練習問題7

 年度 ミクロ経済学初級 練習問題 解答
石橋 孝次
¿º 不完全競争
利潤最大化の条件は、
だから 、均衡生産量は で、これを逆需要関数に代入して均衡価格は となる。
ラーナー指数 は、
独占の均衡での消費者余剰 は、
また、固定費用はゼロだから生産者余剰 ¾
は利潤に一致し 、
¾
よって両者の総和である総余剰 は、
¾
完全競争企業として行動すれば が成り立ち、よって の生産者余剰はゼロ、つまり 。また消費者余剰は、 剰は である。
となる。このとき
¾ となる。総余
死荷重 は独占のときの総余剰の減少分だから、
¾
¾
¾
利潤最大化の条件は各グループの限界収入が限界費用に一致することだから、
よって となる。これらを逆需要関数に代入すると、 を得る。
独占企業が選択する価格は または しかないことに注意せよ。商品
½ とすれば と が購入し利潤は
購入し利潤は ½ ¾ ¾
で、½ とすれば のみが
½
である。よって ½ となる。利潤の合計は
½
¾
については 、
½
となる。商品 も同様に、
である。
抱き合わせ販売の場合、 で全員が購入し 、利潤は
と
なる。
この場合、 として に抱合せ販売を行い、単品価格を ½ ¾ として商
品 を に、商品 を に売るのが最適である。ここで は正の小数で、これは や に抱
き合わせ商品を購入させないようにするために必要である。利潤は ½ ¾ である。合計は ½ ¾ で最大となる。
利潤関数は として、 化の条件
となる。
より、反応関数は 反応関数 ½ であり、利潤最大
¾ および ¾ ½ を連立して解けば、クールノー・ナッ
シュ均衡における各企業の生産量は ½ ¾ となり、総生産量は となる。
企業 の反応関数 ¾ ¾ ½ を企業 の利潤関数に代入すると、
½
½ ½ ½
½ ½
½¾
½ これを ½ について微分してゼロとおくと、
½
½
これから、リーダーの生産量は ½ フォロワーの生産量が ¾ ½
と求まり、これを企業 の反応関数に代入して
と求まる。
利潤関数は として、 であり、利潤
最大化の条件
より、反応関数は となる。
対称性によって が成り立つから、 が導かれ 、これ
を解いて、クールノー・ナッシュ均衡における各企業の生産量は となり、総生
産量は 価格は となる。