PDF 2854KB - 日本銀行

説(その
一
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金
融
市中金利引上問題の検討
はしがき
四
m ・4 ・│
昭和
処し ては投資信託迎営の他全性保持が優先すベ会ではなかろうか。此のことは当
.
弥力性を持たせるべBH ものとして 、こ の際市中金利の引上を妥当とする凡解か
たしかに、現在の金融情勢には、この様な見解を生ぜしめる背景がないわけで
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ゅ然しそれと同時に想起されるのは、僅か二年程前の昭和三十七年上期に、金制
行してオ ーバーロ ーン解消問題が叫ばれ企業の資木椛成是正の必要が説かれた事
系の歪みの正常化過程として促進されたものと解さ れる。 又右の金利引下論に先
利引下の袈輸はコスト引下の児地から主張され、特に戦後インフレによる金利体
自然的な命利引下の地盤となるような資金需要の減退があったとは凡られず、 金
みた経緯である。当時は朝鮮動乱ブーム後の微弱な反動が来た時ではあったが、
くということではない。不況則には不況則なりにこれに通わしい析な投資屈の削
となった機会に、オー プン型の
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引下識が広︿唱えられ、 その 年の十月に一般的な貸出金利 の引下となって実現を
討すべ・8時であろう。(別所)
われてきた従来の投資信託の運営は今回の健全化措世を転機として樹木的に再検
て新な投資心理に訴えること等も考えられよう。務銀成加を挙げること水位に行
発展に努力することも考えられるし、単位型についても投資銘柄に特殊性念与え
により収益分配町で 紺 Eオ ープン型に近ずくと
拓を柏極的に闘って みる余地もない訳ではない。現行の単位型も今次の条件変更
る。又かように他全性本位に考える ことは当面消極的方針のみによって処してい
ば投資信託に対する大殺の信頼を繋F、将来仲びる索地を盤うこととなる筈であ
述べられている。
刺を引上げると共に、資本部硝のため預金利子の引上も考臨するなど金刺政策に
も
、 w資金需目裂を抑制するため、特に低利を必要とするものを除き、一般貸出金
一
一
月 二十日全銀協よ り政府及び円 本銀行に対して行われた要望書に よってみて
一
るのでは ないかと する見解が現れるに至っている。
が期待出来るか否か、この際市中金刺も引上げて資金需要の源を狭める必要があ
本格化と共に、こ の 様 な 日 銀 上巾銀問 の金融引締措雌のみで、果して引締の効果
質的にかなり顕著な引上を見ているが、市中銀行の対企業金利は、少くとも表面
金利に関しては、 この間据え世曾のま Lの推移となっている。そこで金融引 締 の
昨年十月以来、金融引締政策の強化によって、日本銀行の対市中銀行金利は実
四
面の投資信託の発展引いて は資本蓄積には若干の影響があ ろうが、 長期的に見 れ
向わない資金を導入してこその投資信託である。従って現杭及び当姻の悩抽出に対
流入させるべきか否か腕聞の余地がある。単・に小口資金であるが故にのみ株式に
れば資金源の保謹の方がその結果としての資本蓄積よりも桜先すべきこととなる
であろう。文資本議制の側からみても株式資本に適わしくない不安定な資金まで
両者の関係を考察するに、先ず投資信託の資金源は前に見た如︿本細な大衆投
資に依存しているのであり、その集税の結果大会な資本蓄柏となったことを考え
うことが投資信託の今後の在り方に対するキイポイントとなるであろう。
待される所 は益 々強︿なっているといえる。従っ て誌に投資信託の健全性維持と
資本蓄積り要請との矛盾が表而化することとなり、その何れが優先すべきかとい
再評価問題等に現われている如︿株式資本面の充実に重点があり、投資信託に則
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が要制されている。特に今後の資本訴秘はオ ーバー ・ポロウイングの是正 ・資 産
大いに寄与したこ とは明かであり、かかる国民経済的な見地からは愈々その発展
これに対して投資信託は資本蓄積に大きな役割を果したし、株式市場の発展に
る
。
の当然であり、既に述べた改善措置等もかかる見地から理解されるべきものであ
て投資信託も亦その発展よりも内部充実に心掛けるべき時期に来ていることは挫
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情なども見逃すべきではなかろう。
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顧みると念、一面資金需給の逼迫という事情を
︿る現在の環境 -V市中金利をめ ,
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四四 三
〈鐙〉 預金平均利事及び貸出平均利率は全国普通銀行勘定による。
軽視することは出来な いが 、他面二年前に金利引下論を生ぜしめた如き事情は現
僅もなお多︿残っている点も亦同じく軽視を許されないところであろう。市中金
地は、当面 の資金事情と共に 、より傑︿我国経済の現状、金融の特色等に
剰の問.
