観光立国実現に向けた課題 みずほ総合研究所 経済調査部 部長 太田智之 トランプ政権の誕生 2017年春闘の見通し 中国人民銀行の政策運営の展望 農業競争力強化プログラムの注目点 貿易立国シンガポールの苦境 プレミアムフライデー 観光立国実現に向けた課題 ─ 海外旅行者を巡る争奪戦に勝ち抜くために ─ トランプ政権の誕生 ─ 雇用第一主義を掲げるが、 目標達成は難しい ─ 2017年春闘の見通し ─ 円安で企業収益持ち直しも経営者は慎重姿勢 ─ 中国人民銀行の政策運営の展望 ─「緩和」 から 「中立」 に移行しつつ安定維持に腐心 ─ 農業競争力強化プログラムの注目点 ─ 農政改革の領域が関連産業へと大きく拡大 ─ 貿易立国シンガポールの苦境 プレミアムフライデー みずほリサーチ February 2017 みずほ総合研究所のホームページでもご覧いただけます。 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/research/ 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。 本資料はみずほ総合研究所が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、 確実性を保証するものではありません。また、 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 観光立国実現に向けた課題 を る外 に達 の は に ると も がち の はもと いる 、政 では い た 、 の の海外旅行者が が掲げる の い には を とい のためには、 る 心 目標 、 の 成が か い みずほ総合研究所 経済調査部 部長 太田智之 が の は れて き 本 き に は し に して ると、 の の した。 そ したものの、 の る と もあると きに と とした 目 す 的な き ー が される である を る ではな も するとみ が で 合、 と は、 には となる。 することで となるとその実 る もでてこ は 。な な すると が した れて ずしも が まれる 予 に 。 ると、 の る 。 する 、とり である。 。 の に が の する を を に は 。 なみに 、 し、 し たことを の ず の き る ると、 し も て な 性に な と のはな は に こ な 成させるとして るが、 し て である。そもそも れた、 。 的な で に を れる る と を更 な が、 本を を の に ん するの と の は に ●図表1 世界の海外旅行者数見通し (百万人) 1,809 1,800 1,600 2 3 18 1,400 1,186 1,200 と 、 の に に が を た できる そ は した る に はそ した が れるとこ る は で、 にすると ま 1,000 するとの 800 な が 、 を もこ 。 した を 。 した に 的な目 を の 本を を した。 600 世界計 400 200 0 535 435 290 うちアジア ・太平洋 59 1990 95 2000 05 10 15 30 (年) (資料)国連世界観光機関(UNWTO) より、 みずほ総合研究所作成 1 に り、 本にと ては すると と まれてお そ はあなが ん、 に を た ず ではな でも り、 り みた 。 のは は な は 本 れてお も れ しさを にお たのが る 本の である。これは る各 づ きで を と にと ま て ることが る。 である し な したもの 、 として、 、 タ の である。 本 の る の予 目 の があると を こと を 成するた には、 に る 本の る。これは を のほ 。 に 、 に の るとなると確 な が、 であ を目 すこと 順位 旅行先国 2015 年外客数(万人) シェア(%) 1 フランス 8,445 7.1 2 米国 7,751 6.5 な が もあり、 で されるのが な が である。と な 判断 6,822 5.8 た の 5,689 4.8 5 イタリア 5,073 4.3 で た 6 トルコ 3,948 3.3 にある た ー が、 の の しさ の も ー は、本 7 ドイツ 3,497 2.9 英国 3,444 2.9 9 メキシコ 3,209 2.7 となるはず 10 ロシア 3,135 2.6 を 16 日本 1,974 1.7 き を れる 、 が 、 ー 、 がきて と ると にある。 は でな き 本 との が、 、その 、 な ではな 、 おもてなし で 8 。 