特 集 〈ものを作る〉って楽しいね! 真似では、楽しさが味わえないね! −4 年間にわたる現代GPの活動を終えるにあたって− 教育学科准教授 岡 部 美 香 はじめに 価格が少し上がります。それゆえ、許可なく名前が乱 本学が行っている事業の1つ、現代 GP「知的財産 用されることによって利益が不当に害されたり生産物 創造・活用力を育成する教員の養成」の活動が、この や製品の質が変容したりしないよう、これまでは「保 3月で終了します。ここでは、4年間にわたるこの事 護」することが知的財産に関しては重視されてきまし 業の活動内容と成果をご報告したいと思います。 た。また、保護するための専門知識をもった職業人を 養成するということが、知的財産教育の中心になって 現代 GP とは? 現代 GP は、正式名称を「現代的教育ニーズ取組支 援 プ ロ グ ラ ム 」 と い い ま す。GP と は、Good KYOKYO No.123 Practice の省略形で、よい実践、という意味です。 2 きました。つまり、これまでは、専門家の職業教育を 行う高等教育において知的財産教育がさかんに行われ てきたのです。 しかしながら、知的財産は、ガラスケースのなかに 「現代」とついているのは、現代において社会的な要 収められたまま、使われないままですと、まったく意 請の強い政策課題に対応したテーマを文部科学省が設 味を成しません。人々の共有財産、あるいは、人類の 定しているからで、現代 GP は、そうした現代的な 共有財産になってこそ意味がありますし、また、経済 テーマに関する、各大学等から応募されたプログラム 効果もさらに上るといわれています。ですので、近年 のなかから優れたものを選定し、財政支援を行うプロ は「保護」だけではなく、知的財産の「創造」・「活 ジェクトです。 用」が大事なのではないか、と考えられるようになっ 「知的財産」は、平成15年に内閣府に知的財産戦略 てきました。 特集 本部が設置されて以来、注目されている領域で、現代 特に「活用」に関しては、専門家だけではなく、一 GP の1部門として設置されています。本学は、この 般の人々がルールを守って活用することによってこ 知的財産部門に応募し、平成17年に選定され、4年 そ、知的財産は大きな意味をもちますし、経済効果も 間、事業に取り組んできました。今年度がその最終年 上っていきます。したがって、知的財産の活用をめ 度でした。 ぐっては、一般道徳、一般教養として知的財産に関す 事業の目的は、豊かな知的財産を有する京都の地域 性を活かしながら、知的財産創造・活用力を育成する のに必要な資質能力をもつ教員を養成し、初等教育段 る意識を育んでいかなければならないということが課 題となってきています。 本学の GP は、まさにここに着目しました。本学は、 階での知的財産教育の活性化をめざす、ということに これまで高等教育を中心に行われてきた知的財産教育 ありました。 を初等教育の段階から行えないか、行うとしたらどの ような内容と方法で行えばよいのか、について研究す 知的財産とは? ることを試みたのです。 知的財産とは、人間の知恵や工夫から生み出された 創造物のことをさします。例えば、科学技術の発見や 事業の内容 発明、著作物・出版物、伝統工芸・芸術、歴史的文化 本学 GP の事業の目標は、まず1つには、小学校に 財、世界遺産などが、これにあたります。また、映画 おける知的財産教育の教材および授業の開発、もう1 やゲームソフトなどのコンテンツ、Disney の製作し つには、それらを活用した教員養成プログラムの構 ている映画などの著作権も知的財産です。さらに、地 築、でした。1つめの目標は研究部会、2つめの目標 域ブランド製品(地域の名前が入った生産物・製品) はカリキュラム部会が中心となり、活動してきまし も、やはり知的財産です。 た。 これらの知的財産は、経済活動と密接に関わるもの 研究部会には、京都府・京都市それぞれ2校ずつの です。