根ざして検肘さるべ舎・ものであるように恩われる。
なお、本問題の検討に入るに先立って、市中金刺の動きに関する現在の位置を
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預金、Il~){.IJ碍1
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確めておくととが必要であると思われるので、以下簡単にその回顧を行うことと
する。
市中金利の動きは、臨時金利調整法の規定する誠によってみれば 、概略第一図
に示す如く(細部につ いては第一表参照﹀貸出については終戦以降の急識な引上が
ニ│四年をピークとして引下 に転じ、 二十五 年の初め以来数回に亘り小
昭和二十一
幅乍ら漸次引下を見、二十七年十月の引下を最終として現在に及んでいる。一方
預金については、終戦以降漸次引上げられているが、二十六年九月決定の線を最
終として現在に至っている。以上の 如き貸 出金利の引下、預金金利の引上は、 終
戦後の貸出金利の 一方的急上昇によ る金利休系 の歪みを調整しよ うとする動き で
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観を呈しているのが現時点の状態であるように窺わ れる
金 金金年月月
臨時金利調整法による市中金利推移
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(第一表)
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市 中金利引上問題の検討
知通期
〈第一図) 臨時金利調整法発足以降の主要金利の推移
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三O O万円以上一
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、 損保等への企業の 借入申込は著し︿活滋とな っているが、 この
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場合、特に終戦 後の烈しい インフ レ則を経た現在、企利の引上が資金需要を減
間 右 の 如き、 企業側からの云わぱ緊急川市耐質的な資金時裂を別としても、 我悶の
釦何に他 企な抑力性役張っているかという事実に注目する必要があろう。
け制力なものとなっていると云わざるを得ないが、反而それよりも企業金融が
金術裂が収 納を別待出来ないということは、現症における金利の機能がそれ だ
す上にあまり有点 であるとは思われない。金利の引上に拘わらず、 企業 側 の資
ともかくこの一 例 を以てしでも市中金利の引上が、当而の追加 資金 需要 を 減 ら
別途附保契約の如何等複雑な関係があり単に表而金利のみでは判断し如いが、
点は他の借入条件│担保提供の関係、則悶の長さ、歩積み預金の有無、或いは
ような場合の金利負担は何れも企業にとって相当不利となっ ている。尤もこの
の結果、
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金利引上論の中心的な地位を占 めるものであ るが、 以下具体的に貸出抑制上の効
果及び預金般収上の効果に区分して検討を 加えた い
。
凶貸出抑制上の効果
市中金利の引上が、一般資金偏箆をある桂皮削減する影響を戒すであろうこと
は原則として否むことは出来ないが、現花の我国総済の状態で、それがどの程度
の効mmを持ち得るかは放に松肘を加える泊りこれに大暑な望み を町附することは囚
雌であると考え られる。
企業金融の現状からみれば、金利の新干の引上ということで追加資金刷襲を
引込めるか否かむ しろ疑問に思われる而が多い。例えば、最近の市中金融温迫
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四・四O
四 ・八O
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市中金利の 引 上は資金簡給 の源泉に如何なる影響を与えるか、この観点は市中
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らす上に有効に作用するか否かなお疑問の拭えないものがある。
市中金利の引上をこの様にみることには、金融木来のオーソドックスな見地から
ぎが企梁経営の動向を導く桁針として有効に作用するか否か必ずしも骨定的に
小刻みな動
。 この様な環境では、金刺の .
待し勝ちな傾きのある点が脊まれな い
惜にある。従って実際企業家の判断がその方を重視して、勢い債務省利潤を期 ・
顕著な騰勢を辿って居り、又為替 レ lト切下げの不安も絶えず捜顕し勝ちな実 ,
ると云う外はないであろう。その理由は 二局にして云えば、現在の経済状態が単
実情或いは金融のみならず経済全般の突態がその採用を妥当でないものとしてい
全面的に否定するもの Lように響︿かも知れないからである。これについては、
右の如き金利の機能はもとより否定さるべきものではないが、現在の我国金融の
上げ、.或いは引下げるべ主所詔正統的な金刺政策の採用を
市中金利を機動的 に引.
