十四人が参加しました。
栃木県大田原市にある『那
須共育学園』は、平成五年四
月開所、平成十八年十月より
障害者自立支援法に伴い新体
系の福祉サービス事業を実施
しており、当いわき福音協会
の施設も新体系に移り、非常
に勉強になりました。
学園の中に入ると、利用者
の旅行(外国や国内)の写真
が玄関や食堂に飾られ、整理
整頓された二人部屋(洋室で
各々テレビを所有)が南側に
面していて、ホールには大き
なスクリーンがあって、利用
者のくつろぐ場になっていま
した。浴室も広く、ゆったり
と楽しめるのが感じられまし
た。ちょうど利用者は、別棟
で日中活動で会うことはでき
十一月三十日の竣工と、利
用者の安全と大いなる安心
が得られました。
福島県・いわき市とご協
力を賜りました関係者の皆
様に謹んで感謝の意を表し
ます。
スプリンクラー整備工事竣工
非常時(火災時)に利用
者が自力で避難する事が困
難 な 状 態 で あ る こ と か ら、
スプリンクラー整備を計画
し、福島県社会福祉施設等
耐震化等整備事業の助成を
頂 き、 十 月 か ら 工 事 着 工、
昨年に引き続き十一月十七
日、中華ボランティア『きさ
らぎ会』会長内山様による本
格中華料理をごちそうになり
ました。
毎年お
忙しいな
かを来所
い た だ
き、日頃
なかなか
食べる事
が出来な
施設見学で、今後の保護者
会のあり方や施設の役割につ 紅葉がとてもきれいで皆さん
いて、新たな構想を描きなが 感動されていました。
ら一行は鬼怒川温泉で一泊
利用者のための保護者会と
し、保護者と職員の親睦を深 職員の役割は、これからも追
めました。
及されるところです。研修旅
二 日 目 は、 日 光 華 厳 の 滝、 行で改めて実感させられまし
中 禅 寺 湖 を 観 光 し ま し た が、 た。
(支援課長 志賀 道子)
い御馳走
を堪能い
たしまし
た。海老
のチリソ
ース、か
に玉、コ
ーンスー
プ、酢豚、
杏仁豆腐、炒飯、ケーキ、以
上7品いずれも美味しくいた
だきました。感謝の気持ちを
言葉で表現することが難しい
利用者ですが、その日が来る
ことを非常に楽しみにしてお
りました。給食では味わう事
ができない料理を今回も充分
味わわせていただきました。
獅子林様、万来軒様、寿苑
様、翠月園様の皆様ありがと
うございました。
『中華ボランティア』
はまぎく荘新聞編集委員会
 ませんでしたが、男子四十一

