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―一目 次 ―
総会 と議 員勉 強会 の ご案 内 …… …… … …… … …・1
4月 例 会報 告 ……… …… ……… …… … …… ……・2
リレー・ エ ッセイ○佐 々木悦 ……・……………… 6
男・老 いを語る⑫西村純一 … …… …… … … … 7
本の 自己紹介、事務局だより ……………………・8
六 月 一九 日は、
一九 〇 〇 年代 最 後 の年
な 高 齢 者 政策 を 持 って いる ことを 確 認 し
護 体 験 と 切実 な 介 護 予 感 を 持 ち、 具 体 的
総 会 と議 員勉 強会 の ご案 内
の総会 です 。 そ し て こと し は ﹁
す べて の
交 換 会 を 精 力 的 に継 続 し てき ま し た 。
社 会 を 形 成 す る重 要 な 一員 と し て位 置 づ
会 基 本 法 が上 程 さ れ た 今 年 、 当 会 の メ ン
介 護 保 険前 夜 、 そ し て男 女 共 同 参 画 社
ま し た 。 以来 、 女 性議 員 の勉 強会 ・情 報
世代 のた め の社会 を め ざ し て﹂ を ス ロー
ガ ンと す る国 際高齢 者 年 です。高齢 者 を 、
け て新 し い二〇 〇 〇 年 紀 が スター ト し ま
バー が 各 地 で当 選 し 、 活 動 を は じ め て い
ら っし ゃる のはま こと に心 強 いこと です 。
す。
国 内 的 に は、 十 月 に介 護 保 険 の要 介 護
に住 民 の参 画 を 保 障 し て います 。 介 護 保
介 護 保 険 は これ ま で にな く 、 制 度 自 体
に制 度 発 足 を 迎 え ま す 。 多 く の矛 盾 を 内
険 事 業 計 画委 員 会 な ど の メ ンバー の方 々
認定 が始 ま り、 いよ いよ 二〇 〇 〇年 四 月
包 し前 途 多 難 な 介 護 保 険 です が、 家 族 依
も 、 議 員 さ ん と も ども 、 お集 ま り く だ さ
い。 秋 山 ちえ 子 理事 のお 励 ま しも いた だ
存 の介 護 か ら 地 域 協 働 への離 陸 であ り 、
市 民 。女 性 が政策 決 定 に参 画す る チ ャ ン
き、 七 月 に会 合 を 開く こと にな りま し た。
議 員 と NGOと市 民 ・女 性 の新 たな ネ ッ
スです 。
当会 で は 、 福 祉 が国 の機 関委 任事 務 か
ト ワー ク によ る 介 護 保 険 の町 づく り が、
次 回立 候 補 予 定 の方 々を 含 む ︶、
議員 ︵
ら市 町村 に移 管 さ れ た 一九 九 〇年 か ら 、
きま し た。
一九九 一年 の統 一地方 選 では
計 画 委 員 会 や 行 政 の関 係 審 議 会 メ ン バー
こ こか ら始ま ります 。
新 選 出 の女 性議 員 全 体 へのア ンケー ト を
の方 々、 ふる って ご参 加 下 さ い。
女 性 地 方 議 員 を 増 や す 活 動 に取 り組 ん で
実 施 し た 結 果 、 女 性 議 員 のほと ん ど が介
-1-
◆ 四月 例 会
一九九 九年 四月 二十 六日0
於 ・東京ウィメンズプ ラザ視聴覚室
豊かな高齢社会をむかえるために
は 田 合 に住 ん で農 業 を 営 ん で いた の であ
る。 残 さ れ た 高 齢 者 や 障害 者 を ど う し よ
う と いう 時 点 で、 スウ ェー デ ン の老 人 福
祉 が始 ま った。 当 時 の政治 家 達 は 、 まず 、
謝 礼 金 を つけ 、 働 け る高 齢 者 や 障 害 者 を
農 家 に預 け た 。 働 けな い人 々は 、 皆 一ヶ
所 に集 め て、 お 恵 みち ょう だ い的 な 福 祉
スウ エーデンの老人福祉
︿
5
〓
ム
講師・イ ンゲ ・ダ ー レ ンポ リ ー 貧 ウエ上アン痴呆症協︿
一九 五 〇 年 代 、 や
を 社 会 が始 め た 。 が、
ど 共 通 点 が無 いよ う であ る が、 将 来 にか
を 入 れ 、 プ ライ バ シーも な く 、 要 介 護者
を は じ め た。 大 き な 部 屋 に十床 も ベ ッド
か ら げ の介 護 であ った。 勿 論 、 当 時 それ
かえ る問題 は同 じ であ る とイ ングさ ん。
、 さ ら に戦後
化 ︵
特 殊出生 率 一 ・四 二人 ︶
のそ の個 人 を 観 る ことな く 、 高 齢 者 ひと
生 ま れ の人 達 が 六 十 五 歳 にな る 頃 には、
が最 善 であ る と いう 確 信 の福 祉 であ った
が、 ま だ、 お 恵 みち ょう だ い的 であ った。
八十歳 以 上 ︶ や 、 少 子
高 齢 者 の高 齢 化 ︵
人 ホ ー ムや 精 神 病 院 のよ う な 施 設 づく り
は り これ では いけ な いと いう こと で、 老
通訳。高 橋 た か 子
バ
運営香5
戻 T 松 村 満美 子 雪︿
将 来 に か か え る問 題 は 同 じ!