それは、この様な見方は、金融の繁閑に応じて
魁二匝の引上が資金需要の収縮の上に効果的に影響を
も見られない。金利の一 一
純に高金利を以て臨むことが出来るような﹁好況の末期﹂という如き感覚で律せら
D
与えるのには、金利の引上がコス トに如何に響くかという点よりも、前討を如
れないものを持っていると認められるからである。現在の金融が流動的な商業金
強い疑問が生ずるかも知れない
何に引締め物価を如何に下げて行︿かという観点から視られ、これに応じた業
融を主体とするものならば、金利の機動的な信用調節作用が円滑な経済効果を挙
即ち、我国の実情としては、粉々長期にみれば少︿ともこれまで物価は相当
界の警戒的な態度が業界自体の側か ら生ずるような環境になって居らねばなら
り、その方をむしろ主体として考えねばならず、 而も借入先の企業の基礎が脆弱
げることが期待出来るであろう。然し同定的な企業金融に深︿足を突込んで居
なものが多いという状態では、金利の槻助的な捌節作用に笑際的な期待宏得せる
ない。現状はこの点でも環境未熟であるように思われる。
問市中金利の引上は屡々指摘される如く、企業の資本構成における 他人資本依
は、この点も実施に困難な事情がある。金刺の引上がどの程皮製品コストの上
果は相当に期待し得るかも知れない。然し企業が一般的に借入過多の現状で
より昭和六年に至る 十五年間について、定期預金 の伸びと定期預金利子率の動き
ない。試みに、金利が比較的経済情勢の推移に応じて動いたとみられる大正六年
預金金利の引上が預金吸収上相応の刺執を与えるであろうことは之亦否定出来
同預金吸収上の効果
ことは難しいと見るべきであるう。
存の挺常な商さに閑述して検討されねばならない。実際問題として若し金利の
に響くかは、-概に算定し難いが、海外諸国との比較関係からみれば 、その 競
を掲げ、併せてこの間の国民所得の動向と卸売物価の推移をみれば第二図及び第
に述べた事情にも拘らず資金需要抑制の効
引上が大幅に行われるならば、以 LL
争力を弱化せしめることは避けられないであろう。この点更に立ち入って、市
国民所料と貯諮性預金の勤きは、 かなり顕著な並行関係にあると認められ
。
る
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二表の通りでるって、そ こには次の様な関係が認められる。
中金利の引上を企業に対する追加貸山部分についてのみ大幅に適用すると云っ
た方法でも考えられ Lば、コスト令体に響かないように追加信用を抑制すると
とも考慮されよう。然しこの様な山中娘行段階での高単適用制度の如含考え方
が突際的に行い符るか杏かは、企諜の取引関係の被雑多岐にわたっている状
は、貯蓄性預金の増加は国民所得の上昇程には上向きとなって居らず、又逆に
間右の点を吏に仔細にみると、国民所得の上昇の裂に物価の勝貨がある場合に
ざるを得ない。
物価が低落傾向にある際には貯蓄性預金の動きは問民所得の上昇に劣らない上
況、或 いは亦果して妥当な基準が求められるか否か等の点からみて疑問に思わ
以上検討の結果は、我国経済の現状としては、市中貸出の段階で、い ま直ちに
向きとなっている。 ζ の点は
ωに指摘した関係を補って物価がこの聞に有力な
高金利政策を実施しても、実際上これが企業側か らの資金需要の減退となって現
調整因チとなっていることを示している。
四四五
なお営諜性預金の動きについては、この場合には物価の動きと脱めて留按な
れ、所期の効果を収め得るか否か疑問の面が多く、むしろ一般的な金刺負担の増
結の面だけが現われて、望ましからぬ事態となるのではないかと思われる。然し
市中企利引上問題の検討
四回大
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ー昭和
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/十月基準﹂
卸売物価指数
明 治三 十三年
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(単位 百万円)
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説(その
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とした預金金利の引上であり、問題は前項検討の観点に帰っ て行︿点を指摘せ ざ
るを得ない。
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並行関係が認められる。
減
間次に預金金利と貯蓄性預金の動舎をみると、金利が上り、又高金利状態が続
率
五
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4%
︿といった時期には貯蓄性預金の伸びも良い が、金利が下る時期に於 ても、預
銀
2 3 4
金はある程度増加し、或いは亦左程の減勢となっていない状態も認められる。
預
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位向