宇治茶を例に挙げると、ある一定価格で出回っ 研究協力校の教職員の方々・子どもたちにも加わって ているお茶が、「宇治茶」という名前がつくと、その いただきました。民話、先端技術、京野菜、デザイン という4つの知的財産それぞれに即した教育実践に長 め、意識を高めるために、知的財産に関連する授業を 年熱心に取り組んでこられた学校が、研究協力校とし 開講しました。基礎セミナー、知的財産法概論などい てご協力下さいました。民話部会にご協力いただいた くつかの授業がこの年に始まっています。知的財産教 伊根小学校は、民話が非常に豊富な京都府北部地域に 育に関するセミナーも開催しました。さらに、本学図 位置しています。先端技術部会にご協力いただいた梅 書館のなかに知的財産コーナーを開設し、学生が知的 美台小学校は、学研都市がすぐ近くにあり、GP の事 財産および知的財産教育について自習できる環境を整 業を学研都市の科学博物館の方が見に来られたことも えました。 ありました。また、京野菜部会では、まさにすぐきな どの京野菜を育てている畑に囲まれた大宮小学校の先 生方に研究協力をいただきました。そして、デザイン 部会にご協力いただいた六原小学校は、清水焼などの 伝統工芸の工場や販売所が校区に立ち並ぶ、長年にわ たって図画工作の研究を重ね、実績を上げてこられた 学校です。 4校の研究協力校の教職員の方々・子どもたち、そ して京都府教育委員会、京都市教育委員会のご協力の した。 17年度の活動 19年度の活動 19年度は、まず、18年度から開発してきた試案 おける知的財産、および、それを教材化する過程やそ 教材・試案授業をさらに改良し、発展させるという試 れを主題とした授業実践の実態について調査分析をさ みに力を入れました。その結果、知的財産に関するさ せていただきました。これは私たちにとっては、非常 まざまな教材が生まれ、本学の学生が各研究協力校で に重要な意味をもつ活動でした。いきなり外からやっ その教材を用いた授業を実践させていただくこともで てきて、とってつけたような内容を注入するというや きました。そのうちのいくつかを紹介します。 り方ではなく、研究協力校がそれまでずっと受け継ぎ 民話部会では、子どもたちが地域の民話をもとに紙 発展させてきたカリキュラムや授業内容にできるだけ 芝居を作成し、それを友だちに見せながら実演的に語 添いながら、知的財産教育という新たな実践を展開で るという授業を実践しました。これによって、10を きるよう、調査と話し合いを何度も慎重に重ねまし 超える伊根地方の民話が紙芝居と語りというセットの た。 形で知的財産化され、受け継がれることとなりました。 先端技術部会では、 「ものの性質」の学習を通して、 知的財産の「創造」と「保護」の意識を子どもたちに 育むための授業を実践しました。まず、子どもたちは 「ものの性質」に関する一定の知識を獲得し、それを 活用して便利な道具のデザインを創造しました。次 18年度の活動 18年度に入ってからは、4つの研究協力校で、知 的財産教育の試案教材や試案授業の開発に取り組みま した。また、知的財産に関する本学の学生の理解を深 3 特集 まず、初年度(17年度)は、研究協力校の校区に KYOKYO No.123 もと、GP の事業は、次のような活動を展開いたしま に、そのデザインが他の人に無断で利用されるという は、知的財産の専門家(弁理士)を講師としてお招き 事態について、子どもたちにいろいろ感じたり考えた し、本学の教員とともに、知的財産に関する基礎的な りしてもらいました。 理論や知識を教えていただいた後、上に述べたような 京野菜部会では、実際に京野菜(万願寺とうがら 研究部会で開発した教材や授業を学生に紹介・教授す し)を子どもたちが育て、収穫し、それを家族の人た る、という授業です。また、ほかの教職関係の授業で ちと調理して食べるだけでなく、さらに、子どもたち も、この GP で開発された教材が活用されました。 