﹁
高 齢 者 が 年 を 重 ね れ ば 重 ね る ほ ど幸 せ
高 齢 者 が今 以 上 に増 加 す る と 老 人 福 祉 面
施 設 病 ︱︱ 生 き が いも なく 、尊 重 も なく、
人 口、 八 百 八 十 万 、 人 口密 度 で は 日本
年 以 上も 前 は貧 し い農 業 国 で、 大 家 族 で
スウ ェー デ ンで産 業 革 命 の行 わ れ た 百
福 祉 サ ービ スは 全 国 同 じ
殺 さ ず であ った とイ ングさ ん は説 明す る。
も 重 な る社 会 。 男 も 女 も 、 若 い人 も 子供
で の共 通 点 はあ る とイ ングさ ん は 説 明す
高 齢 者 た ち は 、 花 がし ぼ むよ う に し ぼん
の三 百 三 十 二 人 に対 し 、 スウ ェー デ ンは
住 ん で いた 。 と ころ が産業 の発 展 と と も
に、働 き盛 り の若 い人達 は年 と った両親 、
ま た、 現 在 の老 人 福 祉 介 護 の話 に入 る
も 、 そし て高 齢 者 も 自 立 し て生 き ら れ る
2
0。
わ ず か 二十 人 であ る 。 面積 四五 万 贈 のう
ち、自然 が八 一%、 湖九%、耕 地面積 七∼
障 害 者 な ど を 残 し て、 職 を 求 め 都 会 に移
前 に、 スウ ェー デ ンの行 政機 構 を 説 明、
社 会 、 そ ん な 社 会 を 、 スウ ェー デ ンは 目
ざ し て いま す 。﹂ と いう 話 で始 ま ったイ ン
グ ・ダー レ ンポ リー さ ん の講演 であ った。
八 % 、 自 然 が多 く 人 日は 少な い。 外 から
動 、 当 時 三 百 五 十 万 の人 日 のう ち 九 〇%
で い った そ う 。 当 時 の介 護 は、 生 か さず
み る と 日本 と スウ ェー デ ンと は 、 ほと ん
-2-
ふ 棧ヾ譲心
盤億 鐵
1ヽ
通訳 の 高橋 たか子 さん
ス ライ ドの 図表 を多用 して、 わか りやす く話 すイ ンゲ 。ダー レンポ リー さん
ど の法律 は国 で制定するが、県 の行政 。
く横割 り行政 であ る。福祉 サービ ス法な
国と県之 コミ ュー ンがあ り、縦割 りでな
に依頼をす るそう であ る。介護度 判定人
は、福 祉大学な どを出 ており、 老人福祉
の判定 は、 不正を防ぐため、他 の判定人
のこと であ る。介護度判定人 の親類など
無 い。 スト ックホ ルム市 で老人福祉を 視
も枠 法 であ るから各 コミ ュー ンでの差 は
福祉 ・教育 に費 やして いると説 明。法律
ど のコミ ュー ンが、六〇%近く の予算を、
おり、 二八八 コミ ュー ンあ る が、 ほとん
送 迎 サービ ス、住宅改造、福 祉機 器 ︵
自
心電話、夜 間 パト ロー ル、 デイ ケアー、
ホー ム ヘルプ 、在宅看護、リ ハビリ、安
ビ スは、あく ま でも基本サービ スであり、
介護度判定人 の判定 で得る公的介護サー
分野 での経験豊富な方 で、市 の職員 であ
2
つ。
コミ ュー ンの行政 はきち っと分かれ てお
り、福 祉行政 は市 の大 切な行 政とな って
察しても、北 の方 の市で視察を行 っても、
、 シ ョート ステイ、社会 ・公的環境 ヘ
助︶
こ のような基本的公的サービ スは社会
差 はな い福祉内容 であると いう こと であ
現在 スウ ェー デ ンでは在宅介護と いわ
が行 い、ボラ ンタリーや身内介護 は これ
の対応など であ る。
れ て いるが、家 族 は核家 族 であ るから、
を補 助す るも のでな ければ いけな いと主
スでつ。