右に挙げた諸点からみると、貯蓄性預金の動会は国民所得の勤き及 び 物価の 勝
高
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沼と務接な関係を以 て説明さるべPことが判明する。金利との関連も勿論経視す
国
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べきで はないが、金利の引上、引下が預金の吸収にどう響︿かと云うことになる
と、なお考慮すべき点がある。即ち預金金利自体 の性絡について考えてみると、
残
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3 1
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一般的には景気上向、下向何れの際にも先ず資金需給 関 係 か ら 貸出金利が上昇或
いは下降 し 、 預 金金利 はこれに随伴して動くのが通則 であろうと思われるの即ち
金利の勤きにおいて主導的なのは貸出金利であり、預金金利は従属的であると考
えざるを得ない。この点終戦以降、特に昭和二十六年中貸出金刺の据慣きに拘ら
ず、 預 金 金 刺 のみ年間一 二固にわたって引上げ られた措置などは極めて異例々もの
と云わざる官得ないが(貯蓄性預金の増加も略々 この時の利上げを機 としてその
後 木 格 的 な増 鈎 と な っ て い る ) こ れ は 云 う 迄 も な ︿ 戦 後 の 特 殊 な 状 態 に 対 す る 制
全
8
整過程として見なければならないことである。この調整が現状を以て完了したか
否かは、 な お 検 討 の余地の存すると ころであろ うが、 然し後に触れる銀行経理ぬ
金
観点からも預金金刺のみを引上げる余地は狭まっている点は否まれないであろ
増
七一一
一、二七八
預
う。預金利 平課税の減免によって実質的 な 預金金利の引上を図る ことも考えられ
末
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、八七
間
るが、こ れ に は 他 の資金吸収ル l卜 との均衡からも検討さるべ会問題を残してい
4
尋
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年
る。何れにしても、預金金利引上の問題は本直に云って、貸出金利の引上を前提
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所
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第二図
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ングの 問題が指摘され、 企業金融の健全化の必要が大き︿とりあげられている。
右 の 推 移 は、 この間に増資、内部留保或いは資産再許価等を通じて自己資本の
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ある。
特 に 最近
四四七
産の評価不足に 伴う過大刺益の計上、それ に伴う税負担の過重、国当流出の過大
て来ている点に注目を払う必要があろう。資産再評価の徹底は云う、迄もなく、資
資 産再評価の徹底化の気迫が頓に 昂玄り、強制実施の線が有力化し
実施の促進等が考慮され、その 一部が実行に移されて来たことは周知のところで
いう点からは配当金の 一部損金算入措置、減価償却率の引上、或いは資産再評価
蓄 積 増加があったにも 拘 わ ら ず、 なお銀行借入が引続きこれらを上廻った結果で
最近の資本構成推移
七
市中金利引上問題の検討
十
比本
燃しその後最近古での推移は、例えばこ れを企業の資本構成の閥係からみても、
(第三表)
ノ、
十
比率・
あり、我国の現状では放置すればこの傾向は改らないのみか、むしろ益々深︿な
一
二六
四・
ハ
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六回 ・八二
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三 O丸六回六六三 三 九五三 一
左の如く反って他人資本依存の風は若干乍ら深まって居り、改善の跡は一 般的に
る
。
但し国民所得は土方博士推計によるハ山田雄三氏自本田凶民所得総計資料よりv
%
五・六四
五・一八
。
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(街考) 金融事項参考容による。
期期
る倶れさえ抱かざるを得ない。との点の改善については、従来自己資木の充実と
に
年年年 年年年年年年年 年年年
はこれを認めることが出来ない状況にある。
査
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六五回三二 一 間三 二 一
二、企業金融健全化の観点から
比祭
部 経 」 ー一 一
。営
分
析
調
勾企
正
tは、企業金融の健全化の観点から妥当で あるか否かが次の問題