をみると、 に るとも に 中国 の は の 種 りも 的にみても スペイン のも、 ー の 3 る もさることなが 、 も が、これまでにな ほ (注)みずほインサイト「インバウンドの展望と中長期的なホテル不足の資産」 (2017年1月20日) に となる 4 され 。 の の の は 。 での ー るが、 ると、それでも こ した ー (資料)国連世界観光機関(UNWTO)より、みずほ総合研究所作成 で が のこと す となる。 、 となるとなおさ の はも 、 の 性が の は の も て 実 、 ●図表 2 海外旅行者の訪問国ランキング(2015 年) り、 を できる に な する 的な目 が もの が に があ に に で る の の の な の れ 。 に に は の の 。 提とすると、 の る また 、 を変 れ 、そ て はもと で を して るのが な が、 る して ー せな 内でも き目を きにしても、 本の の さは 2 に に れが ん、 の な れるには、 に 、 ー き 、 れる する れる。 。これを な に、 が り には、 。 となるが、 の の みると、 本は ることに に をみ を のは 。 するた も である。 本は すとみ の れ ー れる。 そこで な を実 な まず れる。 に し、 な のみな と の な 。 た も とまでは 、 する。そ の の に で な て る。 の る れ も 。 に トランプ政権の誕生 「 が ら る した を 大 領は「 が を 雇用の の雇用 は は をし の ー 大の雇用の しく、 した。 として を を い 、 」を が い 。まず は の 合は の 。 まず た に まり、 として、 の の をたた の ることにな に な る の の て する に に に な した に、 する で を たが、 に 、 での 的 で、 のであ た。 を 、 の の として さて に が し 、 を は、 が と を れた は デ にお した に する 容と に に た にと 4 4 4 4 た。 の、 の と の は る ま 4 と 的 な 、 を の ることはな たのである。 そして、 と が するも の は 4 に を さでは する 。 ー に ー のとりでで がして の は に の たが、 の する とさ が みではあ が、ほ で のこれま と 、 、 する は に は 。 であることを、 した であ する て ほ の と を した。そして た の を保証する 性の の な に の に る。 を にも が 、 の するた 、 は ことを ある に を りも て の を、 と にお して 、 した の は、 た。 に では ー ーター て する。そして、 で た。 した して れた せた、 に の を の を に、 が に に の では、 と に、 にも 、 である。 それでも の た を と 。 の の政 で の に基づ し、 ると、その を るの り は、 政 が にか る しかし「 」 とい 目標達成は め が 、 た とい 、 の きた」とい に た を て が の に たのも、 3 に成 した す 保 の を であ にも た。 商 した の と ある。 が を の に の れて した でも が を した。 もの 、 の が 、 を の の の とを の れが変 の り しな す として、 を るこ が をもた の を る る。目 が に は 、 の に と の するす を するた なお ま の を な ー に 。 を の ま た。 な りの の の の に に を き の 商 を の 、 すた 、 し ー を る の は を目 の きは を 。また す は、 するた の すれ とする があ 資 すものである。 、 の を すことができる。 の は 資 ー である。 、 に 、 保 ながる の 資は ー の で した 的な として 商 とす ー な を た の保 を を ー して る。 とも ー 的な は、 資判断 の である。 。 4 するほ る。 タ を の が き て は、 、 る の に基づ の され する は、 が ると て確 を ではな るた が なる 判断に ー されてきたことでは で き ー の の の 、 本は、 は を し の の 。 り であり、 ず、 る。 は き 目されて は と の される。 しが の ることで、 に なり、これ がある。 にと ての 、 。 の の は、 、 と せな は の 、 、 、 である。 商 では と した。 たことで、 れがある。 は との なが してきた と は てきた。 