子供 が育ち、独立 してしま った後 は、夫
公的介護 サービ スを受 け ても在宅介護
張す るイ ングさん。
本人または身内 や近所 の人達 が コミ ュー
が困 難な場合 、本人 が望 み、介護度判定
婦 二人 の家族となる。介護を望んだ場合、
ンと連絡をとる。す ると介護度判定人 が
移 る。勿論、住宅 であ るから、自分 の長
人 の判定 があ ると、特 殊住宅形態 に住 み
家庭訪間を し、介護度を決 める。必要と
あれば、作業療法士や理学療法士、医師、
看護婦など のアド バイ スをう け て決定す
′
り。
ビ ス ハウ ス、 老人 ホー ム、特養、また、
い出 のあるも のなど持 って住み移る。サー
年使 いなれた家具や身 のまわ り の物、思
勿 論 要 介 護 者 の要 求 を 話 し あ った 上 で
-3-
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説 明を 続 け るイ ング さ ん。
高 齢 者 は グ ループ リ ビ ング に移 り住 む と
医 者 によ って老人 性 痴 呆 症 と 診 断 さ れ た
る こと が でき る と 話す イ ングさ ん であ っ
く は な らな い痴 呆 症 を 一時 スト ップ さ せ
そ う す る こと で悪 く な っても 決 し て良
生 き て いる と いう 証 にな る そう であ る 。
んな 時 間を 作 ってあ げ る こと で、 十 分 に
え ば 草 花 の好 き な お じ いち ゃん に は 、 そ
う な も の に改 良す る 。 無 料 で県 ま た は市
し 、 そ れ を 一度 分 解 し 、 そ の人 に合 う よ
健 常 者 であ る。 器 具 も 作 業 療 法 士 が決 定
を 感 じ な け れ ば、 そ の場 では、 そ の人 は
自 立 。 自 助 ・介 助 器 具 を 使 う こと で障 害
ぞ れ 自 分 にあ った自 助 器 具 を 使 う こと で
ビ デオ であ った。 二 人 の障 害 者 が、 そ れ
介 護 人 にな る た め には、 高 校 の介 護 学
介 護 人 に は 広 く 浅 い知 識 が 必 要
た。
る た め だ 。 今 回 の講 演 で の中 心 ト ピ ック
た ら い い のか正確 に判 断 でき る よ う にす
が起 こ った時、ど こ の専 門家 に連絡をと っ
場 に いる のは介 護 人 であ る か ら 、 な に か
ても い いか ら広 い知 識 が必 要 であ る。 現
医 薬 、 福 祉 器 具、 社 会 面 に つ いて の浅 く
期 的 に教 育 を受 け る 。 介 護 人 は、 医 学 、
せ て いる と いう。
関 に は、 必 ず 関連 障 害 者 の代 表 を 参 加 さ
番 良 く 知 って いる と いう こと で、 決 定 機
る と の こと 、 障 害 者 の こと は本 人 達 が 一
よ りよ い福 祉 への意 思 、 アプ ロー チ があ
政治 家 達 を 動 かす が、 政 治 家 達 側 か ら も
の福 祉 は障 害 者 団 体 が 圧 力 団 体 と な って
か ら借 り る こと が でき る。 スウ ェー デ ン
科 を 三 年 、 あ と は職 場 内 な ど で継 続 o定
は、 高 齢 者 を 個 人 と し て尊 重 し、 ひと か
る歌 手 レナ 。マリ アさ ん が両 腕 な く 、 義
︵
高橋たか子 ・記︶
少 な く な か ったよ う であ る。
れ て いる よ う で、 感 動 の涙 を 流 し た 人 も
る い顔 に、 スウ ェー デ ンの福 祉 が表 現 さ
か って歩 いて いく シー ンがあ り、 そ の明