が万願寺とうがらしの絵を描き、その絵に詩をつけ、 そして、もう1つ、知的財産、特に著作権に関する さらにその絵と詩をアイロンプリントしてオリジナル HP も、19年度から立ち上げました。ここには、学 T シャツを作成する、という一連の授業が行われまし 生生活や教員生活のなかで必要とされる著作権に関す た。京野菜について詳しく学習した子どもたちには、 る知識やその解説が掲載されています( 「学生と教師 一人ひとりに本学から「京野菜ジュニア博士認定証」 のための著作権基礎知識 −学生生活や教育場面に対 が送られました。 応して−」http://www.kyokyo-u.ac.jp/KOUHOU/ gpcz/cyosakuken/index.htm 2009年3月 3日 現在) 。 20年度の活動 最終年度である20年度には、成果発表の場として、 KYOKYO No.123 平成20年11月15日(土) 、本学 F 棟大講義室におい 4 て知的財産教育シンポジウムを開催しました。シンポ ジウムのタイトルは、 「小学校における知的財産教育 を充実させるために」です。 このシンポジウムでは、まず第1部では、基調報告 として「知的財産創造・活用力を育成する教員の養 特集 デザイン部会では、子どもたちがオリジナルデザイ 成」というこの GP の概要が説明され、続いて、それ ンの清水焼茶碗を作成しました。子どもたちは、学校 ぞれの研究部会で調査研究・研究開発・授業実践に参 のなかの好きなところ、好きな物を絵に描き、それを 加していた学生や大学院生たちによる「活動報告」が 自分なりにデザイン化し、世界でたった一つしかない 行われました。民話部会は、石原昴朋氏、巻木佳菜子 清水焼茶碗を生み出したのです。また、茶碗に合わせ 氏、和田雄弘氏。先端技術部会は、三木学氏、鈴木雄 て若狭塗りの箸も作成し、子どもたちは、自分の作っ 大氏、寺野綾氏、村木庸平氏(当日の発表は、都合に た茶碗と箸にふさわしい食卓をイメージして工作で作 より本学准教授の谷口和成先生) 。京野菜部会は、中 り上げました。 島信氏。デザイン部会は、鈴木光子氏。GP の活動に こうした授業や教材以外にも注目していただきたい 参加した学生たちの代表として登壇した彼らは、活動 のが、新たに開講された知的財産教育関連授業です。 の様子を生き生きと伝え、知的財産教育の意味を力強 19年度から、本学のカリキュラムには知的財産教育 く訴えていました。 論という授業がさらに1つ加わりました。これは、本 学オリジナルの知的財産教育関連の授業です。これ 第2部では、知的財産教育論の授業でもお世話に なっている弁理士の大西正夫先生、本学の植山俊宏教 授、そして私の3人が登壇し、 「小学校における知的 さらに、上に述べました HP「学生と教師のための 財産教育を充実させるために」と題したディスカッ 著作権基礎知識 −学生生活や教育場面に対応して ションを行いました。GP の成果としてここで提示さ −」をもとに、パンフレット『学生と教師のための著 れましたのは、小学生にとっての知的財産マインドと 作権基礎知識 −学生生活や教育場面に対応して−』 は何かということと、小学校における知的財産教育に を作成しました。本学の学生・大学院生・教職員以外 おけるポイントはどこかということです。 にも近隣の小学校等に配布する予定です。 まず、小学生にとっての知的財産マインドとは何か ということについてですが、これは、 〈ものを作る〉 ことの楽しさ・面白さと勝手に人が作ったものを真似 することへの違和感であろう、という結論に私たちは K y o t o U n i v e r s i t y o f E d u c a t i o n 学生と教師のための著作権基礎知識 ー学生生活や教育場面に対応してー 達しました。そこで、研究協力校で実践させていただ 大学生活と著作権 いた授業のなかでは、子どもたち自身にものづくりを 体験してもらうことを活動の中心に置きました。 