もお を は、保 資の 本 に を の し、 そして を の で は あるが、 の てしま の れて ると は し なるほ の 、 に であり、保 を りなが 、 断は、 を で る は にした。 してきた。 、 が の成 んできたが、 の にも た。 は、 して とも に 、 で、 はまた、 。 が、その で とも れてきた。 は の しに 資の 資とする にも を は、こ て 資 る を な した れる 、 たな を を にして る するた の が提 たな されてきた。 、 資 の に する て ー なる と た た る。 の に 、 、 合は、 。 されれ れ に に が にと これは に し の 、 は の の を の した の が 資が予 に は して 性がある。 を に 成の 2 れる と の に に しており、 が として れ 、 の は るのは りも、 資 して こそが と な 。 目 と は 目 まし ると、 的に りな が て である 、目 ある。し して た である。 で、 る。 の 成に される 正の にと ては目 。 を ると を と は な を 目 はさ に し として ず とな するとすれ 、 るのである。 は ることに 、 みずほ総合研究所調査本部は、みずほ銀行産業調査部との協同により、 は ほ は の で と [email protected] 実 されたとすると し、 な の の 成には である。 主席エコノミスト 小野 亮 。 予 に は、 の 。 みずほ総合研究所 欧米調査部 たが、目 がすでに な る。 の で を の 資であり、 は を は に、 こと る。 て る。 予 したが、 て 1 まる が まれる で の ●図表1 米中小企業経営者の景況感 MIZUHO Research & Analysis 「トランプ政権の誕生 〜米国は何をしようとしているのか 日本はどうすべきか〜」 (2017年1月23日) を発行しました。ぜひご活用下さい。 https://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/pdf/vol007.pdf ●図表2 10年で2,500万人の雇用は生まれるか (%ポイント) (百万人) 80 180 60 175 40 失業者が マイナスに 170 20 165 労働力人口 0 160 ▲20 155 就業者数 ▲40 ▲60 1980 150 85 90 95 2000 05 10 「景気が良くなる」 と 「景気が悪くなる」 の差。網掛けは景気後退期。 (注) (資料)全米独立企業連盟(NFIB) より、 みずほ総合研究所作成 15 (年) 2016 26 (年) (注)1. 2026年の労働力人口は米国議会予算局の推計値。 2. 就業者数は2016年実績+2,500万人。 (資料)米国労働省、米国議会予算局より、 みずほ総合研究所作成 5 2017年春闘の見通し の る が げ は、 げ の し 益の改 に し いる の に から げ に る ると が、 の持 し 企業収益の目 いる 大 領 につい は の円安が企業収 が いため、企業 る慎重姿勢が和ら には ら い と ずれも りの に して る。 を に が なこと 、 の は しである。 で、 の の目 りが 料になるとみ て る。 に ると、 の は、 と の しとな て る。 に、 で の とな たことが、 を に を し た である。また、 も、 の が の とな た。 に の し とな た 品を 総合 は、 に ー の 、 の の ま 2 17 の は、 と し を したものの、 の た。 の な に る の を て、 が ん 。また、 の である 資本 、 は、もともと に の を て の を実 しており、そ した が れた もある。 の を すると、 も の があるな 、 の を して るが、 を り 情 は し 。そのた 、 ●図表1 主要企業の春季賃上げ率(予測) は、 と 【水準】 (%) (前年差、%ポイント) なが も で 0.5 3.1 が すると予 して る 0.4 2.9 。 では、その に てみてみた 。 0.3 2.7 2.3 き き、 にあるこ として の は、 が 、 が 6 に 2.10 予測 0.1 2.1 0.0 1.9 ▲0.1 1.7 ▲0.2 1.5 1996 失業率要因 物価要因 経常利益要因 0.2 2.5 まず、 が とは 。 【前年差】 2001 06 11 ▲0.3 17(年) 2012 13 (注)2017年はみずほ総合研究所による予測値。 (資料)厚生労働省「民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」 より、 みずほ総合研究所作成 14 15 16 17 (年) りを り に に で して る。 