最 後 の シー ンでは 、 日本 公 演 も し て い
ら げ でな い、 そ の個 人 にあ った 介 護 を す
べき であ る と いう こと であ った 。
足 も はず し 、 他 の若 者 達 と 一緒 に海 に む
ノ ー マラ イ ゼ ー シ ョ ン の ゆ き わ た った
近 く 生 き る た め に﹂ を 見 る 。 十 五 分 間 の
限 りな く、 健常 者 に
最 後 にビ デ オ で ﹁
外一△〓
いたず ら
一人 の高 齢 者 が、 小 さ い時 、
が好 き だ った と か、 趣 味 はな ん だ った と
か、職業 はどんな職業 であ った と か のデー
タ ー集 め の重 要性 。 そ の辺 を 話題 にす る
こと で、 個 人化 さ れ た 介 護 にな ると いう
わ け であ る。
特 に痴 呆 性 の高 齢 者 の介 護 に は、 た と
-4-
▼質疑応答 ︵
こ
要﹄
間 ︵
千 葉 県 在住 ︶ 介 護度 判 定 人 の判 定
に不服 があ る場合 は ど う す る のか。
答 最 終 決 定権 は介 護 度 判定 人 にあ る が、
本 人 が納 得 できな い時 は認 定 通 知書 に添
付 の不 服 申 立書を 市 に出す 。 市 と本 人 が
話 し合 って解決 を 図 る 。 駄 目 な 時 は行 政
裁 判 だ が め った に起 き な い。
問 ︵
老 人 施 設 の作 業 療 法 士 ︶ 日本 で介
護 保 険 が 始 ま ると よ り多く のサ ー ビ スを
答 ノ
貧
8昌
量 r震
°
ス
ウ
エ
デ
ン
で
の
研
修
経
験
者
V
│
グ
間 ︵
当会代 表 ︶
年 間 ︶ を 出 て施 設等 であ る 程 度 経 験 を 積
む。 特 に資 格 試 験 はな い。 身 分 は市 の職
佐曰
社会 福 祉大学 の介護度 判定入学科 ︵
三
人 にな る資 格 は 、 ま た そ の身 分 は。
権 限 を 持 つ介 護 度 判 定
必 員 グ 作 プ
要 が ル ら ホ
だ 付 │れ │
の き プ て ム
考 経 り い は
え 費 ビ な 経
で` は ン い 費
か グ と が
ス か は 聞 か
卜 る゛ 一 い か
ツ
人 た° り
プ が に
過
は 必 ○ 本 ぎ
し 要 。 当 る
て な 八 か° の
い も 人
で
腑
員 であ る。 最 終 決 定 権 は 持 つが、 作 業 療
法 士 、 理学 療 法 士 、 看 護 婦 、 医 師 と チ ー
ムを 組 み、 そ の意 見 を 参 考 に し な がら 最
終 決 定 を 下す 仕 組 にな って いる。
問 も う 一点 、身 内 介 護 に支 払 わ れ る 金
銭 評 価 は 。 ま た 近 く に住 む娘 等 が介 護 し
た ら。
身 内 と は原 則 的 に夫 婦 を さ す 。
一方
佐口
が、 介 護 のあ る部 分 を し た いと希 望 し た
時 、 サ ー ビ ス提 供 が 少 な く てす む部 分 金
銭 を 支 払 う 。 但 し ほ と ん ど 高 齢 者 で年 金
受 給 中 だ から感 謝 の印 と し て謝 礼 程 度 。
娘 等 が 介 護 人 と し て看 る場 合 は賃 金 を 出
し て いる。 仕事 と し て評 価 す る か ら。
最 後 の 一分、 と 司 会 者 は秒 読 み。 時 間
制 限 が な け れ ば朝 ま で続 いた であ ろ う 熱
気 と熱 心 さ であ った 。
-5-
受 け た いか ら寝 た ふ り 老人 が増 え る の で
は と 懸 念 す る声あ り 。 スウ ェー デ ンは 。
佐口