市中金利の引
上下
社郊
の主
平要
和
となる。
。本
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年年
約計
五局
八七
系統
十十
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メ九
融
四四八
一方、この聞の 金利の基準は貸 出 金利は二十四年以降小刻み乍ら逐次 引 下 げら
側不足を全面的に払拭 するには充分でな いこ とも指摘されて いるのでめるから、
︿企業経営の真実の盗に近付こうとするものであり、実際的にはそれでもなお将
産業の一般的な配当率は、 低下を免れな い情勢が誘致さ れよ う。然しそれは正し
不足 の企業の配当率の最高を抑えると いう形を とって 行われようとする場合、全
なる。 特 に 再 評価の強制実施が、強 制 の 過 程に於て 、再評価の未実施 或 いは実施
均利率は 二十六年下期まで上昇し て い る 点 が夫々指摘される。証券 利 率 の 上昇
等を通じて 二十六年までかなり の上昇を辿って居り、従っ て貸出、 有 価 託 券 の平
引下げている点誼び に貸出利事は低下してい るもの L証券利 率 は 公社 債 、 金 融 債
率は上って いる)経費率がこれを上廻る低下を示して 、 その結果、預金コストを
利は引上げられ、定期性預金の 比率は増加しているもの L (
従って預金の実効利
鞘の推移を説明するのに困難なように恩われる。然し更に仔細にみると、預金金
用制度の強化等をも含めて引上の線を辿っている。これらの勤きは一見以上の利
E つ日銀金利も 高 率 適
そのよ う な 低 利 益率、低配当率の情勢こそ我国企業のあるべ含真実の姿として 受
は、証券発行 の本格化が遅れて軌道に来って来たこと合反映するものであるが、
れて居り、 預金金利は比較的積極的に引上げら れて屑り、
取らね ばならぬもの と考えられる。
このようにみるとき、企業金融の健全化の 為には金刺の 引上げを通じて 借入依
経内列車の低下は経費額自体 の増加 にも拘わらず、 預 AM
止の批増が相 対的に比率の
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存度の低下を図ると一寄った方向よりも、むしろこれ まで不足していた償却の充実
低減を拙腐ら した ものである。
この様にみると、銀行経理の立場か らみて 、金利の引上、引下という ことももと
とは、統制下にある令利として避けられないところであろう。事実臨時金利制強
市中金利の引上引下に当って、市中銀行経理の観点が大島 C︿ 採り上げられると
。
とみる ことが出来 る
らず、 イ ンフレ的な金融情勢を符景として反って収抗噌加となって現われたもの
要因であることが判明する。こ L数年の経過も表而上、 利樹縮小の動舎にも拘わ
より軽視する ことは許きれな いが、 それよりも取扱資金量の増減こそ最も 重大な
法発足以来の助きをみても、貸出金利の小刻み な引下げ、預金金刺 の漸次の引上
場合、 如何である うか。
適用基準の厳格化、同利率の引上、各部恒迎手形制 度の廃止或いは適用の厳格化
等がどの程度実効金利を高めて行 ︿ かは見通し容易でない。然し何れ にせよ、市
さて 、 以 上 の 検討に基いて 、今後の 銀行経理の観点からみた金利問題を考える
げに 当って 、 市中銀行経理の立場がか なり大きくとり入 れられてい る
。
ところ で実際上の銀行収孤 の状況をみ ると第四表の如︿、 大体これ まで順調な
先 ず 第 一に、 日銀金利の突質上の引上 に も 拘 わ ら ず、市中金利令指 世︿とと
は、云う迄もなく、 市中 銀 行 経理 を陀迫すること Lなろう。昨年十月以降の 高 不
第一に資金量はその連用面をみる と=十四年上期以来 -買し て増加している。
中銀行の 運用総資金の コストと刺廻り の利鞘は相 当 程度低下する ζとは 不可避で
あるが、これ に加えて取扱資金箆も亦、金融引締方針の徹底化によって従来の仲
いる。
次に利子関係を一瞥すると、 第五哉の如︿、利鞘はご 十 四 年上川以来略々凶則
に亘って顕著な拡大をみたが、 二十七年を峠としてその後揃 小を辿る経過となっ
ている。
らみても従来の 傾向が こ Lで大きぐ変ってぐることは当然考え られるとこる であ
り、 従って 資金 量、利鞘何れの点からも当面の銀行収抗状況は 相当に悪化す るも
びを若し︿鈍化して行︿ととが??相される。昭和の初め数年間の不況枕 却制にお
けゐ如き、減少たみる迄に至るか否かは予断し難いが、 一ー三月間の預金減少か
これに対し預金、債券五び借用金も、大勢として は之亦一 貫 し て 増 勢 乞辿って い
る。特に借用金の増加本が最も高︿、預金、前券のそれが晶も低い推移となって
を悲︿。
収 誌 の仲びを示して来た。銀行収益を桝成するものは、云う迄もなく、取扱資金
位と受払利息の利鞘であるが、この点について吏に検討を加 えると次の点が注目
要請 が生ずる。
三、市中銀行 経理の観点 から
を図 る方向において 銘 力さるべきであって 、 この意味でも金利 の引上は避けた い