の しに り は るとみ れるものの、それまでの が せとなり、 での は と の実 をさ に る みである。そのた 、 に き も の し として 性が 。 まり、 の が し となる で、 の目 り が し となり、 の は すると 。 も ん、 の は の となる。実 、 で ー を る と な ており、 が れする 性はある。し し、 の の な をみると、 はり の は が とみた が さ そ 。 合の である 合の は、 と に の ー を ると の を基 とした。 に 合の をみても、 の 合が の と とな て る。 が みの を たことに を合 せた である。 で、 が に した は、 ー での 、 ー ●図表 2 労働組合別の春闘賃上げ要求状況 2017 年要求 2016 年要求 みずほ総合研究所 経済調査部 エコノミスト 上里 啓 [email protected] 業種 2016 年実績 ベア 2%程度 ベア 2%程度 2.14% 金属労協 3,000 円以上 3,000 円以上 1,224 円 2 年合計 8,000 円 2 年合計 8,000 円 な も を ており、 ずしも ー に して 的と ではな 。それ は、各 デ に る に する ー も が る。 に各 種の をまと たが、 な は、 が た 合 でも、 ー ありきの はしな と が された。その には の の 性に ての 確実性がある 。 に、 が 本に して 的な を 、 が に る は にある。 に して し を して ることも が り 。 商 が ー される なことに なれ 、 の が り、 本 も な ず が ことになる。この に、 確実性が ままでは、 は の に る を 的と 、 となる ー を としても ではな 。 また、 でな 内 の 種でも、 の は 。 に、 の の が 的 き で、 的な が で ることには す き 。 の しな 、 に の が まれ あるのは 実 が、 を し るには、ま ま と こと 。 ●図表3 2017年春闘に対する各業種のコメント 連合 基幹労連 でな 1,241 円 自動車総連 3,000 円以上 3,000 円以上 1,125 円 全トヨタ労連 3,000 円以上 3,000 円以上 1,500 円 電機連合 3,000 円以上 3,000 円以上 1,366 円 ものづくり産業 労働組合 6,000 円以上 6,000 円以上 1,363 円 (注)1. 金属労協は産別労組の自動車総連、電機連合、基幹労連、ものづくり産業 労働組合、全電線で構成される。 2. 東芝、シャープは、2016年統一交渉から離脱。 (資料)各種報道より、みずほ総合研究所作成 建 コメント 評価 設 2%のベアを実施したい 自 動 車 生産性の向上や物価動向などを踏まえて総合的に 判断する 電気機械 業績が上向けば社員に還元。ベアありきではなく、 成果を上げた社員に手厚くすることも検討する 食 品 2016 年度の業績見込みでは、ベアは到底認められ ない 小 売 業績が厳しいこともあり、ベア実施は難しい状況 運 輸 金 融 賃上げを前向きに検討中 経営環境の先行きに不透明感が増す中、将来の負 担となるベアは難しい (注)評価の矢印は、 前年の同時期 (12月∼1月上旬) と比較してベースアップに対 して消極的となった場合は下向き、積極的となった場合は上向き、それ以外 は横向きとした。 (資料)各種報道より、みずほ総合研究所作成 7 中国人民銀行の政策運営の展望 中 では に の 、 から、 」 政 き での へと る一 、 が 、 緩和姿勢が 直 し、 た 経 関の 達 を 安定 に には「 で中立 の安定維持に めに る き る は め き も る づ な たと 、 の をま な の を るた ることもしづ 。 を 、 に の 合 ると、 の で てきた。し に れたのみで、 に を は ま の に の を れる と されて に する も される こ した変 を 作 が の 作 は す 成し、 ると 資に のが実 、 と る り が 。 して、 した して な 資 ほ を 、 品と な の に ーを の を で 的に が ●図表1 新築住宅価格 した な 的には を 成 と に に され、実 き た。 て、 も、 とする たここ にな では、 するとし が の に 的 の実 の で と れ、 を るが、 き では、 して 資 目 た。また、 された に にみ 、 き が と、 の成 き し、 が ー は も、 は、 て を は れる。 と 的な に て (前年比、%) 40 1級都市 3級都市 2級都市 70都市 30 された。 