ま ず そ う い つ考 え 方 自 体 な いと 言 え
る。 自 立 し て暮 す こ と が最 大 の願 いだ か
ら 、 ト レー ニング を し て努 力 し 、受 け る
サ ー ビ スを 減 ら そ う とす る考 え 方 だ。
:│:sl
ヾ
リ レー 。エツセイ ①
呼び 名 って
むず か し い
悦ろ
ぎぼ︶ で いいのでし ょう﹂ と いう こ
母 ︵
とばが返 ってきた。私と養母は五十年 いっ
二月末 には、 子ども が いな い叔 母 ︵
実母
の姉︶夫婦 に引き取られた。だ から ﹁
養
そ の実父 は、私が五歳 の正月 に亡くな
り、翌二月 に私 は六歳 の誕生 日を 迎え、
実 父は初め て の子であ ったせ いか、特 に
﹁
よ ろこび﹂ の強 い想 いを込め て ﹃
悦﹄
と名 づけたら し い。
んな が私 の命 を見 つめ続けたと いう。
幸 いに生き られる ことがわか った時、
な い時代 に予定 より二 ヵ月早く生まれた
命 ﹂ がどうな るかと、家 族み
こ の子の ﹁
一九三二年 、保育 器など備え られ て い
な って か ら 二 十 年 にな る。 そ の十九 年 後
♂ヽ♂ヽ♂Ъ
し ょに暮らし た が、嫁 と姑 ではな い。
七 十 二歳 だ った 養 父 が 心筋 梗 塞 で亡く
ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ♂ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂ ヽ ♂
木き
に養 母 は、脳 血 管 性 痴果症 や 、 腸内腫瘍 、
三度 の骨折と続き 十年 の療 養生 活をおく っ
て亡 く な った。
は
養母 のことを中 心 に、地元 の雑 誌 に ﹁
は ハ ハ は は ん ﹂ と題 し て 二年 ほど 連
載 し た。 題名を 不 思議 が った人 も いた が、
な ん の ことな く 、 実 母 、 養 母 、義 母 、 三
人 の母 の意 味 であ る。
あ る 地 域新 間 に頼 ま れ た エ ッセイ にも
養 母 や痴 呆症 の高 齢 患者 の様 子を書 いた。
と ころ が ﹁
義 母﹂ にな っ
養母﹂ は、 みな ﹁
て いた 。 それ で、 校 正担 当 者 に間違 いに
嫁 さ ん だも の義
つ いて電 話を 入 れ た ら ﹁
母﹂な のであ る。 目まぐ るしく 変 わ る個 々
の いき さ つな ど 知 ら な く て当 然 だ が、 介
護は ﹁
嫁 ﹂ がす る も のと、 頭 か ら 決 め て
いるよう な と ころ が気 に障 った の であ る。
病 気 ば か り し て いる私 の医 院 め ぐ り に
付 き 合 う 養 母 は、 名 を 尋 ね ら れ る た び に
同 じ答 えを 繰 り返 し た。 ■り っし ん べん﹄
のよ ろ こぶ です ﹂ と。 そ のう ち に生 き る、
生 ま れ る 、 心 が 一体 にな った のが自 分 の
呼 び名 と 思う よ う にな った 。 養 母 は た だ
繰 り返 し て いた だ け な のに。
い つか の出 張 の時 、 女 の欄 に印 を し た
の に男 の部 屋 に割 り当 てら れ て いて、 笑
い話 にな った 。 今 、 スキ ル ス胃 癌 を 病 ん
でる が、 い つの 日 か笑 い話 にし た いも の
であ る。
プ ロフィー ル
﹁
高 齢社会 を よくす る女性 の会 ・山形﹂
代 表。 山 形県 芸 術 文 化会 議 専 務 理事 や
各 種委 員 を 務 め、 文 化 と福 祉 を 、 子 ど
も と女 を 柱 にし て推 進 し て いる。
︵