み
はま愛 護 の 会
名、女子十二名の施設入所支


 援と生活介護の日中活動がき
ちんと区別されている施設で
した。ですから敷地内には障
害福祉サービス事業ごとに棟
が点在しており、児童から老
人まで生涯を通して過ごせる
ようになっているのが理解で
きました。保護者会の活動も
存在や役割がはっきりしてお
り、協力的であることはもち
ろん、それ以上に施設長の福
祉のカリスマ的考え方に賛同
されているのがうかがえまし
た。
みはま愛護の会(八巻英雄
会長)は十月二十七~二十八
日、社会福祉法人あいのかわ
福祉会障害者支援施設『那須
共育学園』を見学する研修旅
行 を 行 な い ま し た。 研 修 に
は、 は ま な す 荘、 は ま ぎ く
荘、はまゆう利用者の保護者
とOBの保護者と職員あわせ
は
(1)平成22年12月発行
『新法に移行して』
は を 追 求 し て 行 き た い で す。
現在、障がい者制度改革推進
会議において、総合福祉法制
定に向け多くの議論をしてい
る所であり、ここでの意見は
控えさせて頂きます。ただ知
的・精神の人達の意見が是非、
反映される事を願っているの
は私一人だけではないと思っ
ております。
さて、十月末に全国育成大
会福島が開催され、参加した
感 想 を 述 べ た い と 思 い ま す。
先ず第一に各分科会に本人
部会ではなく、保護者さんと
一緒に参加した方が実に多
かったことです。本人さんに
とって午前二時間、午後三時
間、計五時間は非常に長く辛
かったと思われる行動が多々
見受けられました。私がその
立場なら拷問に感じましたが
言 い 過 ぎ で し ょ う か。 現 在、
インクルーシブ教育のあり方
で『障害の有無にかかわらず
地域の小中学校に就学し通常
学級に在籍することを原則』
として議論中です。本人さん
所長 庄 司 博 文
…現状とその展望…
昨年の四月に新法移行して
一年八ヶ月になります。この
間、手探り状態の中でやって
い る 現 状 で あ り ま す。『 明 る
く、元気に、楽しく、健康で』
を基本として、これまでの更
生施設の作業中心からの転換
をした所であります。しかし
ながら、日常の生活に大きく
変化する事なく日々の生活を
しております。
そんな中『生活介護』とは
何ぞや、の思いが常に頭から
離れません。作業から軽作業・
余暇・福祉レク等に取り組ん
ではおりますが、何か物足り
ないのです。兄弟施設のはま
なす荘からも同様な意見が聞
かれます。その疑問を少しで
も解明したく、私達より一年
早く新法移行した栃木県の
『那須共育園』さんを保護者
会の皆さんと訪問させていた
だきました。詳細は訪問記に
て御覧下さい。この施設の基
本的方向性は、はまぎく荘と
同じであるとの確認をしてき
ました。今後とも生活介護と
第 96 号(2)
く
ぎ
ま
は
平成22年12月発行
にとって何がベストなのかを
中心にした改革に向かって欲
しいと強く思いました。
第二に、グループホーム等
に対しての保護者さんの質問
で す。
『グループホームあり
きの討議に納得できない。私
の子は施設が大好きで、帰省
しても施設に帰るのを楽しみ
に し て い る。
』との内容でし
研修報告
『全国知的障害福祉
関係職員研究大会』
平成二十二年九月二十九日
か ら 十 月 一 日 に か け て『 第
四十八回全国知的障害福祉関
係職員研究大会』の為、和歌
山県和歌山市に行ってまいり
ました。
一日目の最初のプログラム
はウェルカムアトラクション
で、和歌山県田辺市の社会福
祉法人大塔あすなろ会の施設
や作業所の音楽好きの利用者
と、同じ地区の小学生の児童
による演奏でした。とても微
笑ましいステージだったと思
います。
開会式では、平成二十二年
た。保護者さんの本音であり
ます。しかしながら私達の法
人は三十のグループホーム等
をやっておりますが、移行し
た人で誰一人として施設に戻
りたいと言わない事実があり
ます。是非お子さんに地域生
活を体験させ、多くの選択肢
から自己選択、自己決定させ
て欲しいと感じました。
今回の研修においては、近
年盛んに言われている地域生
活 を 進 め る 視 点 と は 異 な り、
本人らしく生活できる場とし
てどこが保障、担保している
のか。ホームなのか、施設な
のかとの話がありました。
地域、施設を区別すること
なく社会資源として施設を捉
えれば、社会に対して有効に
人、物、活動場所、設備を提
『東北地区知的障がい者
福祉大会宮城大会』
こなのかな?と考えながらの
研修になりました。三日目は
『変わりつつある障がい者福
祉 ― 障 が い 者 福 祉 法( 仮 称 )
へ期待したいこと』と題した
講演がありました。
一日目~三日目まで参加し
て、施設職員は、利用者が言
いたいことが言え、やりたい
ことができる体制を作り、現
在の法律や福祉の動向をしっ
かり把握し、また、それを福
祉関係者以外にも広く知って
もらう努力をしなければなら
ないと感じました。
三日間、実のある研修に行
かせていただきありがとうご
ざいました。
(支援員 野木 節子)
度知的障害者福祉事業功労賞
の受賞式があり、その後基調
講演が二つあり、一日目は終
了しました。二日目は各分科
会 に 分 か れ て の 研 修 と な り、
そこでは『行動障害のある人
の支援を支える』という分科
会に参加しました。行動障害
は、その障害を分からないま
ま支援すると、問題行動が先
に 目 に つ い て し ま い ま す が、
障害を理解したうえで支援す
ると、同じ行動でも問題行動
にはならないとの話がありま
した。それは社会的にも言え
ることで、障害について分か
らない社会では、障害者の行
動は奇妙なものに見えてしま
いますが、障害について理解
のある社会では身近に障害者
がいて当たり前になってきま
す。私たちが目指すものはそ
のツアー
ビールに飲まれて座っていら
れない人、楽しい時間があっ
という間に過ぎました。後ろ
『 旅 館 で 美 味 し い も 髪をひかれる思いで春木屋さ
ん食べて秋の味覚を楽 んを後にし、次の目的地マル
しもうツアー』の日帰 ウ チ 梨 園 さ ん に 向 か い ま す。
り旅行で九月十五日に 到着後、木に沢山実っている
晴天の白鳥温泉に行き
ました。バスの中では
袋いっぱいのおやつを
抱え、次々と口いっぱ
いに頬張って幸せそうに食べ
るみなさん。職員は旅館で美
味しい料理が待っているのに
…と心配しつつ見守っていま
した。
春 木 屋 さ ん に 到 着 す る と、
皆さん湯船に浸かり暫し温泉
気分を満喫。食べきれない程
の料理に舌鼓をうち、歌手に
十月六日から七日ま
も 負 け な い 歌 を 披 露 す る 人、
で行ってきました。松
島湾遊覧船の旅。傍を
遊覧するカモメ達に見
守 ら れ な が ら 湾 を 周 回。
『エ
ビせん』が好きと聞
いておりましたので
早速買い求めて乗
船。エビセン目がけ
て寄って来るわ寄っ
て来るわ 面白かっ
た湾でした。昼食は
宮城県名物の牛タン
のシチュー又は牛タ
秋
供していれば貴重な社会資源
の一つとして施設を見ること
ができる。施設、ホームの形
ではなくその中身、内容の問
題であると、シンポジウムの
中で表現されたものがありま
した。
また利用者は与えられた
サービスの受益者ではなく
サービスを創造していく主体
でなければならず、居住の権
利として施設であれホームで
あれ本人が暮らしたいと言え
る場所はどこなのかを考えて
いく必要がある。更生施設は
福祉の原形を作ってきた歴史
的背景があり営々と積み上げ
られてきたものを入所施設の
時代は終わったと、安易に切
り捨ててしまうことなく、施
設の機能がいつでもタイム
リーに利用できる体制が必要
であるとの説明もありました
これからの福祉制度につい
ては現行の支援費制度、自立
支援法等、施行後の混乱、相
次いだ見直しで福祉現場が混
乱に陥ってしまった観点か
ら、より簡素化された体系が
望ましいとの見解も示されま
した。研修内容と共に仲秋の
時期の紅葉の鮮やかさが見事
でした。(主幹 橋本 弘明)
…のんびり班
編…
‼
第 96 号
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は
(3)平成22年12月発行
『日帰り旅行』
『日本三景松島遊覧と一泊旅行』
梨 を 自 分 で 選 ん で 皮 を 剝 き、
丸のまま食べたり、あれだけ
食べて飲んできたのにデザー
トは別腹だったみたい。
美味しくいただきました。
お土産まで付いてお腹いっ
ぱいの日帰り旅行でした。
…
…旅行第二班
ン の 塩 焼 き。 本 場 物 で す の
で、やはりいずれも旨かった
です。白石温麺は親孝行の息
十一月十一日から
子が考えて作った食べ物とか
十二日まで伊香保温泉
伺っておりますので、あやか
とりんご狩りの旅へ行
りたいものです。
ってきました。一日目
はフラワーパークで鍋
今回の班編成は『のんびり
班』でしたので時間の余裕は 付きの昼食。二日目はネギト
十分でした。道中、車椅子の ロ丼付きの『佐野ラーメン』
。
方、刻み食の方等細かい配慮 ラーメンには大きな焼き海苔
が必要な利用者が多かった旅 が二枚。醤油味の昔懐かしい
行でしたが、近年障がい者対 味がしました。二日目も懐か
応の設備が少しずつ整備され し い レ ト ロ 調 の 自 動 車 が 展
何かと便利になってきたもの 示してある自動車博物館を見
だとの印象を受けました。今 学。りんご狩りは勿論食べ放
後更に整備が進み、より旅行 題でした
が便利になって来る が、ラー
ものと期待が膨らむ メンと車
旅行でもありました。だけでも
普段は泊まれぬ豪 懐かしい
華な旅館にも宿泊で 味わいの
きて満足の行く旅行 ある満足
とあいなりました。 のいく二
観光会社の方お世 日間でし
た。
話になりました。
『伊香保温泉とりんご狩りの旅』