ところが、ここで私たちは、小学校教育ならではの (1)論文・レポートや研究発表 (9)コンピューターソフトのコピー (2)図書館での書籍等のコピー (10)自己のウェブサイトでの他人の著作物の利用 (3)講義や授業での使用 (11)屋外にある著作物の写真のウェブサイトへのアップ (4)授業の一環としての演奏会や演劇発表 (12)自分のウェブサイトから他人のウェブサイトへのリンク (5)サークル活動の一環としての演奏会や演劇発表 (13)インターネット上の掲示板や動画投稿サイト (6)大学祭等での映画等の上映会 (14)ファイル交換ソフトの使用 (7)大学祭等での芸能人によるイベント (15)ネットオークション (8)CD・DVD等のコピー 他人の著作物を利用するには 課題に直面しました。小学校の授業で子どもが何かを (1) 他人の著作物の利用 (3) 自由利用マーク (2) 著作権者の許諾が必要ない場合 (著作権が制限される場合) 作るとき、学校の教員はしばしば、 「上手な人の作品 いう指導をします。ここでいう真似と、上で述べたよ (1) 著作権を守る法律 (4) 著作権法の特色 (2) 著作物とは? 著作者とは? (5) 著作権はいつまで保護されるのか? (3) 著作権とは? (6) 著作権を侵害すると? 学校教育と著作権 うな違和感を催すような、あるいは社会では経済上の (1) 著作権法35条について ー教員になるみなさんへー (3) 著作権法35条の限界 (2) 児童・生徒の著作権について 不利益を他人に与えてしまうような真似とは、どこが 著作権情報 違うのでしょう。この違いを小学生に説明するのは、 極めて難しいことです。 京都教育大学 現代GP 2008年11月 そこで、パネリストの大西先生からご提案いただい たのは、次のことでした。知的財産教育、特に小学校 て楽しいね!でも、すっかり真似をしてしまうと、そ 5 おわりに 最後に、この GP の活動の成果をもう1つ報告し、 の楽しさが味わえないから嫌だよね!」という子ども 稿を閉じたいと思います。小学生が知的財産と向き合 たちの感覚をベースに置いたらいいのではないか、と うとき、彼らには「利益」、 「経済効果」などという、 いうことです。この原稿のタイトル「 〈ものを作る〉っ いわゆる大人の事情はほとんど関係ありません。知的 て楽しいね! 真似では、楽しさが味わえないね!」 財産を創造することがどんなに楽しいことなのか、創 は、まさに私たちが最後に辿り着いた、小学校におけ 造した知的財産をどんなに周囲の人は喜んでくれるの る知的財産教育のめざすべき理念なのです。 か、知的財産を生み出すために職人や専門家といった 人々はどのような努力をしているのか。子どもたちが 注目するのは、人間が生きることにとって意味をもつ 知的財産です。これを、弁理士の大西先生は、「パブ リック・ドメインとしての知的財産」と言っておられ ました。これは、人々の(人類の)共有財産としての 知的財産という意味です。知的財産といえば、大人は すぐ経済的なことがらを考えてしまいますが、知的財 産とはそもそも人間が生活改善・向上のために作り出 したみんなで共有すべき財産のことを意味するので す。このことを、あらためて小学生から学ぶことがで きた…これが、GP におけるもう1つの、教員志望の このシンポジウムの内容を中心に、現在、最終報告 書を作成しています(平成21年3月末発行予定) 。ま た、機会がございましたら、ぜひご一読いただけまし たら幸いです。 学生と彼らを教育する本学の教職員にとっての大切な 成果となりました。 特集 における知的財産教育においては、 「 〈ものを作る〉っ KYOKYO No.123 もっと知りたい!