20 この に の としては、 実 の に の に が して が ま てしま が る。 に変 は の に容 た を となり、 、 0 、 と れがあるた 10 した できる。 して、 のデ 資 8 ー の と、 の 合 の が を ▲10 2014 15 16 (年) (注)1級都市は北京、上海、広州、深圳の4都市。2級都市は南京、杭州、寧波、合肥、 厦門などの20都市。3級都市はその他の46都市。 (資料)中国国家統計局、CEIC Dataより、 みずほ総合研究所作成 が 基 す にある。この とな し、 て な るな 、実 る。た の 、 の は な ことも た を るとみ に に供 では が ま た に のた に を す 性を に供 、 に に る と れる。 に して、 内 な の て の ー 成 基 の を ー を る に れたと るな の を な たとみ し 、 の に、 な を に 性 が な に も の情 が の で したり、 て る。また、 な の ターも に な には ず ま 、予 な な 。 その て 1,000 の変 作の を で な資 り、 され し き き すること し、 の資 ではな な の資 の る。こ れると予 が の を される予 となる。 さが の 供 を をして も に 的な 的に の ▲2,000 れ した 、 する の する 。 は、内 の ▲1,500 を しな る りも に の みに を を が、 ▲1,000 ▲2,500 ー して、 が な 作な すな ▲500 。 の の を 0 作 の の に 合、 に た。 が が の の変 500 にな 的に り、 る で、情 まり、 した せ 性が な 、 。 ては、 は、 1,500 が には の実 経常収支 資本移転・金融収支 (外貨準備除く) する するとの る ●図表2 国際収支 外貨準備増減 誤差脱漏 の は変 されており、それが 本 があり、 の 資本 がなされる れがあるた を ま 2,000 た のた との と に 、 したりする が で それでは、 に して (億ドル) の の される が 、資本 商品で が も の 的な して、 資 し になり て、 の 作 き の 性 、こ 、 して を に れる。 に な の せ な を 、 に、 の の予 て の の がある を 、 がある。 ことのな し、その資 、 、 を 、 してお することに に の させ、 の この 。 ては、 の きが しな 、それが の にすることが、 る な した の が、 まな とな が されて 。 資本 に にもさ に を き 信 れる。これ て のが実情 て の を は る と に して の 的 とな 、 目 れており、 を 。このた し し な まし にあり、 に 、 で れがあるた が に実 される。 な 、 る で、 の れることになる した な が りには、 。 みずほ総合研究所 アジア調査部中国室 2013 14 15 16 (年) 主任研究員 三浦祐介 (資料)中国外貨管理局、CEIC Dataより、 みずほ総合研究所作成 9 農業競争力強化プログラムの注目点 政 は、農業者の経営安定 収 改 を るための 」を を 「農業 争 に 定した 安 政 が 政改革を らに る の で の 目 を された に り ー をみると、 の を は、 の 本 の の の 合にお の 本 ま て を ず、 しづ な を る る。まず、 は の てみると、 に 料 料 を する を て の は 資 の を る。このほ ー の に る 、 な の き に 10 し み な 、 る き を として の を を を てんする を を予 して の するた の 正、な の を て る。 の の を の に を も を を れる予 、 は ー する 資 たものである。た 正が する し、 に が、 に が作成する するにと まる た。 ま る <I.TPP対策関連> 具 体 的 な施 策 ・関連産業(肥料・飼料メーカーや米卸など)の業界再編を 促進するための税制優遇等を定めた法律の整備 (注) ・土地改良法の改正:農地中間管理機構 が借り受けた農地 を農業者の費用負担なしで整備 ・収入保険制度の法制化:主な加入対象は、5年間青色申告 を継続している農業者 ・農工法の改正:農村に企業を誘致するための優遇措置の対 象業種を拡大 <II.規制改革推進会議関連> 具 体 的 な施 策 の の に、 の 保 の の を ●図表1 農業競争力強化プログラムのポイント るのが、 の 正、 にも に、 の して の が 合 の の実 れて の は、 の ては された を の にも の の のとおりであ である。 