次回は交渉中 です。︶
-6-
佐さ
○○◎◎◎○○○○◎◎◎◎ 男・老いを語る⑫
『老 人 力 』 とい う名 の
叫純
﹄村
出西
<
現 在 の中 高 年 世 代 は自 ら のパ ワー によ っ
づき つつあ る中 高 年 世代 に受 け た よう だ。
こう し た 逆 転 の発 想 が老 いの領 域 に近
然 に老 入 力 が つ いて力 が抜 け る と いう 。
自 然 には力 が抜 け な い。 老 人 にな れ ば自
れ てう ま く いく 場合 があ る が、 若 い間 は
あ る。 ま た 、 肩 の力 を 抜 く と 、 力 み がと
﹃
老 入 力 ﹄ が つ いてき た と と ら え る ので
ず 、 新 し い力 の獲 得 と と ら え て、 そ れを
こと によ る物 忘 れ を 、 記憶 力 の低 下 と 見
ス の力 であ る と いう 。 例 え ば 、 年 を と る
入 力 ﹄ と いう のは、
〓言で い って マイ ナ
老入力 ﹄ と い
赤 瀬 川原 平 氏 の書 いた ﹃
老入 力 と い
う 本 が売れ て いる。ま た、 ﹃
﹄
老
う 言 葉 が流 行 って いる。氏 によ る と、 ﹃
く と そ の輝 き が消 え てしま う と 巧 妙 に子
のかな 冗 談 であ り お おま じ め に考 え て い
は こう し た批 判 に対 し て、 ﹃
老 入 力﹄ は ほ
る のは怠 け者 の夢 にす ぎ な い。 赤 瀬 川 氏
を い いよ う に解 釈 し て、 老 いの受 容 を 語
た と 見 る のは 幻 想 であ り、 記 憶 力 の低 下
さ れ な く な ってく る。
記 憶 力 の低 下 を ﹃
老 入 力 ﹄ が つ いてき
が思 い出 せな いと な る と し ゃれ ではす ま
れ な い。 し か し 、 自 分 の親 し い人 の名 前
つ いてき た 、 と し ゃれ て いてす む かも し
老 入力 ﹄ が
か らさ し た る問題 はな いし、 ﹃
ち は 健 忘 症 です こや か に忘 れ て いる のだ
う 、 あ れ ⋮﹂ でお 互 いにわ か って いるう
0 0 0 00 0 0 0 00 00 0 0 0 000
て 日本 の繁 栄 を 築 いてき た と いう 自 負 が
防 線 を 張 って いる。 し かし 、 冗 談 は い い
力﹄ と
か げ ん にし て、 本 当 の老 年 期 の ﹃
し かし 、 ち ょ っと 待 って は し い。 単 な
あ る。 自 ら の パ ワーを 信 じ てき た 彼 ら に
と って、 自 ら のパ ワー が低 下す る 一方 の
な いか。 そ れ は 、 決 し て マイ ナ ス の力 で
はなく 、本 物 のプ ラ スの力 のはず であ る。
は何 かを 問 い直 す と き がき て いる ので は
る物 忘 れ で、 ﹁ほら、あ れ が⋮ ﹂、 ﹁そう そ
老 いは受 け 入 れ がた いこと であ る 。 そ の
彼 ら にと って、 ﹃
老入力﹄ と いう 肯 定 的解
釈 が 一つの有 効 な癒 じ とな った と いう こ
と は 想 像 に難 く な い。
◎◎◎◎◎○○○○○◎◎○○○◎○○○ ○○○○◎◎○
-7-
い ち
‡協移″ J
¨
幻想
東京家政 大学教授 )
1947年 北海道生 まれ。京都 大学教育 学部卒業、 東京大学大学院教育学研 究科 修 士課
程 修 了。教育 心理 学専攻。雇用職 業総合研 究所 (現 日本 労働研 究機構研 究所 )研 究員、
東京 家政 大学助教 授 を経 て 、 1993年 よ り現職 。
あ な た に似 た 家 族
沖藤 典 子著
﹁男 を 消 せ !