施 の結果は表面的な利疏率は藷ち、 配 当 事もある程度低下せざるを得ないこと
蛇びに賃銀の過高袈求等を防ごうとするものであり、従って資産再評価の徹底 突
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(第五表)
資金運用利廻、 コスト、 利 輸 の推移(普通銀行分)
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のと見なければならない。而して若し収益減の程度が著しいといった事態となれ
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四四九
稀貸出の最低率となっている。日歩一銭九出は年利六 ・九四%に当るから、 二十
入決済手形についてみると、その金刺は臨時合利調整法上臼歩一銭九厘として各
遇ば外されて来ている。然し市中銀行融資の段階では、輸入金融の大宗をなす、輸
を高められた。しかるに昨年十月以降屡次に亘る改正によって、優過の度合は漸
一 一月の改正によって日銀│市銀聞の関係では相当に優
一
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次低められ、特に本年 一-
移され、同年九月の日本銀行外国為替貸付制度の実施によって一段と優遇の程度
輸入金融に対する優遇梢置は、昭和二十五年一月民間輸入の再開と共に突施に
四、輸入金融に関する金利問題
その事例である。以下右の観点からこの問題に若干触れること Lしたい。
の調整を加えねばならぬ必要は解消していない。輸入金融及び短資関係の金利が
であり、一般的な金利引上方針に否定的 であるとしても、個々の分野でなお所要
現在の金利が体系的にみて多︿の問題点を持っていることは否定出来な いと ころ
以上に掲げた観点からの検討を、こ Lで一応収約してみると、-一般的な市中金
利の 水準としての引上は現在の金融の実情から妥当な措置と認め難い。 然し勿論
ハ例制考︼
鞘
ば、その観点から市中金利改訂の問題が撞顕することも考えられる。然し この点
については、なお 併せて考えるべき点が寡︿ない。
その一つは、不況期における金利の改訂に、銀行収益の圧迫が有力な因子ーと
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なったととは、過去の事例にも見られるが、その場合貸出金利の引上でなぐ、
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預金金刺の引下の線に沿って改訂が進められていることである。
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そのこは、これまで資金コストの毘要部分をなす銀行経費の増加は金刺改訂
論議に於てきして問題とならなかったもの L如くであるが、デフレ的な縫諸情
勢の下に在つては、従来よりとの点の閥、心が強まると恩われることである。
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常態であるが、我国ではそれがオ ーバーローン の結果、銀行経理の観点からも
とりあげられ易い状態となっている点である。然し勿論両者の密接な閥述は、
金融政策本来の立場から進めらるべきものであって、例え日銀金利の引上が経
理上極めてシヴイアー な影響を賢すものとしても、そのこと自休から市中金利
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の線は金利に関する限り依然続けられている状況にある。輸入決済手形は亦、本
一概 に そ の 影 響 を 測 る こ と は 難しい が、 と も 角これまで輸入金融の 日銀依存 度
論 ⋮ 畑一説(その
年 一月 の 改正 後に於ても市銀l 日銀聞で 二厘の願鞘を以て、貸出の累増に対して
が高かっ ただけに、 真 に 市 中 銀行 が、 こ れ を 自 己 資 金 の負 担 内 に 止 め る た め に
積 立 増加等が取引条件に加えられることに よって、 実 質 的 な 金 利 の 引 上 を 招 ︿
も高率適用の対象外とされている結果、 輸 入決法手形出廻額の丸割以上が常時日
せしめ、ひい てはメ ーカー筋の 系 列化にも発服し て行︿性 質を持 って いる こと
態 で は な い 。 輸 入 金融の 優 遇は 、 もと よ り 輸 入 促 進 の必要を背景とし、外貨或い
を図ろうとするものであるから、従来 こ の 関 係に於て日銀信用依存の度合の 高
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制 更 に 輸 入 余 融 の優遇停止は、もと11輸 入金 融 に 伴 う 日 銀 信 用 依 存 度 の 低 下
も考思を払う必.裂があろう。
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える上 には効巣がないということが第一に指摘される。例えば第六表にみられ
る よ う に 、 輸 入 物 資 の 価 格 関 係 に 於 て 、 輸 入原 価 と 圏 内 市 場 価 格 と の 問 の マ ー