内 て、 とする た が 合 こととな として に の 料 を がある。 と は て実 の しな の ては り て を に である。 の 料 の たが、 した れを ー されたもの ては、 が のてこ されたものと、 を に で するこ て ーとの こと、な として て した。 には、 の がある。 を に 合 すること、 を ー て、 、 の を 合 の にお の のもとで に とめた な と、 と できた農 ・全農の購買部門を少数精鋭の組織へ転換 ・全農の販売部門で委託取引から買い取り取引への転換を推進 ・指定生乳生産者団体経由で出荷しない農業者にも補給金を支 給(一定の条件あり) (注)所有者から借り受けた農地をまとめて意欲的な農業者に貸し出す業務を担う公的 機関。2014年に各都道府県が設置。 (資料)農林水産業・地域の活力創造本部「農業競争力強化プログラムの概要」 などよ り、 みずほ総合研究所作成 の を 実 なお、 は た の み 、 の しをさ に の て、 に さ に に す を はこれ できる しに とみ が みが として れる。 、 の に を み、 するな ー た 、 と 、 ながると に をし を す が しに な の りと する たな を りは 、 た 。この な判断と を に り まれる 的に れ たこと が き 、この ことな る。 の を に の に を 料 して は、 る。し に と し、この た を の るおそれもある。 りも、 し は の を の に を の みずほ総合研究所 政策調査部 を して を な の の りこ の の に、 料 する 合 の する は して、 する する の 、 合に たな が た。 的な を れる の実 が する たが、 、 たな 資 して ー 目される。 れて の の して が を の の て に と が のではな しを ー のではな の り を の の もある。 が、この なる れな には、 料 する は、 を みに を の 、 とする 、 の の が きな成 性もあり、 の を した 。また、 ては、 り で て 性が のさ をは が 正した の たる が にある。こ に た。 が を の 正、 が、 の と れる を する を と れる。 の の しは、 的な な 、 ではな し、 の は、 にまで の を実 た にお が たことである。 の り の させる す に される り の きは、 する 実 しを す を を てき する。 目す を が ことが に があれ は、これまで して せ、 を する 品目 があ 。 な には 、 証すること 、 的な みを と の るな 主任研究員 堀 千珠 [email protected] ●図表2 全農の購買・販売部門の見直しにおけるベストシナリオ 強化プログラムの決定 政府 全農の購買・販売部門の 見直しを要請 関連産業の業界再編を促 進する法律を整備 全農の年次計画の検証 追加策の検討・実施 (例) 全農と企業の連携を支援する 新たな制度的枠組みの構築 積極的な自己改革の実施 全農 国内での生産資材・農産 物の流通合理化をリード 上記法律の活用 農業者に対する成果の還元 農業者の収支改善 (資料) みずほ総合研究所 11 S 貿易立国シンガポールの苦境 ー は、 までは 成 を てきたことで れて た。 に たり 目 は を たが、その の 実 成 は と、 の所 の としては 的 成 を 成した。そし て には、 たり 目 は を し、 では 的な に り た。 とこ が、 に ての の 実 成 は で、その の の まで した。 の な 的 を に が 的に ん の ではな 、成 は 的に しており、 は り 。 ー に が こ て るの 。 そもそも、 て を実 できたの ー ー 。 成 が き は、な 成 た はおお て た 。 ●実質GDP成長率 (前年比、%) 50 内需・統計上の不突合 財貨・サービス輸入 財貨・サービス輸出 GDP 40 30 20 10 0 ▲10 ▲20 ▲30 ▲40 1990 た 品な な の の に ー 、 の を 成 ー 、 ー な の として た 。 とこ が、 である の成 が、 を ー に し たことで、 ー の は の な を できな な た。さ に、 の にお る ー な を 、資 が したこと 、 ー と た が な 資 の成 も した。この 、 ー が とする な の で、 がさ なる し を るに た。 は な を て ること に 、 の にも しており、 的に の が しである。 の を に、 に が して るた 、 ー で 的な に る は しに な た。このた の も して る。 