︵
毎 日新 聞 社 刊 一八 〇 〇 円 十税 ︶
ノ ルウ ェー を 変 え た 女 の ク ー デ タ ー ﹂
三井 マリ子著
ど ん な 家 庭 にも 起 こり そう な 小 さ な エ
徳 間 書 店 一五 〇 〇 円 +税 ︶
︵
ピ ソ ー ド を 、 小 説 風 にま と め た 短 編 集 で
し り で、 情 報 価 値 の非 常 に高 い本 です 。
デ ン女性 史 全 3巻 ﹂ 訳 者 ︶ が書 評 を 寄
せ てく れま し た。
﹁男を 消 せ!﹄ は、 ノ ルウ ェー中 を 精
力的 にイ ンタ ビ ューし て 回 った成果 がぎ っ
零 下 二五 度 の極 寒 地 を 歩 いて書 いた ル
﹁スウ ェー
ポ です。 友 人 の中 山庸 子 さ ん ︵
す。
こ の作 品 に登 場す る主 人 公 た ち は 、 初
恋 、 結 婚 、 離 婚 、 再 婚 、 子育 て、 親 の介
護 な ど な ど 、 さ ま ざ ま な 場 面 で、 悩 み、
怒 り 、 困 り果 て、 そ の後 喜 び、 楽 し み、
小 さ な 幸 福 を 発 見 し て いき ま す 。
総会 の時 節 がめぐ ってき ま し た。 昨 年
と同 じ 会 場 です ので、 ぜ ひ お越 し く だ さ
い。 お 手 数 です が同 封 の ハガキ で ご 出 欠
のお 返 事 を お願 い いた し ま す 。
☆ 四 月 の統 一地方 選 で、 会 員 の中 か ら 多
く の議 員 が誕 生 し た と の力 強 い情 報 が 届
き 運 営 委 員 会 一同 よ ろ こん でお りま す 。
次 期 を 目 指 す 方 も 含 め て議 員 勉 強会 連 絡
名簿 を 作 成 し た いと 思 いま す ので、 議 員
並 び に 関 係 者 の方 は至 急 事 務 局 ま で お 届
けく だ さ い。
グ ループ 代 表 の方 にお 願 い⋮ グ ルー プ
︵
内 の議 員 さ んを お知 ら せ く だ さ い︶
巻 頭 の代 表 あ いさ つにも あ ると お り 七 月
の女 性 議 員 大 集 会 に向 け 準 備 中 です 。 ご
協 力 のほどよ ろしく お願 い申 し上 げま す 。
☆ 七月 のオープ ン ハウ スは 二十六 日 ︵
月︶
-8-
古 い社会 通 念 や、 家 族 の種桔 は 依 然 根
多 く の日本 人 の ﹁
な ぜ ノ ルウ ェー は 男 女
平 等 な の? ﹂ への答 え が 見 つか りま す 。
七 〇年 代 、 私 が北 欧 に滞 在中 に知 り え
た こと の背 景 や詳 し い事 情 も と ても よ く
わ か って い っき に読 ま せ て いた だ き ま し
た。 ほん と によ く 研 究 し ま し た ね 。 す ご
いと 思 いま す 。 本 で指 摘 さ れ て いた ﹁ソ
☆名簿 が古 く な り ご 不 便 を お か け し て い
ます 。 今 年度 は会 員 名簿 作 成 の予定 です 。
☆島 根 大 会 の新企画 ﹁
川柳募 集 ﹂。 創 作 意
境 のよ く 似 た 北 欧 諸 国 に対 し て温 か い目
を 向け て いる 多く の人 た ちを さ ら に 一層 、
︵
新井倭久子︶
十 一時 ∼ 四時 です 。
フト バリ ュー ﹂ ︵
柔 ら かな 価値 ︶ に重 きを
置 く 北 欧 の人 々の国 民 性 に感動 しま す 。
﹃
男を 消 せ !﹄ は 、 ノ ルウ ェー に限 ら
ず スウ ェー デ ン、 デ ン マー クな ど 社会 環
ち ょ い の彼 女 ら は、 元気 で楽 し いや つら
北 欧 好き にさ せる でし ょう ﹂
欲 を か き た て て、 ご応 募 く だ さ い。
です 。 ご笑 覧 下 さ れ ば幸 いです 。
のか も し れ ま せ ん。 ソ コ ツでお っち ょこ
れ も ま た物 語 の主 人 公 た ち に、 似 合 う も
に似 た ソ コ ツ﹂ とも いわ れ て いま す 。 こ
単 位 か ら、 平 等 な 人 間 関 係 を 求 め ま す 。
あ ち こち に ミ スプ リ があ って、 ﹁
あな た
努 力 家 です 。 家 族 と いう も っと も 小 さ な
う どあ な た がそう であ るよ う に、 健気 で、
絆を 求 め て彼女 らは立ち上 がります 。 ち ょ
さ ま ざ ま な 葛 藤 の末 、 自 分 の人 生 や 心 の
強 く 、 時 には それ ら に押 し つぶさ れ ます 。
本 の 自己紹 介
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