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ご苦労さまでした。
退 職
長谷川由紀看護師 さん
呼びかけられていますが遠目
が基本です。私も勘違いをし
編集後記
ておりました。年末に向け交
通安全に心がけて下さい。 運転乗車百態。さまざまな
運転をする方を多く見受けら よいお年をお迎え下さい。
れます。先日は方向指示器を
左にあげた後、右折して行っ
個人情報
た車には吃驚しました。歯磨
平成十七年四月一日施行の個人
情報保護法に基づき、写真は本人
きをしながら運転していた方
等の了解のもと掲載しております。
もおりました。早目の点灯が
十二月十日、グランパルティで忘年
会を行ないました。
テーブルの飲み物、
食べ物は盛沢山でしたが、あっという
間に食べ尽しておりました。料理以上
に 面 白 い 余 興 で 会 も 随 分 盛 り 上 が り、
大変楽しい催し物になりました。

九月いっぱいで長谷川看護
師さんが退職されました。短
い期間でしたが、優しい人柄
から利用者に随分と慕われて
おりました。家庭の事情で辞
九月十六日よりはまぎく荘 め ら れ る こ と に な り ま し た。
の看護師として勤務すること 今後のご健康をお祈りいたし
になりました田井則子です。 ます。
今まで看護師として得た経
験を活かし利用者さんとのコ
お元気で
ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 大 切 に、
一日も早く頼られる看護師に 退
所
なれるよう頑張りたいと思い
ます。どうぞ宜しくお願いい
今年の四月で早川寛子さん
たします。
が退所し『はまゆう』へ移り
ました。お元気でお過ごし下
さい。

入 所
佐々木恵子 さん
忘年会
きました。かがみ美容室様
ありがとう
を始めお忙しいなかおいで
ございました
い た だ き、 女 子 利 用 者 の
カットをしていただきまし
た。普段手入れが行き届か
ない髪ですが、お陰様で別
十二月六日、内郷の理美 人のような面立ちになりま
容組合の方々により散髪の した。ありがとうございま
ボランティアをしていただ した。

利用者紹介
田井則子 さん
看護師
今年の五月よりはまぎく荘
へ入所しました。これまで短
期入所を利用しておりました
ので、すぐに他の利用者に溶
け込み仲良く生活しておりま
す。よろしくお願いいたしま
す。

第 96 号(4)
く
ぎ
ま
は
平成22年12月発行