の は に たが、 のた されて る の が れたことに があ た で、 の 種は み に て る。この も、 に り に れし たとこ 。 、 でな 、内 の に も が 。 に、 料品 の の ー が されたが、こ し た きは もしれな 。 、 し が きそ 。 みずほ総合研究所 アジア調査部(シンガポール在留) 95 2000 05 (注)2016年は、統計上の制約から1∼9月期実績。 (資料) シンガポール貿易産業省より、 みずほ総合研究所作成 12 内で作 、 10 16 (年) 主任研究員 稲垣博史 [email protected] Q:プ レミアムフライデーと は何ですか A:プレミアムフライデーとは、月 末の金曜日は早い時間帯 (正午∼ 午後 3 時頃)に仕事を切り上げるこ とを奨励し、 買い物や旅行需要など を喚起させようという構想です。名 前に「プレミアム」とある通り、値引 きに頼らない、普段よりもワンラン ク上の消費喚起を目指す方針です。 2016年12月には、経済産業省が 旗振り役となって、日本百貨 店協 会、日本チェーンストア協会など15 団体をメンバーとした推進協議会 が設置されました。この協議会が、 プレミアムフライデーの実施方針 の策定を行うほか、普及啓発活動 の司令塔としての役割を担うことに なります。第1回は、2017年 2月24 日に実施される予定です。詳細は未 定ですが、第 2 回目以降も、月末の 金曜日を軸に実施することが検討 されています。 Q:プレミアムフライデー導入の 背景は何ですか。どのような 効果が期待されていますか A:プレミアムフライデーの主な狙 いとしては、個人消費の拡大と、働 き方改革などライフスタイルの変 革の2つが挙げられます。 安 倍 政 権は 「 戦 後 最 大 の 名目 GDP600 兆円」を目指しています が、実現のためには、GDP の約 6 割 を占める個人消費の拡大が欠かせ ません。しかし、個人消費は持ち直 しつつあるものの、回復力が弱い 状態が続いています。そこで政府は 消費の活性化を後押しする一つの 取り組みとして、プレミアムフライ デーを定着させたい意向です。 もう一つの働き方改革について は、有給休暇の取得促進や、時間単 位あたりの生産性を高めることへ の意識向上などが期待されていま す。旅行に行くためにプレミアムフ ライデーの翌週月曜日に休暇を取 得することや、労働時間の減少を補 うために効率性を意識した働き方 をするようになることなどが考えら れます。 日本は長時間労働が恒常化して おり、有給休暇取得率も低い状況 です。そのため、家事や育児、介護な どそれぞれの事情を抱える人たち の労働市場への参加に一定の制約 ●休日や働き方に関する近年の主なトピックス 2000年 ハッピーマンデーの適用を開始 (2000年:成人の日・体育の日、2003年:海の日・敬老の日) 2007年 昭和の日を制定・施行 (みどりの日は5月4日へ) 2015年 公務員のゆう活がスタート 2016年 山の日の施行 2017年 プレミアムフライデーの導入を検討 (資料)みずほ総合研究所 が設けられやすい状況にあります。 少子高齢化社会の下では、生産性 の向上や多様な働き手の確保が不 可欠です。プレミアムフライデーの 実施によって、多様な働き方・休み 方を認める雰囲気が広がることや、 業務の効率化が進むことが期待さ れます。 Q:プレミアムフライデーは定 着するのでしょうか A:プレミアムフライデーを実施する かどうかは、各企業の裁量に任され ており、強制力はありません。また、 サラリーマンの実態を理解していな い制度であるなどの批判的な意見 も多く、定着するかどうかは不透明 な状況です。 労働者の一存でプレミアムフラ イデーを行使することは難しく、企 業主導である程度の強制力をもっ て取り組むことが必要でしょう。企 業によっては、独自に週休 3 日制の 導入や残業ゼロを目指す動きもみ られるなど、働き方改革に対する意 識は徐々に高まってきています。企 業側の協力と、消費を喚起する魅力 的な仕掛け作り、そして消費者がプ レミアムな消費を享受するだけの十 分な原資 (=賃上げ)を確保できる ことが、プレミアムフライデーの定 着のためには不可欠といえるでしょ う。 みずほ総合研究所 経済調査部 主任エコノミスト [email protected] みずほリサーチ 第 179 号 2017 年 2 月 1 日発行 発行:みずほ銀行・みずほ総合研究所 編集:みずほ総合研究所 TEL:03-3591-1400 製作:株式会社 白橋 ISSN 1347-2488
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