ジンは栂めて大きく、為帯レ 1トの関係から、単に一部商品のみに止まらず広
範聞な商品について大幅のマージンが存ずる実情となっているので 、 この聞 の
金利負担の楢加は、採算面からは全︿輸入抑制要因となり得ないと認められる
輸入金融に関する金利 関係に於て、市中銀行の立場を無鞘乃至逆輸関係にす
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る点については、次の様な問題点が考えられる。
先 ず 市 中 銀 行と輸 入業 者 と の 関係 では
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右の 如 ︿ 、 輸 入金融が、 預金コス ト以下の 金利によって供給され、 その結果実
は 矢 張 り相 当 期 間 の 経 過 を 必 要 と す る も の と 見 な け れ ば な る ま い 。 又 こ れ ら の
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銀信用によって裏付け ら れ て い る 状態となっている。文輸 入 金 融 の 緩 いことが、
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引 締 措 置 は、 その結果として、市中銀行の輸入業者取引関係の選別態度を強化
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間後の金融を緩め る上に強い関連を持ってい る点も軽視出来ないところである。
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(第八表﹀短資関係金利の現状
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短資閣係金利は政府短期証券割引率を除いて 、何れも日銀公定歩合より著し
これによってみると、現在の知資関係金利の関連には次の如き特色がある点が
指摘される。
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剰織となっているが、昭和五年に於ては円歩九回乃歪一一銭ニ瓜となっている。
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以上短資関係金利の正常と見倣される状態について一瞥したが、最近に於ける
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且つ円滑な取引によって妥当な運用が悶られるこ とは金融 の寸比常化のために望ま
しい。このためには、政府短期証券による中央銀行l市中銀行間の売買操作が機
動的に行われるとと、コール取引、商業手形の再割引等が円滑に行われることが
必要である。この場合の金利は、正常な状態では、中央銀行公定歩合より低ぐあ
るべ舎ものである。何故ならば、短期資金の需要は先ず短資市場で詞述され、前
連不可能な止むを得ざる需要に対して中央銀行がこれより高利率を以て供給する
ことが正常な状態と考えられるからである。
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は回避さるべきではないであろう。(大塚﹀
現実的な水準にある金利を現実的な綿まで引上げて短資市場の正常化を図ること
預金、銀行聞の直接コ lル等が相当の額に上っている現状からみれば、この際非
場出廻りを促すか否か疑問がないわけではないが、一方陪インターパンクの特利
いては 一部実施を見たが、政府短期証券についてはその必要が残されている。
尤も最近の如おと金融引締態勢下にあっては、金利の若干 の引上が知期資金の市
右に指摘した点からみても、短資取引正常化の為には、現在の金利の実勢に適
う程度に短資関係金利を引上げる必要があり、紡績関係手形及びコール利率につ
機関としての資金運用上の制約から余資をこれに迎用するに止まっている。
ま L現在に至っている。日銀公定歩合一 銭六厘とのバランスはとも角、公定歩
、一一銭五厘 の割引事は今日
合そのものが、 金剰の実勢から離れて来ている以上一
輸銀等が政府関係金融
全く市場金刺としての機能を襲って居り、わずかに開銀、
︿高︿、高単適用利子率を基準とした金利水準となっている。
政府短期証券の割引唱のは戦後間和二十七年四月に一銭五座に引上げられた
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銀金利
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通低通低
商手再割
国債担保貸付
手(東京)
(大阪)
普最普最
なお、政府間初期時券は、昭和六年中は金剛階級制限に加え、入札発行仰を採っていた為異常な
︿術考﹀金級事項参考替による。
政府短期証券
件(束京)
手 -形(大阪)
中令. 刺
普通商
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