著作権 や方法のいいところを真似て、工夫してみなさい」と 特 集 京都教育大学 特別支援教育 GP 「KYOの特別支援教育トライアングルプラン」 KYOKYO No.123 体育学科教授 井 上 文 夫 6 この GP は昨年度に採択され、今年度が最終年度に チームとして援助できる枠組みを作ることの重要性を なります。この GP の目的は、京都教育大学特別支援 述べられ、多くの参加者が熱心に聞き入っていまし 教育臨床実践センター、京都府・京都市教育委員会、 た。午後の第二部の「KYO の特別支援教育トライア 学校の3者が協働して、特別支援学校の若手リーダー ングルプランの成果と課題」と題したシンポジウムで や特別支援教育のスペシャリストを養成し、地域全体 は、佐藤准教授のコーディネートにより、若手養成プ の特別支援教育の内容を充実させることです。セン ログラムに参加した学生と受け入れ側の学校、スペ ターは現在、藤岡センター長のもとに相澤准教授が地 シャリスト養成プログラムに参加した現職教員からそ 域連携の中核となるべく着々と整備を進めています。 れぞれ貴重なご意見をいただき、活発な討議が行われ 若手リーダー養成プログラムは、本学学生が公立学校 ました。最後に、文部科学省特別支援教育課の新谷氏 でのアクション・ラーニングを通して、臨床心理学・ より、本シンポジウムのコメントと今後の特別支援教 医学・教育学の視点から特別支援教育の核となる3つ 育推進において、本学が果たすべき役割と期待につい の技能を獲得するプログラムですが、今年度から発達 て話され閉幕となりました。 障害学科の佐藤准教授を中心とした指導のもとに京都 特別支援教育が全ての学校の現代的教育課題である 市および京都府のいくつかの公立小学校でのプログラ ことから、本プログラムの集大成として、 「特別支援 ムが開始しており、その成果の一部はシンポジウムで 教育ハンドブック」を教育委員会の協力のもとに作成 も発表されました。また、若手リーダー養成プログラ し、京都府内全ての公立学校教員に配布する予定です。 特集 ムの一環として、附属教育実践総合センター主催の 本GPは、今後展開される、学校での特別支援教育 「特別支援教育のブリーフセラピー」と、美術科と特 への取りかかりとなる種をまいたようなものです。今 別支援学校の連携による「陶芸ワークショップ」の2 後、まかれた種がそれぞれの学校や地域でどのように つが開かれました。スペシャリストの養成は特別支援 成長して、どのような実を結ぶかを楽しみにして見守 教育コーディネーターとしての専門性を高めようとい りたいと思います。最後に、本GPの実施にご協力い うものですが、大学院での発達障害児教育専修による ただいた多くの先生方に感謝いたしますとともに、京 「特別支援教育実践演習」 「特別支援教育事例研究」の 都での特別支援教育が多くの人々の連携のもとに発展 授業では特別支援教育士の資格に直結するプログラム し、苦戦する子どもたちの幸せへとつながることを祈 を提供し、これまで多くの現職教員が登録受講し、好 念いたします。 評を博しました。スペシャリスト養成のもう一つの柱 となる臨床心理士や学校心理士などの更新ポイントと なる研修については、今年度は9月に宇都宮大学の梅 永教授による「発達障害児の就労を考える」 、12月に 東京学芸大学教授の「LD 児の読み・書き指導」が開 催され、多くの参加者がありました。さらに、この2 月には東北大学の本郷教授による「気になる子どもの アセスメントとその支援」が開催されました。 <写真1>シンポジウム これまでの活動のまとめとして11月29日に京都 教育大学 特別支援教育 GP シンポジウム「今後の特別 支援教育推進における大学の役割」が開催されまし た。午前の第一部では、筑波大学の石隈利紀教授よ り、「チーム援助に基づく特別支援教育」と題してご 講演いただき、子どもの苦戦を援助するには教師が一 人で抱え込むのではなく、学外を含めた多くの人々が <写真2>講演のようす
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